2012年12月29日

エコパ経由国立行き



エコパ行ってきました。




ガンバ大阪10鹿島アントラーズ


レアンドロが累積警告で出場停止、明神が負傷欠場、
決して相性が良いわけではないエコパスタジアム。

試合前だけでもこれだけのネガティヴ要素が揃っていたのに、
そこにガンバの天敵・村上伸次を主審に持ってくるなんて、
日本サッカー協会の嫌がらせとしか思われへんかったわ。

でも、蓋を開けてみれば、ガンバらしからぬウノゼロというスコア。

しかも、ガンバの天皇杯のお約束でもある、
延長戦をやらずに90分で決着を着けたもんやから、
驚き以外の何物でもないわ。

それに、ここにきて今季初の公式戦3連勝。

なんでリーグ戦でこれができへんねんって、
愚痴の一つでも言いたくなるところやけど、
これもまたサッカーなんやなって思って、その愚痴を喉の奥に閉じ込め、
素直に元日の決勝を戦う選手達をサポートしたいと思う。



試合は、前半はガンバのペース、後半は鹿島のペースっていう感じやったかな。

この日のエコパの上空は分厚い雲に覆われていたんやけど、
前半に20分ほど、雲の隙間から太陽が顔を出して、
眩しいぐらいにピッチを照らしてた時間帯があったんよね。

ちょうどその時間帯のガンバは、この試合で一番のパフォーマンスを披露してて、
まるで太陽がガンバのパスワークにスポットライトを当ててるみたいやったわ。

そして、遠藤の先制ゴールが生まれたのもこの時間帯。

遠藤がショートコーナーから、あのシュートを狙う光景は、
今まで何回か見た事あるけど、もしかして決まったのは初めてじゃないだろうか。

遠藤の中ではまぐれだとしても、ファンにとってみれば、
金を払って見る価値のある、千両役者の一撃やったと思うわ。



後半に入って、また分厚い雲がエコパの上空を覆い始めると、
今度は徐々に鹿島がペースを握り始めたね。

正直、「やられた!」って思ったシーンは何度かあったけど、
その度に鹿島が決定力不足を露呈してくれて、なんとか救われた感じやった。

試合のペースを覆せないまま、試合は終盤を迎えたわけやけど、
リスタートに時間を掛けたり、コーナーキープをして時間を稼いだりと、
まるで鹿島のお株を奪うかのような試合の潰し方で、まんまと逃げ切りに成功。

3大会ぶりの決勝戦に駒を進めました。


天皇杯の元日決勝をいつまで続けるのかはわからないけど、
やっぱり日本サッカーを愛する者として、元日の国立のピッチは特別なもの。

そこで相対するのは柏レイソル。

今季はナビスコも含めて4戦し、1分3敗と、全く勝ててないけど、
セレッソ戦と、この鹿島戦を見る限り、今のガンバなら十分勝機はあると思う。

まあ、今のガンバがリーグ戦の時のガンバと違うっていうのは、
向こうも良く分かっているやろうけどね。

2013年は新年早々、J2に降格したチームが天皇杯優勝っていう、
斬新な話題を世間に投下するところから始めましょうや。



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2012年12月24日

今年のうちに”弱い方の大阪”の称号をお返ししときます



長居行ってきました。



ガンバ大阪21セレッソ大阪


J2降格の決まった12月1日以降、この日の空のように、
なんとなくどんよりした気持ちが続いていたけど、
試合後に、両腕を天に突き上げた時のあの爽快感は、
何物にも例え難い格別の感情やった。

事前の報道では、3万人越えの観客と報道されてた割に、
実際の入場者数は、2万人ちょっとと、ダービーにしては寂しい数字になったけど、
やっぱり、ダービーの勝利はガンバサポにとって良薬だという事を改めて実感。

この勝利で、溜め込んでいた鬱憤が解消されて、
当分気分良く過ごせそうな気がするわ。



勝利の決め手となったのは、やっぱり、明神・今野のダブルボランチかな。

特に、ガンバ加入以来、懐疑的なパフォーマンスを続けていた今野は、
この試合で、日本代表に召集されるだけの実力をもった選手だという事を改めて証明。

同じくボール奪取力に優れる明神と共に、
セレッソの中央からの攻撃をことごとくシャットアウト。

更に、FC東京では城福監督から展開力に疑問符をつけられていたけど、
何度も披露してくれたダイナミックなサイドチェンジは、
それを力強く否定するものやった。

まあ、ちょっと考えれば思い付きそうなこの布陣を、
なんでリーグ終了後の天皇杯になってようやく試したのかって、
文句の一つも言いたくなるところやねんけど。



今野の抜けたDFラインは、試合開始直後の岩下のプレゼントパス以外、
さして問題は無かったと思う。

この日喫した1失点は、単純に柿谷の個の力を見せつけられただけやしね。

守備面で安定すれば、後は、リーグ最多得点の攻撃陣が試合を決めてくれる
…と、言いたかったところやねんけど、90分間優勢に試合を進めながら、
挙げた得点は遠藤のヘディングシュートの1点のみ。

レアンドロがいくつかあった決定機を1つでも決めてくれてたら、
90分間で試合を決める事ができたんやろうけど、
それができないのが今シーズンのガンバなんやろうなぁと思う。

逆に、延長に入ってからは、セレッソに押される時間帯が長くて、
徐々に怪しい雰囲気が立ち込めてきたけど、それを振り払ったのが、
後半途中に投入された家長昭博。

延長後半に、遠藤のFKから値千金の勝ち越しヘッドを決めて、
ガンバを天皇杯ベスト4に導いてくれた。

家長が前にガンバにいた時は、そんなにヘディングが強いイメージは無かったけど、
再加入後は、セットプレーの時にヘディングで合わせるシーンが、
何度か見られるよね。

「前いた時と全然プレースタイルが変わってないよ」という声も聞かれるけど、
ここだけは彼の成長の跡が見られるなって思ってたりするんよね。


準決勝はエコパで鹿島と対戦。

タイトルの獲り方を心得ている鹿島と、このタイミングで試合をするのは、
なんとなくやりづらい部分はあるし、天皇杯準決勝のエコパって、
どうもあんまりイメージが良くなかったりする。

シジクレイとルーカスのガンバでのラストゲームは、
天皇杯準決勝のエコパでの試合やったしね。

しかも、レアンドロが累積警告で出場停止ときたもんだ。

ただ、ここまで来たらそんな細かい事言ってらんない。

今年1年間、ガンバの試合を見て味わえなかった歓びを、
残りの2試合で存分に味わいたいなと思います。



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2012年12月16日

コリンチアーノの熱狂とともに横浜の夜は更ける



コリンチャンス10チェルシー


いや~、見応えのある試合やった。

いかにもカップ戦のファイナルって感じで、球際やライン際の攻防が激しく、
両チームの勝利へ懸ける思いがこちらまで伝わってきて、すごく緊張感があったわ。

結果、コリンチャンスがクラブW杯を制したわけやけど、
勝因は、勝利への執着心がコリンチャンスの方が強かったからやと思う。

去年のサントスは、バルサ相手に果敢にも打ち合いを挑んで、
大虐殺されてしまった。

まあ、ネイマールやガンソのような、ブラジル代表にも名を連ねるスター選手を擁して、
自分達が自分達のやり方でどこまでやれるのか試したかったのもあったんやろうけど、
世界中どこを探しても、バルサとまともに打ち合って、
勝てるチームなんて存在しないと思う。

そう考えると、蛮勇ともとれる戦術を採用したサントスは、
クラブW杯のタイトルに、そこまで執着してなかったと取る事もできる。

ただ、今年のコリンチャンスは、
バルサほど圧倒的な破壊力を擁していないチェルシー相手でも、
自分達が格下である事を受け入れ、
がっちりと中央を固めて、カウンターでゴールを目指し、
相手ボールになれば、体を投げ出して止めに行っていた。

その、勝利への執着心が、クラブW杯を制する原動力になったんじゃないかなと思う。



この試合で唯一の得点を挙げたゲレーロがMVPと言いたいところやけど、
コリンチャンスの勝利は、GKのカッシオ無しではありえなかったと思う。

前半のCKからのケーヒルのヘッドや、モーゼスの中へ切り込んでのミドルなんかは、
1点ものやったけど、あれを防いだ事で、コリンチャンスに流れを引き寄せた。

試合終了間際に、トーレスがドフリーで放ったシュートも止めるなど、
カッシオと反対側のゴールマウスを守っていたチェフが、
欧州CLの決勝で見せたような守護神ぶりやったね。

カッシオの次点でボランチのパウリーニョと言ったところか。

ボランチと形容するより、
イングランドのセントラルMFと言った方がしっくりくるような、
ボックストゥボックスのプレーヤーって感じで、
攻守に渡って抜群の存在感を発揮していたね。



チェルシーは、決定機こそそれなりにあったんやけど、
そこをことごとくカッシオに阻まれてしまったのが、ツイてなかったな。

それに、コリンチャンスが前の試合から中3日だったのに対し、
チェルシーは中2日だった事もあって、
後半になって運動量が低下した感も否めなかったしね。

とはいえ、トーレスがいつまで経ってもあの調子では、
後半戦のリーグ戦の成績にも影響が出るやろうし、
冬の移籍市場でのFWの獲得は必須やろうな。

アヴラモヴィッチが年明けにどんなビッグニュースを提供してくれるのか楽しみやね。














2012年12月15日

なんだかんだ言っても、ガンバが勝つとやっぱり嬉しかったりする



ガンバ大阪32町田ゼルビア


天皇杯を獲って、6年連続のACL出場権獲得を目指すとか言ってるけど、
そもそも、J2のチームってACL出れたんだっけ?

前回大会で京都が決勝に進んだ時、仮に京都が優勝しても、
日程の関係でACLの出場できないから、Jリーグで4位の仙台に、
出場権を与えるみたいな話になってたような気がするんやけど・・・?

まあ、ACLの出場権を獲得できるかどうかはひとまず横に置いといて、
目の前の試合を一生懸命戦う事は重要な事。

それがJ2で最下位になって、Jリーグ史上初となる、
J2からの降格チームとなった町田が相手であろうとね。



まあ、試合中継が無くて、試合を見てないから何とも言えんのやけど、
他のガンバサポの方々のブログを読む限り、あんまり良い試合ではなかったみたいやね。

3バックを採用したのは、多分、今野がインターセプトを狙いに前に出て行った際、
後ろにカバーがおらず、そのスペースを狙われて失点を繰り返した、
リーグ戦での反省を生かしたものやろう。

でも、3バックこそ採用しなかったけど、
今野が前に出た際の後ろのスペースのカバーリングを意識して行っていた5月頃に、
深刻な得点力不足に陥った事からもわかるように、
今野を生かす守備戦術を採用すると、攻撃力が犠牲になってしまうんよね。

ガンバの場合、攻撃が上手くいかない事が、
チーム全体のバランスが崩れる事に直結してしまうから、3バックを採用した事が、
この試合のガンバの低パフォーマンスに繋がっていたとも言えるかな。



後半になって、今野のポジションをボランチに上げたという事らしいけど、
こちらの方が現実的な感じはするね。

3バックの一角から前に飛び出して守備をするよりも、
最初から1列前に出て守備を行っていた方が、
自分の持ち場に穴を空ける回数も減るやろうし。

ただ、シーズン中にこの形を試そうとせずに、今野のCBに固執し続け、
シーズンが終わった後の天皇杯で、この形を試してくるなんて、
何がやりたいのか不思議でしょうがないんやけども。



町田に勝利し、準々決勝の対戦相手はセレッソになりました。

と、言う事は、俺の参戦も急遽決定しました。

来年はダービーができないから、楽しみたいという気持ちは無くは無いけど、
今まで、「J2!J2!」って馬鹿にしていた相手と、
自分達がJ2に降格した直後に対戦するのは、なんとなくやりづらさは感じるね。

ただ、鬱憤を溜め込んできた2012年、
最後ぐらいは笑っていたいので、後、3試合楽しませてほしいなと思います。




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2012年12月13日

腐っても欧州王者ということか



チェルシー31モンテレイ


今シーズンのチャンピオンズリーグで、
大会史上初めてとなる前大会王者のグループリーグ敗退。

リーグ戦では、開幕ダッシュこそ成功したものの、
ここ数試合、思うように勝ち点を伸ばせず、
首位のマンUに勝ち点差をつけられているという現状。

もはや毎シーズンの恒例行事となった監督交代を今シーズンも断行するなど、
決して本調子とは言えないチェルシーやけど、
この試合では、さすが欧州王者という試合をしたね。

90分間モンテレイを圧倒してたっていうわけじゃないけど、
前半と後半の最初の15分を8割ぐらいの力でプレーして、
他の時間帯は半分ぐらいの力で、流しながらプレーしているっていう印象やったかな。

まあ、余裕かまし過ぎて後半ロスタイムに失点したけど、
力の差を見せつけ、かつあまり体力を消耗しなかったから、
チェルシーとしては理想の勝ち方だったんじゃないかなと思う。



ベニテスが監督に就任して最初の試合となったマンC戦でも顕著だったように、
ベニテスって攻撃時に流動的にポジションチェンジすることを、
極力控えたがるタイプの監督やと個人的に思ってるんやけど、
この試合のチェルシーは、マタ、オスカル、アザールの3人が、
流動的にポジションを入れ替えてモンテレイのゴールに攻め込んでたから、
なんとなくディ・マッテオ時代のチェルシーを見ているようだったね。

前線の選手が流動的にポジションするという事は、
選手同士が距離を近く保とうとするため、中央に集まってしまうから、
守備時にどうしてもサイドが空いてしまうっていう弱点はあるけど、
やっぱり、クリエイティヴな選手が何人も絡んだ時の攻撃は、
ワクワクさせてくれるものがあるよね。



あと、ダヴィド・ルイスのボランチ起用にも驚いたな。

自陣でボールを奪って、ドリブルで前線まで駆け上がっていく姿からは、
知らん人が見たら本職がCBの選手やとは想像つかんと思うわ。

まあ、フィジカルも強いうえに、足下の技術も高いから、
よくよく考えたら適性はあるんやろうね。

一度、プレミアの試合でも試して欲しいかな。



これで、16日に行われるクラブW杯の決勝は、
順当にチェルシーvsコリンチャンスになりました。

メキシコのチームらしいパスサッカーが代名詞のモンテレイと違って、
コリンチャンスは、昨日の試合でも披露したように、
ソリッドなリアクションサッカーを得意としているから、
この日のように、チェルシーのカウンターがハマるなんてことは無いと思う。

コリンチャンスにしてみれば、
アル・アハリから1点しか取れなかった、昨日の試合を見てると、
チェルシーから得点を奪うのはしんどそうな気もする。

どちらにしろ、昨年のバルサとサントスほどの実力差は無いと思うし、
日曜日は面白い試合が見れそうやね。














2012年12月9日

クラブW杯を盛り上げ損なった広島



サンフレッチェ広島12アル・アハリ


この結果には、広島のサポーターだけでなく、
日テレの関係者の人たちも頭を抱えているだろうな。

メッシもネイマールもいない今回のクラブW杯で、
大会を盛り上げる数少ない要素として期待された日本勢が、
ベスト4に進んで南米勢と対戦する事ができなかったわけやからね。

寿人が後半にドフリーで抜け出した1対1を決めていれば、
試合はわかんなかったかもしれないけど、
この日の広島は全体的に勝負にこだわってないように見えたね。

特に、青山や高萩あたりが、自分でシュートに行けるのに、
わざわざ寿人にパスしているシーンを見て、
「何、余裕をかましてるんだ」って思ってしまった。

まあ、こういう綺麗に崩すのが広島のスタイルだって言われたら、
返す言葉が無いんやけども、それはゴールを奪えて初めて成立するもので、
この日の広島は、「決める時に決めとかないとこうなりますよ」っていう、
見本を披露しただけにすぎなかったね。

守備に関しても、アル・アハリの右サイドの選手が、
カード覚悟で清水を止めに行った時のような気概が広島の選手にあったら、
きっとこの日の失点は両方とも防げたんじゃないかな。



試合開始早々に西川が負傷し、予期せぬ交代カードを切る羽目になった時点で、
この日の広島にはツキが無い感じはしてたけど、
西川不在がこの試合に大きく影響を与えたかと言えば、そんな事は無いと思う。

アル・アハリの方も、ガリっていう選手が負傷交代したから、条件は同じだったわけやし、
むしろ、スクランブルで途中出場したルーキーの増田は、
よくやっていたように見えたけどね。

あの2つの失点シーンにしても、西川がいたら防げたっていうもんでもなかったし。

まあ、個人的に、西川って、足下の技術は日本人GKで一番上手いけど、
それ以外の能力に関しては平凡なGKやと思ってるからね。

日テレも、西川が日本代表やからって言って、
随分と過大評価しすぎな感じがするわ。



広島は、アル・アハリに敗れた事で5位決定戦へ進む事になりました。

5位決定戦の相手は、韓国の蔚山現代です。

こういう国際舞台で韓国勢と試合するのって、
なんとなく、竹島問題でサッカーとは関係の無いところで盛り上がってしまった、
ロンドン五輪の3位決定戦を思い出してしまって、あんまり良い気分はしないけど、
広島には、この日見られなかった勝負にこだわる姿勢を強く意識して、
日本サッカーの意地を見せて欲しいなと思います。














2012年12月6日

こんなにクラブW杯の存在を意識しなかった年があっただろうか



先週の土曜日に磐田から帰って来てから、今まで経験した事の無い、
食欲不振と睡眠不足に陥ってました。

昨日あたりからようやく落ち着いてきたんやけど、
まさかこんなに日常生活に支障が出るとは、自分でも予想外やった。

J2降格という最悪のシナリオは、7月の時点で覚悟していたはずなのに、
実際にそのシナリオが現実になって初めて、
全然覚悟できてなかったんやなって痛感してしまったわ。

そして、J2に降格したショックと、
ちらほらと聞こえてくる来年のチーム編成に関するニュースに気を取られてて、
今日からクラブW杯が開幕する事をすっかりと忘れていた。

バルサやサントスが参加した前回大会と比べて、
スター選手があまりいなくて、盛り上がりに欠けてる感はあるけど、
「4年前はこの舞台でガンバが試合をしていたんやな・・・」みたいに、
自分で傷口を広げるようなことはせずに、
純粋に、普段見れないチームのサッカーを楽しみたいと思います。


サンフレッチェ広島10オークランド・シティ


なんだか、オセアニア勢も大会を経るごとに力をつけてきてるなっていう印象があるね。

相変わらず、サイドの攻防は捨てて、中央を固めるっていう、
格下の相手が格上と対戦する時の常套手段で試合に臨んできてはいるんやけど、
年々、そのクオリティは高くなってきているし、
オークランドはスペイン人選手を何人か擁している事もあって、
単純な縦ポンもしてこないから、ボールの奪いどころも絞りにくい感じやったしね。

そのオークランドに、広島は随分手を焼かされていた印象やった。

サイドのミキッチと清水は良い形でボールを持てるんやけど、
いかんせん、広島には中に高さが無いから、単純に放り込んでも、
簡単に跳ね返されて、なかなかシュートまで持ち込めなかった。

去年、柏がオークランドと試合した時は、
田中順也が個人技で強引にゴールマウスをこじ開けたけど、
広島って、パスサッカーを身上としているからか、
あまりそういうタイプの選手が見当たらんのよね。

強いて言えば、意外性のあるプレーに定評のある、高萩あたりになるんかな。



でも、試合の均衡を破ったのは、ボランチの青山のロングシュートやったね。

35m~40mぐらいの位置からのシュートやったけど、
オークランドのGKは多分、クロスバーを超えると思って見送ったんやろな。

それが、急激に落ちてきてゴールマウスに突き刺さったもんやから、
そのボールの軌道にビックリしたんじゃないかな。

まあ、そんなゴラッソを見る事ができたのも、
引いた相手を前に出て来させるには、ミドルシュートが有効と言うことで、
ハーフタイムに森保が授けた指示を忠実に守り、
後半から、広島の選手がミドルシュートの意識が高く持ったからやろね。

青山のシュートとは違って、ゴールにはならなかったものの、
高萩と森脇のポスト直撃のミドルも良いシュートやったわ。



次戦は、アフリカ代表のアル・アハリという事やけど、
Jリーグのチームがこの大会でアフリカ代表と試合した事って今まであったっけ?

なんか、メキシコ勢とは毎回試合してる印象はあるねんけどね。

そんなわけで、どういう展開の試合になるのか、あんまり予想できへんけど、
この大会を盛り上げるためにも、広島には勝ってもらって、
準決勝でコリンチャンスと試合して欲しいなと思います。














2012年12月2日

この現実を受け止めて、我々は謙虚にならなければいけない



ガンバ大阪というクラブの歴史を左右する事になるであろう大一番、
ヤマハでしかと目に焼き付けて来ました。



ガンバ大阪12ジュビロ磐田


後半の早い時間帯に倉田の同点ゴールが決まった時は、
いけるんじゃないかって思ったけど、結局そこから勝ち越し点は奪えず、
逆に磐田の小林裕紀にゴールを許し、万事休す。

今シーズンはこんな試合ばかり見てきたような気がする。

そんな、ガンバ大阪にとっての2012年シーズンが凝縮された試合をもって、
Jリーグ発足20年目にして初となる、J2降格という結果になりました。



西野監督が2002年にガンバの監督に就任してから、
リーグ優勝、ナビスコカップ優勝、天皇杯連覇、そしてアジアチャンピオンと、
数々の栄光を手にしてきた。

かつてJリーグのお荷物と呼ばれたチームは、
代名詞となったその攻撃力をもって勝利を重ねる度に、
自信と誇りを身につけていった。

でも、結果が出続けていることで、知らず知らずのうちに、
その自信や誇りは、やがて油断や慢心になって、
謙虚さを忘れていったんじゃないかな。



雑誌のインタビューで、「自分達のサッカーをすれば勝てる」と、
「ガンバはビッククラブだ」という言葉を、
ガンバの選手達が口にしているのを、何度か目にしたことがある。

対戦相手との力量差が明確なら、自分達のサッカーだけをしてても、
試合に勝てると思うんやけど、今シーズンは、
その「自分達のサッカー」をやらせてもらえてないから、
試合に勝ててないんだっていうのに気付いてないのかなとも思った。

当然のことやけど、サッカーは相手がいて初めて成り立つスポーツ。

試合に勝つためには、自分達のサッカーをやることも大事だけど、
相手の長所を理解し、それを潰すといった手段も取らなければいけない。

むしろ、世界的に見て、戦力が拮抗しているJリーグならそれが当然のこと。

自分達のサッカーで相手を上回る事ができなくなったガンバが、
そこらへんの準備を怠っていたのは、
相手に対するリスペクトに欠けた行為だった。



今シーズンの低迷のケチのつけはじめとなった出来事である、
昨シーズンオフの監督交代騒動にしてもそう。

俺は、監督を交代すること自体には、どちらかと言うと賛成だった。

西野政権下で、少なからず閉塞感を感じてるところはあったし。

でも、フロントが、10年振りのビッグプロジェクトだったのにも関わらず、
どういうチームにしていくのかという明確なビジョンも無く、
あまりにもお粗末な監督人事に終始してしまったのが非常に残念やった。

そして、ゴタゴタの末に決まったセホーンを、公式戦5連敗で解任し、
監督初心者の松波に火中の栗を拾わせた。

先日のサポーターミーティングで、「なぜ松波だったのか」という問いに対して、
社長が、「彼はクラブの功労者だから」という、
あまり説得力の無い返答をした事からも、シーズン途中の監督交代についても、
明確なビジョンが無かったように感じる。

多分、フロントの人間は、監督を誰にしても勝てると思ってたんだろうな。

なぜなら、「ガンバはビッグクラブ」だから。



来シーズンは、クラブとして初めてJ2を戦うシーズンになります。

主力選手の何人かが残留を表明して、
大幅な戦力ダウンを回避して、来シーズンに臨めそうな気もするけど、
「このメンバーならJ2は楽勝」みたいな奢りがあったら、
1年でJ1に復帰する事は不可能だと思う。

選手、監督、フロント、そして我々サポーター、
謙虚な気持ちを持って、来シーズンに向けて準備しよう。

そうすれば、自ずと結果はついてくるはずやから。



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2012年11月25日

首の皮一枚繋がった状態でヤマハへ向かう


万博行ってきました。


ガンバ大阪22FC東京


試合後のセレモニーで、松波が挨拶に出てきた時、
ブーイングとともに発生した「辞めろ」コール。

苦しい時期に監督を引き受けてくれて感謝しているけど、
俺も松波に対して言いたい事はいくつもあるから、
「辞めろ」コールをしていた人たちの気持ちはわからなくもない。

この試合に関して言えば、家長をパウリーニョに交代させて、
前線からプレスに行こうとしたけど、これがハマらず、
却って、中盤にデカいスペースを作ってしまった事とかね。

でも、まだ最終的な結果は出たわけじゃないから、
選手とサポーターが一丸となって戦わないと。

ボロカスに言うのはシーズンが終わってからでも遅くはないから、
罵声は取りあえず一旦飲みこんで、
ヤマハに向かう選手達を精一杯サポートせなアカン。

幸い、松波は、柏戦あたりから、
ガンバらしい攻撃的な采配を意識してるように思えるし、
その攻撃的な姿勢が、ヤマハで結実する事を祈るしかないね。



3点取らないと勝てないっていう、
今シーズンを象徴するような試合やったけど、
この試合に関しては、3点目が取れなかったのにも関わらず、
負けなかったっていう言い方もできるかなと思う。

それだけ、とどめをさされてもおかしくないようなピンチを、
再三迎えてたからね。

そんな数多くのピンチに、シュートを外してくれていたのが、
結構な確率でルーカスだったもんやから、
弱り切った古巣に、情でもかけてくれてんのかなぁって思ってしまった。

そのルーカスは、いつもと違う右サイドMFで起用されていて、
右サイドで攻撃の起点となって、倉田と藤春の上がりを抑止し、
ガンバのストロングポイントである、左サイドを沈黙させるという、
FC東京にとって、重要な戦術のタスク担っていたね。

でも、なんとなくルーカスのプレーを見てると、
ガンバが優勝争いをしていた頃の事を思い出して、
懐かしさと同時に、現実とのギャップに感傷的な気持ちになってしまったわ。

あのキープ力、前線からの献身的なチェイシング、
セットプレーの際のニアサイドの守備・・・全てが頼もしかったなぁ。


ビルドアップでミスパスを連発する今野や、
前節で2得点を挙げたのにも関わらず、この日精彩を欠いた倉田を見てると、
残留争いのプレッシャーは、着実にガンバの選手を蝕んでいってるのかなと思う。

まあ、サポーターの俺ですら、ここ数カ月は胃の痛い日々を過ごしているのに、
選手の重圧はそれの比じゃない事ぐらい明らかなんやけどね。

そのプレッシャーから、どういう形で解き放たれるのかは、
泣いても笑っても次で決まってしまいます。

12月1日、ヤマハで全てをこの目に焼き付けて来たいと思います。



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2012年11月23日

イギリス旅行記 ~アップトンパーク編~


ロンドンでの4日目はアップトンパークで、
ウェストハムvsストークシティの試合を観戦。

でも、試合は20時からと、深い時間からのキックオフなので、
それまで観光したり、職場の同僚にお土産を買うことにしました。

まずは、俺が泊まっているホテルから徒歩で行ける、
チェルシーのホーム、スタンフォードブリッジへ。


今回は歩いて行ったけど、スタンフォードブリッジも、
フルハムブロードウェイっていう駅から3分ぐらいで行ける、駅近のスタジアムで、
スタジアムにはホテルやレストランも併設されているんよね。

この日はチェルシーの試合が無かったので、中には入れなかったんやけど、
前日に行ったロフタスロードと違って、スタジアムの戸締りはちゃんとしてました。

まあ、この辺がビッグクラブとスモールクラブの違い・・・なんだろうか?


上の写真にあるように、バックスタンドのコンコースは、
試合が無い日でも開放しているっぽいけどね。



スタンフォードブリッジを後にした俺は、
ウィンブルドンのテニスコートに行ってみることにしました。

ディストリクト線のウィンブルドンパーク駅から徒歩15分、
ウィンブルドンパークへ到着。


テニスの練習場っぽい場所は見つけたんやけど、
肝心のセンターコートが見当たらないんだが・・・

実は、ウィンブルドンパークって、テニス場だけでなく、
陸上競技場やクリケットグラウンド、ゴルフ場など、
様々なスポーツ施設が併設されてて、かなり広大な公園なんよね。

それで、テニスのチャンピオンシップが行われるセンターコートは、
公園の一番奥のほうにあって、実際は、ウィンブルドンパーク駅から、
徒歩で30分から35分ぐらいかかるみたい。

歩いて行くより、タクシーやバスを利用するほうが賢い選択かも。

そして、満を持してセンターコートに到着。


見学ツアーに参加したら中に入れたんやけど、
参加者が5人以上いないと開催されないとのことだったので、
テニスコートには入れず、ミュージアムとグッズショップだけ見ることになりました。

せっかくここまで来たのに、こういう時って個人旅行は損やなぁって感じたわ。

ミュージアムには、過去の名プレーヤーが使用していたラケットや、
ウェアなどが展示されてて、大会の名場面集の映像が流れていました。


ミュージアムの展示品はかなり多くて、
じっくり回っていたら1時間30分ぐらいかかりそうなボリュームやねんけど、
なんと入場料は無料でした。

一昨日行ったアーセナルミュージアムなんか、
頑張っても30分ぐらいで見て回れるボリュームやったのに、
7£も取られたから、随分良心的やと感じたね。

ミュージアムを見た後は、センターコートに併設されている、
カフェテリアで昼食し、ウィンブルドンを後にすることにしました。


ウィンブルドンを後にした俺は、ロンドンの中心部へ赴き、
ハロッズや三越で、職場の同僚や家族にお土産を購入。

一旦、お土産をホテルに置きに戻り、
初日にも訪れたラーメン屋で晩飯を食った後、
アップトンパークへ向かいます。


実は、アップトンパークで試合を見るのは、2年前に続き2回目。

もう俺もすっかりハマーズファンやな。

前回アップトンパークを訪れた際は、ウェストハムが最下位だったこともあり、
スタジアムの雰囲気がとても悪かったんやけど、
新しく、試合前にファン全員で歌うアンセムみたいなのができてて、
当時よりスタジアムの雰囲気は良いように感じたね。




でも、そんな風に思ってたのは試合前だけだったみたいで、
試合が始まると、ストークに一方的に押し込まれる展開が続き、
ハマーズファンのフラストレーションが溜まっていくのを肌でひしひしと感じたね。

その流れで、前半にストークがCKから巧みなサインプレーで先制するけど、
ハーフタイムでアラダイスがどんな言葉を掛けたのか、
後半はウェストハムが試合の主導権を握り返すと、アンディ・キャロルが同点ゴール。

前回、アップトンパークに来たときは、
対戦相手のニューカッスルの選手としてプレーしたキャロルが、
この2年で、リヴァプールを経て、ウェストハムでプレーしているのを見ると、
時の流れの早さを感じるわ。

その後、熱気を取り戻したハマーズファンの声援を背に、
ウェストハムが果敢にストークのゴールに攻め入ったけど、
追加点は奪えずに、ドローで試合終了となりました。



試合が終わると、もう22時前。

明日帰国するので、急いでホテルに帰って、
帰国する準備をして、就寝しました。



ロンドンでの5日目は、帰国日。

午後の便やったら、午前中はどっか行こうかなってなるんやろうけど、
12時の便だったので、ホテルをチェックアウトした後、
そのまま地下鉄でヒースロー空港に向かうことにしました。



そして、12時の便で帰国の途に着き、
かくして俺の2度目のイギリス旅行は終了しました。

2度目ということで、前回行った時に要領を得ていたこともあり、
余裕を持って観光できたかなと思う。

3度目があるとしたら、マンチェスターやリヴァプールなど、
ノースウェストの方にも足を伸ばしたいね。

このブログで、頭をイギリスモードから切り替えて、
土曜日からは、またガンバサポモードで頑張りたいと思います。














2012年11月22日

イギリス旅行記 ~クレイヴンコテージ編~


ロンドンでの3日目は、クレイヴンコテージで、
フルハムvsサンダーランドを観戦。

でも、試合は16時からなので、それまで観光することにしました。

午前中に訪れたのは、セントラル線のホワイトシティ駅。

駅前には、イギリスの国営テレビ局BBCがあります。


テレビ局の前には、大勢の子供と、引率の先生っぽい人がいたけど、
社会見学か何かかな?

日曜日やのに?って思ったけど。

その、BBCから歩くこと10分、
QPRのホームスタジアム、ロフタスロードがあります。


一見、トレーニングジムみたいな外観で、
スタジアムっていう風に見えへんね。

この日はQPRの試合が無いので、スタジアムの周囲をグルッと周って、
帰ることにしました。

と、思ったら・・・あれ? 入場ゲートが開いてるぞ?


誰もいないみたいだったんで、入ってみることにしました。


スルスルっと、ゴール裏のスタンドまで入ることができました。

忍び込んでる俺が言うのもあれやけど、
試合やってないからといってスタジアムの警備緩すぎやしないか?

と、思ってたら、芝の管理業者らしきおじさんたちが何人かピッチにいて、
俺の方を指差しながら何か言ってたので、なんとなく気まずくなって出て行きました。

なんか、泥棒みたいやな、俺。


そして、ロフタスロードを後にした俺は、
世界標準時を司る、グリニッジ天文台に向かいます。

その道中、セントポール大聖堂に寄り道。


この日は日曜日やったから、中には入れませんでした。

あ、一応、言っときますけど、さっき行ったロフタスロードみたいに、
勝手に中に入って、ささやきの回廊を見たりしてないからね。

一応、マナーの良い観光客のつもりやから。



セントポール大聖堂を後にした俺は、グリニッジ天文台へ。


小高い丘の上にあるせいか、ちょっとしたハイキングやった。




俺の跨いでる線が、経度0度の線です。


東京は東経139°.45やねんな。



天文台を後にした俺は、駅前のマクドナルドで遅めの昼食を取り、
クレイヴンコテージに向かいます。

前日訪れたエミレーツスタジアムみたいに、
イングランドのスタジアムって、駅近にあるところが多いんやけど、
クレイヴンコテージは、最寄り駅のパットリーブリッジから、
徒歩で15分ぐらいかかりました。

テムズ川のほとりをテクテクと歩いて、スタジアムへ向かいます。


クレイヴンコテージに到着。


午前中に行ったロフタスロードはトレーニングジムって感じやったけど、
クレイヴンコテージは工場みたいな外観やね。

ちなみに、クレイヴンコテージのどのへんがコテージなのかっていうと、
この、年季の入った煙突屋根つきの建物がそうらしい。


少ないながら観客席もあるし、一体どういう建物なのか知らんけど、
こういう古きよき時代のスタジアムの雰囲気を、
そのままの状態で残してあるのが、このスタジアムの魅力やねんよな。

そのコテージと並ぶスタジアムの名所と言えば、
バックスタンドの屋根を支えている柱じゃないかな。


多分、柱が邪魔で見にくい席があると思うんやけど、
フルハムのサポーターからしてみたら、AKB劇場の柱と同じように、
この柱が無いとクレイヴンコテージじゃないって感じなんやろか。

いや、本当のところはどうなんか知らんけど。



そして、選手入場。

コテージの中から、選手が列になって入場してきます。


試合の方は、キックオフ直後からフルハムが優勢に試合を進めてたんやけど、
前半31分にハンゲランが退場。

前日見た、ノースロンドンダービーは、アデバヨールの退場で、
ワンサイドゲームになったけど、この試合は、
フルハムに退場者が出て、ようやく互角になった印象を受けたね。

それほど、数的同数の時間帯はサンダーランドが押されっぱなしやった。

逆に言えば、フルハムは、数的不利になっても、
それを感じさせないほど、勇敢に戦ってたんやけど、
誤算だったのが、エースのベルバトフの大ブレーキ。

それに対し、サンダーランドは少ない決定機を確実に得点に結びつけ、
結局、試合はフルハムが1-3で敗れました。

 

前日にノースロンドンダービーを見たこともあってか、
この日のスタジアムは全体的に大人しい印象を受けたね。

まあ、ロンドンのフルハムと、ノースイーストのサンダーランドの間に、
特別なライバル感情は無いやろうからね。

あ、あと、この日はゴール裏で観戦していたので、
フルハムの守護神であり、オーストラリア代表の正GKである、
マーク・シュウォーツァーのプレーを目の前で見ることができました。


特に、ゴール左隅を狙ったサンダーランドの選手のシュートを、
右手一本でスーパーセーブしたシーンを真後ろから見て、
その反応のスピードに鳥肌が立ったわ。

ハーフタイムも、15分あるところを10分で切り上げてきて、
黙々とウォーミングアップしている姿に、プロ意識の高さを感じたね。
 
もう40歳前の大ベテランやけど、
まだまだプレミアリーグの多くのストライカーや、
代表戦で対戦する日本の選手の前に、
大きな壁として立ちはだかるやろうね。



試合後、フルハムブロードウェイで晩飯を食って、
ホテルに帰り、ロンドンでの3日目は終了。

4日目は、アップトンパークでウェストハムvsストークシティを観戦します。

~続く~















2012年11月21日

イギリス旅行記 ~エミレーツスタジアム編~


柏戦後のブログの最後らへんで触れたように、
11月16日から6日間、プレミアリーグ観戦のために、イギリスに行ってました。

イギリスには2年前にも同じ目的で行ってて、今回で2度目。

前回イギリスに行った時は1日に2試合はしごしたり、
ストークシティのホームのブリタニアまで、列車で往復5時間掛けて行ったりして、
あんまりゆっくり観光する時間が無かったんやけど、
今回は、1日1試合で合計3試合、全てロンドンでの試合やったから、
比較的余裕のあるスケジュールで観光する事ができたね。


16日の11時55分の便で成田空港からヒースロー空港に出発。
ロンドンまでは12時間の空の旅。

16日の16時頃にヒースロー空港に到着。

この時期のイギリスはすごく寒いと思って、防寒には余念が無かったんやけど、
そこまで言うほど寒くは無かったかな。

「日本も12月になればこれぐらいやん」っていう感じの気温やったね。

そして、地下鉄のピカデリー線、ディストリクト線を乗り継ぎ、
18時頃、ホテルのあるウェストブロンプトンに到着。


ちなみに、今回泊まったホテルはこんな感じ。

前回泊まったホテルは5階建てで、1つのフロアに5部屋程度の、
こじんまりとしたアパートみたいな感じのホテルやったけど、
今回のホテルは13階建てで、合計500部屋ぐらいあるでかいホテルやった。

ホテルのレストランで朝食摂ってる時に聞こえてくる会話から推測する限り、
俺以外にも、日本からの観光客が結構な人数泊まってる感じやったね。



そして、ホテルに荷物を置いた後、
すぐにロンドン一の繁華街、ピカデリー・サーカスに繰り出しました。


ピカデリー・サーカスには前回も来てるんやけど、
今回は、街の至るところがクリスマスイルミネーションで彩られてて、
前回来た時とは違った印象を与えてくれたね。

まあ、前回来た時は10月で、クリスマスらしいものは何にも無かったからね。


ただ、残念だったのが、ピカデリー・サーカスの待ち合わせの名所でもある、
エロスの像が工事中で、土台の部分が見えなかった事。

なんか、クリスマスイルミネーションで溢れる街の中で、
一ヶ所だけ仲間はずれな雰囲気を醸し出してたわ。



ピカデリー・サーカスのラーメン屋で晩飯を食ってホテルに戻り、
ロンドンでの1日目は終了。

2日目はエミレーツスタジアムで、
アーセナルvsトッテナムのノースロンドンダービーを観戦します。

まずは旅行代理店でサッカーの試合のチケットを貰わないといけないんやけど、
土曜日は代理店が開くのが10時からということで、
それまでロンドンのお約束スポット巡りをすることにしました。

と、言うことで、ウェストブロンプトンの駅からウェストミンスターに向けて出発。


まあ、ウェストミンスターと言えば、これでしょう。


ウェストミンスター宮殿、通称”ビッグベン”です。

相変わらずの荘厳な佇まいで、
周囲にあるどの建築物よりも、ダントツの存在感を放ってたけども、
初めてビッグベンを見た時より、感動は薄かったな。

まあ、2回目やったらどうしてもそうなるか。


そして、そのビッグベンの隣にあるのが、ウェストミンスター寺院。

たしか、ウィリアム王子とケイトさんが結婚式を挙げた場所やったと思う。



ちなみに、ビッグベンの横の道を15分ぐらい歩いていると、
エリザベス女王の住んでる、バッキンガム宮殿に到着します。



前回もバッキンガム宮殿に来たけど、その時は夜に来てしまったから、
ここまで入って来れなかったんよね。

だから、バッキンガム宮殿を見るのは、今回が初めてやったんやけど、
改めて見るほどの場所では無かったかなと思う。

もっと立派な建物なのかと思ってたけど、意外とそうでもないし、
殺風景な白い建物っていう印象を持ってしまった。

宮殿の周りには中国人の観光客がたくさんいたけど、
俺の中ではガッカリスポットやったかな。



バッキンガム宮殿を後にした俺は、
ピカデリー・サーカスにある旅行代理店でサッカーの試合のチケットを受け取り、
ピカデリー線に乗って、エミレーツスタジアムへ向かいます。

エミレーツスタジアムのあるアーセナル駅の前はこんな感じ。


パチもんのグッズを売ってる露店や、ハンバーガーショップなどが並んでて、
いかにもな雰囲気を醸し出しています。

ちなみに、駅前にはダフ屋が大勢いました。

駅から歩く事僅か3分、エミレーツスタジアムに到着。

抜群のアクセスの良さで、しかも住宅街のすぐ側に、
こんな6万人規模のスタジアムが建設できるなんて、
日本では考えられへんよなって、改めて思うわ。


実は、前回もエミレーツスタジアムには来てるんやけど、
その時は試合が無かったから、スタジアムの周りをグルッと周っただけで帰ったんよね。

当たり前やけど、試合があるとスタジアムの雰囲気が違くて、
前回来た場所と同じ場所やのに、違う場所に来たような感覚があったね。



そして、前回、ホワイトハートレーンを訪れた際に衝撃を受けた、
馬に乗ったスタジアムの警備が、ここにもいました。


イギリスっぽい感じはしなくもないけど、相変わらず馬の糞で道路とかが汚れるし、
バイクとかにした方がいいと思うんやけどな。

馬にこだわる理由がよくわかんないです。


試合前には、スタジアムに併設されている、
アーセナルミュージアムに行きました。



レジェンド達のユニフォームや、
過去に獲得したトロフィーとかが展示されているんやけど、
ここにあるトロフィーコーナーは、
もう8年も新しいトロフィーが追加されてないんよな。

マンCやチェルシーと比べて、資金力で劣るのはわかるけど、
また優勝争いに絡めるチームを作るっていう、クラブの志みたいなものを、
見せて欲しいんやけどね。

多分、それがあったら、ファン・ペルシーも出て行かなかったと思うし。

ね、ヴェンゲルさん。



そして、スタジアムに入場。





6万人入るとだけあって、ハコ自体はすごく大きくて迫力があるんやけど、
スタンドの傾斜は緩いし、陸上トラックが無いのにも関わらず、
スタンドとピッチに少し距離があって、
イングランドのスタジアムっていう感じがあまりしないのが残念やね。

ただ、ダービーマッチという事もあってか、
スタンドの熱気はキックオフの笛が吹かれた瞬間から、
火傷しそうなぐらい熱くて、スタンドの傾斜や、
ピッチとスタンドの距離なんか、全然気にならなくなっていたね。

そんな試合は、元アーセナルのアデバヨールのゴールで、
アウェイのトッテナムが先制。


俺の見ていた席のすぐ下が、トッテナムのサポーター席やったんやけど、
ゴールが決まった瞬間、狂喜乱舞のお祭り騒ぎ。

ここまで、トッテナムが優勢に試合を進めていたから、
この先制点で試合の主導権を握る事ができたかなと思ってたんやけど、
トッテナムのファンは、このゴールの後、苦痛を強いられることになってしまったね。

その元凶となったのが、先制ゴールを決めたアデバヨール。

カソルラに対してラフプレーを敢行、一発レッドカードで、
トッテナムは前半で10人での戦いを強いられる事になってしまった。

以前のアーセナルやったら、数的優位に立っても、
引いた相手を上手く崩せずに、苦労することが多かったけど、
今のアーセナルには高さでこじ開ける事ができるから、
前半のうちに逆転する事に成功したね。



ただ、高さが加わったからと言って、
今のアーセナルが強いかと言ったら、そんな事は無いと思う。

スター選手がいなくて、全体的に選手の小粒感が否めないしね。

個人的に、ジルーが化けてくれれば面白いなと思ってるんやけど、
この試合でも面白い具合に周りと噛み合ってなかったから、
まだまだ時間が掛かりそうやね。

でも、あのヘイ・ジュードの替え歌のチャントが、
スタジアム全体にこだまする風景を見てると、
アーセナルのサポーターは、ジルーに期待してんねんなって思うわ。



後半も一方的なアーセナルペースで試合が進み、
正直、7,8点入ってもおかしくないような展開やったけど、
ウォルコットが5回ほどあった決定機を、1回しかモノにできずに、
最終的なアーセナルのスコアは5点どまりやった。

トッテナムは、ベイルが孤軍奮闘してて、
個人技でなんとか1点返す事に成功したけど、それが限界やった。

数的同数の時は、トッテナムが優勢に試合を進める事ができてたのに、
アデバヨールが愚かな行為で試合をぶち壊しにした感が否めないね。

なんか、他のトッテナムの選手がかわいそうな試合やったわ。


エミレーツスタジアムを後にした俺は、
ロンドンのお約束スポット巡りを再開し、
ロンドン塔とタワーブリッジに行きました。



この2か所はすぐ近くにあるんやけど、前回来た時は昼やったから、
その時と違った景色を見せてくれたね。

ロンドン塔は、暗くて不気味なだけやったけど、
タワーブリッジは、ライトアップされてすごく綺麗やった。

ちなみに、今、俺のPCのデスクトップはこの写真にしてます。

ただ、前回行った時も思ったけど、橋の上で屋台をやるのは、
趣が損なわれるから、禁止した方がいいんじゃないかと思う。

誰も、タワーブリッジの上でフライドポテト食いたいと思う人おらんやろ。




ロンドンでの2日目はここで終了。

3日目は、フルハムのホームスタジアム、
クレイヴン・コテージに向かいます。

~続く~