2018年4月22日

~Vencer Ou Vencer~ 勝つか勝つかの大阪ダービー



吹田行って来ました。




ガンバ大阪10セレッソ大阪


新大阪から東京に帰る新幹線の中でこのブログを書いている。

昨日の激闘から一夜明けた今でも、
ピッチの上で繰り広げられる激闘に呼応するかのように、
熱気を増していくスタジアムの雰囲気が鮮明にフラッシュバックされる。

思えば、ガンバ大阪は昨年7月の吹田での大阪ダービー以降、
苦しい時期を過ごしてきた。

不甲斐ない試合を何度も目にして、
スタジアムに参戦することが苦しく感じる時期もあったけど、
大阪ダービーでの勝利はガンバ大阪に対する情熱を何度でも呼び覚ましてくれる。

「ダービーは特別な試合」「ダービーだけは絶対に負けられない」といった言葉は、
世界中で使い古されて手垢のついた感があるけれど、
このような魂が揺さぶられる経験をするたびに、
その言葉が陳腐化されることは無いと再認識させられる。



思えば、この試合の出だしも、今季のガンバを象徴するかのような不穏なものだった。

試合の雰囲気にのまれていたのか、
キックオフ直後から不安定なプレーを見せていた三浦が、
DFラインの裏に出たボールを処理する際に東口と激突。

このプレーで東口が顔面を骨折し、
先日のルヴァンカップでトップチームデビューを飾ったばかりの
林と交代することになった。

試合の残り時間はアディショナルタイムを含めて80分以上もある中で、
日本代表にも名を連ねる守護神を欠いて試合を進めていくことに対して、
不安を感じた人も多かったと思う。

ただ、林が上手く試合に入って安定感のあるプレーを見せたことで、
その不安は間もなく解消されることになったね。

林と同様に、この試合でJ1リーグデビューを飾った髙江然り、
昨年の吹田での浦和戦で、藤ヶ谷の負傷交代を受けて途中出場した田尻然り、
ここ最近のガンバの若手選手は、
いつでもトップチームのピッチに立つ準備が出来ているように思える。

これもひとえに、U-23チームの一員として、
J3で試合経験を積んでいることが大きいんじゃないだろうか。

育成に関する評価って長期スパンで行わないといけないと思っているので、
発足3年目のU-23チームの是非を今の段階で問うことはナンセンスだと思っているけど、
この試合では、U-23チームを保有しているメリットが出たように思うね。



また、この試合の唯一の得点者であるファンウィジョは、
2年連続でのダービーでの得点ということもあり、
ダービー男としての風格が漂ってきた感がある。

PKでの得点とは言え、あのプレッシャーがかかる状況で、
同胞のキムジンヒョンが守るゴールのど真ん中に蹴り込むメンタルの強さには
ただただ脱帽するしかなかった。

得点だけでなく、前線からのプレスも献身的に行っていたので、
試合の最終盤ではスタミナ切れでかなり辛そうにしていたけど、
90分間トータルで見れば、攻守に於いて素晴らしい活躍だったと思う。

まあ、セレッソのサポーターにしてみたら、
あのPKに繋がったファウルの判定には納得いっていないだろうけどね。

確かにあのファウルの判定は客観的に見ても微妙な判定だったとは思う。

ただ、この試合を裁いた飯田主審は、冷静さを欠いているように見える場面が多々あり、
特に前半は試合をコントロールできていなかった。

吹田スタジアムはピッチとスタンドの距離が近いので、
選手だけでなく審判も神経質になりやすいところがあるので、
それが良い方にも悪い方にも転ぶことがあるけど、PKの場面は前者で、
東口が倒れているにも関わらず試合を止めなかったのは後者だったのかなと思う。

本来であれば、試合の雰囲気に流されずに
常に公平なジャッジが出来るのが理想なんだろうけど、審判も人間だからね。


次節はアウェイで湘南戦。

昨年の7月の大阪ダービーで勝利した後、
次のアウェイの甲府戦であっさり負けてしまったように、
これだけテンションの高い試合をした後だと、
燃え尽きていないかという点が懸念ではある。

ただ、セレッソに勝ったからと言って、
順位は1つ上がって17位とまだ降格圏に浸かったままの状態なので、
ホッと一息付ける余裕なんて存在しない。

水曜日は半休を使って平塚に参戦するので、
大阪ダービーで出場機会の無かった選手たちが、
「俺も忘れるなよ!」と言わんばりのプレーでアピールしてくれることを期待したいね。



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