2014年6月7日

コートジボワールに勝つ気があるなら結果オーライにしてはいけない



日本43ザンビア


仮想コードジボワール戦と言う位置付けのザンビア戦。

ユニフォームの色もコートジボワールと同じオレンジ色で、
これは良いシミュレーションになるなと思っていたら、
サッカーの内容もW杯出場国と遜色の無いレベルのものやった。

この間試合した、W杯に出場するコスタリカよりも、
間違い無く強いチームやわ。

試合前は、ザンビアっていうチームは、アフリカのチームらしく、
身体能力ゴリ押しみたいなサッカーをしてくるんやろなと思ってたんやけど、
フランス人が監督をやっていることもあるのか、
ヨーロッパのチームのような組織的なサッカーを志向するチームやった。

特に、ザンビアの1点目のシーンで見せた、
サイドチェンジと横パスを織り交ぜて、日本のDFを左右に揺さぶり、
中のマークがズレたところを、クロスで仕留めるといった、
一連の攻撃の完成度の高さには非常に驚かされた。

それに、ザンビアの2点目、CKのサインプレーから挙げた得点も見事やったね。

ここ数試合のテストマッチで、
CKからのショートコーナーを多用しているのも関わらず、
ちっとも得点に繋げられそうな展開に持って行けてないからね、我らが代表は。



2点リードされたことで不穏な空気になったものの、
前半のうちに本田のPKで1点を返すと、
後半28分には、香川のゴールで同点に追いつくことができた。

ただ、これは日本が良いプレーをしたっていうより、
ザンビアが自分達のミスで自滅してくれた感が強い。

本田のPKに繋がったファウルも、香川のクロス対し、
ザンビアのDFが不用意に手を出してしまったハンドからやったし、
香川のゴールは、クロスボールに対して、GKとDFがお見合いしてしまい、
そのままゴールマウスに吸い込まれていったものやからね。

アフリカのチームって、良いサッカーをしていても、
たまに、フッと集中力が途切れる時間帯があるよね。

こういうところを見ると、
いくらヨーロッパのチームのような組織だったサッカーをしていても、
ザンビアはアフリカの国やねんなって改めて認識させられたわ。



同点に追いついた直後には、CBの森重の攻撃参加から、
本田の勝ち越しゴールが生まれ、試合の主導権は完全に日本に傾いたね。

もうこれで大丈夫かなと思ってたら、
後半終了間際に、ザンビアの選手が放ったシュートが山口蛍の足に当たり、
シュートコースが変わって、そのままゴールマウスに吸い込まれてしまった。

西川がファンデルサールだったら届いていたかもしれないけど、
これは日本としてはアンラッキーな失点やった。

ただ、「シュートを打てば何かが起こる」っていう典型的なシーンを見て、
前半、シュート数が少なかった日本の選手達の、
シュート意識が高まればいいなとは思うけど。



後半終了間際に同点になったものの、まだこの試合は終わらない。

同点に追いついたザンビアの選手の喜びも覚めぬ中、
遠藤の代わりに入った青山が、センターサークル付近から、
前線にロングフィードを送ると、大久保が抜群のコントロールで足下にボールを収め、
豪快にゴールネットを揺らしてみせた。

正直、大久保は好きな選手じゃないけど、
こういうのを見せられると何か期待せずにはいられなくなるよな。



これで、本大会に備えたテストマッチは全て終了し、
本大会初戦のコートジボワール戦を控えるのみ。

キプロス戦後のブログでも書いたように、
マスコミを始めとした世論が、本大会を楽観視しているように聞こえるのが、
ドイツW杯の時と似ててどうも危険な感じがする。

そんな俺の不安が杞憂に終わる事を祈るけどね。




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