2012年5月23日

アゼルバイジャンってどこ?



日本20アゼルバイジャン


今回の日本代表戦を通じて、アゼルバイジャンという国があることを、
初めて知った日本人は多かったと思う。

まあ、恥ずかしながら俺もその一人なんやけども。

当然、国を知らなかったから、どんな選手がいるのかも知らなかったわけやけど、
そんな国の代表チームを、かつての西ドイツ代表の名DF、
フォクツが率いていたのは驚いたね。

とは言え、相手とのレベルの差は歴然やから、
日本がこの試合に勝つか負けるかという結果よりも、
どういう試合をして勝つかっていう内容の方が重要な試合やったんちゃうかな。



前半から日本は、ボールを支配して攻め込んではいたけど、
いかにも「3カ月ぶりに集まって試合してます」って感じで、
どうも連携面でギクシャクした感じが否めなかった。

特に気になった選手は2人いて、1人目は本田。

この試合は遠藤がJリーグの試合との兼ね合いで出場してなかったから、
ボランチから前線にいいパスが供給されないなと思ってたんやけど、
こういう場合は、トップ下に入った本田が中盤に下がってきて、
組み立てに参加すべきだったと思うんよね。

この試合の本田は、8か月ぶりの代表復帰ということもあってか、
得点を挙げて自分が主役になりたいあまり、
前にポジションを取り過ぎているように見えたわ。

まあ、ポストを叩いたFKだったり、屈強なフィジカルを活かしたボールキープは、
日本のレベルでは相変わらず別格やなと思ったけどね。

2人目はワントップで先発出場した森本で、
ボールを触りたがって、ハーフウェアライン付近まで下がってくるし、
そのうえ、ワンタッチ目のコントロールに苦戦してるようなところがあったから、
前線に起点が作れてなかったね。



その森本が腰を痛めて交代し、前田がワントップに入ると、
スペースメイクやポストプレーで周囲を活かすプレーに徹することで、
心なしか前線、特に香川の動きが良くなったように見えた。

そんな状況で生まれたのが43分の香川の先制ゴール。

アゼルバイジャンのDFが不用意にスライディングに行き過ぎな感もあったけど、
長谷部の糸を引くような左サイドへのパスを受けた香川が、
深い切り返しから、インサイドで巻いたシュートを、
サイドネットに突き刺すまでの一連の流れは見事やった。

後半にも、岡崎のゴールに繋がる左サイドからのクロスも供給したし、
62分間の出場ながら、10番に相応しいプレーをしたと思う。

アジアカップ頃の香川は、本田がトップ下に入ることで、
左サイドでのプレーを余儀なくされると持ち味を発揮できないケースが多かったけど、
ここ最近の代表戦では、左サイドでもいいプレーを見せてるし、
徐々にプレーのイメージは掴めてきてるみたいやね。



そんな香川と交代に入ったのが、この試合が代表デビュー戦となる宮市亮。

自慢のスピードで左サイドを突破してクロスを上げたり、
コースを狙ったシュートを放ったりして、所々で良いプレーはしてたけど、
もうちょっとできるやろっていうのが正直な感想。

ただ、これは宮市のせいって言うよりも、
周囲が上手く使ってあげられなかったっていう印象の方が強いかな。

高橋と細貝の2人は、もっとシンプルに、相手のDFラインの背後に、
宮市を走らせるようなボールを蹴っても良かったんじゃないかと思う。



試合内容でいくと、5、6点入っててもおかしくない展開やったから、
2点どまりだったのは物足りない気がするけど、
新しい選手も試せたし、調整試合としてみれば及第点やったと思う。

特に、酒井はこの試合のプレーを継続してできれば、
内田からポジションを奪えそうな感じもしたしね。

次の代表戦は、来月の3日に行われる、
ブラジルW杯アジア最終予選のオマーン戦。

また、代表の試合で熱くなれる事を期待したいね。





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