2012年6月27日

大敗フラグが一転、熱戦の末にドロー



ガンバ大阪22名古屋グランパス


札幌戦を終えてのガンバのリーグ戦の順位は、勝ち点12の16位。

1試合少ないうえでっていう但し書きがつくけど、
その少ない1試合の対戦相手が天敵の名古屋やったし、
札幌に快勝したとはいえ、ここ最近のガンバのパフォーマンスを考えれば、
星勘定に換算している人はあんまりいなかったと思う。

むしろ、この試合で勝ち点3を計算していたのは名古屋のサポーターやったやろうね。



木村とパウリーニョが故障したこともあって、
GKは木村から藤ヶ谷、パウリーニョの代わりには武井が入って、
遠藤がトップ下の4-2-3-1という、ガンバのスタメン。

最初は、トップ下に入った遠藤を、名古屋のアンカーの田口が捕まえ切れてなくて、
いい感じかなと思ったけど、右サイドからのクロスをファーで折り返され、
中で待っていた永井に合わされて、あっけなく先制点を献上。

その失点からさほど時間も経たないうちに、
藤本から入ったシンプルなロングボールをケネディに落とされ、
走り込んだ永井に決められて、あっという間に2点ビハインド。

その後、攻撃でもいい形を作れずにいたから、
このまま大量失点での敗戦を覚悟してしまったね。



でも、そんな流れを変えたのは、CKの流れから飛び出した中澤のゴール。

名古屋の阿部が残っていたように見えたから線審は旗を上げなかったんやろうけど、
真横からのVTRが無かったから、オフサイドなのかどうなのか断定しにくい。

名古屋のサポーターはムカついてるやろうけど、
文句を言うなら、ガンバじゃなくて線審にお願いします。

この中澤の得点から、徐々にガンバが流れを掴み始めたけど、
ガンバが良くなったっていうより、名古屋の方が、2-1というスコアを踏まえて、
ここから攻めんのか守んのかっていう意思統一がチームとしてできずに、
バランスを崩したように見えたね。

でも、中澤のゴールなんて、所詮ラッキーパンチみたいなもんやったから、
名古屋は今まで通りプレーしとけばガンバに勝てたやろうに、
何を神経質になることがあったんやろうなって思うけど。



前半を1点ビハインドで折り返したガンバは、
前半、執拗に狙われていた内田に替えて、後半頭から阿部を投入し、
武井を右SBへシフト。

今シーズンはあまり武井をSBで使う機会って無かったから、
正直、不安やったけど、後半はガンバが攻める時間帯が長かったから、
あんまり気にならなかったね。

そんな後半のガンバの攻撃を牽引してたのは、倉田と阿部やった。

名古屋のDF陣は、倉田のドリブルを明らかに嫌がっていたし、
札幌戦のゴールで味を占めたのか、クロスバー直撃のミドルもあって、
シュート意識も高かったね。

阿部は、精力的に前線を駆け回って、名古屋のDF陣を撹乱していたし、
惜しいシュートを放って、二川の同点ゴールに繋がるCKも獲得した。

そういや、同点ゴールを決めた二川は、この日誕生日やったみたいやね。

ここまでピリピリして試合を見てたけど、
いつもはゴールを決めても控えめに喜ぶ二川が、
すごく嬉しそうにしているのを見て、なんか和んだわ。



ただ、その倉田と二川がガス欠を起こし始めると、攻撃が停滞。

長身選手を次々に投入してくる名古屋に攻め込まれる時間が続いたね。

金正也の投入でゴール前の高さを補うなどしてなんとか逃げ切ったけど、
あのパワープレー攻勢は心臓に悪すぎるわ。

まあ、最終的には逃げ切れて良かったって思ってるけど、
贅沢を言えば、阿部と武井が2人で抜け出して、2対1の状況になったシーンは、
武井に決めて欲しかったなぁ。

あそこで逆転できてれば、ここから一気に波に乗って行けそうな気がしたんやけど、
あれが決まらないあたりが、なんとなく今季のガンバを象徴してる気がしたわ。



次節は中2日で柏戦。

万博での試合やから、移動が無いっていうのはメリットやけど、
これまた厄介な相手やわ。

今日もアウェイでFC東京を破ったみたいやしね。

ただ、相性とかを考えたら、名古屋と比べると、
柏はまだ組みやすい相手ではあると思う。

この試合の後半の頭から30分ぐらいまでのサッカーができれば、
十分に勝機はあると思うから、6月最後の試合を勝利で締め括って、
夏場の反撃に向けて弾みをつけたいね。




にほんブログ村 サッカーブログ ガンバ大阪へ








2012年6月24日

わざわざ札幌まで行った甲斐があった



札幌行ってきました。


札幌には、去年の8月にも代表の日韓戦で来たけど、
あの時と比べてドーム周辺の盛り上がりに欠ける感じが、これから行われる試合が、
17位と18位の試合だっていうことを物語ってるようやったわ。

でも、ドームの中では、久し振りに歓喜を味わう事ができたから良かったね。



ガンバ大阪40コンサドーレ札幌


J1の18チームの中で、札幌はガンバより下の順位にいる唯一のチーム。

札幌のサポーターに対して失礼な書き方になるけど、
この試合に勝たれへんかったら、一体どこのチームに勝てるねんって思ってた。

それだけに、試合が終わってからは、嬉しいっていう感情よりも、
安堵の感情の方が大きかったね。



前半開始早々から試合の主導権を握って、敵陣に攻め込んだのはガンバ。

オウンゴールっぽいパウリーニョのゴールと、
倉田の豪快なミドルで幸先良く2点を奪う事ができた。

こう書くと、理想的な展開と思われそうやけど、
ここまでは今までのガンバでもできていた展開。

むしろ、ここからどう戦うかが重要やったわけやね。

でも、そんな心配は杞憂だとばかりに遠藤がFKをゴール右隅に決めて、
前半で試合の大勢を決めてくれた。

これまでのガンバの戦い方を見る限り、まだ安心はしたらアカンのやろうけど、
この日の札幌には、後半勝負を決め込んで前半は沈黙していた、
鳥栖のような不気味さは感じられなかったから、前半で勝利はほぼ確信できたね。



ただ、ここ数試合の慣習に違わず、この日も後半にトーンダウンしたガンバ。

ボールは相変わらずキープできているけど、どうも攻めあぐねている感じで、
不用意なボールロストからカウンターをくらうシーンが散見されたね。

それでも、この日決まったゴールは全て対岸だったので、
手前のゴールネットが揺れるところを見たがっていたガンバサポは、
俺だけじゃなかったはず。

でも、そんな気持ちとは裏腹に気がつけば時間は後半ロスタイム。

そんなガンバサポの心情を察したのか、武井がミドルシュートを突き刺して、
ガンバサポにこの日最後の歓喜をもたらしたところで、試合終了。


終わってみれば、4-0という大差がついたけど、
ガンバがすごく良い試合をしたのかと言われれば、それは違うと思う。

札幌の選手のマークが緩くて、2列目の二川と倉田は前向き放題やったし、
遠藤の縦パスも面白いように通ってたしね。

それに、札幌のGKは、チームが負けているのに、
やたらゴールキックに時間を掛けたりして、勝つ気があるのかどうか疑わしかったわ。

他所の心配をしているほど今のガンバに余裕は無いけど、
今の札幌の状態は、ガンバ以上に酷いっていうのが、
この試合の端々に表れていたね。



ただ、そんな札幌に勝っても1勝は1勝。

自分が観戦した試合やと、去年の最終節の日本平以来、
7ヶ月ぶりの勝利だったので、久々に歌う、
「いつ~までもずっと~」は、すごく気持ち良かった。

前回の勝利から7ヶ月我慢させられてきたから、
これからの7ヶ月で、何度もこの勝利の凱歌を歌えるように、
勝利を積み上げていってほしいね。

次節の対戦相手の名古屋は、中断期間でのキャンプが上手くいったのか、
最近好調やけど、ここを叩いて波に乗りたいところやね。




にほんブログ村 サッカーブログ ガンバ大阪へ










2012年6月19日

レアンドロ・モンテーラ・ダ・シウバ



アル・サッド(カタール)所属FW レアンドロ選手 期限付きにて加入のお知らせ


公式でのリリースにもあったように、レアンドロのガンバ復帰が決定したね。

以前、ガンバに所属していた2009年シーズンは、21試合で11ゴールという結果を残し、
その活躍を目にした中東のクラブに目を付けられ、
8月にガンバから旅立って行ったレアンドロ。

神戸時代は得点を量産するタイプじゃなかったから、
ガンバに移籍してきた時は、正直、あまり期待してなかったのを覚えてるわ。

どっちかって言うと、大宮にいた、
DFの方のレアンドロが良かったなって思ってたぐらいやったし。

それが蓋を空けると、公式戦で9試合連続ゴールを決めるなど、
力強くガンバの攻撃陣を牽引してくれた。

特に、ACLアウェイの山東魯能戦で、遠藤が退場になって数的不利の状況で決めた、
値千金の決勝ゴールが一番印象に残ってるね。

2トップのパートナーだったルーカスと、
プレーエリアが被るという問題も引き起こしていたけど、
それでもこれだけの結果を残した事は称賛に値するわ。

幸い、今のガンバにはレアンドロとプレーエリアが被る選手は見当たらないから、
2009年シーズン以上の活躍を期待したいところやね。



ただ、懸念材料を挙げるとすれば、今のガンバは2009年シーズンと比べると、
著しく中盤の構成力が低下している事。

以前のガンバでは、前へ走れば良いパスが出てきたけど、
これからは個人で局面を打開する力が求められるやろうと思う。

でも、レアンドロって、どっちかっていうと周囲との連携で輝くタイプやから、
無理な要求を押し付けることになりそうな気もするんよな。

そう考えると、今のガンバにマッチするのって、
レアンドロよりむしろアドリアーノじゃないかって思ってしまうんやけども。

あと、故障を抱えているっていうのも気になる点やね。

その故障の影響で昨年末のクラブに出場できなかったり、
アル・サッドからアル・ラーヤンにレンタル移籍したわけやから、
考慮せざるを得無いポイントではあると思うわ。



現在のガンバが直面している問題に対する解答が、
レアンドロで正解なのかどうかはわからないけど、今は藁にもすがるような思いやから、
レアンドロが救世主となってくれることを祈るのみやね。

ただ、試合に出場できるのが7月20日以降ってのが厳しいところ。

ガンバとしては、一時面接で即採用して、
今すぐにでも仕事してもらいたい感じやねんけどね。



にほんブログ村 サッカーブログ ガンバ大阪へ








2012年6月17日

中断期間は明けても、ガンバの夜は明けない



ガンバ大阪12浦和レッズ


石垣島でキャンプをやったはずなのに、
試合内容が中断期間に入る前とさほど変わらないのは何故?

監督も替えたし、選手も替えた。

あと、ガンバにできることがあるとすれば、キャンプぐらいだったんやけど、
それも成果が出ないと来れば、サポーターは一体何に期待すればいいんやろうか。

そんなすぐにキャンプの成果を求めるのは間違ってるのかもしれんけど、
今のガンバにそんな悠長な事を言ってるような余裕は無いと思うんやけどね。



雨の降りしきる万博のピッチで、
パウリーニョのクロスバー直撃のシュートを進軍の合図に、
前半から試合の主導権を握ったガンバ。

1.5列目の中途半端なポジションを取るパウリーニョを、
浦和の守備陣が捕まえ切れずに、その後も何度もミドルシュートから、
加藤が守るゴールマウスを脅かしてたね。

ただ、馬鹿の一つ覚えみたいにミドルシュートを打ちまくってたせいか、
プレーが読まれるようになって、徐々に攻撃のブレーキになってしまった。

それにも関わらず、そんなパウリーニョを90分間ピッチに残して、
二川と倉田を交代させた采配は理解に苦しむ。

特に、二川は右サイドでボールをキープして、内田の上がりを促すことで、
これまで左サイド一辺倒だったガンバの攻撃にアクセントを加えていたのに、
ハーフタイムで交代させたせいで、
後半から右サイドからの攻撃があまり見られなくなった。

横谷やスンヨルの投入も狙いがよくわからんかったし、
選手交代でみすみす相手に主導権を渡してしまった格好になったね。



守備に関しては、代表帰りの今野がベンチだったことで、
CBのコンビは中澤と金正也やったわけやけど、
今野がいないので、いつもよりライン設定は高いように見えたね。

ただ、中澤も金正也も“使われる側”のCBなので、
ラインコントロールに長けているわけじゃない。

幸い、この日はオフサイドを多く取れていたけど、
狙ってオフサイドを取ったっていうより、
たまたまオフサイドを取れたように見えるシーンが多かったから、
上手く抜け出されてたら2失点どころじゃ済まなかった。

それにしても、今野を使えなくても、“使う側”のCBやったら、
丹羽がいるはずなのに、なんでベンチにも入って無かったんやろ?



本来なら、ロスタイムに勝ち越しゴールを奪われて負けなんて、
はらわたが煮えかえるぐらいムカツクことやと思う。

それにも関わらず、柏木の左足アウトサイドでのパスが梅崎に渡った瞬間、
「あぁ、またか」って思ってしまった自分が嫌や。

先日の鳥栖戦や、長居での大阪ダービーでも、
この試合の結末と同じような光景を見せられたし、
この既視感が悔しいという感覚をマヒさせてるんだろうか。



次節はアウェイで札幌戦。

こんな状況やけど、札幌ドームに馳せ参じます。

敗戦続きで悔しさの感覚がマヒしている俺に、
勝って喜ぶ感覚を思い出させて欲しいです。




にほんブログ村 サッカーブログ ガンバ大阪へ








2012年6月13日

悪くない結果なのにどこか釈然としない



日本11オーストラリア


ブラジルW杯アジア最終予選のグループBにおいて、
日本の最大のライバルになるであろうオーストラリア相手に、
敵地でドローというのは、十分な結果やと思う。

でも、どうも拭いきれないモヤモヤ感が残るのは、
この試合を裁いたサウジアラビア人の主審が、
意図的にこういう結果に落とし込むように笛を吹いたんじゃないかって、
邪推したくなるようなレフェリングを行ったから。

あえて例を挙げるとすれば、内田のPK献上や、栗原の退場、
そして、本田がFKを蹴ろうとしている時に、
試合終了の笛が吹かれるといったシーンがまさにそれやね。

まあ、日本が判定に助けられた場面もあったから、
一概に日本が一方的に被害を被ったとは言えないんやけど、
少なくとも、この日の審判団は、グループBの大一番であるこのカードを裁くのには、
相応しくなかったね。



とは言え、前半でオーストラリアに試合を決められてしまう危険性もあった。

ロングボールの応酬でDFラインを下げさせられ、
空いたバイタルを使われてピンチを招くという光景は、
日本がオーストラリアと対戦すると、毎回見ているけど、
この日もそのやり方に日本は手を焼く羽目になってしまった。

ただ、川島の好セーブや、栗原の背中ブロック、
前田の間一髪でのクリアに助けられて、前半はなんとか失点せずに持ち堪えたね。

でも、この日の川島は、セービングは見事やったけど、不用意な飛び出しや、
中途半端なポジショニングでピンチを招くなど、全体的にムラがあって、
どうにも評価しにくいパフォーマンスやったね。



攻撃陣に関しては、オーストラリアがサイドの攻防は捨てて、
中をしっかりと固めるっていう守り方をしてきたせいか、
サイドで主導権を握る事ができて、
両SBが何度も高い位置まで攻め上がる事ができてたね。

ただ、あんな大男たちに中を固められたら、
その守備網を掻い潜って、フィニッシュまで到達するのは至難の業。

本田や岡崎に決定機があったけど、全体的には、
オーストラリアの守備のブロックの外を舐めるような感じで、
ボールを回させられてる印象が拭えなかったね。



そして、後半の途中まで、試合はオーストラリア有利で進んでいたけど、
その流れを一気に変えたのが、後半11分のマーク・ミリガンの退場やった。

数的優位になった事で、セカンドボールやルーズボールをほとんど拾えるようになり、
ここから、日本が俄然攻勢に出たね。

まあ、数的優位になったからといって、
すぐに点が入るとは限らないのがサッカーの難しいところやねんけど、
後半20分にショートコーナーの流れから、
ペナルティエリアにドリブルで侵入した本田からのパスを、
栗原が蹴り込み、日本が先制!!

こういうジリジリとした展開の中で、個人技で局面を打開できる本田は、
エースと呼ぶに相応しいね。



でも、その5分後に、オーストラリアのCKの際に、
内田がペナルティエリア内のポジション取りでファウルを取られPKを献上。

そのPKを決められて、あっさりと同点に追いつかれてしまった。

内田は相手選手を掴んではいたけど、あの程度でPKを取られてたら、
DFは何もできないんじゃないかと言いたくなる。

まあ、審判に対する愚痴は、最初の方で書いたから、
もう一回書くのは自重するわ。



その後、ザッケローニは酒井や清武を投入して、勝ち越し点を狙いに行ったけど、
これは実らず、試合はそのまま1-1で終了。

特に、酒井は同点にされた後という、バタバタした時間帯に投入されたせいか、
全然試合に入っていけてなかったね。

内田のパフォーマンス次第では、
酒井のスタメン起用もあるんじゃないかと思ってたけど、
この試合では経験不足を露呈する格好になってしまった。

まあ、ポテンシャルの高さは誰もが認めるところやし、
ドイツでさらに自分を高めて、右SBのレギュラー争いに再び名乗りを上げて欲しいわ。



これで日本は、ブラジルW杯アジア最終予選を、
3試合終えて、2勝1分けという上々の滑り出し。

次戦は、9月にホームでイラクとの試合やけど、今野と栗原が出場停止やし、
吉田のケガの程度では、CBの人選を考えないといけないね。

まあ、そこらへんをザッケローニがどう考えてるのかを楽しみにしながら、
9月11日を待ちたいと思います。




にほんブログ村 サッカーブログ 日本代表へ








2012年6月9日

この勢いでオーストラリアも叩きたい



日本60ヨルダン


ヨルダンって聞くと、2004年と去年のアジアカップで、
苦戦を強いられた印象が強いから、
どうしてもポジティヴなイメージが持てなかったんやけど、
蓋を開けてみれば、この圧勝劇。

心配が杞憂に終わって安心している反面、
どこか拍子抜けな感じも否めないね。



試合は、前半からボールを支配して、ヨルダンを自陣に釘付けにする展開。

先日のオマーン戦と同じ埼玉スタジアム、スタメンだった事もあり、
まるでオマーン戦の続きを見ているんじゃないかと錯覚するような内容やった。

そんな一方的な展開で、サポーターに最初の歓喜を届けたのは前田遼一。

本田のCKから肩でボールを押し込んで、日本が先制点を奪うと、
その直後に、遠藤の右足から「後は触るだけ」のパスがペナルティエリアに送られ、
これに走り込んだ本田が決めて、日本が早々に2点リード。

その後、ヨルダンの14番の選手が退場になった事も相まって、
さらに攻勢を強めた日本が、本田と香川のゴールで加点し、
前半で4-0と、試合の大勢を決したね。

そんな前半で特に象徴的だったのが、遠藤のパス。

本田の1点目のゴールをアシストしたパスや、
本田の2点目のゴールに繋がった、岡崎に展開したパスを見ると、
遠藤が調子の良い時の、俯瞰的な視野からのゲームメイクが戻ってきたなと感じたね。

後半は完全に省エネモードに入ったあたり、遠藤らしいなと思ったけど、
代表で得た、この良い感覚をガンバに持ち帰って、
中断明けからの反撃の原動力になってほしいね。



後半のキックオフの笛が吹かれると、
どこか「ふわっと」した感じで試合に入ってしまった日本に対し、
吹っ切れて攻勢に出たヨルダンが押し込む展開になってしまった。

ただ、これも長くは続かず、川島の好セーブでいくつかのピンチを凌ぐと、
後半8分に、前田が獲得したPKを本田が決め、
5-0となったところでヨルダンの反撃は終了。

このゴールで、この試合ハットトリックを達成した本田は、
その4分後に中村憲剛と交代し、
スタンディングオベーションを受けてベンチに下がって行ったね。

まあ、この日の本田のハットトリックの内訳は、
押し込むだけのゴールが2つと、PKが1つやから、
そこまで難易度は高くなかったと言える。

でも、相変わらずのフィジカルの強さを活かしたボールキープは、
ピッチの中央で日本の攻撃の起点となり続けてたから、
得点以外の貢献度も非常に高かったと思う。

それは、本田が交代した後、日本の攻撃の形が上手く定まらなかったことからも、
彼の存在の大きさを物語ってると思うわ。

これに関しては、代表戦を見た後何度も書いてることやけど、
本田がいない時は、憲剛をそのままトップ下に入れるんじゃなくて、
清武や宮市のようなサイドの選手を入れて、
香川を本来のトップ下でプレーさせてあげて欲しいんよね。

もし、本田の交代後、香川がトップ下で攻撃のタクトを振ってれば、
6点目のゴールを試合終了間際まで待つ必要は無かったんじゃないかなと思うわ。



W杯最終予選、ホームで連勝スタートという結果は喜ばしいけど、
これだけ点差がつくと、最終予選独特の緊張感が感じられなくて、
ちょっと物足りない気がするのは贅沢な悩みなんかな。

もう、ヨルダンの選手なんか、試合の最後らへんは、
出場給問題で揉めているアフリカの国の代表選手みたいな、
やる気の無さやったしね。

でも、次の対戦相手のオーストラリアは一筋縄ではいかない。

アウェイでグループ最大のライバルと対戦するにあたって、
オーストラリアの長身選手に空中戦で対抗できる吉田をケガで欠くのは痛いけど、
おそらく代役を務めると思われる栗原の奮起に期待したいところやね。




にほんブログ村 サッカーブログ 日本代表へ









2012年6月3日

ブラジルへ向けて快勝発進



日本30オマーン


2014年ブラジルW杯アジア最終予選の初戦。

対戦相手のオマーンは、これまで日本に勝った事がないとはいえ、
GKのアル・ハブシには、毎度手を焼いているイメージがあるから、
楽な試合にはならんやろうなと思ってたんやけど、
蓋を開けてみれば、会心の勝利やった。

これまでのオマーンのチームスタイルって、
アル・ハブシを中心にガッチリと守って、
カウンターっていうイメージやったんやけど、
この日のオマーンは、いつも以上にDFラインが高かった。

そのおかげで、キックオフ直後から、
ロングボールを使って、岡崎や前田を裏へ走らせる攻撃がハマってたね。

オマーンの監督のルグエンは、
「日本の情報は全て持っている」って言ってたらしいけど、
そんなに情報を持っていながら、
なんでまたアウェイで蛮勇とも言える戦術を採用したのか、理解に苦しむわ。



そんな戦術的なミスマッチのオマーンに対して、
早い時間帯で先制点を奪えたのは必然的な流れ。

左サイドをワンタッチのパス回しで崩すと、長友のクロスに中で合わせたのは、
まだ背番号4の姿に違和感を感じる、本田△。

ゴールを決めた後に、ユニフォームのエンブレムにキスをするために、
エンブレムの位置を確認してたのが面白かったわ。

それにしても、日本代表の試合で、
こんなに見事な連携からのゴールが見れたのは、久し振りじゃないだろうか。

この日、埼玉スタジアムに行った人は、このゴールが見れただけで、
チケット代の元を取る事ができたと思う。



ただ、この良い流れのうちに追加点といきたかったところやけど、
先制点を奪って、余裕ができたせいか、トーンダウンしてしまったのが残念やったね。

それでも、岡崎に2点ほど決めるチャンスがあったけど、
どちらもフイにしてしまったのはいただけない。

岡崎は、先月のアゼルバイジャン戦から、動きは良いんやけど、
どうもフィニッシュのところが決まらんな。

特に、先制点の時と同じような展開で左サイドを崩して、
長友のクロスに頭で合わせたシュートが入っていれば、
前半のうちにゴラッソが2つも見れるという、素晴らしい展開になってたのにね。



そして、前半を1-0で折り返し、迎えた後半。

同点を狙うオマーンが前掛かりに出てきたけど、
それを逆手に取るかのように、日本が追加点を奪ったね。

起点となったのは、ここまで厳しいマークに遭って、
左サイドで窮屈そうにプレーしていた香川。

左サイドからドリブルで中に仕掛け、右足でゴールに向かったクロスを上げると、
そのボールをペナルティエリアに走り込んだ前田が受け、
アル・ハブシをかわしてゴールに流し込み、日本に待望の追加点!!

まあ、思いっ切りオフサイドやったけど、このゴールは、
ここまでチャンスメイクや、前線からの守備などで、
献身的に動いていた前田へのご褒美やね。

その3分後に、前田のシュートのこぼれ球を岡崎が押し込んで3点目を奪うと、
試合の大勢は決したね。

まあ、最初のシュートで決められないのが岡崎らしいけど…



その後、さらに追加点を奪うチャンスもあったけど、
アル・ハブシの好セーブに阻まれて、試合はこのまま3-0で終了。

W杯予選は内容よりも結果が全てやから、勝ち点3を獲得できたうえに、
得失点差でも+3と、これ以上無いスタートを切る事ができたと思う。

先月のアゼルバイジャン戦と、この試合の2試合を見て思う事は、
ザッケローニの酒井に対する評価はかなり高いんじゃないかってこと。

アゼルバイジャン戦では後半の頭からの起用やったし、
この試合でも早い時間帯から投入やったから、
内田の今後のパフォーマンス次第では、右SBのスタメン変更もあり得るな。

あと、パフォーマンスと言えば、ガンバが不調なせいで、
遠藤と今野の起用の是非が問われてたけど、この試合を見る限り、
可も無く不可も無くというパフォーマンスやったと思う。

まあ、代表で大活躍をされると、「なんでそれをガンバで…」と、
複雑な気分になるから、この日の2人のパフォーマンスは、
俺を納得させるものではあったわ。

今週の金曜日のヨルダン戦もきっちりと勝ち点3を積み上げて、
来週に控えるグループ最大のライバル、オーストラリアとの試合に臨んで欲しいね。




にほんブログ村 サッカーブログ 日本代表へ