2013年1月20日

それでも仙頭ならきっとなんとかしてくれなかった



昨日は国立に高校サッカー選手権の決勝を見に行ってきました。


本来決勝が行われる予定だった、14日の大雪とはうってかわって、
快晴のサッカー日和になってよかった。


鵬翔22京都橘
    PK(5-3


中盤ダイヤモンドの4-4-2で、ボールを保持しながら試合を進める鵬翔と、
中盤フラットの4-4-2で、奪ったボールを、
シンプルに仙頭と小屋松の2トップに当ててくる京都橘。

異なったスタイルのチーム同士の対戦やったけど、
悪天候で決勝が順延になった事で、準決勝から中6日空いた事もあり、
お互いよく研究して決勝に臨んできたなっていう印象を受けたね。

鵬翔は、CFで起用された澤中のポストプレーが機能せず、
前線で上手くボールが収まらなくて、ポゼッションを高められなかったし、
京都橘の方も、準決勝の対戦相手だった桐光学園と違って、
鵬翔が3ボランチ気味に中央を固めてきたから、
仙頭と小屋松がサイドに追いやられて、思うようにカウンターで良い形を作れなかった。

ただ、前半の終盤に、鵬翔が立て続けに迎えた決定機を決め切れずにいると、
前掛かりになった鵬翔の裏を突いて、京都橘が得意のカウンターを発動。

その流れから得たCKで、先制点を奪うという、
京都橘からしてみたら注文通りの展開で試合の主導権を握ったね。

京都橘のここまでの勝ち上がりと、チームカラーを踏まえると、
先制点を奪ったら強いというのは火を見るより明らかだったので、
鵬翔としたら苦しい展開になったなと思わざるをえなかったね。



ただ、鵬翔の松崎監督は、前半に機能してなかった澤中を代え、
故障の影響で途中出場が続いている、エースの中濱を、後半頭から投入し、
ダイヤモンドの中盤から4-3-3へ布陣変更。

この采配が的中し、前線でボールが保持できるようになると、
小原のCKから芳川がヘディングで同点ゴールを叩きこんで鵬翔が同点に追いついたね。

こういう、選手の特性を踏まえたうえで、試合の流れを変える事ができる選手交代を、
今シーズン、ガンバサダーを務めるあの人にもやってほしかったのだが・・・



同点に追いついた勢いそのままに、鵬翔が京都橘を押し込む展開が続いたけど、
またしても前掛かりになった鵬翔の裏を突いて、京都橘がカウンターを発動。

小屋松の突破から仙頭が決めて、またしても京都橘がリードを奪ったね。

先行逃げ切り型の京都橘に二度もリードを奪われ、
鵬翔としてみればかなり苦しい展開になったなと思ってたら、
この試合、再三、左サイドから良い突破を見せていた日高が、
後半終了間際にペナルティエリア内でファウルをもらいPKを獲得。

このPKをCBの矢野がきっちりと決めて、またしても鵬翔が同点に追いついたね。



そして、試合は前後半の90分で決着がつかず、延長戦に突入。

去年の選手権の決勝のように、
延長で決勝ゴールが生まれるというドラマも期待したけど、
両校の選手とも、体力的に厳しかったのか、
全体的にプレーの精度が雑になってしまったのが残念やったかな。

そんな試合展開を見ながら、「それでも仙頭なら、仙頭ならきっとなんとかしてくれる」


って、スラムダンクの名場面を思い出したりしてたけど、
結局、仙頭は仙頭であって、仙道ではなかったみたいで、
なんとかはならなかった。

それどころか、その後に迎えたPK戦で、
唯一シュートをポストに当てて外してしまい、あれだけ試合中頑張ってたのに、
悲劇の主人公みたいになってしまったのがかわいそうやったわ。



対する鵬翔は、この試合でも無類のPK戦の強さを発揮し、
宮崎県勢初の優勝を飾りました。

これを決めたら優勝っていうところのキッカーで、GKの浅田が出てきた時は、
「お前、どんだけ目立ちたがりやねん」って思ってしまったけど、
結局、浅田がおいしいところを持って行った格好になったね。

個人的には、PK戦で決着がつくのはあんまり好きじゃないんやけど、
全体的に白熱した好ゲームだったと思うわ。



ただ、惜しむらくは、この試合が生中継されず、録画放送であった事。

甲子園の決勝が悪天候で順延になった時、センバツを中継するTBSや、
夏の高校野球を中継するテレビ朝日が同じ事をやるだろうか。

まあ、こういう話をし出すと、
日本のサッカー文化云々っていう話になってきちゃうんやけど、
日テレは独占中継するんやったら、責任を持って放送して欲しいね。














2013年1月14日

【AOQLO PEOPLE企画】



去年まで、シーズンが終わった後の恒例行事として、
毎年楽しみにしていたAOQLO PEOPLEのオフ企画。

最初は、ベストマッチとベストゴールの2つだったところに、
「ベストゴールっていう企画をやってみては?」という、
自分の提案を受け入れてもらえたこともあって、
個人的にも思い入れのある企画でした。

主催者のタカギさんが多忙という事もあって、
2012年シーズンはやらないのかなと思ってたところに、
たえぴょんさんが、引き続き募集しているという記事を目にし、
それならば書かない理由は無いと思って、書き始めた次第です。



【ベストマッチ】

J1第26節 vs浦和レッズ戦


やっぱり、ベストマッチと聞いて、一番最初に頭に浮かんだのがこの試合。

かつて、タイトルを懸けて凌ぎを削り合った浦和相手に、
アウェイで5-0の圧勝は、痛快以外の何物でもない。

名古屋にもアウェイで同じスコアで勝ったものの、
あの時は、前半で増川が退場になって、
数的優位で試合を進める事ができたのが大きかった。

でも、この浦和戦は、試合終了の笛が鳴るまで、
ピッチに22人の選手がいて、そのうえで相手を凌駕する事ができたからね。

5得点の内訳を見ても、全盛期のガンバを彷彿とさせるようなパス回しから、
藤春が左サイドからクロスをあげ、レアンドロのヘディングシュートが決まった2点目、
二川のお洒落ヒールパスから、左サイドを抜け出した藤春のクロスに、
レアンドロが二川に負けず劣らずのお洒落ヒールシュートで挙げた3点目など、
サポーターを喜ばせる要素がたくさん詰まっていた。

この試合を見て、残留できるんじゃないかっていう、
希望を抱いたんやけど、2ヵ月半後、それが現実にならなかったのが無念やった。



【ベストゴール】

遠藤保仁 J1第30節 vsサンフレッチェ広島戦


2012年シーズンの遠藤は、不調のチームに引き摺られるかのように、
あまり目立ったパフォーマンスができなかった印象やけど、
ゴール前の細かいボールタッチで相手守備陣を翻弄して決めたこのゴールは、
「やっぱり遠藤すごいわ」って再認識させるのに十分やったわ。

スター選手のスーパープレーという、
まさに客を呼ぶ事ができる芸だったと思うけど、
このゴールを勝利に結び付けられなかったのが、残念でならない。



【MVP】

佐藤晃大


正直、MVPは該当者がいないような気がして悩んだんだけどね。

それにも関わらず、ケガをして、重要なシーズン終盤を欠場した佐藤を選出したのは、
持ってる実力以上のパフォーマンスを見せてくれたから。

移籍してきた当初、佐藤が2ケタ得点をあげるなんて誰が予想できた?

プレーを見てればわかると思うけど、
佐藤って、決して才能に恵まれている選手じゃない。

それでも、シーズン序盤、歯車が狂って上手くいかないチームの中で、
前線の競り合いに体を張り、守備に奔走する佐藤の姿には胸を打たれるものがあった。

決定的なシュートを外す事も多かったけど、
汚れ役を一手に引き受けていた佐藤がケガで長期離脱した事で、
レアンドロにマークが集中して、得点ペースが落ちた事からも、
佐藤の存在の大きさを感じる事ができた。

もしかしたら、ガンバの他の選手が、佐藤のように、
自分の持ってるもの以上のパフォーマンスを発揮していたら、
歯車の狂ったチームでも前進する事ができていたんじゃないかなと思う。

おそらく、復帰は今年の夏ごろになるやろうけど、
一日も早く、あの、がむしゃらに前線を駆け回る背番号20が見たいね。



2012年は、ガンバサポにとって屈辱的で、
あまり思い出したくないシーズンになったけど、
この企画に参加するに当たって、良かったプレーや良かった試合を思い出してると、
なんだかちょっと幸せな気持ちになれた。

2013年シーズンは、J1昇格という結果と共に、
AOQLO PEOPLEの企画で、頭を悩ませるぐらい、
好プレーや好ゲームが生まれてくれることを期待しています。



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2013年1月3日

2012年シーズン・参戦記録



【2012年シーズン生観戦成績】


3月17日   vsセレッソ大阪  @長居  1-2 負け
3月31日   vsアルビレックス新潟 @ビッグスワン 1-1 引き分け
4月28日   vs鹿島アントラーズ  @カシマ  0-5 負け
5月6日    vs大宮アルディージャ @NACK5  0-1 負け
5月19日   vs横浜F・マリノス  @日産  0-0 引き分け
6月23日   vsコンサドーレ札幌  @札幌ドーム  4-0 勝ち
7月7日    vsFC東京  @味スタ  2-3 負け
8月8日    vs柏レイソル  @日立台  1-2 負け
8月11日  vsセレッソ大阪  @万博  2-2 引き分け
8月18日  vs名古屋グランパス  @トヨタ  5-0 勝ち
9月22日  vs浦和レッズ  @埼スタ  5-0 勝ち
10月6日  vsベガルタ仙台  @ユアスタ  1-2 負け
10月20日  vs川崎フロンターレ  @等々力  3-2 勝ち
11月7日  vs柏レイソル  @日立台  2-2 引き分け
11月24日  vsFC東京  @万博  2-2 引き分け
12月1日  vsジュビロ磐田  @ヤマハ  1-2 負け
12月23日  vsセレッソ大阪  @長居  2-1 勝ち
12月29日  vs鹿島アントラーズ  @エコパ  1-0 勝ち
13年1月1日  vs柏レイソル  @国立  0-1 負け


19戦、6勝5分8敗。


2010年、2011年が共に8勝やったから、
J2降格という現実を突き付けられたシーズンな割には、
参戦成績はそこまで悲惨な成績では無いんよな。

俺は関東在住なので、どうしても参戦はアウェイ中心になるんやけど、
2012年のガンバは、どっちかというとホームでのパフォーマンスが振るわなくて、
アウェイの方が良いサッカーをする傾向があったから、
その恩恵に授かる事ができたのかもしれへん。

あと、ガンバが調子を上げてきたシーズン後半になるにつれて、
関東での試合が増えて、俺の参戦数が増えたっていうのもあるやろうね。

ただ、大阪にホームを置くチームである以上、
やっぱり、万博に駆けつけたお客さんを喜ばせてナンボ。

その回数が多ければ、降格はしなかったと思うんやけど、
まあ、今さら言ってもしょうがないよな。



そんな19戦の中で印象的だったのが、
名古屋と浦和にアウェイで5得点を挙げて、快勝したことかな。

ここ数年、なかなか勝てなかった名古屋と、
これまでタイトルを懸けて何度もしのぎを削り合ってきた浦和相手に、
こんな素晴らしい勝利を収められた事は、
鬱憤の溜まるシーズンを送る中で、数少ない胸を空く瞬間やったね。



今年はJ2を戦うという事で、今まで行った事の無いスタジアムに行く機会が増える。

日曜開催がメインということや、関東にJ2クラブが少ないということも踏まえると、
日程の関係では、あまり参戦できないかもしれないけど、
なんとか仕事との兼ね合いを上手くやりながら、応援に駆け付けたいなと思います。




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2013年1月1日

負けて欲しかったわけじゃないけど、これで良かったのかもしれない



明けましておめでとうございます。
今年も弊ブログをよろしくお願いします。


ガンバ大阪01柏レイソル


降格が決まった時のブログで、我々は謙虚にならなければならないって、
偉そうな事書いたくせに、天皇杯の決勝まで勝ち進んだせいで、
また勘違いしてたみたいやな、俺は。

ACLだのクラブW杯だの、
まだ何も勝ち取ってないのに、色んな想像膨らませてたんよな。

もしかしたら、この敗北は、
そんなガンバサポーターに対する戒めやったのかもしれへん。

おかげで、自分が声援を送っているチームは、
来季J2を戦う弱いチームなんやなって、地に足がついた感じがするわ。

ただ、降格の傷が癒えていない状態での戦いだったのにも関わらず、
この10日間、夢を見させてくれたガンバの選手達には、本当に感謝したいね。



試合は、序盤こそ優勢に試合を進める事ができていたけど、
その時間帯に先制する事ができず、
逆にセットプレーから失点してしまうという、よくある展開。

失点後は、柏がリトリートして、カウンター狙いに切り替えたこともあって、
敵陣にスペースが無い状況で、柏の守備ブロックの外を舐めるようなボール回しに終始。

終盤にはパワープレーに出るけども、
高さの無いガンバがそんなんで状況を打開できるわけも無く、
のらりくらりと時間を使われて逃げ切られてしまった。

ただ、不振を極めた今季を象徴する試合という感じでは無くて、
西野監督の下、好成績を残していた時期でも何度も目の当たりにした、
ある意味ガンバらしい負け方だった。

もし、タイトルを意識するあまり、引いてカウンターという弱腰な戦術を採用し、
その結果負けてしまったら、それはそれで救えない気持ちになってたやろうから、
変な言い方になるけど、これはこれで納得できる敗戦やったと思う。


対岸で歓喜に沸く柏のサポーターを見て、
正直、「悔しい」っていう感情がこみ上げてきたけど、
もしかしたら、4年前は柏のサポーターが同じような気持ちで、
ガンバのサポーターの事を眺めていたのかなと思った。

彼らは、二度のJ2降格など、悔しい出来事を乗り越えて、
今日の天皇杯制覇や、昨季のリーグ制覇を成し遂げたわけやから、
苦しい時期があった分、喜びもひとしおやろうなと思う。

ガンバが、今、直面している苦しい時期を乗り越えて、またタイトルを獲得出来たら、
そのタイトルは今まで獲得したどのタイトルよりも嬉しいかもしれへん。

その時が、そう遠くない将来に訪れる事を、俺は信じています。

柏や広島に出来た事がガンバにできないとは思えないしね。




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