2015年1月25日

ガンバ大阪2014年ベストゴール



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自分が選ぶ2014年ガンバ大阪ベストゴールは、


15節 vsヴァンフォーレ甲府戦の前半9分、
宇佐美貴史のゴールでお願いします!


宇佐美が決めるゴラッソって言えば、
ドリブルで相手守備陣をキリキリ舞いにさせてからのミドルっていうイメージやけど、
今回1票入れさせてもらったゴールは、ペナルティエリア左45度の位置から、
逆サイドのサイドネットへのループシュートという、
今までのテイストとは若干、異なるもの。

ガンバに復帰した2013年シーズンから、
似たような場面で何度かループを狙おうとしているのを見た事があるけど、
いずれも相手DFに引っかけたりして失敗してたから、
ようやく決まったっていう感じやったね。

思えば、2014年のガンバの大逆襲が始まったのはこの試合からだった。

その逆襲の合図となった、この美しい弾道のループシュートに1票を投票します。



自分でタカギさんに提案した企画ながら、
毎年悩むんだよな、これ(苦笑)

まあ、3冠を達成したシーズンだけあって、
素晴らしいゴールも多く生まれているから、嬉しい悩みではあるんやけどね。

グループリーグ第4節の鹿島戦で米倉が決めた、
角度の無い所からアウトサイドで曽ヶ端の脇の下を射抜いたゴールも好きだし、
万博でのダービーで阿部が決めたゴールも、
受け手と出し手の息がピッタリと合った、素晴らしいものやった。

どんな形であれ、ガンバが勝利する事が一番やけど、
やっぱりサッカーを愛する者として、素晴らしいゴールはたくさん見たいもの。

今季もガンバの選手達が多くのスーパーゴールを決めてくれることを期待しています。





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ガンバ大阪2014年MVP



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自分が選ぶ2014年ガンバ大阪MVPは、


東口順昭です!!


退団した藤ヶ谷の後任としてガンバにやってきた2014年シーズン。
(まあ、藤ヶ谷は1年で復帰する事になったけど・・・)

ザッケローニ時代に日本代表に選出された経験もあるほどのキーパーやから、
それなりにはやってくれるだろうと思っていたけど、
まさかここまでやってくれるとは思って無かった。

東口と言えば、万博での川崎戦で、
小林悠の至近距離からのシュートをワンハンドキャッチしたのが、
語り草になっているけど、セービングのスキルだけでなく、
CBを動かしてシュートコースを限定するコーチングの技術も光ったよね。

それが一番顕著だったのが、NACK5での大宮戦だったかな。

枠内に打たれたシュートは比較的多かったけど、
どれも東口が難なくセーブする姿に、
この試合の後に書いたブログには、「残念、そこは東口だ」と題したほどだった。



そんな東口でも、シーズン序盤は結構苦しんでいた印象がある。

キャッチしたボールをすぐに前線にフィードしようにも、
藤ヶ谷時代のゆっくりしたリスタートに慣れていたガンバの選手達は、
誰もそれを受けようと準備していなかったし、
フォルランと田中順也にFKを決められた時には、
FKの時の壁の作り方が甘いんじゃないかという指摘もあった。

ところが、シーズンが進むにつれて、
東口からの高速リスタートはガンバの大きな武器になり、
FKに関しても、田中順也に決められて以来、
一度も決められることはなかった。

ガンバ加入前はケガの多い選手という触れ込みがあったけど、
シーズンが終わってみれば、
スタメンを譲ったのはナビスコカップのグループリーグでの1試合だけという、
フル回転ぶりだった。

ただ、藤ヶ谷をベンチに置くと、スタメンGKがケガをし、
結局、藤ヶ谷がスタメン復帰を果たすという、
謎のスタメン力が発動されるので、若干、心配ではあるけど。

兎にも角にも、今季もガンバが勝ち続けるためには、
背番号1の活躍は必要不可欠。

頼んだぜ、東口!!




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ガンバ大阪2014年ベストマッチ



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自分が選ぶガンバ大阪2014年ベストマッチですが、


27節 vs鹿島アントラーズ戦 @カシマ
でお願いします。


台風接近の影響で突風と横殴りの雨が吹き荒れ、
10月とは思えない寒さの中で行われたこの試合。

これまで数々の屈辱を味わってきたカシマスタジアムで、
試合巧者の鹿島相手に常に先行を許す苦しい展開。

それにも関わらず、選手は粘り強く戦い、
後半、宇佐美の個人技によるアシストからパトリックのゴールで同点に追いつき、
ロスタイムにリンスがゴールを挙げて土壇場でひっくり返した時の、
アウェイゴール裏の歓喜は、今でも鮮明に思い出せるよね。

思えば、ブラジルW杯によるリーグ中断明けからの巻き返しで、
うっすらと見えていた優勝の二文字が、
現実的な目標として設定できるようになったのも、
この試合で勝利を収めてからだった。

もしかしたら、サポーターだけじゃなくて、
選手にとってもそうだったんじゃないかな。

32節のアウェイ浦和戦も、
9年振りのリーグ優勝を成し遂げたシーズンに於いて重要な試合ではあったけど、
「これからのリーグ終盤戦、どんな展開が待っているんだろう」っていう、
ワクワク感を抱かせてくれたという意味で、この試合に1票投票します。



ついこの間、天皇杯の決勝が終わったかなと思っていたら、
もう来月にはACLとゼロックスの試合。

ディフェンディングチャンピオンとして迎える2015年シーズン、
誰も望んでいない2ステージ制のリーグ戦を戦うことになるけど、
来季のオフ企画でどの試合を選ぼうか迷うぐらい、
痺れる試合をたくさん見たいね。




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2015年1月24日

今の日本代表に連覇というタスクを課すのは酷だったようだ



日本11UAE
(PK:


PK戦までもつれ込んだ展開に、
2004年のアジアカップのヨルダン戦の再現を期待したけど、
さすがにそんなに都合良くはいかなかった。

まあ、PK戦なんてくじ引きみたいなもんやし、PKを外した本田と香川や、
1本もストップできなかった川島を責めるつもりはない。

ただ、あれだけ攻め込みながら、90分+延長30分の試合の中で、
決着を着けれらなかった責任については問う必要があるかなとは思う。



先日のヨルダン戦から中2日という過密日程にも関わらず、
ヨルダン戦と同じメンバーをスタメンで起用したアギーレ。

対するUAEはグループリーグ3節のイラン戦から中3日という事を考えると、
後半、足が止まることを見越し、前半の早い時間帯に先制して、
逃げ切り態勢に入るという戦術を執った方が良いのは、
日本だったのは明らかなはず。

しかし、蓋を開けてみると、
試合開始直後からフルスロットルで日本に襲いかかってきたのはUAEで、
日本はこの勢いをまともに受けてしまう格好になってしまった。

UAEは、球際の激しいプレスでボールを奪うと、
高めに設定された日本のDFラインの裏へ、11番と7番をガンガン走らせて、
何度も川島の守るゴールへ強襲し、前半7分に早々と先制点を奪取。

日程面で不利な日本が早い時間帯でビハインドを背負うという、
なんとも軽率な試合の入り方をしてしまった。



ただ、先制点を奪われて目が覚めたのか、ここから日本も反撃。

ボールを圧倒的に支配し、シュートの雨を降らせるものの、
ゴールが遠い展開が続く。

この状況を見かねたアギーレが、後半から、
武藤、柴崎、豊田と立て続けに投入。

ところが、武藤は気負い気味で持ち味を発揮できず、
動きの良かった乾をもうちょっと引っ張っても良かったんじゃないかと思わせたし、
豊田に至っては、岡崎と比べると連携面が不十分なのが明らかで、
2人とも試合の閉塞感を打破できるところまではいかなかった。

ただ、遠藤に代わって投入された柴崎は、日本にポジティヴな効果をもたらしてくれた。

グループリーグの試合では、遠藤がベンチに下がると、
ボール回しのリズムが失われるという傾向が見られたけど、
この試合では、パスアンドゴーで積極的に前に出て行く柴崎の良さが存分に発揮され、
チーム全体に推進力が生まれたね。

その象徴が、本田へくさびのパスを出し、
リターンを直接シュートしてゴールネットを揺らした、
あの同点ゴールの場面やったと思う。



柴崎のゴールで追いついた日本は、
90分間での試合で決着が着かなかったため、延長戦に臨む事になったわけやけど、
追いついて延長戦に臨めるという精神的優位性や、
前半から続く押せ押せモードを以ってすれば、
延長で勝ち越す事は十分に可能だったはず。

それができなかった理由として大きかったのが、
交代枠を使い切っていたため、延長前半に脚を痛めた長友を、
そのままピッチでプレーさせたこと。

動けない長友が左サイドにいる事で、
右サイドに偏りがちになった攻撃が読まれると、
逆に、UAEには左サイドを重点的に狙われ、
全体的な守備のバランスが崩れてしまった。

延長後半から、10人になるのを許容して長友をピッチから退かせ、
酒井高徳を左SB、柴崎を右SBへポジションチェンジし、
4-4-1の布陣に変更したけど、一度水が差された押せ押せモードが、
再び熱を帯びる事はなく、そのまま試合終了。

その後挑んだPK戦の結果は、もう皆さんもご存じの通り。



正直、このステージで格の違いを見せられるぐらいじゃないと、
世界と戦うのは厳しいと思っていたから、
連覇という結果を代表には求めていたけど、
ベスト8で敗退という結果は、残念というか情けない。

それに、今回のアジアカップ敗退で、
南アフリカW杯でベスト16に入ったメンバーのサイクルが終了した感もあるので、
ロシアW杯の最終予選が始まるまで時間がある今のうちから、
徐々にメンバーを入れ替えて行くことも検討する必要があるやろね。

まあ、色々と思うところはあるやろうけど、
頭を代表からスパッと自分の所属クラブへ切り替えて、
あと1ヶ月と少ししたら始まるリーグ戦に備えて欲しいね。



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2015年1月21日

危なげない試合運びで決勝トーナメントへの扉を開く



日本20ヨルダン


アジアカップでヨルダンと対戦というと、
2004年大会の事を思い出す人が多いと思う。

当時、自分は高校3年生で、
大学受験の勉強をしながら試合を見てたけど、
あまりの熱戦ぶりに途中から試合に見入ってしまい、
PK戦の末に川口の大活躍で勝利を掴んだ際には、
歓喜の雄叫びをあげてしまったのをよく覚えている。

あれから10年半の月日が流れ、当時のピッチに立っていたのは遠藤と、
ヨルダンのGKのシャフィぐらい。

今の選手達にとってヨルダンは、
埼スタで6-0で勝ったイメージが強いのだろうか。

いや、はたまたブラジルW杯出場権獲得を目指して乗り込んだアウェイで、
惜敗を喫したイメージなのか。



この試合の戦いぶりを見ると、選手達の脳裏にあったのは、
前者のヨルダンのイメージだったんじゃないかな。

イラク戦の会場だったブリスベンのスタジアムとは異なり、
この試合の会場のメルボルンのスタジアムは、ピッチも綺麗で、気候も涼しく、
サッカーをするには適したコンディションだったというのも、
日本を後押しする条件になったと思う。

序盤から攻勢に出た日本の中で一際輝きを放ったのは、
左サイドに入った乾やった。


今まで、代表の試合ではあまりパッとしない印象のある乾やけど、
監督がアギーレになってから、コンスタントに起用されている事で、
周囲との連携も高まり、徐々に持ち味を出せるようになってきたね。

あと、所属のフランクフルトでも出場機会に恵まれ、
好調をキープしているっていうのもあると思う。

この試合で解説を務めた福西が再三指摘していたように、
ヨルダンの右SBが中に絞りすぎる傾向があっため、
左サイドのタッチライン際で良い形でボールを受けることができ、
そこから、ドリブルで中に切れ込む動きが冴えわたっていた。

不可解なイエローカードを貰った事で、後半早々に清武と交代する事になったけど、
ノーゴールの判定になった、ショートバウンドのパスを見事に合わせたボレーや、
本田の先制ゴールに繋がる岡崎へのパス等、十分に爪痕を残したね。



後半に入っても日本は試合の主導権を握っていたものの、
先日のイラク戦に引き続き、本田が、
本来の意味とは違う意味でのポストプレーヤーになってしまったりで、
追加点を奪えずに試合は終盤へ。

ここまではイラク戦と同じような試合展開やったけど、
最後にヨルダンにとどめをさせたのは、日本の10番香川。

ほとんど武藤のアシストに依るところが大きいゴールやったけど、
本人はゴールを嘱望していたみたいなので、
結果が残せたことに関してはポジティブなものだと思う。

ただ、個人的には、インサイドハーフというポジションでプレーする以上、
ゴールへの意欲以上に、攻守に渡り献身的なプレーを心掛けて欲しい。

今のところ、オフェンスに強力な選手がいるチームとの対戦が無いので、
無失点で来ているけど、韓国やオーストラリアあたりが相手だと、
中盤のプレスの甘さが命取りになりかねないからね。

今大会の日本代表のメンバーを見ると、
今の香川の位置でプレーさせるなら今野が適任だと思うんやけど、
Jリーグが開幕する前にいきなりキズものにされてしまったから、
なんで起用しないんだとも言いたくなんよね。

だから、香川君が不慣れなポジションで苦手なタスクを、
今以上にこなしてくれるしかないんだよ。わかるかい?



かくして日本は、3戦全勝でグループリーグ首位通過し、
次戦は中2日でUAEと対戦。

油断は禁物だとは思うけど、UAEを格下だと思えないようでは、
アジアの先にある世界とは戦えないやろね。

中2日で体力的に厳しい戦いが予想されるけど、
次も確実に勝って、準決勝進出を決めて欲しいと思います。



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2015年1月17日

ブリスベンの観衆がイラクに送る声援は日本の誇りである



日本10イラク


先日のパレスチナと比べれば簡単な相手じゃなかったとは思うけど、
あれだけ攻め込んでおいて1点しか取れなかったっていうのは物足りない。

本田のシュートが3回もポストを叩き、
「これが本当のポストプレイヤー」っていう、
くだらない冗談も言いたくなるような不運が重なったのを差し引いてもね。

ただ、この試合で唯一の得点を挙げたのも本田。

PKでの得点ではあったけれども、ここ数年、日本のPKキッカーを務め、
最後にPKを外したのは4年前という高い成功率は、
素直に称賛してもいいんじゃないかな。



そんな本田のPKに繋がったファウルを呼び込んだのは、
この試合で代表通算キャップ数150を記録した遠藤のパスからだった。

1年間で行われる代表の試合って、多くても15試合ぐらいやと思うけど、
MFという消耗の激しいポジションで、
それに10年以上出場し続けるというのは快挙の一言。

ただ、ガンバサポとしては、ブラジルW杯が終わって、
ようやく遠藤がガンバに専念してくれるって喜んでいただけに、
複雑なところではある。

でも、パレスチナ、イラクと、それほどタフな相手じゃないのにも関わらず、
遠藤がベンチに下がると、ボールが回らなくなるのを見ると、
まだまだこの人の存在価値は高いんだなと再認識させられてしまうんよね。

以前にも同じ事を書いたけど、
柴崎君はいつになったら遠藤からポジションを奪ってくれるんだろうか。



オーストラリアのブリスベンで行われたこの試合は、
イラクがゴールに迫ると観客が沸くという、
日本にとってアウェイな雰囲気の中での試合だった。

韓国や中国のような反日感情の高い地域ならともかく、
オーストラリアの観光都市で何故?って気もしたけど、
おそらく、この試合でスタジアムに詰めかけた観客は、
過去4度のアジアカップで3度優勝の実績を誇る日本に対し、
イラクが一泡吹かせるのを期待していたんじゃないかな。

バイエルン・ミュンヘンのスローガンに、
「君達が我々に向ける憎悪は我々の誇りだ」という言葉がある。

日本をバイエルンに例えるのは畏れ多い気がしなくもないけど、
アジアという舞台に於いて、日本は嫌われるほど強くなったんだなというのは、
誇りに思っていいことじゃないかな。

そんなアジアでの地位を確固たるものにすべく、
この大会では連覇を達成しないといけないね。

そのために、次節、ヨルダンを確実に降して、
決勝トーナメントへの切符を手に入れて欲しいね。




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2015年1月14日

さて、またアジアの頂に登るとしますかね



日本40パレスチナ


アジアカップ連覇を目指す日本の初戦。

試合後、普段の代表戦以上にこの試合についてのニュースがメディアに取り上げられ、
メディアの期待度の高さが窺えたけど、
試合後にインタビューを受けた本田が、
母校の星稜高校の選手権優勝について尋ねられた際、
「今日はそっちでしょ」と答えたように、この日は、僕の心もこっちではなかった。

と、言うわけで、この試合は録画観戦です。



まあ、流して戦っても勝てる相手だとは思っていたので、結果に関しては妥当。

ただ、試合内容や実力云々抜きにして、
国内情勢が不安定なパレスチナという国が、
こういった大きなスポーツの国際大会に参加するということ自体、
素晴らしいことであることを改めて認識しなければならない。

この後対戦する、ヨルダンとイラクもパレスチナにとって格上の相手ではあるけど、
苦しい生活を強いられている母国の国民を勇気づけるためにも、
誇り高く戦って欲しいね。



戦前の報道通り、所属のドルトムントでもパフォーマンスの上がらない香川を、
インサイドハーフで起用してきたアギーレ。

これにより、香川、遠藤、長谷部という、
守備面で目を覆いたくなるようなトライアングルが完成されてしまったけど、
さすがにパレスチナ相手では、守備面の不安は露呈せず、
持ち味である攻撃面できっちりと違いを作ってくれた。

前半の早い時間に遠藤がミドルシュートを決めて、
幸先良く日本が先制したわけやけど、
遠藤がゴール前のエリアであれだけ時間とスペースを与えてもらったことなんて、
代表とJでの試合を併せても、今まであっただろうか。

後半の早い時間帯にも同じように遠藤がシュートを打つ場面があり、
その流れで得たCKから吉田がゴールを決めたわけやし、
パレスチナは遠藤に対するケアがあまりにも疎かだったと言わざるを得ないね。

香川も、3得点に絡む活躍を見せていたけど、
このレベルの相手に活躍したところで、復活という文字を使うのは、時期尚早。

ただ、この試合で良いイメージは掴めたと思うんで、
これからの試合に期待したいところではあるね。



正直、もっと得点を奪えていてもおかしくなかったと思うけど、
4点差がついたあたりから、パレスチナのプレーが段々と荒くなり始めていたので、
ケガ人が出ずにこの試合を終わらせることができたことを、
ポジティブに考えた方が良いやろね。

次戦はこちらも国内情勢が不安定なイラクとの対戦やけど、
腐ってもイラクは前々回大会の優勝国やから、
パレスチナのように簡単にはいかないと思う。

ただ、日本の目標はあくまでも連覇なので、
こんなところでモタモタせず、イラクにきっちりと勝って、
1試合残してグループステージ通過を決めてもらいましょう。




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2015年1月13日

星稜に1年遅れてやってきた歓喜



ゼロックスとナビスコの決勝は国立じゃなくてもいいけど、
伝統のある天皇杯の決勝と選手権の決勝は、
国立でやってほしいなと思っていたけど、
埼スタでの選手権の決勝もなかなか良いものである。


まあ、埼スタだって、国立ほどの伝統は無いものの、
日本代表戦をはじめ、多くのビッグマッチが開催された由緒あるスタジアムやしね。

ただ、目の前で白熱した試合が行われているのにも関わらず、
試合そっちのけで後ろのVIP席に座っている応援マネージャーの広瀬すずを、
写メに収めようと躍起になっている大学生集団に囲まれて観戦するのは、
なかなかストレスの溜まるものではあったけども。


前橋育英24星稜


埼スタに詰めかけた多くの観客は、ほとんどが前橋育英の応援だったように思う。

関東圏で開催されている大会だから致し方無いところもあるけど、
以前、市立船橋と四日市中央の決勝で、
観客がほとんど市船の応援だった時の事を思い出したわ。

ただ、昨年、決勝の舞台を経験している星稜の選手達は結構落ち着いていて、
むしろ雰囲気に飲まれていたのは、
ホームの雰囲気で試合をしている前橋育英の方だった。

GKに返そうとしたバックパスをかっさらわれた流れからPKを献上し、
先制点を許した場面にそれが凝縮されていたね。



その後も、星稜のペースが続いたけど、
前橋育英が執拗にDFラインの裏へロングボールを送り続けたことで、
前半の30分過ぎぐらいから、徐々に星稜のDFラインが下がり、
スペースが空いた中盤でボールを持てるようになったあたりから、
前橋育英も攻撃のリズムを掴んだね。

そして、後半に入り、前橋育英が試合をひっくり返す。

1点目は前半から続けてきたDFラインの裏へのロングボールに対し、
上手くDFと入れ替わった形で決めた、駆け引きの妙が光るゴールやったけど、
特筆すべきは2点目の渡邉のゴール。

ハーフウェアライン付近から、
ドリブルでペナルティエリアの角、左45度のところまでボールを運び、
深い切り返しでマークを外してからの、
インフロントで巻いてサイドネットへ突き刺すシュート。

今大会のベストゴールと言ってもいいぐらいの見事な個人技だったね。

ただ、前橋育英がそんなスーパーゴールを勝利に繋げられなかったのは、
前半から散々狙われてきた左サイドに対し、
これといった対処を施さなかったことじゃないだろうか。

星稜の同点ゴールも前橋育英の左サイドからのクロスやったしね。



その後、両校にチャンスが訪れるものの、決め切れずに延長戦に突入。

星稜としては、2年連続で2-2というスコアで延長戦に突入する事になったけど、
後半残り3分で2点差を追いつかれ、
精神的に動揺した状態で延長戦に臨んだ昨年に対し、
追いついて延長戦に突入した今年は、メンタル的に楽だったんじゃないだろうか。

そして、試合を決めたのは、昨年の悔しさを知る、FWの森山。

昨年の選手権の時も、しつこく裏を狙う典型的な点取り屋って感じの選手で、
良い動きをしていたのが印象に残っているけど、
試合後のインタビューで森山本人が言っていたように、
今大会のここまでのパフォーマンスは今一つだった。

でも、これまでの鬱憤を晴らすかのように、延長戦で値千金の勝ち越しゴールを決め、
更にダメ押しとなる4点目のゴールまで叩き込んでみせたね。

どちらのゴールもストライカーらしい見事なゴールやったと思うわ。


かくして星稜が初の選手権優勝。

大会前は監督不在の影響を不安視する声もあったけど、
チームとして、速攻なのか遅攻なのか、
ボールを奪う位置はどこかという意思統一がブレないあたりは、
河崎監督の指導の賜物だと思う。

昨年味わった悔しさを糧にって、言葉で言うのは簡単だけど、
毎年選手が入れ替わる高校サッカーに於いて、
2年連続で決勝進出、ベスト4進出に関しては3年連続って言うのは、
快挙以外の何物でもない。

優秀な人材がJリーグの下部組織に集まったり、地域間格差が縮まったりして、
高校サッカーが、どこが勝つかわからない群雄割拠の時代に突入して久しいけど、
いよいよ、この時代を平定する高校が現れたのだろうか。

しかもその高校が、これまでサッカーどころと言われてこなかった、
石川県の高校であることが、蹴都移転という今大会のスローガンにマッチしているのも、
また面白いところである。