2017年9月30日

齋藤学の回復は願うけど勝ち点3までくれてやる義理は無いだろう



ガンバ大阪12横浜F・マリノス


今週飛び込んできた、齋藤学が負傷で全治8ヶ月というニュースは、
マリノスのサポーターだけでなく、
他のJクラブのサポーターにとってもショッキングなニュースだったと思う。

欧州や南米と比べれば、お世辞にもレベルが高いとは言えないJリーグに於いて、
”お金を出してプレーを見たい”と思わせる数少ない選手だったし、
僕個人としても齋藤学のプレーを見るのは好きだったからね。

今季は、磐田に移籍した中村俊輔に代わり、キャプテンに就任したものの、
長らくゴールから見放されるなど、個人としての結果は伴わず、
ようやく今季初ゴールを決めた矢先の大怪我というのは、
さぞかし不本意だったことだろう。

この試合で、マリノスの選手たちが着ていたTシャツに書かれていた、
“GET WELL SOON MANABU”という言葉を、
ガンバ大阪サポーターの僕からも齋藤学に送りたいと思う。



今野の累積警告での出場停止を受け、長沢とファン・ウィジョの2トップ、
遠藤と井手口のダブルボランチで臨んだこの試合。

マリノスは、選手同士の距離感が悪く、自陣でのパスミスが多かったので、
ガンバとしては、相手ゴールに近い位置でボールを奪う場面が多かったけど、
これを得点に繋げられないのが今のチーム状態。

マリノスと対戦すると往々にして我慢比べのような展開になるけど、
この試合に関しては、お互いの良さを消しあう展開と言うより、
お互いに悪い部分を出し合って、結果的に塩分濃度が高い試合になっていたように思う。

そんな試合の均衡が破れたのは後半6分。

前半は完全に試合から消えていたウーゴ・ヴィエイラに、
カウンターからゴールを決められ、先制を許してしまった。

ウーゴ・ヴィエイラは、得点以外の場面では貢献度の低い選手だけど、
ボックス内での嗅覚は流石だなと感心すると同時に、
この失点は、ガンバのカウンター失敗から始まっているという事実に、
落胆の色を隠しきれないんだけども。



守備の固いマリノス相手に先制を許したことで、
このまま逃げ切られることも覚悟したけど、
長沢が同点ゴールを決め、試合を振り出しに戻すことに成功。

初瀬のクロスが相手選手に当たり、これが結果的に絶妙なクロスになって、
長沢の頭にドンピシャで合うというラッキーな得点だったけど、
後半途中にオ・ジェソクとの交代でピッチに入った初瀬は、
色々と工夫しながら、右サイドからボックス内にクロスを供給していたね。

オ・ジェソクが韓国代表に招集されたことで、
ルヴァンカップの大阪ダービーで、初瀬に出番が訪れる可能性が高いので、
この試合のようなパフォーマンスを継続して発揮して欲しいね。



このままタイスコアで試合終了かなと思っていたら、前節の鹿島戦と同様に、
試合終了間際に失点し、またしても勝ち点を積み上げることに失敗。

マルティノスのシュートのこぼれ球を遠藤渓太に押し込まれた形だったけど、
あの時間帯に右SBがペナルティエリアまで走り込んでいるという状況に、
齋藤学の無念を背負ってピッチに立っている、
マリノスの選手たちの勝利への執念が垣間見えたね。

対するガンバはどうだっただろうか。

優勝争いにも残留争いにも身を置いていないチームの、
勝利への執着心の希薄さを、2週連続で痛感させられたね。



次節はホームで新潟と対戦だけど、その前にルヴァンカップの大阪ダービー。

ここ最近のチーム状況はかなり酷いものがあるけど、
お隣のチーム状態もあまりよろしくないようなので、
勝機はあるんじゃないかなと強がってみる。

それに、さすがにカップ戦の準決勝ともなれば、
否応にも選手たちのモチベーションは上がってくれると信じているのですがね。

代表チームに選手を大量に招集され、ケガ人も多く抱える中での試合ではあるけど、
憎きピンクの連中に敗れるようなことはあってはならないので、
実り多き180分の90となることを期待しています。




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2017年9月24日

見せつけられたスコア以上の差



渡鹿してきました。




ガンバ大阪12鹿島アントラーズ


4-0、5-0で負けることも覚悟してアウェイの鹿島に乗り込んでいたので、
この1点差での敗戦という結果は、
首位のチームを相手に健闘をしたという見方もできると思う。

ただ、被シュート30本という、
天皇杯でプロのチームに蹂躙されたアマチュアのチームのようなスタッツを見れば、
実際に4点、5点取られてもおかしくなかった試合だったというのは、容易に把握できる。

優勝なんて口に出すのも憚るほど遥か彼方、
だからと言って残留争いに絡んでいるわけでもない現状で、
低調なパフォーマンスを続けるチームを、
どういうモチベーションで応援すればいいのだろうか。



水曜日の天皇杯から中2日という日程で迎えた試合だったけど、
長沢とファン・ウィジョを入れ替えただけで、他のメンバーは同じ。

コンディション面が懸念されるところだったけど、
選手登録の関係で天皇杯に出場していなかったファン・ウィジョの動きはキレていて、
前半の早い時間帯にゴールを決め、ガンバに先制点をもたらしてみせた。

攻撃の戦術とは全く無関係の個の力で決めたゴールだったけど、
ここ最近、低調な試合を見せ続けられ、
鬱憤がたまっている我々ガンバサポーターの留飲を下げるものだったね。

その後に訪れた鹿島の攻撃を凌いでいたものの、
前半の終了間際に泉澤がペナルティエリア内でファウルを献上。

このPKを一度は東口がセーブするも、レアンドロに押し込まれて同点とされてしまった。

ファウルの判定自体は妥当なものだったと思うけど、
後半に倉田がペナルティエリア内で後ろから倒された場面の方が、
よっぽどPKに値するファウルのように見えたのは僕だけでしょうか。



同点に追いつかれたことで、後半から遠藤に代えて長沢を投入し、
2トップに変更したわけだけど、結果的にこれが大悪手。

遠藤がガス欠を起こすことを見越しての采配だったのだろうけど、
中盤の枚数を削り、前線にボールの収まらないFWを入れたことで、
ボールが持てなくなり、一方的に押し込まれることになってしまった。

この試合の金崎はNOT HIS DAYだったこともあり、
それでもなんとか勝ち越しゴールを奪われずに済んでいたけど、
後半アディショナルタイムに、CKから植田に勝ち越しゴールを許し、終戦。

最後の場面で植田に競り負けたのは金正也だったか。

首位のチームとの対戦で、長沢や金正也といった、
弱点を相手に晒すような選手を起用しなければいけないというのは、
長谷川健太の采配だけでなく、強化部の編成も含めた問題なのかもね。


次節は、ホームでマリノス戦。

もはやリーグ戦に注力する理由も無いし、
再来週のミッドウィークにルヴァンカップを控えているということもあるので、
思い切って若手を抜擢するのも良いかもしれない。

この試合でも、市丸、妹尾、中原といった若いメンバーがベンチに名を連ねていたけど、
結局、「若手に期待しています」という長谷川健太のポーズに利用されただけだったので、
次節こそはチャンスを与えてあげて欲しいと思う。

個人的には、いっそのこと、長谷川健太を休養させて、
残りの試合を宮本暫定監督でもいいかなと思っているんだけど、どうでしょうかね?



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2017年9月20日

閑古鳥の鳴くホームで雲散霧消した元日のピッチ



ガンバ大阪23柏レイソル


カップ戦に強いと言われることの多い我らがガンバ大阪ですが、
リーグ戦で低調な試合を続けているチームが、
カップ戦を戦うタイミングで突然強くなるわけもなく、
リーグテーブルが示す通り、ただただ順当に上位の柏の軍門に降りました。

上位のチームには力負けし、守りを固めてくる下位のチームは崩せずって、
今のガンバはどこのチームになら勝てるんでしょうかね。



この試合の敗因は、誰が見ても守備だと思う。

先日の大宮戦でファビオが負傷したことで、
この試合では金正也がスタメンに名を連ねていたけど、
その金正也もコンディションは万全ではないという状況だったので、
DF陣の懸念材料は試合前から多かった。

ところが、いつもなら、DF陣が不安定なプレーを見せても、
東口がスーパーセーブで救ってくれることが多かったけど、
この試合では、その東口が一番不安定だったのが大きな誤算だった。

1失点目と2失点目なんて、コーチングで防げた失点だったし、
3失点目は完全に東口のボーンヘッド。

これまで東口のおかげで獲得してきた勝ち点は多くあるので、
あまり彼を批判する気にはならないし、
藤ヶ谷と違って、東口のミスは笑いのネタにしづらいところがあるので、
早く切り替えて、僕らの知っている守護神の姿を取り戻して欲しいね。



ただ、試合の大勢が決まった状況からだったとは言え、
2点取って、試合を最後まで面白くした攻撃陣は評価したいと思う。

先日の大宮戦に続いての2得点ということで、
一時期の得点力不足は底を打ったのかな。

まあ、ただでさえも攻撃は水物と言うし、
さらに、長谷川健太の攻撃戦術は選手任せなので、
また得点力不足に陥る可能性は高いとは思うけども。



ガンバのフロントとしては、長谷川健太の退任を早めに発表することで、
長谷川健太への感謝の気持ちでチームが団結し、
シーズン終盤を戦ううえでのモチベーションになることを期待したのだろうけど、
今のところ、完全に裏目に出ているね。

今週末には中2日でアウェイの鹿島戦を迎えるけど、
こんな体たらくでは、首位のチームを相手に大敗を喫するのが関の山だろう。

ただ、カシマスタジアムでは3年連続で勝利しているので、
このタイミングでその相性の良さが発揮されないかなと、
淡い期待を抱いたりしているのだけども。




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2017年9月17日

残留争いをしているクラブのホワイトナイトに就任した記憶は無い



熊谷行って来ました。






ガンバ大阪22大宮アルディージャ


僕は東京に住んでいるので、ガンバの試合を見に行く時は、
必然的にアウェイの試合が中心になるわけなんだけど、
そのアウェイの試合の中でも大宮戦は、毎年非常に楽しみにしているカードの1つ。

ピッチ全体だけに留まらず、スタジアム全体を見渡せる
NACK5スタジアムのゴール裏2階席からの眺めが、
映画館の特等席でサッカーを見ているかのような臨場感と優越感があって、
とても気に入っているのよね。

ところが、大宮は年に1回、熊谷でホームゲームを行うことになっており、
今季は、ガンバとの試合がそれに当てはまったようで、
ガンバとしては2013年の天皇杯以来の熊谷送りになってしまいました。

屋根の無い陸上競技場で、雨の中サッカー観戦という状況だけでも残念なのに、
肝心のコンテンツもこれだけ低調な内容では、
残念なんてチープな一言では片づけられないね。



この日のスタメンは、前節のスタメンからアデミウソンと遠藤が外れ、
泉澤とファン・ウイジョが入ったオーソドックスな4-4-2。

対する大宮は、降格圏に沈んでいるということもあって、
ホームゲームにも関わらず、自陣でブロックを敷いてきたわけだけど、
今季のガンバはこのような戦い方を採用してくる相手を崩す術を持ち合わせていない。

井手口のラッキーなゴールで幸先よく前半に先制することはできたものの、
終始、ボールを持たされる時間が続き、
ビルドアップのミスからカウンターを食らう場面も多く、
ボールは握っているけど、試合の主導権を握っている感覚は無かったね。

1点リードで前半を折り返したものの、
後半に2点取られて逆転を許したのもなんとなく納得できる内容だった。

後半から出場した金正也は、直接失点に絡んだわけでは無いけど、
圧倒的な対人の強さを誇るファビオの、
自陣ゴール前での存在感を比べればやはり見劣りする。

前節、クリアミスからゴールを許したように、
モチベーションの低下が散見されるファビオだけど、8月の連敗の時期と同様に、
この試合でもファビオの故障の影響を感じさせられることになってしまった。



また、この試合では、家本主審の誤審にも泣かされることになってしまった。

ペナルティエリアにドリブルで侵入した倉田の脚を、
河本が後ろから狩りにいったのにも関わらず、ノーファウルの判定。

前節、ファン・ウイジョが岩波に倒されて貰ったPKよりも、
あからさまなファウルだったようにも見えるのだけど、
家本は一体どこで何を見ていたのでしょうかね。

今更この人に文句を言ったところで、
レフェリングの技術が向上するとは思えないけど、
先日もJ2の試合でプレーに関与していない選手を退場させるという、
誤審をやらかしたばかりなのに、
そんなに日にちも置かずにJ1の試合で笛を吹いているなんて、
Jリーグのお偉方が考えていることは、一般庶民の僕らには理解できないです。

まあ、本音を言えば、この手の審判の判定に左右されずに、
相手を叩きのめすぐらいのチーム力があれば何も言うことは無いんだけどね。



試合は結局、長沢が後半アディショナルタイムにゴールを決めてドロー。

本来なら、長沢を労ってやりたいところだけど、
この試合の長沢はオウンゴールを献上しているのでプラマイゼロといったところか。

水曜日に天皇杯の柏戦、週末にはアウェイでリーグの鹿島戦と、
強豪との対戦が続いている。

長谷川健太の退任発表以来、モチベーションの低下が顕著になっているガンバだけど、
サッカーという仕事でお金を貰っているプロとして、
最後までファイティングポーズを取って欲しいと思います。



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2017年9月9日

今季限りとは言わずに今すぐにでもよろしくどうぞ



ガンバ大阪12ヴィッセル神戸


リーグ優勝1回、リーグ杯1回、天皇杯2回。

長谷川健太の今季限りでの退任にあたり、様々なネット記事で、
彼が5年間でガンバにもたらしたタイトルの数を目にして、
ここ数か月のモヤモヤした感情が薄れ、感謝の気持ちが胸にこみあげてきていたのだけど、
この試合を見届けた今では、そんな感情の余韻すら残っていない。

一応、今シーズン終了までは長谷川健太でいくとのことなので、
このタイミングで惜別の言葉をここに書き連ねるようなことはしないけど、
今季限りでの退任じゃなくて、今すぐガンバから去ってもいいんだぜと、
言いたくなるような試合内容だったね。



11日間で3試合目となる神戸との試合。

2014年は川崎、2015年は広島、2016年はマリノスと、
ここ数年、短期間で同じ相手と何度も対戦する機会が多かったガンバ。

3試合目となると、お互いに手の内がわかっているせいか、
往々にして塩分濃度が高い試合になりがちだけど、
ここ数試合、勝ち星から見放されている危機感からか、
この試合の神戸は球際が激しく、攻守の切り替えも早かった。

特に1点目の渡辺千真の左足でのアウトサイドボレーは、
敵ながら見事なゴールだったね。



対するガンバは、先日のW杯予選で、
2試合連続でフル出場した井手口がスタメンに名を連ね、
注目を集めていたけど、やはり疲労の色は濃く、
本来のパフォーマンスの半分程度しか出せていなかったように思う。

ただ、先日のリーグ杯の2nd legから中5日の選手たちが、
サウジアラビア帰りの井手口よりも動けていないって、一体どういうことなのだろうか。

中盤の繋ぎの段階でイージーなパスミスを連発しているだけでも萎えるのに、
ファビオのクリアミスから、あろうことか神戸の29番にゴールを決められるという、
屈辱的な仕打ちまで受ける羽目になった日には、
木村主審からプレゼントされたPKだけでは何の慰めにもならなかったね。



次節はアウェイの大宮戦。

いつものNACK5ではなく、2013年の天皇杯以来の熊谷での試合になるわけだけど、
どういうわけだか、チケットが完売しているらしい。

関東の北の端のアクセスの悪いスタジアムで、長谷川健太の退任が決まって、
今季の残りの試合に懸けるモチベーションが感じられないガンバと、
降格圏に沈む大宮との試合を見たいなんて、物好きな人がたくさんいるようで。
(まあ、自分もそのうちの1人なんだけど)

大宮としては残留圏内に浮上すべく、
高いモチベーションをもってこの試合に臨んでくることが考えられるので、
4月の吹田スタジアムで大勝した良いイメージをそのままに、
返り討ちにして欲しいね。

個人的には、古巣対戦となる泉澤が、
吹田スタジアムでの試合に引き続き、ゴールを決めてくれることを期待しています。





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2017年9月6日

他力本願は危険ということをポステコグルーに教えてやったのさ



日本01サウジアラビア


先日のオーストラリア戦でロシアW杯の出場権を獲得したことで、
今回のサウジアラビア戦は本大会の23人の枠に入るための戦いという風に、
マスコミは煽っていたけど、3大会ぶりのW杯出場が懸かっているサウジアラビアと、
実質、消化試合の日本とではモチベーションの差があるのは当たり前。

例年に比べて涼しい日が続いていた日本から、
夜でも気温30度を下回らない中東に移動しての試合ということで、
厳しいコンディション下での試合であったことは間違いないけど、
それを差し引いても球際の激しさや攻守の切り替えの早さといった面で、
この試合に懸けるモチベーションの差を感じずにはいられなかったね。

まあ、この試合に負けたからといって、
本選のメンバー選考に影響が出るとまではいかないだろうけど、
日本がサウジアラビアから勝ち点を持ち帰ることを期待していた、
オーストラリアには大きな影響を与えてしまったみたい。

そもそも他力本願になっている時点でオーストラリアの自業自得なんだけど、
仮に自分がオーストラリア国民だったら、
日本に対して落胆していただろうから同情はするけども。



この試合の敗因として、先に挙げたモチベーションの差や、
気候から来るコンディション面の他に、
採用した戦術と起用した選手のミスマッチもあったと思う。

戦い方は先日のオーストラリア戦と同じだったけど、
昨季に負ったヒザのケガの影響を考慮された長谷部が代表から離脱したことで、
アンカーの位置に山口が落ちて、インサイドハーフに柴崎が入る布陣になった。

ただ、山口は井手口と同様に、
ピッチを広範囲に動き回ってこそ持ち味を発揮するタイプなので、
アンカーの位置で他の選手が空けたスペースを埋める役割は適任ではない。

そもそも、先日の長谷部と同じ役割を担える選手って、
今回招集されているメンバーには見当たらないので、
この試合のメンバーであれば、井手口と山口のダブルボランチにして、
柴崎をトップ下気味に使った方が良かったんじゃないだろうか。



また、これまで代表の中核を担ってきた本田と岡崎についても、
この試合のパフォーマンスではスタメン起用は厳しいと言わざるを得ない。

本田に関しては、もともとスピードに欠けるタイプなので、
速攻の際にスピードが落ちるのは致し方無いところはあるのだけど、
大して厳しくも無い寄せにも関わらず、安易にボールロストを繰り返す姿からは、
かつての日本人離れしたフィジカルの強さは見る影も無かった。

さらに、ピッチの上でそんな本田に気を遣いすぎていた柴崎も、
引きずられるように低調なパフォーマンスに終始していたことを見れば、
今の本田はチームに良い影響を与えているのだろうかと首をかしげたくなるね。

本田に比べれば、まだ岡崎の置かれている状況はマシとも言えるのだけど、
1トップとしての適性は大迫の方が遥かに上なので、
ハリルホジッチの戦術との相性は悪いと言わざるを得ない。

ただ、所属のレスターでのプレーを見る限り、
起用法を考慮すればまだまだ出来る選手だと思うので、
戦術的なオプションを広げるためにも、
本大会のメンバー入りを目指して頑張って欲しいと思う。



代表での活動が終わり、今週末からリーグ戦が再開。

オーストラリア戦、サウジアラビア戦と、
2試合連続でフル出場した井手口のスタメン起用は難しいかなと思うけど、
2試合とも出場機会が訪れなかった東口と三浦は、
試合に出たくてうずうずしているはずなので、2人の奮闘に期待したいね。




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2017年9月4日

三木谷の私物クラブにタイトル獲得のチャンスを与えるほど落ちぶれてはいないさ



ガンバ大阪20ヴィッセル神戸


前半は目くそ鼻くそと言った感じの低いレベルで拮抗した試合をしていたけど、
後半に2得点を挙げて勝利。

これで、4年連続でリーグ杯のベスト4に進出することになりました。

正直、ガンバのチーム状態はそこまで良いとは思えないのだけど、
それ以上に悪い神戸のチーム状態に助けられた感じだったね。

今夏の移籍市場でポドルスキというビッグネームに続いて、
ハーフナー・マイクも獲得し、世間の注目を集めていたけど、
明らかにチームから浮いているように見えるあたり、
本当に現場が望んだチーム編成で戦えているのだろうかと疑問符が付く。

まあ、よその心配をしているほどガンバに余裕があるわけでもないのだけど、
三木谷の現場介入からのチーム崩壊という一連の流れは、
ヴィッセル神戸というクラブの伝統芸であるからこその様式美に感じられるわ。



先日の1st legからファン・ウイジョ、米倉、市丸が外れ、
長沢、アデミウソン、遠藤がスタメンに名を連ねたこの試合。

1st legをスコアレスに終わった反省を踏まえて、
攻撃的に出る意図があったのだろうと思うけど、
前述の通り、前半のガンバのパフォーマンスは良くなかった。

特に、アデミウソンのプレーは、雑と言うか淡白と言うか、
気持ちのこもっていないようなものが多くて、
前半で交代になってもおかしくないほど酷かったように思う。

コンディション的な問題というより、
ガンバでプレーすることにモチベーションを見いだせていないように見えるんだけど、
邪推しすぎだろうか。



前半の戦いぶりを見る限りでは、
後半に向けてポジティヴになれる要素は見当たらなかったのだけど、
後半開始早々に遠藤のCKから長沢が先制点を奪ったことで、
試合の主導権を握ることが出来た。

前半の直接FKの場面では、またしても枠外にボールを飛ばしてしまった遠藤だけど、
時計の針が進むにつれて、徐々にキックの精度が高まっていったように思う。

さらに、アウェイゴールというルールを考えると、
1点リードでは心許ないと感じていたところで泉澤が加点したのも大きかった。

長沢の先制点に繋がったCKも泉澤の突破から得たものだし、
この試合では、終始、藤春と共に左サイドの攻撃を活性化させていたと思う。

泉澤は、出場機会は決して多いとは言えないながらも結果は残しているので、
個人的には、リーグ戦でももっと出場機会があっていい選手だと思っているのだけど、
このリーグ杯の2試合を通じて長谷川健太が考え直してくれることを期待したいね。



ベスト4の相手は浦和をアウェイゴールの差で降したセレッソ大阪。

セレッソを無冠呼ばわりすることに快感を覚えている我々にとって、
奴らにタイトル獲得のチャンスを与えるようなことはあってはならないので、
直接対決でチャンスの芽を摘み取らせていただきましょう。

とは言え、リーグ杯の準決勝は来月なので、ひとまず横に置いておいて、
土曜日のリーグ戦に集中。

神戸との3連戦のラストになるけど、3試合連続のクリーンシートを狙いつつ、
得点も挙げて勝ち点3を上積みといきましょう。




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