2015年9月27日

阿部浩之よ勝利を我らに



万博行ってきました。



ガンバ大阪31柏レイソル


試合前に少年サッカーの開会式がある時って、あんまり勝率が良くない印象がある。

子どもはじっと試合を見ていられないから、
スタンドが試合に集中していないような雰囲気になり、
それがピッチにいる選手にまで伝播してしまうようなところがあるからね。

そんな時に万博に迎える相手が、
よりにもよって、ここ4年間、一度も勝てていない柏ということで、
試合前は嫌な予感しかしなかったんやけど、杞憂に終わってくれて一安心。

むしろ、今季、ここまで危なげなく勝ち切った試合は、
久し振りだったんじゃないだろうか。

西野監督時代、柏がお得意様だった頃を彷彿とさせるような試合だったね。

まあ、6月に日立台で対戦した時は敗れてしまったけど、
吉田監督の柏は、ネルシーニョ監督だった頃の柏と比べて、
スタイル的に組み易くなったんじゃないかとは思っていたけども。



今季から歌われるようになった阿部のチャントは、
「勝利を我らに」という歌詞が含まれている。

ただ、大活躍だった昨季と比べると、
今季は阿部が勝利に導くような試合は少なくて、どことなく虚しく響く時もあったけど、
シーズンも佳境に差し掛かってきた頃に、ようやく万博に誇らしげに響き渡った。

今季は、シーズン序盤から、
昨季の三冠の原動力だった2列目の選手達の不振が指摘されていたけど、
先月末ごろから調子を上げてきた倉田に加え、ここに来て阿部も上り調子と来れば、
ガンバが昨季の姿を取り戻すのも時間の問題かもしれない。

大森が蚊帳の外にいる感じは否めないけど、
ここに来てもなお、4つのコンペティションで優勝の可能性を残しているガンバにとって、
ポジティヴな要素であることは間違いないね。


次節はアウェイで川崎と対戦するけど、
その前に、中国に乗り込んでACLの広州恒大戦というビッグマッチが控えているね。

幸い、柏戦があまりタフな試合にならずに、勝ち点3を獲得できたという事もあって、
コンディション面ではさしたる不安も無く中国に乗り込む事が出来ると思う。

唯一の懸念材料は、長谷川健太がベンチに入れない事ではなく、
柏戦の終盤、クリスティアーノとの接触で岩下が痛めたこと。

ただでさえも、丹羽が累積警告で出場停止なので、
ここに岩下も欠場となると、CB陣は火の車になるね。

ただ、柏戦で、相手選手に詰め寄って睨みを利かせていたのは、
ACLを想定した予行練習だって信じているから、
絶対に間に合わせてくれると思います。



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2015年9月23日

サッカーの素晴らしさを再認識する為に勝ち点2を払ったと思っておく



日が空いてしまって今更感はありますが、
松本行ってきました。



ガンバ大阪11松本山雅


激闘のACLから中3日、夏の戻りを思わせるような炎天下、
そして、ガンバが苦手とする深い芝。

こういう試合こそ早い時間に先制点を奪って、
試合の主導権を握りたかったはずなのに、
その先制点を逆に奪われているようでは、苦しい試合になることも必然。

前半の早い時間でスコアが動いたと言うこともあり、
山雅が追加点を狙い来てくれたら、こちらとしても組み易かったんやろうけど、
残留争いの渦中にいる敵将・反町監督は、
野球で言うところの「スミイチでの逃げ切り」を狙ってきたことで、
敵陣にスペースが無くなってしまった。

それにしてもこの人は、新潟の監督をやっていた時から、
ガンバと対戦すると、ハイプレスからのサイドチェンジを徹底してやってくるよね。

この試合でも例に違わなかったわけやけど、
相手が何を仕掛けてくるのかミエミエなのにも関わらず、
注文通りに失点してしまうウチの守備陣もどうかと思うけども。



この試合の1トップにはパトリックではなく赤嶺が入ったわけやけど、
相変わらず、欲しいタイミングでボールが出て来ず、
パトリックのように前線の競り合いにも勝てずで、
同点に追いつかなければいけない状況の中、攻撃の基点になれていなかった。

開幕当初ならともかく、シーズンも佳境に入っていく中で、
ここまでフィットしていないとなると、起用することも躊躇われるわ。

この試合の1枚目の交代カードは井手口を倉田に代えた交代やったけど、
個人的には、赤嶺をパトリックに代える交代を、
1枚目に持ってきても良かったんじゃないかと思っている。

井手口に関しては、
これ以上の失点は許されないと言うところからの交代やったんやろうけど、
自陣のミスが散見されたものの、前線に飛び出したり、激しい守備を見せたりと、
積極的にプレーしていたので、もうちょっと長い時間見たかったな。

まあ、井手口自身、この試合は不完全燃焼やったと思っているやろうし、
次の出場機会ではこの鬱憤を晴らすようなプレーを見せてくれると期待してます。


試合は結局、後半アディショナルタイムに、
宇佐美のクロスを倉田がヘディングで決めて辛うじて勝ち点1を獲得。

土曜日に3位のFC東京が負けた事で、
ここで勝って、チャンピオンシップ圏内の3位に浮上したかったところやったけど、
足踏みしてしまった格好やね。

まあ、残りの試合をFC東京が全勝するとも思えないので、
勝ち点差が1縮まったことをポジティヴに考えますかね。

松本での勝ち点1を無駄にしない為にも、
次節のホーム柏戦は勝利してほしいところです。



最後に、

一昨年は試合のチケットが取れなかったので、
松本に行くのは今回が初めてやったわけなんやけど、
ここを訪れた人たちが総じてもう一度行きたいと言うのが納得出来る場所だった。

アルウィンという箱自体が素晴らしいのはもちろんやけど、ゴール裏だけでは無く、
スタジアム全体、街全体で地元のチームを後押ししている雰囲気は素晴らしかった。

今回、僕はメインスタンドでの観戦やったけど、近くに座っていた山雅のサポーターも、
自分の応援しているチームだけでなく、宇佐美や遠藤のプレーも楽しんでいて、
サッカー自体を楽しんでるというのがすごく伝わってきたね。

なんというか、サッカーというスポーツの素晴らしさを再認識した松本遠征でした。




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2015年9月17日

魂が震えた万博劇場



ガンバ大阪32全北現代


試合の残り時間30秒というところでゴールネットが揺れた瞬間、
興奮のあまり全身に鳥肌が立った。

センターサークル付近から、遠藤がゴール前に入れたパスを受けたのは、
守備固めで入ったはずのCB金正也。

そして、DFラインの裏に走り、金正也からのスルーパスを受けたのは、
SBの米倉というカオス。

長谷川健太が監督になってから、
すっかり万博劇場という言葉は死語になってしまっていたけど、
その万博劇場という言葉を死語にした張本人の長谷川健太が、
目の前で繰り広げられた万博劇場に狂喜乱舞し、
ピッチに入って退席処分になるというオチまでついてきた。

この試合を現地で見ることができた人が本当に羨ましいわ。



思えば、このロスタイムの決勝ゴールに辿りつくまでも色々あった。

ガンバが準決勝に進出するには、
ホームで勝てばいいというシンプルな条件だったけど、
全州での1st legをスコアレスドローで終えていることで、
アウェイゴールを奪われると形勢不利になるのは火を見るよりも明らか。

それにも関わらず、前半の早い時間に丹羽のハンドで献上したPKを決められ、
先制ゴールを許した時にはどないしたもんかと思ったね。

ただ、ここからズルズルいかなかったのは、
すぐに同点に追いつくことができたから。

全北がセットプレーの時にオフサイドトラップを仕掛けてくるって言うのは、
どうやらスカウティング済みみたいやったね。

そう言えば、西野監督時代のガンバも、
セットプレーの際にこの守り方をやっていたけど、
2009年の万博での大宮戦で加地がラインコントロールに失敗して、
失点を喫してからやらなくなったんよな。



1-1のまま、なかなかスコアが動かず、後半も佳境に差し掛かろうとしたところ、
倉田が勝ち越しゴール。

相手選手に当たってのラッキーな得点やったけど、
試合前日には「韓国のクラブとは相性が良い」と言っていただけあって、
目に見える結果を残してきたね。

ビハインドを背負った全北は、長身のウルコ・ベラを投入し、パワープレーを敢行。

これに対抗すべく、阿部に代わって金正也を投入し、
5バックにして応戦したわけやけど、
正直、守りに入るには早すぎるんじゃないかと思った。

そんな悪い予感ほど的中するもので、
パワープレーからそのウルコ・ベラに決められてしまった。

ロスタイムに入ってからの倉田のシュートも枠を外れ、
万事休すかと思った矢先、守備固めの為に投入したはずの金正也が、
米倉の決勝ゴールをアシスト。

この試合のラスト15分で起こった事は、クラブ史に語り継がれる出来事やろうね。



準決勝の対戦相手は、広州恒大。

現在、東アジア最強と言っても差し支えのないクラブやと思う。

1st legは、Jリーグ勢が一度も勝ったことの無い広州のホームやけど、
山東魯能と対戦した時も同じ事言われてたけど、ガンバ勝ったしね。

対戦相手こそ違えど、2008年のACL準決勝で、
赤い壁を破ったことだってあるだろう?



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2015年9月13日

宇佐美蘭の女の勘>ハリルホジッチの減量指示



渡鹿してきました。



ガンバ大阪21鹿島アントラーズ


小細工無しの真っ向勝負故に、個の力の差が結果に顕著に出るこのカード。

クロスバーが2点を防いでくれるという運に助けられた場面もあったけど、
この試合で勝負を決定づけたのは、2得点を挙げた宇佐美と、
前線で再三の競り合いに勝ち続けたパトリックの個の力だったように思う。

宇佐美は、左サイドで起用されるようになってからゴールが遠ざかっていたけど、
この試合では、倉田や阿部とポジションチェンジを繰り返しながら、
積極的に中に入ってシュートを打っていたし、
徐々にこのポジションでゴールを決めるイメージができつつあるように見えた。

さらに興味深いのは、
2点ともパトリックとのパス交換からゴールを決めているということ。

宇佐美本人もボヤいていたように、
これまで宇佐美からパトリックへのパスで決定機を迎える事は多かったけど、
その逆パターンはほとんど無かったからね。

パトリックのテクニックが向上したのか、
それともこの試合だけのたまたまだったのか知らんけど、
前者であることを信じて、次節以降のパトリックにも期待したいね。



逆に残念だったのは米倉かな。

前半開始早々にあわやオウンゴールの守備を見せれば、
その直後にもイエローカードを貰うなど、安定感を欠いていた印象。

そう言えば、昨季のこのカードでも、
見逃してもらったペナルティエリア内でのハンドをはじめ、
終始フワフワしていて、試合後に健太から苦言を呈されていたね。

先月の全北とのACLの試合でも遠征メンバーから外されたし、
ベンチには昨季のレギュラーのオ・ジェソクも控えているんやから、
次しっかりやらないとベンチに座ることになる、と危機感をもってやってほしいね。



次節はアウェイで松本と対戦やけど、
その前にACLの全北戦というとても大事な試合がある。

カシマスタジアムでガンバを勝利に導いた宇佐美の個の力を欠いた戦いになるけど、
先日のナビスコカップの準々決勝みたく、
今のガンバにはベンチにも戦えるメンバーが揃っているので、
代わりに出場した選手がきっとやってくれる。

てっぺんだけを見据えて戦ってきたアジアの旅を、
こんなところで終えるつもりはさらさら無いからね。




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2015年9月9日

イランでアフガニスタンとオフェンス練習



日本60アフガニスタン


TV中継では、しきりに「完全アウェイの中東決戦」と煽っていたけど、
そもそもアウェイじゃなくて中立地での開催やからね。

まあ、「第3国でのW杯2次予選!」って煽っても、
ライト層に訴えかけるにはインパクトが弱いし、これはこれでしょうがないか。

ただ、スタンドも空席が目立ち、民族衣装に身を包んだ観客がスタンドを埋め、
妖術のような楽器の音がスタジアムに鳴り響くような、中東ならではの雰囲気も無く、
視聴者も、ピッチコンディションの悪さぐらいしか
中東を感じられなかったんじゃないだろうか。



試合内容に関しては、先のシンガポール戦、カンボジア戦と同様に、
日本が圧倒的にボールを支配し、
ゴール前を固める相手をどのように崩すかという局面が続く試合だった。

ただ、先の2試合と異なり、ミドルシュートを積極的に狙ったり、
ボランチがゴール前に飛び出したりと、ゴールへのアプローチを変えることで、
圧倒的なポゼッションがゴールに繋がったように思う。

この試合の先制ゴールが、いつもフカすイメージしか無い、
香川のミドルシュートだった事にも表れているね。

あと、ハリルホジッチ政権下の課題であったパスを捌けないボランチにしても、
CBの森重と吉田がノープレッシャーでボールを持つことが多かったせいか、
サイドへ良いボールを供給できていた。

吉田のFKはもう見る事は無いにしても、
この試合ではCBの攻撃力が光った試合でもあったかなと思う。



我らが宇佐美は、後半から酒井に代わって途中出場。

この日もゴールは無かったけど、交代後すぐに、
左サイドをドリブルで突破して6点目の本田のゴールをアシストするなど、
見せ場は作ったと思う。

ただ、そんな宇佐美のプレーよりも目を引いたのが、
宇佐美が投入されたことで、左サイドでプレーしていた原口元気が、
酒井が入っていた右SBへポジションを移したこと。

まあ、相手のレベルがアレだったので、
原口のSBとしての資質を判断するには難しかったけど、
ハリルホジッチは、以前にも原口をボランチで起用していたし、
一体この選手をどうしようとしているんだろうか。

前半から、鋭いカットインでチャンスを作っていたのを見ると、
適正ポジションがどこかは明白だと思うんやけども。



今回のW杯2次予選の2試合に召集されたガンバの4選手で、
試合に出場したのは宇佐美のみ。

他の3人も試合に出たかったやろうけど、
ガンバサポーターとしてはケガ無く戻ってきてくれるのは喜ばしい事やね。

ただ、これでハリルホジッチが海外組重視だっていうのも確認できたけども。

次戦は、来月、こちらも中立地のオマーンで、シリアと対戦。

おそらく、今回と同様にガンバから何人か選手が招集されるやろうけど、
残されたメンバーでナビスコカップ決勝進出を果たしてくれると思います。




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2015年9月8日

結局最後に全部持って行った藤ヶ谷陽介



ガンバ大阪22名古屋グランパス
                        PK(10


以前ガンバに在籍していた時と違い、
現在のガンバには東口という代表クラスの正GKがいるから、
第2GKとして出場機会が限られているのにも関わらず、
そんな少ない出場機会でこれほどまでにインパクト絶大な活躍をしてしまうなんて、
やはり藤ヶ谷陽介という男は只者ではない。

前半の早い時間帯に先制を許すも、
遠藤のスルーパスから阿部のゴールで同点に追い付き、
延長前半に岩下がセットプレーから勝ち越しゴールを奪うも、
流れの中でオーバーラップしてきた闘莉王に同点ゴールを許し、
その後はいつやられてもおかしくない防戦一方な展開。

PK戦まで辿りつくのにそんな死闘を経たはずなのに、
試合が終わってみればPK戦での藤ヶ谷しか印象に残っていないからね。

ただ、印象に残ったと言っても、
藤ヶ谷がPKストップを連発したわけではなく、むしろその逆。

一本もPKを止めていないのにも関わらず、
名古屋の選手のPK失敗によりリードを奪い、
極めつけはPK戦の最後のキッカーとして、
チームを勝利に導くシュートを決めるというワンマンショー。

藤ヶ谷より上手いGKはごまんといるけど、
これほどまでに見る者を楽しませてくれる藤ヶ谷というGKは、
まさにオンリーワンの存在やわ。



そんな藤ヶ谷の引き立て役になってしまったのが、
延長後半にPK戦を見越して楢崎に代わり投入された高木。

PK戦では、藤ヶ谷よりもシュートコースに反応できていたものの、
こちらも一本も止めることができず、
極めつけは、名古屋の11人目のキッカーとしてPKを失敗してしまうという不憫さ。

敵将・西野朗の話では、昨年の天皇杯で、
「楢崎が一本もPKを止められなかったから流れを変えたかった」らしいけど、
この結末では、ただ、楢崎のプライドを傷つけただけのように思う。

と、いうか、延長後半に入ると、
ガンバの選手達の足が止まってDFラインが上げられず、
跳ね返すだけが精一杯みたいな感じになっていたから、
変にPK戦を意識せずに、大武あたりを投入して闘莉王を前線に残し、
勝ち越し点を奪いに行くべきだったんじゃないだろうか。

ガンバの監督時代から、延長、PKがある試合では、
90分で勝負を決めに行かないことが多かったけど、
この試合ではそれが裏目に出た感じかな。

なんか、名古屋のサポーターからの風当たりも強くなってきてるみたいやし、
この調子だと来季は名古屋のベンチにいないかもね。

なんだかんだで好きな監督だったので、
もうひと花咲かせて欲しいとは思ってるんやけども。



これでナビスコカップはベスト4進出。

準決勝の相手は新潟やけど、準々決勝の時と同じく、
試合の開催時期が日本代表の活動時期と重なるので、
またしても主力が何人か不在の状態で試合に臨む事になりそうやね。

ただ、この名古屋との2試合で、二川、明神といったベテランが健在であることや、
井手口、平尾といった若手が今後に期待を持たせるような動きを見せてくれたこと、
そして、何と言っても、藤ヶ谷が”持っている”ことを確認できたので、
準決勝でも主力の不在を感じさせない戦いを見せてくれると思います。

さらに日程が過密になったので、選手としては大変やろうけど、
サポーターとしては嬉しい悲鳴ですわ。



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2015年9月3日

カンボジアのGKがシンガポールのGKより少し下手だったから勝てただけの話



日本30カンボジア


最近の日本代表の戦いぶりを見ていて、
「日本代表の試合を見に行こう!」ってなる要素って少ないと思うんやけど、
それにも関わらず、平日の夜に2階席まで埋まった埼玉スタジアムを見ると、
日本代表戦って、まだまだ魅力的なコンテンツなんやなと再認識させられる。

そんなスタジアムに駆けつけた多くの観客の期待に応えるためにも、
圧倒的な力の差を見せつけて勝たなければいけない試合だったはずなのに、
6月のシンガポール戦の続きを見ているかのような試合展開に、
思わず頭を抱えてしまった。

本田の先制ゴールが決まっていなかったら、
シンガポール戦の二の舞になっていてもおかしくなかったと思う。
(その本田のゴールもカンボジアGKのミスと言っても過言じゃなかった)

昔からW杯予選は内容よりも結果と言われるけど、
この段階で「勝つには勝ったけど・・・」みたいな試合をしていて、
W杯本番どころか、最終予選を勝ち抜けるのか、先が思いやられるわ。



この試合の中継で解説を務めていた岡田武史が、早々に遠藤の名前を出したように、
ボランチがこのチームの大きな課題のように思う。

パッと見、ボールを圧倒的に支配して、シュートまで持ち込めているから、
日本は良いサッカーしているように見えるけど、
緩急が無く、ずっと同じリズムでパスが回り、
最終的には右サイドの本田のところ展開されてくるってパターンばかりやから、
カンボジアも日本の攻撃は読み易かったんじゃないだろうか。

だからといって遠藤を代表に復帰させろと言うわけは無いけど、
とりあえず、あの、JFLのチームに負けたJ2のチームで主将を務めているらしい、
変な髪形のボランチを起用するのはやめようか。



後半から武藤に代わって宇佐美が途中出場してからは、
ちょっとだけ力を入れて試合を見ていたけど、
シュートチャンスはあったものの、結局ノーゴールに終わってしまった。

ガンバでもそうやけど、左サイドから得点に絡むイメージが、
自分の中で確立できていないように見えるね。

この試合で歌われていた、
若干、テンポがズレた宇佐美のチャントがしっくりこなかったように、
宇佐美のプレー内容にもしっくりこない感じが否めないわ。



次戦は中立地のイランでアフガニスタン戦。

来週末に、リーグで好調の鹿島との一戦が控えるだけに、
ここに来ての中東遠征はあまり嬉しくないけど、
こればっかりは文句を言ってもしょうがないからね。

日本代表の勝利と、
ガンバの選手達がケガ無くチームに戻ってきてくれることを祈っています。



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二川欠乏症の皆さん、お待たせしました



ガンバ大阪11名古屋グランパス


先の湘南戦からスタメンを10人入れ替え。

ベンチを見ても、堂安、嫁阪、妹尾が名前を連ねるなど、
まるで昨年のナビスコカップグループステージの鳥栖戦を彷彿とさせる、
思いきったキャスティング。

急造チームと言っても差し支えのないメンバーなので、
連携面での不安が心配されたけど、
蓋を開けてみれば、井手口、平尾といった抜擢された若手が躍動し、
それに負けじと、今野、二川、明神のベテラン勢がらしさを見せる、
とても見応えのある試合でした。



この試合の対戦相手の監督が言った有名な言葉に、
「涼しくなると二川が走り出す」というものがある。

まあ、今夏はほとんど試合で使われてないから、
暑さでバテている二川の姿を見ていないので比べようもないんやけど、
少なくともこの試合のピッチにいた二川は、
俺達がよく知っているガンバの背番号10だった。

足に吸いつくようなトラップからの、
受け手の足下にピタリと届くスルーパスは、何度見ても飽きないね。

そして、「宇佐美を左MFで起用するなら二川を起用しろ」と、
このブログで書き続けてきた身としては、二川が先制ゴールを決めた場面では、
「どうだ、見たか健太!」と叫びそうになったわ。

ただ、やっぱり90分は厳しいようで、後半になると徐々に運動量が落ち始め、
結局、堂安と交代になってしまった時は、一抹の寂しさを感じてしまったね。

そんな二川以上にこの試合で目を引いたのは井手口で、
試合に出る時は遠藤とボランチを組むことが多いけど、
この試合のパートナーは明神だったことで、
お互いの役割分担が明確になり、積極的に前に飛び出していたね。

注文をつけるなら、シュートを枠に飛ばして欲しかったけど、
それを差し引いても19歳とは思えないような堂々としたプレーぶりやったわ。



ここまで書いてると、「ベテランも若手も活躍したのに、
なんで試合に勝てなかったんだ」という感じがするよね。

まあ、その理由は、ルーキー平尾と故障明けの西野相手に何もさせてもらえなかった、
日本代表FWがベンチに退いてから、名古屋の攻撃が良くなったというのもあるけど、
内的なところで言うと、リンス、赤嶺、金正也といったあたりのメンバーが、
期待値以上のプレーを見せた選手の活躍を
打ち消すようなプレーぶりだったからに他ならない。

この試合では、代表に召集されて主力を4人欠いている状態にも関わらず、
疲労を考慮されて、遠藤、倉田、パトリック、藤春がベンチからも外れたけど、
2ndレグで戻ってくると思われる彼らの代わりにスタンドに送られても、
文句が言えないような低調なパフォーマンスやったわ。

ビッグスワンでは新潟が大差で浦和を破り、
準決勝進出を手中に収めたと言っても過言じゃないので、
新潟が待つベスト4に進出するために、
日曜日の名古屋には、戦えるメンバーを連れて行って欲しいと思います。



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2015年9月1日

急に涼しくなったのは"秋"の季節が来るからってことでいいですか?



ガンバ大阪10湘南ベルマーレ


2ndステージに入ってから毎試合のように失点し、
リーグ最少失点を誇っていた1stステージの面影はどこへやら・・・
っていう感じの我らが守備陣でしたが、ここに来て公式戦3試合連続完封。

井手口を投入して遠藤を1列前に上げ、
金正也を投入して米倉を1列前に上げたりと、
この日の選手交代は、1点を守り切るぞという、
長谷川健太のメッセージが明確に表れていたね。

やはりこのチームが苦しい時に立ち返るところは、
攻撃ではなく守備なんだなというのを再認識させられた3試合だったように思う。

ただ、ガンバというチームは、攻撃的なサッカーでタイトルを勝ち獲ってきた成功体験と、
守備が崩壊してJ2に降格した失敗体験の両方を持っているから、
どういう胸中で守備偏重の今のチームを見ればいいのか難しいんよな。

攻撃力で相手を圧倒して勝利するような試合を見たいと願う一方で、
守備陣には0で抑えて欲しい。

うーん、つくづくサポーターは贅沢な生き物です。



前節から中7日の湘南と、ミッドウィークにACLを戦った関係で、
前の試合から中3日のガンバ。

コンディションの差は明白なので、早い時間帯で先制点を奪って、
優位に試合を進めたいなと思っていたところに、倉田が注文通りの先制ゴール。

攻撃的なポジションで起用されているのにも関わらず、
今季まだノーゴールだった倉田が、
シーズンの4分の3が終わった時期にようやく今季初ゴール。

パトリックが粘って繋いだボールを引き取り、
ドリブルで持ち込んでGKの股下を抜く技ありのシュートやったけど、
あれは狙ったのか偶然だったのか、どっちなんやろ?

まあ、どっちにしろ、例年より早めに秋の季節が始まったということで、
ここから倉田秋の爆発に期待しましょう。



次節はここに来て6連勝中の鹿島とアウェイで対戦するわけやけど、
その前に名古屋とナビスコカップやね。

広島との試合を見る限り、名古屋のチーム状態は悪そうやけど、
ガンバは、湘南相手にMOMの活躍を見せた東口をはじめ、
宇佐美、丹羽、米倉と、代表に4人が招集されてしまったので、
そこの穴がどう出るかという感じかな。

まあ、東アジアカップに6人招集された時点で、
今回のW杯予選にも何人か呼ばれる事はある程度予想できたことなので、
普段ベンチのメンバーはこの機会に備えてきっちり準備してくれていると思います。

かつてガンバに、攻撃サッカーでタイトルを獲得した成功体験を与えてくれた敵将に、
ガンバのチーム力を見せつけて、準決勝に駒を進めて欲しいね。



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