2014年10月27日

味スタの呪いの力が無ければこんなもんよ



ガンバ大阪21FC東京


会心の試合とまではいかなかったけど、
前節、柏相手に連勝を止められ、このままズルズル行く可能性もあっただけに、
ここでスパッと悪い流れを断ち切ることができたのは良かったね。

まあ、飛田給で散々勝ち点を落としてやってんだから、
ウチが浦和を追いかけるためのアシストぐらいしてくれよな。



代表選手を多く抱え、リーグ最少失点の守備陣を擁する東京に対し、
果敢に切り込んでいったのは宇佐美。

ここ最近、ややパフォーマンスが落ち気味だったけど、
この日は、代表に呼ばれたくても呼ばれない嫉妬心からか、
ドリブルに好調時のキレが見られたね。

まあ、東京の守備も固いのでなかなか思うようにプレーできてなかったけど、
左足のテーピングも取れていたし、
俺達がよく知っている宇佐美に戻る日も近いんじゃないかと思う。

そんな宇佐美と対をなすように、
この試合で名前を取り上げられていたのは武藤。

まだ何も実績を残していない若い選手にチヤホヤする、
日本マスコミのスターシステムの象徴とされてる感のある選手やけど、
前半終了間際の右サイドからのクロスをジャンピングボレーで狙ったシーンは、
非凡なものを感じさせられた。

同じくスターシステムの象徴である、お隣の南野のように、
芸能活動にうつつをぬかして、自分を見失うなんてことがないように、
東京の関係者は注意しとかんとね。



この試合のターニングポイントは、
前半ロスタイムの権田の負傷退場だったかなと思う。

後半になって塩田がゴールを守ってたけど、
塩田が試合に入り切る前に2ゴール叩き込めたのが大きかった。

1点目の大森のゴールに関しては、
前節の柏戦から似たような形でゴールを狙っていたけど、
ようやく決まったなという感じ。

この試合の大森は1試合通して攻守に良く走っていたけど、
失点の場面で、クロスを上げた太田に対する軽い対応はいただけなかったので、
若干、ケチがついてしまったのが心残りかな。

2点目の遠藤のFKに関しても、
前半からインスイングのCKの際は、枠を狙うようなボールを蹴っていたので、
こちらもようやく決まったなという感じ。

大森のゴールをアシストしたのも遠藤やったし、
タイトルレースを占う大一番が続く11月に向けて、
千両役者の調子が良さそうなのは頼もしい限りやわ。



その後、太田の右足のクロスから松田に1点を返されるも、
のらりくらりと時間を使いながら試合をクロージング。

リンスの仕上げには失敗したけど、遠藤、阿部、パトリックによる、
後半ロスタイムのボールキープは見事だったね。



次節はホームで仙台と対戦。

ここに来て、残留を争っている相手と戦うのはやりにくいけど、
その後に控える、浦和との直接対決には、
最低でも、今の勝ち点3差で乗り込みたいので、
絶対に落とすことができない試合やね。

宇佐美よ、もうそろそろ決めてもいい頃だろ?





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2014年10月23日

秋雨の日立台で小休止



日立台行ってきました。


ガンバ大阪01柏レイソル


日立台には何度か訪れているけど、雨の日の試合は初めて。

アウェイ側スタンドにはコンコースが無いせいで、どこにいても雨に濡れるし、
10月下旬の寒さも相まって、かなりタフな観戦コンディション。

その上、この試合結果とくれば、
今日の俺の仕事ぶりがどうだったかは言うまでもあるまい。



この日の対戦相手が3バックの柏だという事もあって、
対3バック用として先月の広島戦で初お目見えした、ダイヤモンド型の中盤を採用。

それに加え、ターンオーバーも兼ねて、パトリックの代わりに佐藤、
オ・ジェソクの代わりに藤春を起用してきたね。

ただ、佐藤のところでボールが収まらず、
左足にテーピングを巻いた宇佐美の動きも万全じゃないとくれば、
押し込まれる時間帯が長くなるのも必然の流れ。

後半、大森が投入された後と、パトリックが投入された後は、
柏の選手が修正に時間を要した事もあってチャンスが訪れたけど、
試合のペース自体は、終始、柏が握っていたね。

優勝の為に勝ち点3にこだわるガンバは、
明神を下げて倉田を投入し前掛かりに出たけど、
これが却って裏目に出て、試合終了間際に失点を喫し、ジ・エンド。

さらにその後、岩下がレッドカードで退場になってしまうという
オマケまで付いてきてしまった。

まあ、あのプレー自体は一発レッドに値しないと思うけど、
この日の岩下は終始プレーの安定感を欠いて、不要なファウルを犯し、
その都度、主審に注意されていたから、完全に目を付けられていたと思う。

だから、あそこでスライディングタックルに行った時点で、
主審の思うツボだったんだろうね。

まさに泣きっ面に蜂やけど、浦和が甲府と引き分けた事で、
勝ち点1差しか引き離されなかったのが、不幸中の幸いか。


でも、負けはしたものの、そこまで悪い試合だったとは思わないんよね。

連勝中の試合では、ポストを叩いた遠藤のミドルや、
今野とのワンツーで抜け出した宇佐美のシュートは決まっていたんやろうし、
終了間際に太田の前にボールがこぼれてくることも無かったんだろう。

2か月前に名古屋に負けた時も似たような感じやったし、
意外と負ける時ってこんなもんなのかもしれない。

ただ、今季、大宮にしかアウェイで勝ててない事が示すように、
ガンバの関東圏の試合の勝率の悪さは本当に深刻。(鹿島は海外アウェイ)

ナビスコや天皇杯に悪影響が及ばなければいいんだけど。



連勝が止まってしまったのは残念やけど、
ずっと勝ち続けられるチームなんて無いわけやし、
ここは頭をスパッと切り替えて、
次節、ホームでFC東京から勝ち点3を奪う事が重要やね。

岩下が出場停止、左足のテーピングが物語るように、
宇佐美も本調子では無いくれば、苦しい戦いを強いられるのは必須。

ここが正念場。何が何でも踏みとどまってくれ。



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2014年10月18日

2勝1敗なのに3タテした気分の川崎シリーズ



ガンバ大阪10川崎フロンターレ


万博での川崎戦と言うと、4-4とか6-3みたいな馬鹿試合のイメージが強いけど、
この日は装いを新たに、詰め将棋のようなウノゼロでの決着。

大久保、森島、小林、レナトと、FW4枚と言ってもいいような前輪駆動の川崎に対し、
「もう僕たちはそういう遊びはやめたんだ」と言わんばかりに、
自陣でしっかり2ラインを作って迎え撃ったガンバ。

序盤は川崎の圧力に屈して、後手に回る展開が多く、
相手の中盤に君臨した憲剛を中心に、試合の主導権を握られてしまった。

特に、オフサイドを取れたものの、右サイドからダイアゴナルに裏へ飛び出した、
小林に対するスルーパスは完全にやられたと思ったね。
(笛が鳴っているのにプレーを続けてイエローを貰う大久保は、
相変わらずオツムが弱いですな。)

まあ、前半の早い時間に、内田がイエローを貰ってしまい、
憲剛に厳しく行けなくなったのも、前半の戦いを厳しくしてしまった要因の一つかな。

プレミアリーグでは、「最初はタダ」と言わんばかりに、
前半の早い時間に、相手の中心選手に対して、
強烈なタックルをお見舞いする風習があるらしいけど、
残念ながらここはJリーグなんでね。



日程的に厳しいのは、
水曜日の天皇杯から中2日でこの試合を迎えているガンバのはずなのに、
後半に入ってなぜか先に足が止まったのが、中5日でこの試合を迎えている川崎。

前半は孤立しがちだった宇佐美やパトリックに対し、
縦パスが入るようになってくるようになり、徐々にペースを掴むと、
遠藤のCKから米倉が頭で合わせて、先制点をゲット。

これまでの試合では、米倉がCKからシュートを打つ場面って少なかったけど、
前半、CKからジャンピングボレーを放った場面でもそうだったように、
この日の米倉はニアで誰かが競った後に、
後ろへ抜けてくるボールを狡猾に狙っていたね。

あと、解説の玉乃が指摘していたように、
最初のCKをクリアされ、反対サイドからのCKになった際に、
遠藤がわざとゆっくり時間を掛けて逆サイドへ歩き、
その間に川崎の守備陣を一息つかせた駆け引きも見事だった。

米倉と遠藤の2人の駆け引きが実を結んだセットプレーやったと思う。



1点リードしたガンバは、カードを貰っていた内田に代えて明神、
前線の運動量を補充するために宇佐美に代えて倉田を投入し、
試合をクローズしにかかる。

対する川崎は、森島に代えて森谷を投入し、小林を前線に上げてきたけど、
この形になってから、何度か決定的な場面を作られてしまった。

そのピンチをことごとく救ったのは我らが守護神・東口。

レナトの左サイドからのクロスを、小林がインサイドで丁寧に流し込んだシュートを、
左手一本で防いだ場面は鳥肌モノやったわ。

っていうか、小林ってシュートが上手いイメージがあったけど、
先日の代表の試合から決定的な場面を外す場面が目につくし、
もしかして、アギーレにシュートの外し方でも教わってきたのだろうか。

だとしたら尚更、宇佐美には代表に行って欲しくないのだが。



主導権を握られる時間が長かったけど、1点差を粘り強く守り抜き、
勝ち点3を上積みする事ができた。

首位の浦和が仙台に敗れたことで、首位との勝ち点差は4と、
いよいよ逆転が現実味を帯びてくるところまで詰めてきたね。

更に、3位の鹿島が柏相手にまたしてもホームで黒星を喫した事で、
浦和への挑戦権は、実質、ガンバだけに絞られたと言っても過言じゃない。

ガンバは次節、鹿島を破った柏とアウェイで対戦。

今季の柏は日立台での成績が良いので、一筋縄でいく相手じゃないけど、
水曜日の天皇杯をパスしたのにも関わらず、
この試合で何にもやってなかった宇佐美には、
2試合分の働きを期待しましょう。

平日のナイターやけど、8月の休日出勤の代休を10月に使うという、
パトリック大作戦ばりの力技で休みを貰ったので、
その労力が無駄にならないためにも頑張って応援してきます。




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2014年10月16日

ガンバ大阪の三兎を追う戦いはまだまだ続く



LIVE中継が無い時の天皇杯後のブログって、
再放送とかで試合を見直す事も無く、
結果と出場選手だけ見て、さらっと感想を書くだけで済ませてきたけど、
この試合はきっちりと録画観戦しました。

理由?いや、ただなんとなくですよ。


ガンバ大阪20大宮アルディージャ


日曜日のナビスコ準決勝2nd legから中2日で迎えた試合と言う事もあって、
スタメンを7人入れ替えた長谷川健太。

大宮は先日のリーグ戦から中9日と、休養十分でこの試合を迎えているはずなのに、
9人先発を入れ替えてきたのは渋谷監督。

両チームとも、このような思い切ったターンオーバーを敷いてきたということは、
この試合は、普段出場機会に恵まれていない選手が、
監督へアピールするためのチャンスの場とも取れるけど、
徐々に冷え込んで来る10月のナイトゲームで、更に3500人程度の観客とくれば、
「この試合で活躍してスタメン奪取だ!」なんて、意気込んでいる選手は特に見当たらず、
前半は、両チームともほとんどシュートに行けずに終了。

万博でこの試合を見ていた人は、さぞかし寒かっただろうね。



後半から、倉田とリンスのポジションを入れ替えたことで、
徐々にガンバがペースを握るようになると、
倉田が得たFKを二川が直接決めて、ガンバが先制。

二川がFKでゴールを決めたのって、
2008年、マリノスと対戦したナビスコ準々決勝、三ッ沢での2nd leg以来かな。

すごく壁が近くて、ファーしかシュートコースが無い感じやったけど、
二川が審判に文句を言うはずもなく、粛々とファーにシュートすると、
なぜかニアに動いていたGKが逆を取られたって感じやったね。

まあ、そんなGKの判断ミスを抜きにしても、
サイドネットへパスをするような美しい弾道のシュートは見事やったわ。

1点ビハインドになった大宮は、故障明けのムルジャを投入して反撃に出てきたけど、
大森のDFラインの裏へのパスから、佐藤の2点目が決まったところで勝負あったね。

ゴール後に足が攣って、倉田に伸ばしてもらうという、
斬新なゴールパフォーマンスのオマケ付いてきてたけど、
これは、この試合でハードワークしていた勲章のようなものやね。



昨年、熊谷で大宮に敗れ、天皇杯3回戦で姿を消すことになったけど、
今年はリベンジに成功し、ベスト4に進出。

3冠を目指すと言いつつ、
意外とここらへんでコロッといくんじゃないかと思ってたけど、
普段出場機会に恵まれていない選手と、
土曜日のリーグ戦は累積警告で出場停止の今野がよく頑張ったね。

そんな今野の代役は明神が有力かなと思ってたけど、
この試合で90分フル出場して、中2日でリーグ戦を戦うとなると、
フィジカル的にどうなんだろう。

内田も、カードを貰うまでは及第点のパフォーマンスを見せていたし、
どちらでも問題無さそうな気がするけど、
こればっかりは、土曜日に先発メンバーを見るまでわからなそうやね。

でもまあ、この試合で宇佐美や遠藤あたりの選手は休ませることができたわけやし、
今野の穴なんて忘れるぐらい大暴れしてもらいましょうや。




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2014年10月15日

ネイマールを接待するためにシンガポールへ遠征した日本代表



日本04ブラジル


何もされてないのに何もできなかった。

この試合が行われたシンガポール・ナショナル・スタジアムの芝の状態よりも、
日本のパフォーマンスは酷かったね。

この日の日本の選手達は、ネイマールの活躍を、
ピッチの上と言う特等席で眺めている観客のようだったわ。



先日のジャマイカ戦後のブログで、
アギーレが中盤の構成に関して随分試行錯誤しているって書いたけど、
まさかブラジル相手に守備が不得手の3人を中盤に並べてくるとは思わなかった。

ネイマールの2点目の田口の対応(オフサイドやと思うけど)と、
4点目の柴崎の対応なんかは、その弊害がモロに出てしまった場面やった。

守備でダメなら、攻撃で違いを見せたいところやったけど、
柴崎はトラップミスから失点の起点になってしまうし、
田口はカウンターのチャンスを潰して解説の金田にボロクソに言われるしで、
まるでいいところが無かった。

この2人なんて話題に上がるだけ良い方で、
森岡なんて「試合に出てたの?」って感じやしね。

後半24分にようやくまともに守備が出来そうな細貝が出てきたけど、
なんで頭から起用しなかったのか不思議でしょうがないわ。



攻撃に関しては、小林のボレーや柿谷のヘッドなど、惜しいシーンはあったものの、
全体的にブラジルに軽くあしらわれたなという印象。

ジウとミランダのCBなんて、それほど場数をこなしていないコンビやと思うけど、
それでもチャレンジアンドカバーの役割分担がきっちりできていたあたり、
セレソンに選ばれるような選手はさすがの戦術理解力やなと思ったね。

急造DFラインで、あっさりとネイマールに裏を取られて、
先制点を許した場面を見ると、余計にそう思うわ。



ただ、そんな不甲斐ない日本の攻撃陣に於いて、
唯一合格点をあげてもいいのが岡崎。

3トップのセンターで、あそこまでボールを収められるとは、
サポートの少ないドイツの中堅クラブで、1トップを張ってるだけのことはある。

この試合の日本のスタメンの中では別格やったわ。

そんな岡崎と同じぐらいの働きを、後半から出場した本田にも見せて欲しかったけど、
結局、僕らがいつも日本代表の試合で見ている本田やった。

イタリアの名門・ミランで、10番つけている金髪の日本人が活躍しているらしいけど、
それは一体誰なんだろうか。



まあ、アギーレが監督になってからの3試合を見る限り、
この結果に関してはある程度予想できたことではある。

でも、土曜日に北京でアルゼンチンと試合し、
日本より1日短い、中2日でこの試合に臨み、
明らかに流して試合をしているブラジル相手に、
この程度のプレーしかできないようでは、アジアカップに向けて先が思いやられる。

W杯まで1年を切って、これからチームを強化したいと思っている時期に、
名前も聞いたことが無いような国と、アジアカップの予選を戦いたいんだろうか。

来月対戦する、ホンジュラスとオーストラリアは、
ブラジルと比べれば、アジアカップのシミュレーションに適した相手だと思うので、
アジアカップに向けて明るい見通しがつくような戦いを見せて欲しいね。



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2014年10月13日

さあ、胸に光る星を増やしに行こう



等々力行ってきました。





ガンバ大阪23川崎フロンターレ


1st legで2点差付けて勝っていることなんて忘れてしまうぐらい、
厳しい戦いだった。

激闘の鹿島戦からの連戦で疲労は確実にあったと思うけど、
日程に関しては、川崎も同じスパンでこなしていることやから言い訳にはならない

どっちかと言うと、1st legの終了間際に喫したアウェイゴールが、
これ以上失点したくないディフェンス陣と、
2nd legでアウェイゴールを奪いたいオフェンス陣との間で意識の乖離を生み出し、
その結果、全体が間延びして出現したバイタルエリアのスペースを頻繁に使われる事で、
試合が難しくなった印象。

そこに、大久保が前半の早い時間帯に1点を返したことで、
スタジアム全体が押せ押せムードになり、危うく呑み込まれそうになったけど、
森島がドフリーのヘディングを2回も外してくれたおかげで命拾いしたね。

森島はこの日のガンバにとって、
川崎のクロスを跳ね返す優秀なCBやったわ。

その後も、川崎に攻め込まれる時間帯が続くものの、
これを東口を中心に粘り強く凌ぐと、
阿部が瞬く間に川崎のゴールネットを2回揺らし、
決勝が行われる埼玉スタジアム行きの切符を手繰り寄せたね。

それにしても、「ここぞ!」という時に発揮される、
阿部の決定力には恐れ入る。



阿部の2得点により、川崎が決勝に進出するためには、
ここから4得点を奪わなければいけないという、
極めて難しい状況に追い込むことに成功した。

本来なら、ここで心が折れてもおかしくないところやろうけど、
ここから生まれた、ジェシのゴールと森谷のゴールに、
川崎のタイトルに懸ける執念を見たね。

さらに1st legをケガで欠場した憲剛を投入し、勝負に出た風間監督に対し、
長谷川監督は、宇佐美とパトリックに代えて、大森と佐藤を投入。

1st legでは、守備固め要員として明神を投入した事が、
却って試合の流れを悪くしたので、
守備を意識した交代に悪いイメージが付いてしまったけど、
この、大森と佐藤の投入に関しては妥当だったかなと思う。

阿部の1点目と2点目は、
それぞれパトリックと宇佐美のアシストによるものやったけど、
守勢に回る時間が多かったこの試合で、
この2トップは相手ボール時の貢献度があまりにも低かったからね。

前線の運動量を補充した事で、川崎のボールの出所である、
憲剛と大島にプレスに行けるようになり、
ようやく試合を落ち着かせることができた。

あとは、東口と丹羽が巧妙に時間を使って、
試合をクローズするだけやったね。


2nd legには敗れたものの、2戦合計5-4でガンバが勝ち抜け、
7年振りのナビスコ決勝行きの切符を手にしました。

思えば、7年前もグループリーグから勝ち上がり、
準決勝では鹿島に2nd legで敗れるも、
アウェイゴールの差で決勝進出を決めたんだっけか。

そんなに都合良くはいかんやろうけど、
7年前とシチュエーションが似てるから、期待している自分がいる。

そんな期待を胸に、11月8日、
埼玉スタジアムへ6つ目の星を胸に刻みに行きましょう。


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2014年10月11日

この試合の出場選手で一番優秀なストライカーはジャマイカのDFノスワーシーだった



日本10ジャマイカ


日本代表がアギーレ体制になってから初勝利やけど、
そんなものを祝えるような内容の試合じゃなかった。

シュートを20本以上打ったのにも関わらず、ゴールに入ったのが、
ジャマイカDFのノスワーシーのオウンゴールのみという体たらく。

まるで、サッカーをしているようで、
ゴールを決めてはいけない別のスポーツをしているようやったわ。

宇佐美だったら決めてたなって思うシーンはいくつかあったけど、
だからと言って、宇佐美を代表に持って行っていいかと訊かれると、
首を縦に振るのが躊躇われるところ。

代表でのプレーを熱望している宇佐美を、
快く送り出してあげられるほど、ガンバが層の厚いチームだったらいいんやけどね。

最近、ガンバの調子が良いとは言っても、
宇佐美の代役と言うと、なかなか難しいところなんですわ。



決定力不足以外で、この試合で気になったところと言えば、中盤の構成かな。

CBにケガ人が相次いだ影響で、先月の2試合でアンカーを務めた森重をCBに下げて、
インサイドハーフを務めていた細貝をアンカーに持ってきたけど、
終始、日本が主導権を握る展開だったせいか、
細貝の守備力が発揮される場面はそれ程無く、
却って、展開力の乏しさが目に付いた印象。

それに、香川と柴崎を並べたインサイドハーフにしても、
相手がジャマイカだからさほどボロは出なかったけど、
守備力という面では心許なすぎる。

香川が試合中に脳震盪を起こした影響で、代表を離脱することになったので、
シンガポールで行われるブラジル戦は、中盤の組み合わせが変わりそうやけど、
アギーレは中盤の構成について、随分試行錯誤しているなっていうのが、
この3試合から見て取れるね。



あと、最後に触れておきたいのが、CBの塩谷。

水本や槙野、この試合で解説をやっていた宮本のように、
3バックのCBの方が持ち味を発揮できるタイプの選手なのかなと思ってたけど、
意外や意外、4バックのCBも問題無くこなしていたね。

どうしても、所属する広島で見せている、攻撃参加に目が行きがちやけど、
人に強くて守備範囲も広い、良い選手だなと思ったね。

あまり見所の無かったこの試合で、ポジティブな要素やった。



次戦はシンガポールでブラジル戦。

この試合のパフォーマンスを見る限り、
ボコボコにされるのが関の山やと思うけど、
案外、そっちの方がいいのかもしれない。

ただ、ブラジルの試合とあって、世界的に視聴者数はかなり多い試合だと思うので、
世界中に日本の醜態を発信するような、みっともない試合はしてほしくないけどね。



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2014年10月10日

そんなにすんなり決勝には行けませんってことね



ガンバ大阪31川崎フロンターレ


この2週間で3回も大久保のツラを拝まなければいけないと思うと、
憂鬱になってくる。

まあ、川崎のサポーターの中にも、
2週間で3回もガチャピンの顔を見なければいけないのか、
と思ってる人はいそうなので、お互い様だろうけど。



W杯によるリーグ中断明け以降、
ガンバの快進撃を支えるストロングポイントとなっていた、
パトリックを右サイドの裏へ走らせるロングボール。

風間監督はこれを必要以上に警戒し、左SBに井川を起用してきたね。

ガンバユースの同期だった児玉が現役引退を発表した翌日に、
彼の主戦場だった左SBを務めることになるなんて、
これは同期の縁ってやつなんだろうか。

ただ、これに関しては頭に疑問符を浮かべた人も多かったやろうね。

井川では、パトリックの高さと強さには対抗できても、
ロングボールで裏へ抜け出すスピードには対抗できると思えなかったし。

あと、憲剛がケガの影響でベンチにも入っておらず、
大久保をトップ下の位置に下げて、1トップに森島を起用してきたけど、
これもガンバに有利に働くんじゃないかと思った。

大久保が川崎で得点を量産できているのは、憲剛というパサーがいることで、
ゴール前で得点を取ることに集中できるからだと思うので、
この日のように中盤で起用して、ビルドアップをやらせようとすると、
神戸にいた時のように怖さが消えるんじゃないかと思ったから。

ましてや、1トップの森島は、
大久保のように1人で打開できるタイプの選手じゃないしね。



蓋を開けてみると、試合の入りこそ、
レナトや大久保にゴールを強襲される場面はあったものの、
その後はガンバが主導権を握って試合を進め、
前半16分に米倉のゴールで幸先良く先制する事ができた。

遠藤の強めのパスを受け、DFの股下を抜くシュートと言う一連の流れは、
つい最近までオフェンスの選手だったことを窺わせるね。

ガンバの右SBは長年、年イチゴールが基本やったけど、米倉はこれで2点目やから、
もうそんなの気にしないで3点目、4点目とどんどん決めちゃってください。

ただ、この場面に象徴されるように、米倉の対面のレナトは、
SBのオーバーラップをケアする気なんてまるで無い感じだったので、
この試合は米倉が上がり放題だった。

戦前の予想通り、ガンバが右サイドを制圧する事ができたけど、
パトリックが井川を圧倒してそういう状況になったのではなく、
米倉がレナトを圧倒した事によるものだったというのは、見込み違いだったね。

それだけに、不慣れなポジションで起用されて、
前半の2失点の責任を取らされるような格好で、
ハーフタイムに交代させられてしまった井川には同情するわ。



その後、宇佐美の左足シュートで加点し、前半を折り返すと、
後半開始早々にパトリックがカウンターで右サイドを爆走し、
3点目を奪ったところで、試合の大勢は決したかのように見えた。

ところが、3点リードして気が緩んだのか、ここからトーンダウンし、
川崎に試合の主導権を渡してしまい、何度かピンチを招いてしまったね。

この状況を重く見た長谷川健太は、明神を投入して、
無失点で試合をクローズしようとしたけど、これが裏目に出た。

試合をクローズするどころか、川崎の選手達のプレスに屈し、
何度も被カウンターの起点になってしまう明神。

長谷川監督の思いとは裏腹に、劣勢に拍車を掛ける結果になってしまった。

その結果が、後半ロスタイムに与えた、アウェイゴール1。

まあ、失点したCKの場面は、今野が田中に寄せていたものの、
ジャンプするタイミングが遅れて、上から叩き込まれた格好のものだったので、
明神とは関係の無いものだった。

でも、明神投入以降の劣勢を考えると、
いつ喫してもおかしくない失点だったと思う。

次節のリーグ戦は、今野が累積警告で出場停止になるので、
明神の先発が濃厚だと思っていたけど、
この日のパフォーマンスを見る限りでは、どうしても躊躇してしまう。

そんな考えを改めさせる、大ベテランの意地に期待したいね。



アウェイゴールを与えて、負けた気分とまではいかないまでも、
なんとなくスッキリしない感じで2nd legに臨むことになったね。

ただ、今のガンバが、仮に川崎相手に2失点しても、
1点も取れないなんてことは考え難いので、
よっぽどヘタをこかない限り大丈夫だと思う。

日曜日の2nd legは、台風の影響で、2週続けて雨の中での観戦になりそうやけど、
先週、カシマスタジアムで見せてくれたような、気持ちの入った試合で2nd legを制し、
7年振りの決勝のピッチへ駒を進めて欲しいと思います。



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2014年10月5日

これぞ”仕上げのリンス”の真骨頂



渡鹿してきました。



ガンバ大阪32鹿島アントラーズ


普段でも風が強いカシマスタジアムなのに、
台風接近の影響で突風が吹き荒れ、さらに横殴りの雨が降り続くという、
ラスボスがいそうなダンジョンみたいになってたね。

そんな劣悪なコンディションの中行われた試合にも関わらず、
天候の影響を感じさせないプレーを見せる両チームの選手に感嘆するとともに、
暦どおりの秋晴れのピッチでこの試合を見たかったなとも思う。



この日の鹿島は、得点源のダヴィを累積警告で欠いていたので、
今のガンバ守備陣の安定感を以ってすれば、
そんなに簡単に失点はしないだろうと思っていたら、
前半5分にあっさりと先制点を献上。

ニセ遠藤のスルーパスに抜け出した赤崎に岩下がつくのが遅れ、
慌てて対応に行ったものの、反転で簡単に振り切られてしまい、
シュートを決められてしまった。

この日の岩下は、気合いが入っているのは伝わってきたけど、
東口にキャッチさせようと見送ったボールを奪われて、
シュートを打たれる場面もあったりで、結構危なっかしかった。

まあ、誰しも常に完璧なパフォーマンスが出来る日なんて無いわけやし、
次はしっかり頼むよって感じかな。



試合巧者の鹿島相手に先制点を許すという、
自殺行為に等しい状況に陥ってしまったけど、思わぬ形で同点に追いつくことに。

ゴール裏からのアングルでは、遠藤がペナルティエリア内に入れた浮き球のパスを、
難なくディフェンスがクリアしそうに見えたんやけど、
バタバタしたなって思った次の瞬間、曽ヶ端が悔しがってるのが見えて、
「あれ?入ったの?」って感じやった。

JリーグタイムでVTRを見たけど、
あの距離でGKにヘディングでボールを返すなんて、
なんてリスキーなプレーのチョイス。

中澤聡太がガンバのCBのレギュラーとして起用され始めた頃、
藤ヶ谷を試すバックパスをやっていたのを思い出したわ。



後半に入って、逆転を狙いたいガンバやったけど、
次の得点が入ったのは鹿島の方。

ガンバの右サイドからのグラウンダーのクロスを、
パトリックが後ろに誰もいないのにスルーすると、
そのボールをかっさらわれてカウンターを食らい、失点。

見た目に似合わずオシャレなことするから、
こんなことになんねんって思ってたら、
結構すぐに自分でゴールを決めて帳消しにしてくれたね。

ただ、このシーンに関してはゴールを決めたパトリックよりも、
クロスを入れた宇佐美のプレーが圧巻。

浮き球のパスを胸で上手くコントロールして足下に収めると、
対峙した柴崎をドリブルでぶっち切り、
DFとGKが触れないコースにクロスを入れるという、
超絶テクニックのコンビネーション。

この試合では宇佐美のゴールが無かったので、
1試合置きにゴールを決める法則は途絶えてしまったけど、
その分、次節の川崎戦ではハットトリックぐらいやってもらいましょう。



2-2のスコアになってから、ガンバと鹿島両方に勝ち越しのチャンスが訪れるものの、
お互いに決め切れずに試合は終盤へ。

これは引き分けも止む無しかなと思ってたら、
ガンバサポーターに歓喜をもたらしたのは途中出場のリンス。

“仕上げのリンス”という言葉の聞こえは良いものの、
実際は、試合の大勢が決してから試合に出てきて、
勝敗の行方とは全然関係無いゴールを決めるだけの
所謂“死体蹴り要員”だったリンス。

でも、この試合に関しては、最高の仕上げを見せてくれた。

思えば、阿部に代わってピッチに入って、
ファーストタッチから何かやってくれそうな気はしたから、
もしやとは思ってたんやけどね。

こういう瞬間に立ち会えるからサポーターはやめられないんですよ。



あと、最後に触れておきたいのは、この試合を裁いた吉田主審。

まあ、どっちかというと鹿島のサポーターの方が、
この人に言いたい事はあると思うんやけど、
ガンバサポの目から見ても米倉のプレーは完全にハンドでPKやった。

でも、昌子がパトリックを後ろから倒したシーンもファウルでPKやった。

この2つのプレーは、前節の鳥栖戦で、
西村さんが取った2つのPKよりも明らかなものやった。

それに、試合全般を通して、ファウルを取る基準や、
止めるところ流すところの基準がブレブレで、
全然試合をコントロールできていなかったように思う。

もう50歳過ぎてるんやし、この程度の笛しか吹けないんだったら、
岡田ジャスティスみたく、そろそろ後進に道を譲った方がいいんじゃないだろうか。


ビッグスワンで川崎が敗れるという風物詩が見られたため、
ガンバはこれで2位まで浮上。

首位の浦和がなかなか勝ち点を取りこぼさないので、
思うように勝ち点差が詰まらないけど、
いよいよ、自分達がいるべきところに帰ってきたなって感じやわ。

次節のホーム川崎戦は、絶好調の今野を累積警告で欠くけど、
今野にはその分、ナビスコと天皇杯で頑張ってもらいましょう。



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