2012年5月25日

天国から地獄とはまさにこのこと



ガンバ大阪23サガン鳥栖


誰が言ったのかは知らんけど、「サッカーは2点差が一番怖い点差」
っていうのはよく言ったものやな。

佐藤のシュートがゴールマウスに吸い込まれた瞬間、
選手だけでなく、サポーターも勝利を確信して安堵したことやろうと思う。

でも、それから25分後に俺が目にしていたのは、
今シーズンのガンバの試合の後によく見る、項垂れたガンバの選手達の映像やった。

リーグ中断前最後の試合という事もあって、
勝って、良いイメージを持って夏季キャンプに入りたかっただけに、
この結果は残念という一言では片付けられないぐらいの絶望感があるわ。



でも、後半の体たらくぶりが嘘のように思えるほど、前半は理想的な展開やった。

試合開始早々に、パウリーニョからのクロスを、佐藤がニアで潰れたところを、
裏に回った二川が胸トラップからシュートを決めて、幸先良く先制。

二川は、7試合ぶりの先発ということで、
これまでベンチを温めていた鬱憤を晴らすかのような、
溌剌としたプレーをしていたから、見ているこっちまで嬉しくなったね。

その後、今野の惜しいヘディングシュートが2本続いたけど、
前半の鳥栖のシュート数が0ということからもわかるように、
完全にガンバのペースで試合を進めていたから、そこまで気にはならんかったね。

ただ、今思えば、あまりにも出来過ぎてた。

今季初めてJ1で戦っているとはいえ、ここまでリーグ戦8位につけているチームが、
いくらアウェイとはいえ16位のチーム相手に、前線に豊田1人を残して、
10人で引いて守るような戦い方をするだろうか。

鳥栖が前節のFC東京戦での逆転負けを教訓に、前半を抑え気味で入っていたなら、
ガンバはその術中に無様に嵌ってしまったことになるね。



後半に入ると、予想通り前に出てきた鳥栖。

徐々に試合を流れが鳥栖に傾き始めたけど、
そんな中で、遠藤のクロスから佐藤がゴールを決めた。

本来なら、相手の流れを止める一撃になるはずが、
その直後に、ロングスローから失点してしまったのが、あまりにも痛かった。

まあ、このシーンがターニングポイントやったって事は、
この試合を見た誰もが思っている事やろうね。

ただ、失点したとはいえ、まだ1点差あるんやから、
前半の1-0の時みたいに落ち着いてボールを回せばよかったのに、
何を慌ててるのか知らんけど、無理に縦パスを繋ごうとして、
相手に引っかけてカウンターを食らうというドタバタぶり。

経験のある選手を揃えているのにも関わらず、こんな風になってしまうのは、
勝利から見放されている事による自信の喪失みたいなものがあるんかなぁ。



その後、同点にされ、逆転を許すわけやけど、
TV画面越しにもスタジアムが白けていくのがわかって、なんか痛々しかった。

個人的には、武井をそのまま倉田と同じポジションに入れたのが、
あんまり良くなかったんじゃないかなと思う。

おそらく、前線からのチェイシングを期待したんやろうけど、
後ろがヘバってDFラインを上げられなくなって全体が間延びしてたから、
プレスがかからなくなってたしね。

こういう状況では、先月の川崎戦で金正也をアンカーとして起用し、
バイタルを埋めたように、武井と遠藤のダブルボランチにし、
明神をその後ろに置いて、バイタルを埋めた方が良かったんじゃないかな。

就任当初は斬新かつ的確な選手起用が目立った松波やけど、
ここ最近は、陰りが見えるのが気になるな。



こんなやりきれない思いを抱えて中断期間に入るのは憂鬱な気分。

でも、石垣島でガンバが蘇る事を期待して、6月16日を待ちたいと思います。




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2012年5月23日

アゼルバイジャンってどこ?



日本20アゼルバイジャン


今回の日本代表戦を通じて、アゼルバイジャンという国があることを、
初めて知った日本人は多かったと思う。

まあ、恥ずかしながら俺もその一人なんやけども。

当然、国を知らなかったから、どんな選手がいるのかも知らなかったわけやけど、
そんな国の代表チームを、かつての西ドイツ代表の名DF、
フォクツが率いていたのは驚いたね。

とは言え、相手とのレベルの差は歴然やから、
日本がこの試合に勝つか負けるかという結果よりも、
どういう試合をして勝つかっていう内容の方が重要な試合やったんちゃうかな。



前半から日本は、ボールを支配して攻め込んではいたけど、
いかにも「3カ月ぶりに集まって試合してます」って感じで、
どうも連携面でギクシャクした感じが否めなかった。

特に気になった選手は2人いて、1人目は本田。

この試合は遠藤がJリーグの試合との兼ね合いで出場してなかったから、
ボランチから前線にいいパスが供給されないなと思ってたんやけど、
こういう場合は、トップ下に入った本田が中盤に下がってきて、
組み立てに参加すべきだったと思うんよね。

この試合の本田は、8か月ぶりの代表復帰ということもあってか、
得点を挙げて自分が主役になりたいあまり、
前にポジションを取り過ぎているように見えたわ。

まあ、ポストを叩いたFKだったり、屈強なフィジカルを活かしたボールキープは、
日本のレベルでは相変わらず別格やなと思ったけどね。

2人目はワントップで先発出場した森本で、
ボールを触りたがって、ハーフウェアライン付近まで下がってくるし、
そのうえ、ワンタッチ目のコントロールに苦戦してるようなところがあったから、
前線に起点が作れてなかったね。



その森本が腰を痛めて交代し、前田がワントップに入ると、
スペースメイクやポストプレーで周囲を活かすプレーに徹することで、
心なしか前線、特に香川の動きが良くなったように見えた。

そんな状況で生まれたのが43分の香川の先制ゴール。

アゼルバイジャンのDFが不用意にスライディングに行き過ぎな感もあったけど、
長谷部の糸を引くような左サイドへのパスを受けた香川が、
深い切り返しから、インサイドで巻いたシュートを、
サイドネットに突き刺すまでの一連の流れは見事やった。

後半にも、岡崎のゴールに繋がる左サイドからのクロスも供給したし、
62分間の出場ながら、10番に相応しいプレーをしたと思う。

アジアカップ頃の香川は、本田がトップ下に入ることで、
左サイドでのプレーを余儀なくされると持ち味を発揮できないケースが多かったけど、
ここ最近の代表戦では、左サイドでもいいプレーを見せてるし、
徐々にプレーのイメージは掴めてきてるみたいやね。



そんな香川と交代に入ったのが、この試合が代表デビュー戦となる宮市亮。

自慢のスピードで左サイドを突破してクロスを上げたり、
コースを狙ったシュートを放ったりして、所々で良いプレーはしてたけど、
もうちょっとできるやろっていうのが正直な感想。

ただ、これは宮市のせいって言うよりも、
周囲が上手く使ってあげられなかったっていう印象の方が強いかな。

高橋と細貝の2人は、もっとシンプルに、相手のDFラインの背後に、
宮市を走らせるようなボールを蹴っても良かったんじゃないかと思う。



試合内容でいくと、5、6点入っててもおかしくない展開やったから、
2点どまりだったのは物足りない気がするけど、
新しい選手も試せたし、調整試合としてみれば及第点やったと思う。

特に、酒井はこの試合のプレーを継続してできれば、
内田からポジションを奪えそうな感じもしたしね。

次の代表戦は、来月の3日に行われる、
ブラジルW杯アジア最終予選のオマーン戦。

また、代表の試合で熱くなれる事を期待したいね。





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2012年5月20日

西野さんは単身赴任がお好きなのね



神戸・西野新監督が意欲「もう一度、アジアの頂点に」


西野さんの神戸の監督就任については、正式発表される前から、
もはや確定事項のように報道されてたから、今更驚きとかは無いけど、
いざ決まるとやっぱり複雑な部分はあるよね。

「選手のスタイルを尊重して、新しい戦い方にチャレンジしていきたい」という、
西野さんの言葉やけど、ガンバでポゼッションサッカーをやっていたことで、
「西野朗=攻撃的なポゼッションサッカー」っていうイメージがついてるけど、
本来は、所属している選手の特徴を見極めたうえで、
チームを作っていくタイプの監督やから、
いきなりガンバでやっていたようなサッカーをやろうとはしないと思う。

ガンバの監督になった当初は、マグロン目掛けた放り込みのサッカーをやっていたしね。

まあ、そのマグロンが故障離脱して、前線のターゲットマンが不在になったことで、
ボールを繋いで攻めざるを得なくなったことが、
後のガンバのポゼッションサッカーに繋がったわけやし、
神戸でも、その辺は臨機応変に対応するんとちゃうかな。

どちらにせよ、神戸は良い監督を手に入れたと思うわ。



こんなことを書くと、
ガンバは監督を変えなかった方が良かったんじゃないかと言われそう…、
と、言うか、実際に職場でサッカーの話してる時に言われてるんやけど、
俺はあんまりそういう風には思っていない。

西野さんが両手離しで称賛できるほどスーパーな監督だったかと言われると、
そうじゃないことぐらい、ガンバサポならよくわかってるはず。

華麗で攻撃的なサッカーに酔う一方で、
「ああでもない、こうでもない」と言いながら、試合を見つめていたわけやしね。

去年はリーグ最多得点で優勝争いもしたけど、試合内容のクオリティは年々下がってたし、
世代交代も上手くいって無かったから、遅かれ早かれ、
今のガンバのような事態になることは目に見えてた気がする。

でも、去年の年末の段階で、スパッと西野から松波にスイッチしとけば、
もうちょっと傷口は浅くて済んだんやろうけど、
今は亡き、山なんとかさんが、やれ呂比須だのセホーンだのとか言い出したのが、
全ての元凶やと思ってるんやけどね。



なんか、途中から西野さんの話じゃなくて、
ガンバの監督人事に対する愚痴になってしまった。

まあ、Jリーグ最多勝監督である西野さんの現場復帰は、素直に喜ばしいことやし、
懐刀の橋本もいる神戸で頑張って欲しいと思う。

でも、ガンバ戦での勝利と、ウチの10番の引き抜きだけは勘弁してくださいね。














アンフェアな決勝のフェアな決着



チェルシー11バイエルン・ミュンヘン
         PK(


中立地で行われるはずのチャンピオンズリーグファイナルやけど、
今季の決勝の会場は、バイエルンのホーム、アリアンツ・アレナ。

さらに、両チームとも出場停止の選手を多く抱えていたとはいえ、
その内訳を見ると、チェルシーはテリー、イヴァノビッチ、ラミレス、
メイレレスといった、“戦える”タイプの選手を欠いているときたら、
バイエルン有利は火を見るよりも明らかな試合やった。

そんな状況下で、ディ・マッティオが採用したのは、“アウェイの戦い方”。

ラミレスの代わりに右サイドに入ると見られたスタリッジでは無く、
左サイドにSBのバートランドとアシュリー・コールを縦に並べ、
守備でファイトできるカルーを右サイドに回し、
ボジングワのフォローをさせるという形やった。

試合自体は、バイエルンペースで進んでいたけど、
このチェルシーの守備戦術が機能していたことで、
そこまで決定的なシーンは多くなかったと思うね。



そんなチェルシーの守備に綻びが見えたのは、後半38分。

左サイドからのクロスに、ここまでシュートを外しまくっていたミュラーが、
ファーからヘディングシュートをゴールネットに突き刺し、バイエルンが先制!!

中央のマリオ・ゴメスの動きに、アシュリー・コールが釣られてしまって、
ファーのミュラーが空いた形やったけど、
あそこ以外にシュートコースが無い状況で、よく決めたなと思うわ。

やっぱり、叩きつけるヘディングシュートは基本ですな。



あとは逃げ切るだけとなったバイエルンは、
先制ゴールを挙げたミュラーに代えて、ヴァン・ブイテンを投入。

まあ、ドイツでは、活躍した選手を試合終了間際に交代させて、
スタンディングオベーションを受けさせるっていう文化があるらしいし、
これもその慣習に倣ってというものやったんやろうね。

しかし、そんな勝利を確信したハインケスの思惑を打ち砕いたのは、
コートジボワール代表のストライカーやった。

後半43分、チェルシーのこの日初めてのCKのチャンスから、
ドログバがニアで合わせて、チェルシーが土壇場で同点に追い付いたのを見て、
このあいだの、マンC対QPR戦のジェコのゴールのように、
優勝を呼び込むゴールになるんじゃないかという予感が頭をよぎったね。



試合は結局、120分での戦いでも決着がつかず、PK戦へ。

ツェフ、ノイアー共に1本ずつシュートをストップして迎えた、
バイエルンの5人目のキッカーは、シュバインシュタイガー。

しかし、シュバインシュタイガーのシュートは無情にもポストを叩き、
続く、チェルシーの5人目のキッカーのドログバがきっちりと決めて、
チェルシーが初の欧州王者に輝きました!!



延長前半のロッベンのPKの失敗あたりから、
試合が進むにつれて、焦りの色が濃くなっていくバイエルンの選手達を見て、
ホームの大歓声って、時として重圧にもなりえるんやなっていうのが、
改めて感じる事ができた。

これで、バイエルンは今季の全てのコンペティションで2位という、
いつぞやのレバークーゼンみたいになってしまったけど、
この悔しい経験を糧に、またこの舞台に戻ってきて欲しいなと思う。

それは、この試合でベンチ入りしたものの、
出場機会の無かった宇佐美に対しても言っておきたいね。



優勝したチェルシーは、今シーズンのリーグ戦は満足のいく戦い方ができなかったけど、
この試合で活躍したのは、ビラス・ボアス時代に不調に喘いでいたツェフだったり、
重宝されなかったドログバといった、2008年の悔しさを経験しているベテランやった。

主力選手の年齢的にも、チャンピオンズリーグで優勝できるチャンスは、
今季が最後やろうから、2008年の決勝でPKを外し、
この試合出場停止だったキャプテンのテリーも含め、
欧州王者に懸ける気持ちは並々ならぬものがあったんやろうね。

この試合でのチェルシーの戦い方については、賛否両論あるやろうけど、
素直に「おめでとう」という言葉をかけてあげたいね。

12月に日産でお目にかかれる日を楽しみにしたいと思うわ。














2012年5月19日

素直に喜べない今季初完封



自宅から一番近いスタジアム、日産に行ってきました。



ガンバ大阪00横浜F・マリノス


ここ最近、週末になると天候が悪くなる傾向があったけど、
そんな事も忘れてしまうぐらい、この日は快晴で、汗ばむぐらいの陽気やった。

そんな中キックオフの笛が吹かれると、マリノスの選手のピッチをワイドに使った攻撃に、
何度も左右に大きく走らされるガンバの選手達。

前半は頑張って食らいついてたけど、ここ最近のガンバは運動量が不足しているし、
今日の天候も相まって、後半になると厳しいんじゃないかと思って見てた。

予想通り、後半に運動量が落ち、
押し込まれはじめたガンバを救ったのは、木村やったね。

何本も決定的なシュートを打たれるも、ゴールを割らせなかったセービングが光ったね。

ガンバサポの誰もが失点を覚悟したPKを、
俊輔が外してくれるっていうラッキーもあったけど、
このシーンに関して、試合後に俊輔がコメントしているように、
木村のデータが無い事に対して、必要以上にナーバスになって起こったミスやから、
ガンバの今季初完封は木村によってもたらされたって言っても過言じゃないやろうね。



守備陣が久し振りに奮起した事もあって、
攻撃陣もその頑張りに応えたかったところやけど、この試合でも無得点。

相変わらず、「とりあえず佐藤に当てて…」っていう攻撃をやってるけど、
いくら佐藤のポストプレーの精度が向上してきたと言っても、
相手が、代表クラスのボンバーと栗原じゃあまりに分が悪すぎる。

倉田、遠藤、藤春のコンビネーションで左サイドからたまにチャンスは作るけど、
寺田と丹羽の右サイドは、相変わらず機能してないから、
どっちから攻撃してくるのかがバレバレで、マリノスもさぞかし守りやすかったやろな。

大宮戦のように佐々木の投入で、右サイドの活性化を図りたかったところやけど、
ダッシュの際に足を痛めて途中交代という、何度も見た光景をこの日も拝む事となり、
活性化どころか、アクシデントをガンバにもたらすだけという有様。

そんな佐々木に代わって入ったスンヨルの空気ぶりを見た時には、
「この試合、引き分ける事はできても、勝つのは難しいやろな」って思ってしまったね。

こういう苦しい状況やから余計に、
前半のボンバーのオウンゴールがファウルの判定で取り消されたのが悔やまれるわ。


去年の日産スタジアムでのこのカードの時は、首位攻防戦だったということもあり、
満員になったアウェイゴール裏だけでなく、
メインやバックにもガンバのユニを着ている人たちがたくさんいたけど、
この試合のゴール裏は、去年と比べたら寂しいもんやった。

まあ、この成績じゃしょうがない部分もあるけど、
選手は今のスタンドの光景を見て、危機感を持ってほしいと思う。

次節は金曜日に万博で鳥栖と試合です。

去年のACLのラウンド16を、日程面で不利な状況で戦った末、
敗北を喫したという教訓を活かしての金曜日開催やけど、
今となったらただ虚しいだけやね。

そんな虚しい金曜日開催のゲームやけど、勝利で有意義なものにして、
良い形で中断期間に入ってほしいと思います。




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2012年5月16日

お手数ですが、名古屋の皆さんはもう一度オーストラリア遠征をお願いします



ガンバ大阪02アデレード・ユナイテッド


沼田の左SB、内田の右SB、二川のボランチ起用。

願望としては、グループリーグ1試合残してラウンド16進出を決め、
最終節で「そう来たかぁ!」とか言いながら見たかった布陣ではあったんやけどね。

1試合残して敗退が決まった状況で、この布陣を見守るのは切ないものがあるわ。



対するアデレードは、グループリーグ首位通過が懸かった試合やから、
ある程度ガチでくる事が予想されたけど、既にAリーグが閉幕してる事もあってか、
ガレコヴィッチがキックを空振りしたシーンに象徴されるように、
どことなく試合勘が鈍っている様子が見受けられたね。

ただ、アデレードがそんな状態にも関わらず、
ここ最近、「とりあえず前線の佐藤にあてて」という攻撃をやってたせいか、
佐藤をベンチに置いた途端、攻撃の形が見えなかった。

あと、右SBに入った内田が、攻守両面で機能しておらず、
右サイドが完全に死んだ状態になっていたね。

これだったら、武井や丹羽とポジションを入れ替えた方が、
まだ機能するんじゃないかと思ってしまったぐらいやったわ。



でも、そんな状況で辛うじてゲームをコントロールしてたのは、
ボランチに入った二川だったんじゃないかな。

ボランチとして、武井のようなハードワークを求めるのは酷やけど、
本職の2列目よりもプレッシャーの少ない位置でボールを受けられる分、
配球役として機能していたね。

でも、この試合の前線では、その配球を活かしきれなかったのが残念でならないけど。



後半に入って、相手の裏のスペースを突く攻撃が増え、
それに伴い徐々にリズムが出てきたんやけど、そんな良い時間帯にゴールを奪えず、
反対に失点してしまうという、ここ最近のお約束のパターンをこの試合でも披露。

ガンバの選手達が前からボールを奪いに行ったところを、
ことごとくかわされて、裏のスペースを取られ、
クロスにニアで合わされて失点するという、まさに後半ガンバがやりたかった攻撃を、
アデレードにやられてしまう格好になってしまった。

まあ、中澤がボールウォッチャーになってマークを見失い、
簡単に前に入られてシュートされるのは、いつもの事なので諦めてるけど、
このシーンに関しては、前からボール奪いに行って取れなかったら、
遅らせる事も考えなきゃいけないなと思ったね。



失点した後、目が覚めて猛攻に出てくれるんだったらいいけど、
そうならないのが今のガンバ。

この状況を打破すべく、大森、佐藤、星原と交代カードを切るも、さして効果は無く、
前線の起点として期待された佐藤に至っては、
相手ゴールへのシュートは外すにも関わらず、
自分達のゴールにはきっちりと決めるという矛盾っぷり。

挙句の果てには、二川がショートコーナーを直接相手に渡してしまうなど、
あまりのグダグダぶりに、試合の最後らへんは見てられなかったわ。



まあ、消化試合やからある程度メンバーを落としてくるということで、
こういう結果になる事も予想できたけど、
それでも、普段出場機会に恵まれず、この試合でチャンスを貰った選手には、
もっと奮起して欲しかったっていうのが本音。

あえて収穫を挙げるとすれば、沼田は藤春のバックアップなら、
務まるんじゃないかと思ったぐらいかな。

粗削りな感じは否めないけど、藤春とそんなに大差無い感じやし、
今後もチャンスを与えて欲しい選手ではあるね。



これでガンバの2012年のACLは終了しました。

残念ではあるけど、国内リーグで17位という成績を考えたら、
出場しているのが場違いなコンペティションやし、
リーグ戦に集中できると前向きに捉えましょう。

次戦は、今季1勝もできていないアウェイでマリノス戦です。

ついこの間まで順位表でも近くにいて、「おたくも大変ねえ」っていう感じだったのに、
気が付いたら上の方に行っちゃってるマリノスやけど、
そんな上昇気流に乗っているチームを叩いて、浮上のきっかけを掴みたいところやね。

土曜日は、今季アウェイ初勝利が拝めることを期待して、
日産に行って来たいと思います!!




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2012年5月13日

首位のチームと引き分けて良しとするような余裕は無い



ガンバ大阪11ベガルタ仙台


アウェイで3連敗を喫し、3週間ぶりに戻ってきたホーム・万博で、
仕切り直しといきたかったところやけど、結果はドロー。

17位のガンバが首位の仙台と対戦してドローと言う結果は、
悪くないのかもしれへんけど、勝てる試合やっただけに、
勝ち点2を失った感はどうしても否めないね。



試合は、仙台が、前節の清水戦の敗戦を受けて、
必要以上に慎重に試合に入ってくれたおかげで、
ガンバが早い時間帯から試合の主導権を握る事ができた。

仙台は阿部かラフィーニャの先発を予想してたのか、
この日のスタメンのパウリーニョの動きを捕まえ切れてないところがあって、
パウリーニョが決定機に絡むシーンが多かったね。

この時間帯に先制していれば、
もうちょっと楽に試合を進める事ができたかなと思うんやけど、
イエローカードを貰ったあたりから、
パウリーニョの存在感が薄くなったのは残念やったわ。



ハーフタイムを挟んで後半に入ると、今度は仙台のペース。

太田のシュートがゴールポストを弾いた時は肝を冷やしたけど、
あれが入らんことを思うと、この日のガンバにツキはあるのかなと思ったね。

そして、後半17分。

「ポストプレーってこうやるんだよ」と言わんばかりの、
佐藤のボックス内でのキープから、倉田へパス。

そのパスを倉田がダイレクトでゴール右隅へ蹴り込み、ガンバが先制!!

佐藤を先発で起用する狙いって、こういう形を多く作りだす事にあると思うから、
ガンバの得点シーンで、もっとこういう形が見れれば、
攻撃が機能しているって言えるやろうね。



ただ、この先制点からの選手のカードの切り方が勝敗を分けたような気がする。

仙台は失点してしばらくしてから、太田と冨田に代えて、
ボールを持てる松下と梁を投入して、攻撃のアプローチの仕方を変えたけど、
松波は静観を決め込んだままやった。

そして、赤嶺のゴールでスコアをイーブンに戻されてから、
ガンバは阿部と武井を投入したけど、どうも後手を踏んでるように見えてしまった。

この交代で、遠藤がトップ下にポジションを上げる事になったけど、
武井と明神のダブルボランチじゃ前線に良いボールが入らないし、
遠藤がフリーでボールを持てる機会が減ってしまう。

サイドに追いやられた阿部に至っては、窮屈そうにプレーしているだけやった。

別に、阿部と武井っていう選手のチョイスは間違ってないと思うんやけど、
1点リードしてる時に2人を投入しておけば、
寺田のポジションに入った武井が、前線からのプレスを敢行してくれるやろうし、
得点を狙って前掛かりになる仙台のDFラインの裏のスペースを、
阿部が上手く使えてたかもしれへん。

まあ、こんなのはあくまで仮定の話ではあるけど、
もっと早く交代カードを切る必要はあったんじゃないかなと思う。



悲観するような内容では無かったけど、この試合も勝てなかった。

失点シーンについて、DF陣に文句を言いたい気もあるけど、
もともと完封できるような実力があるとは思ってないから、
チャンスがありながら2点目を取れなかった事が敗因かなと思う。

前半の左サイドからのカットインからの寺田のシュートや、
後半の中澤のヘディングが決まってればなと、つくづく思うわ。



次節は今季1勝もできていないアウェイでマリノス戦やけど、
その前に、水曜日に万博でアデレードとACLの試合があります。

ガンバは既にACL敗退が決まっているから、消化試合になるけど、
アデレードはグループ首位通過が懸かってるから、
高いモチベーションを持って試合に臨んでくると思う。

スタメンがどういう顔ぶれになるかはわからんけど、
抜擢された選手は、松波の期待に応えられるように存分にアピールして欲しい。

そして、その中に、巻き返しの起爆剤になれるような選手がいたらな…って、
淡い期待を抱いてみたりするんやけどね。




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2012年5月7日

雨上がりのNACK5に虹は射さなかった



NACK5行ってきました。


雷雨の影響でキックオフが1時間遅れるというアクシデントもあったけど、
無事に試合が催行されて良かったわ。


ガンバ大阪01大宮アルディージャ


決めるところで決めておかないとこうなりますよという、典型的なパターンの試合。

全体をコンパクトに保って、いい距離感でパスもよく回ってたし、
アタッキングサードでの崩しも、なかなかアイデアが豊富で見ていて面白かった。

でも、肝心のゴールが奪えずに、時間だけが刻々と過ぎていくと、
後半28分、カルリーニョスのシュートの跳ね返りにDF陣の足が一瞬止まったところを、
チョ・ヨンチョルに突かれ、痛恨の失点。

この場面は、エアポケットができてしまったけど、
ここまでガンバのDF陣は、これまでの汚名返上と言わんばかりに奮闘していただけに、
攻撃陣がその頑張りに応えて欲しかったね。



そんな攻撃陣で気になった点は2つ。

1つ目は綺麗に崩そうとしすぎてるかなと思った。

確かに、ボールはよく回って、試合は支配できてたけど、
「もう1つ前のタイミングでシュート打っても良かったんとちゃう?」って、
いうシーンがいくつかあった。

強引にでもシュートを打ってれば、大宮の得点みたいに、
跳ね返りがFWの前にこぼれてくるなんて事も起こってたかもしれへん。

特にガンバユースの試合を見てると、こんな風に思う事が多いんやけど、
改めてこの日のスタメンを見たら、2列目が寺田と倉田やったから、
こうなってしまったのもなんとなく納得できたわ。



2つ目は、負傷の加地に代わって右SBに入った丹羽。

本職じゃないなりに頑張ってたとは思うけど、
オーバーラップのタイミングとかは、加地に比べると劣るよなって思った。

現に、佐々木が入るまでは、右サイドからなかなか良い形が作れなかったしね。

まあ、高木のSBも同じような感じやったし、このままでも戦えなくもないけど、
加地の負傷が長引いて、しばらくこのDFラインの面子で戦うんやったら、
一度、今野と丹羽のポジションを逆にしてみるパターンも試して欲しいね。

今野は、代表の試合でもSBやったりしてるし、
少なくとも丹羽よりは上手くこなすと思うんやけどな。


今年のゴールデンウィークに行われた3試合で、
ガンバは3試合連続無得点で3連敗を喫してしまいました。

3試合全てがアウェイだったって言う事を差し引いても、
納得なんかできるはずのない結果やね。

次節は万博で首位・仙台との対戦。

これ以上無いぐらい厳しい相手やけど、アウェイでさっぱり勝たれへん今、
万博で勝たれへんかったらどこで勝つねん!?

この大宮で得た良いイメージを大阪に持ち帰って、
12日までの中5日で首位迎撃体制を整えて欲しいと思います。




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2012年5月2日

木村の頑張りに応えられる力は、今のガンバに無かった



ガンバ大阪02浦項スティーラーズ


先月のウズベキスタンでのブニョドコル戦に敗れた事で、
既にグループリーグ突破はかなり厳しい状況っていうのは頭ではわかってたんやけど、
可能性が残されている限り期待してしまうのがサポーターの性というもの。

特にこの試合では、鹿島戦でチョンボを犯した藤ヶ谷に代わり、
ゴールマウスを守った木村がすごく頑張っていたから、
勝たせてやりたいっていう気持ちが強かったね。

ガンバのGKがPKをストップするシーンなんか、
久し振りに見たから、めっちゃ興奮したわ。

それだけに、試合終了の笛が吹かれた時、
ピッチにいる選手と同じように、がっくりと肩を落として項垂れてしまった。



試合の序盤は守備意識が高く、セカンドボールを拾えていたし、
ボールを回せる時間帯もあったから、悪くなかったと思う。

でも、ラフィーニャか佐藤に入るくさびのパスが、浦項DF陣に狙われ始め、
ボールを奪われてカウンターをくらっているうちに、
徐々に試合の流れを手放してしまった。

ラフィーニャと佐藤にボールが収まらない事に対しては不満あるけど、
そもそも、あんなに中盤のサポートの少ない状況で、
やれ前でキープしろだの突破しろだのっていう要求も厳しすぎる気がするんよな。

もっと全体をコンパクトにして、中盤を押し上げることができたら、
2人の良さも生きてくるんじゃないかなと思う。

まあ、そう言うとまたDFラインの高さが云々って話になってくるんやけども。



そんなDFラインを統率している人は、この日もピリッとせず。

裏に抜け出したアサモアを、手を使って止めてPKを献上したシーンは、
代表のレギュラーCBとは思えない軽率な対応やった。

このPKは木村がストップしたから大事には至らんかったけど、
後半の2失点目に関しては、今野の寄せが甘かったのは明らかやった。

今野の実力に関して、今更ケチをつけるつもりは無いけど、
今野がガンバのスタイルに合ってるかと聞かれれば、首は縦には振れないね。

次の万博でのアデレード戦は、今野は累積警告で出場停止やから、
これを機に新しいCBの組み合わせを試して欲しいね。



グループリーグ1試合を残しての敗退は、屈辱的やし、やるせない思いやけど、
そもそも、国内リーグで降格圏に沈んでるようなチームが、
アジアチャンピオンを懸けて戦うような大会に出場していること自体、
お門違いな気はしてたんよね。

この敗退を機に、頭を完全に国内リーグモードに切り替えて、
チームの建て直しを図り、巻き返して欲しいと思う。



次戦はアウェイで大宮戦です。

かつては鬼門と呼ばれたNACK5での試合は、ここ2年間勝利してて、
苦手なイメージは払拭されつつあるけど、今のチーム状態やと楽観視できない。

このあいだの清水戦のように、全員のハードワークで勝ち点3を勝ち取って、
浮上の足掛かりにして欲しいと思います。



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