2018年5月31日

西野JAPANに思いを馳せて



日産行って来ました。





日本02ガーナ


僕がガンバ大阪の試合を見に行くようになったのは2002年からだから、
かれこれ16年ぐらい今のような生活を続けている。

僕の出身は、大阪南部の富田林なので、
お隣のホームである長居に行く方が近かったりするのだけど、
それにも関わらず、ガンバ大阪というクラブに魅力を感じ、
万博へ足繫く通うことになったのは、
ひとえに西野朗が作り上げたチームに魅了されたからに他ならない。

もし、西野朗がガンバ大阪の監督になっていなかったら、
僕はピンク色のユニフォームを着て、長居のゴール裏にいたかもしれないと思うと、
想像しただけで吐き気がする。

そう考えると西野朗は、
僕をガンバ大阪に導いてくれた恩人と言ってもいいのかもしれない。

そんな僕の恩人は、今、日本のナショナルチームのベンチに座っている。

2008年にガンバ大阪がACLを制した時、
「西野さんには将来、日本代表を率いて欲しいな」と思った時期もあったのだけど、
実際、代表監督になった西野朗の姿を見ると複雑な気持ちの方が強い。

僕が好きだったガンバ大阪を作り上げた西野朗が、
ボロクソに批判される姿は見たくないんだよね。



ところが、西野朗の代表監督としての初陣は、
僕の気持ちに反してとても厳しいものになってしまった。

合宿から取り組んでいた3バックは、サイドが押し込まれて5バックと化し、
攻撃に移っても、シュートを打たずにショートパスに興じている間にパスカットされ、
カウンターを食らう有様。

それにも関わらず、後半の途中に長谷部が井手口と交代するまで
3バックの布陣を引っ張ったことを思うと、
この戦術はオプションと言うよりベースになってくると思う。

おそらく、ミシャ式のようなことがやりたいのだろうけど、
あの複雑怪奇なシステムがW杯の初戦まであと3週間を切っている状況で、
どこまでチームに落とし込めるのかは疑問だね。


ハリルホジッチの電撃解任を受けての緊急登板。

スポンサーの意向が強いとされるメンバー選考。

できればもっと、何のしがらみも無くきれいな状態で
西野監督に代表チームの指揮を執らせてあげたかったなと思うのだけど、
そんなことは今更言ってもしょうがない。

このままいけば3連敗で大会を去る可能性が高いと思うけど、
僕は代表監督としてW杯に臨む西野監督を応援したいと思います。




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2018年5月27日

オーバーヘッドの放物線が彩ったキエフの夜



レアル・マドリード3-1リヴァプール


国内リーグでは低調な成績に終わったものの、
欧州の舞台では3連覇を目指すディフェンディングチャンピオンとして、
下馬評通りに決勝まで駒を進めてきたレアル。

対するは、冬の移籍市場でコウチーニョをバルセロナに放出するも、
その影響を感じさせず、フィルミーノ、サラー、マネのトリデンテの破壊力を以って、
2005年のイスタンブールの奇跡以来の戴冠に向けて突き進んできたリヴァプール。



両者の対戦は、序盤から攻勢を強めたリヴァプールが、
レアルを押し込むという展開になったものの、
ナバスをはじめとした守備陣の奮闘もあり、得点を奪うまでには至らず。

サラーの負傷交代後にレアルを押し込めなくなったことを思うと、
リヴァプールとしては、前半の早い時間帯に得点を奪っておきたかったね。

セルヒオ・ラモスとの交錯で肩を痛めてピッチを退いたサラーの存在は、
対面のマルセロのオーバーラップを牽制する役割も担っていたので、
サラーの交代は、リヴァプールが得点源を失ったということだけでなく、
レアルのストロングポイントを復活させてしまったという意味で、
この試合の大きなターニングポイントだったように思う。

交代で出場したララーナも悪い選手じゃないんだけど、
さすがにサラーの代わりが務まる選手かと言えば違うしね。



前半はスコアレスで折り返したわけだけど、
キエフでの決戦は思わぬ形で動くことになった。

カリウスがアンダースローで味方にパスを送ろうとしたボールを、
ベンゼマがプッシュすると、これがゴールに転がり込み、
思わぬ形でレアルに先制点がもたらされた。

カリウスとしては言い訳の出来ない凡ミスだったね。

ただ、その直後にセットプレーからマネがゴールを決めて試合を振り出しに戻したので、
この時点ではカリウスは救われたんじゃないだろうか。



試合を振り出しに戻されたレアルの将ジダンは、イスコに代えてベイルを投入。

この試合のイスコのパフォーマンスは決して悪くなかっただけに、
交代は疑問だったのだけど、結果的にこれが的中することになる。

マルセロが左サイドから右足で上げたクロスを、オーバーヘッドで叩き込むという、
チャンピオンズリーグ史に残るであろうスーパーゴールで勝ち越し点を奪えば、
ブレ球のロングシュートでダメ押しとなる3点目も奪うなど、鬼神の如き働き。

特に、1点目のゴールは、現在、レアルを率いるジダンが、
2002年のチャンピオンズリーグの決勝で決めたボレーと同様に、
何年も後世に語り継がれるレベルのゴールじゃないだろうか。

ペレス会長のお気に入りとしてレアルに籍を置きながらも、
度重なるケガもあってなかなかその能力を発揮出来ずにいたベイルだけど、
この試合では、彼本来の能力をいかんなく見せつけられたね。



昨季のチャンピオンズリーグ決勝に舞台で、
ユヴェントスを退けた時のような圧倒的な強さは、この試合では感じられなかったけど、
勝敗を分ける勘所を抑えたレアルの戦いぶりは流石の一言。

来季のチャンピオンズリーグも、
優勝候補の最右翼としてレアル・マドリードの名前が挙がるのだろうけど、
そろそろ白い巨人の牙城を崩すクラブが現れてほしいという思いもある。

去年も同じことを書いたけど、予定調和ほど面白くないものは無いからね。















2018年5月19日

何も起こらなかった90分間



ガンバ大阪00浦和レッズ


ロシアW杯に臨む27人の候補メンバーが発表になった後の初のリーグ戦。

我らがガンバ大阪からは守護神の東口が選出され、
2002年の日韓大会から続いていた、
ガンバからW杯戦士を送り出すという伝統は途絶えさせずに済んだ。

それにしても東口の場合、所属チームの状態が低調な中で、
先月の大阪ダービーでのケガがあったので、
選外になる可能性もあるんじゃないかと思っていたから本当に良かった。

第3GKという立場なので、試合に出場できる可能性は限りなく少ないと思うけど、
この試合で見せていたようなパフォーマンスが発揮できるのであれば、
ロシアのピッチでも問題なくプレーできるはずだ。



興梠のブレーキに助けられた感もあったものの、東口をはじめとする守備陣の活躍により、
ホームで5試合連続の無失点を達成したわけだけど、
そんな守備陣の奮闘に攻撃陣が応えられず。

選手交代で攻撃に変化を加えようにも、
ベンチメンバーがU-23の試合と見紛うような顔ぶれだったので、
交代枠を1つしか使えなかったのも仕方ないと思うけど、
その1つを、得点を奪わなければいけない状況で
チーム得点王をベンチに下げるために使うという愚策が飛び出した日には、
無得点に終わるのも致し方無しか。

スタジアムに来ている宇佐美と堂安に頭を下げて、
「この試合に出場してください」って言いたい気分だったわ。

あと、交代が告げられた後、クルピと握手することもなく、
外したテーピングを通路に投げつけて
ロッカールームへ直行するファン・ウィジョの姿を見て、
変な遺恨が残らなければいいなと思ったのだけども。



この試合で、W杯イヤーがもたらした15連戦という気が狂ったような過密日程も終了。

1つでも上の順位で中断期間に入りたかったところだったけど、
結局、15試合を終えて勝ち点15という
残念な結果で中断期間を迎えることになってしまった。

ホームで勝ち点が獲得できるようになったあたりは、
閉塞感しか感じなかった春先の時期から上積みがあった部分なのかなと思うけど、
攻撃サッカーを目指すには程遠い攻撃の完成度だし、
クルピに一番期待されていたとされる若手育成に関しても、
ベテラン中心のスタメンを見る限り上手くいっているようには思えない。

宇佐美とメシを食うためにわざわざドイツまで行った強化部長の様子を見る限り、
監督解任や選手補強のようなイベントが起こるとは思えないので、
とりあえずは過密日程で溜まった疲れを癒して、
ルヴァンカップのプレーオフの磐田戦に備えて欲しいね。




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2018年5月16日

風間八宏の首を繋ぎとめる手助けをしたまでだ



ガンバ大阪14名古屋グランパス


先週の広島戦で劇的な逆転勝利を飾ったことで、
この試合に対する期待感は少なからずあったのだけど、
大きく裏切られることになってしまった。

浦和が広島を降したことで、
グループステージを2位で突破することが出来たのは良かったけど、
収穫なんてそれぐらいで、試合自体に見どころはほぼ無かったね。



個人的には、広島戦の後半の11人を
そのままこの試合のスタメンにしても良かったんじゃないかと思っていたのだけど、
グループステージ突破が懸かった一戦ということもあってか、
倉田や三浦など、土曜日の浦和戦でもスタメンを飾りそうな選手も、
スタメンに名を連ねていた。

ところが、下手にトップチームとU-23を混ぜた構成にしてしまったせいか、
連携面の乏しさでビルドアップすらまともに出来ず、
安易なボールロストから何度もピンチを招く展開に。

攻撃に関しては、倉田のシュートが相手GKの好セーブや、
クロスバーに阻まれる不運はあったものの、個の力に頼った単発の攻撃に終始し、
特に、ファン・ウィジョはこの試合でほとんど仕事をさせてもらえず、
飛ぶ鳥を落とす勢いだった春先の勢いが落ちたような感じがある。

勝ち星から見放されて久しい名古屋相手に、
これだけ攻守にわたってちぐはぐな試合をしているようでは、
頭が痛くなってくるね。



また、この試合では終始、林のプレーが不安定だったのもいただけなかった。

長沢のゴールで一時同点とし、反撃ムードが高まったのにも関わらず、
バックパスを手で処理するという素人のようなミスを犯し、
ペナルティエリア内でのFKを献上。

結局、このFKから勝ち越しゴールを許し、反撃ムードを沈静化させてしまった。

アンダースローでのパスを相手にかっさらわれ、あわや失点という場面もあり、
東口不在時に見せていたようなプレーはすっかり影を潜めてしまっていたね。

もし、東口がW杯のメンバーに選ばれるのであれば、
ルヴァンカップの磐田戦や天皇杯で出番が訪れることになると思うので、
この試合でのミスは猛省して、次の試合に向けてしっかりと準備をして欲しいね。



なんだかんだでグループステージは突破したので、
W杯によるリーグ中断期間中のガンバ不足が緩和されそうだけど、
ひとまず今は、土曜日のホーム・浦和戦に向けて集中。

このような試合を見せられた後では不安があるけど、
残留争いの大事な一戦なので、是が非でも勝ち点3を獲得したいところやね。




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2018年5月13日

勝ち点1を獲得するために恥も外聞もかなぐり捨てたのさ



日産行って来ました。






ガンバ大阪11横浜F・マリノス


日産自動車サッカー部時代からDNAレベルで堅守速攻が染みついているマリノスが、
どういうわけか今季は極端なまでのポゼッションサッカーを志向している。

当然、そんなにすぐに結果がついてくるはずがなく、
この試合が始まる前までは、勝ち点13の15位という順位に沈んでいるという現状。

方や、昔はポゼッションサッカーをやっていたはずなのに、
5年間ぶりに同じことをやろうとしたらパスの繋ぎ方をすっかりと忘れてしまい、
チームとしてどういうサッカーがやりたいのか未だに見えない我らがガンバ大阪。

オリジナル10というだけでなく、ここまで獲得した勝ち点も同じという、
置かれている状況も似たもの同士。

今季は難しいシーズンになっているけど、お互いに頑張りましょうや。



スタメンが発表になった時、ファビオがMF、遠藤がFWとして登録されているのを見て、
てっきり、ファビオをアンカー、遠藤をトップ下に置いて中盤を菱形にし、
マリノスのポゼッションサッカーと対等にやりあおうとしているのかと思いきや、
蓋を開けたら、ファビオ、菅沼、三浦の3バックだった。

今季、ここまでアウェイゲームを全て落としている要因として、
早い時間帯に失点をして、試合運びを苦しくしていることが挙げられると思うので、
しっかり守備から試合に入ろうという意図の布陣だったのだろう。

考え方自体は悪くないと思うのだけど、ファン・ウィジョ、長沢、遠藤の前3人で、
どうやって攻撃しようと思っていたんでしょうね。

案の定、マイボールになっても攻撃出来ずに簡単にボールを失い、
マリノスにサイドを押し込まれる展開になり、常時5バック化。

攻撃出来ずに守備ばかりしている時間が続く展開に、
昨季の後半のガンバがダブって見えたのは僕だけでしょうか。



ただ、そんな時間が長く続いたにもかかわらず、先制したのはガンバ。

今野との交代で後半頭からピッチに入っていた藤本が、
飯倉のポジションが高いと見るや、自陣からロングシュート。

これがゴールネットを揺らし、アウェイゴール裏に歓喜をもたらしてみせた。

今季のマリノスは狂気とも思えるぐらいの高いDFラインを敷いているため、
GKが高い位置を取ってDFラインの裏のスペースをカバーする必要があるので、
この手のゴールが決まりやすくなっている。

前半もマテウスがロングシュートを狙う場面があったし、
チームとして狙っていた形を藤本が見事に完遂したゴールだったんじゃないだろうか。



狙い通りの形で先制に成功したわけだけど、
喜びも束の間、天野の見事なFKでスコアをタイに戻されてしまった。

不用意なファウルでFKを与えてしまったのはいただけないけど、
あのような素晴らしいシュートを決められたら、
すぐに切り替えて勝ち越しゴールを狙いに行くしかないだろうね。

ただ、勝ち越し点を狙うにしても、
ファン・ウィジョと長沢という純粋なFW下げて、
倉田と中村を投入するという采配には疑問しか感じなかった。

それに、先日のルヴァンカップの広島戦を見た人なら、この試合で使われるべくは、
中村ではなく食野だという意見の人が多いんじゃないだろうか。

どうやら食野は、ミッドウィークのルヴァンカップの名古屋戦で、
もう一度クルピにアピールする必要が出てきてしまったようだね。


次節はホームで浦和戦。

ここまでホームでは4連勝中で来ているので、
この連勝を5に伸ばして、気持ちよく中断期間に入りたいね。

顔面骨折で戦線から離れていた東口が復帰し、
問題なくプレーできることを証明したので、
次節は、持ち前の”浦和キラー”ぶりを発揮して欲しいね。



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2018年5月9日

若人たちが呼び込んだ歓喜



ガンバ大阪32サンフレッチェ広島


前半の45分を見終わった時点では、
試合後にこんなに清々しい気持ちになっているなんて思いもしなかった。

突き抜けるような爽快なカウンターに、思い切りのいいミドルシュート、
積極的な前線からのディフェンス。

後半のピッチに立った若きガンバの選手たちが見せた戦いぶりは見事だった。

週末のマリノスとの対戦に向けて温存された選手たちには、
この試合に出場していた選手たちの姿を見て、何かを感じ取って欲しいと思うね。



グループステージの序盤こそ、チームの土台作りという名目で、
フルメンバーをピッチに送り込んでいたクルピだけど、
この試合も、前節の浦和戦に引き続きターンオーバーを敢行。

ただ、前半の戦いぶりは酷いものだった。

特に、市丸と髙江のダブルボランチが攻守にわたって全く機能せず、
ビルドアップではミスを連発し、守備でも自動ドア状態で、
1失点目は市丸、2失点目は髙江が見事に絡んでしまった。

この試合でトップチームデビューを飾った17歳のGK谷だけど、
失点の場面は彼を責めることは出来ないね。



前半の不甲斐ない内容を受けて、
クルピはどういう修正をしてくるのかなと思っていたら、
後半頭からオ・ジェソクに代えて森を投入。

前半を見る限り、修正すべきはサイドバックではないように思えたので、
週末のマリノス戦に向けてジェソクを温存という意味合いの交代なのかと思っていたら、
この采配が見事に的中。

森が高い位置でミッドフィルダー然としてプレーしたことで攻撃が活性化し、
間もなく食野のゴラッソを呼び込むことになった。

これまでリーグ戦で何度か決定機がありながらもフイにしてきた食野が、
コースを突いた素晴らしいミドルシュートで
トップチーム初ゴールを飾ったことに驚きを隠せなかったのだけど、
その13分後に、さらに素晴らしいゴールをお目にかかれるとは思いもよらなかった。

スコアラーは、後半13分に長沢に代わって投入された妹尾。

あのような、強烈なドライブがかかって急降下し、
逆サイドのサイドネットに突き刺さるようなミドルシュートは、
Jでは滅多にお目にかかれない代物。

U-23で研鑽を積んできた若者たちがその能力をいかんなく発揮してくれたことは、
クラブの将来を考えても喜ばしい限りやね。



この試合で低調なパフォーマンスに終始していた市丸が、
CKから西野の勝ち越しゴールをアシストし、面目躍如。

この1点のリードを最後まで守り切ったガンバが、
敵地で勝ち点3を積み上げ、勝ち点9としグループCの2位に浮上しました。

リーグ戦で残留争いをしている現状、
リーグで勝ち点を獲得することを優先で行かざるを得ないとは思うけど、
いい感じで欲も出てきたし、ここまで来たら、
最終節でグループステージ突破を決めて欲しいね。

そして、マリノス戦に備えてこの試合に帯同しなかった選手たちには、
土曜日の日産スタジアムで、暴れてもらいましょう。



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2018年5月5日

札幌が寒いのは気温だけではない



札幌行って来ました。




ガンバ大阪02北海道コンサドーレ札幌


3連勝を懸けて乗り込んだ北の大地だったけども、敢え無く敗戦。

連勝の相手がここ最近勝ち点3から見放されている鳥栖と仙台ということもあり、
強い相手と対戦するとどうだろうなと思っていたけど、やはり歯が立たなかった。

昨季の札幌が志向していたサッカーと対極のサッカーを志向する
ペトロヴィッチを監督に迎えたにもかかわらず、開幕からわずか3ヶ月足らずで、
札幌がすっかり”ミシャのチーム”になっていることに驚きを隠せないんだけども、
そんな”ミシャのチーム”とはこれまで何度も対戦しているので、
守勢に回る時間が長くなるのはわかり切っているはず。

それにも関わらず、守備の際の戻りが遅く、
寄せも甘い藤本をサイドに置くという布陣は、
自らの弱点を相手に晒しながら戦っているに等しい。

また、今のガンバは先制を許すと同点・勝ち越しを狙えるような馬力を備えていないので、
先制を許した時点で既に試合の趨勢は決まってしまう。

そう考えると、1失点目の場面で、
クロスを上げた福森に寄せられなかった藤本の軽率な守備の罪は重い。



ただ、ガンバも良い時間帯が無い訳ではなかった。

後半から今野に代えて長沢を投入し、ファンウィジョとの2トップにしたあたりから、
ガンバが攻勢を強めた時間帯はあったのだけど、得点を奪うまでには至らず。

故障明けの長沢が意外と動けていたのは好材料だったけど、
米倉がオ・ジェソクと交代したあたりでその攻勢も沈静化してしまった。

まあ、米倉の交代は負傷絡みのようにも見えたので、
致し方ないところはあるのかなと思うけど、ここ数試合お馴染みとなっている、
3枚目のカードで中村敬斗を投入するという采配は、一体、何が狙いなのだろうか。

中村に期待したい気持ちはわからんでもないけど、
このような起用法を続けたところで彼が伸びるとも思えないし、
それどころか、ここ最近伸び悩んでいるようにも見える。

いっそのこと、J3でまとまった時間をプレーさせてあげた方が、
彼のためなんじゃないだろうか。

「期待の若手だからとりあえず起用しています」という理由で、
2点ビハインドの状況でチーム得点王をベンチに下げるのは、
クルピの愚策としか思えないんだけども。


次節はアウェイでマリノス戦。

昨季は勝利したとはいえ、ただでさえも苦手な日産スタジアムで、
残留争いの直接のライバルとの6ポインターズは、
誰かに言われるまでもなく重要な一戦。

ミッドウィークにリーグ杯の広島戦を控えているけど、
土曜日に今季初のアウェイでの勝ち点を得るために、
メンバーを落とすことも考えなくてはいけない。

W杯イヤーがもたらした狂気の15連戦もいよいよ佳境。

ガンバ大阪が来季も然るべき舞台で戦うことが出来るように、
我々もチームのサポートを頑張りましょう。



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2018年5月2日

頼れる男の頼れる仕事



ガンバ大阪10ベガルタ仙台


これまで数多くの勝ち点をアウェイチームに献上してきたことで、
接待力に定評のあるスタジアムとされてきた我らがホームですが、
なんと、この試合に勝利したことでホーム4連勝。

残留争いをしているシーズンにこのような成績を残しているあたり違和感を感じるけど、
吹田スタジアムも3年目を迎えて、
いよいよホームがホームらしくなってきたんじゃないだろうか。

まあ、ホームでの強さとは対照的に、
アウェイでここまで挙げた勝ち点は0というあたり、
もっとバランス良くいかないものかなぁと思っていたりするのだけども。



この試合のスタメンは3-0で勝利した前節のスタメンと全く同じ。

前回のブログでも同じことを書いたけど、
遠藤とマテウスのダブルボランチではバイタルエリアがスカスカになる。

前節の対戦相手の鳥栖は、イバルボ不在時の攻撃が確立されていないこともあってか、
ガンバのバイタルエリアのスペースを使って攻めてくる機会が少なく、
致命傷にならずに済んだけど、この試合の対戦相手の仙台は、
序盤からガンバのCBとボランチの間のスペースに入り込んでミドルシュートを放つなど、
ガンバのウィークポイントを的確に突いてきたね。

林の好セーブで難を逃れることは出来ていたけど、
前節の鳥栖戦と比べたら、失点してもおかしくない場面は多かったように思う。



バイタルエリアのスペースをこのまま放置しておくのはまずいと思ったのか、
後半頭から故障明けの今野を投入。

3月の柏戦以来、1か月半ぶりの復帰となった今野だけど、
百戦錬磨のベテランは、しっかりと危険なスペースを消すことに成功したね。

選手の起用法に関して疑問を感じることが多いクルピだけど、
この場面の処置については対応が早かったと思う。

また今野は、倉田の先制ゴールをアシストするだけでなく、
自身もシュートで積極的にゴールを狙うなど、攻撃面に於いても存在感を発揮し、
「守るも攻めるも頼れる男」という、チャントの歌詞通りの活躍を見せてくれた。

マテウスも徐々に自分の持ち味を発揮しつつあるので、
今野と共に強固なボランチコンビを形成していって欲しいと思うね。



今季初の連勝を飾ったとは言っても、
相手はここ数試合勝ち星から見放されている鳥栖と仙台なので、
今のガンバの実力を推し量るには難しいところ。

ただ、次節は、ここまでリーグ戦で3位につける札幌と、
彼らの聖地・札幌厚別公園競技場で対戦とあって、相手・舞台に不足はない。

中2日の連戦が続いて体力的にはきついと思うけど、
ゴールデンウィークの土産は北の大地から勝ち点3といきましょう。



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