2015年12月29日

今年に悔しさは今年のうちに



ガンバ大阪30サンフレッチェ広島


ここ2ヶ月で4回目の対戦とあって、
さすがにお互い手の内を知り尽くしていると言っても良い両チーム。

ガンバは現時点で考えられるベストメンバーで臨んだのに対し、
広島はドウグラス、柴崎、塩谷らが不在。

まあ、広島にしてみれば、CSから続く過密日程の影響で選手に負担が掛かり、
ケガ人が出るのは致し方無いという言い訳ができるところではあるけど、
今季の試合数はガンバの方が多いという注釈は入れておきたいね。



前半の早い時間帯に飛び出した宇佐美のゴールで幸先良く先制する事ができたけど、
その後は広島に押し込まれる時間帯が続き、
いつ失点してもおかしくない展開だったように思う。

そこを東口の好セーブや、相手のシュートミスもあって凌ぎ切ると、
宇佐美と長沢が加点し、試合を決めることができたね。

結果を見ればガンバの大勝の印象を受けるけど、
内容は紙一重だったと言っても良いんじゃないだろうか。



2試合連続のドッピエッタでチームを決勝に導いた、
宇佐美がMOMと言いたいところではあるけど、今回は倉田を推したい。

ゴールやアシストといった、目に見える結果はなかったものの、
後半、中盤でのボール奪取からドリブルで長い距離を持ち上がり、
宇佐美の2点目のゴールを演出したプレーは、
広島攻勢の試合の流れ変えたという意味でこの試合のターニングポイントだった。

思えば、宇佐美の1点目のゴールも、
倉田からパトリックへのサイドチェンジが起点だったし、
ここ数年で本当にプレーの引き出しが増えた。

たまにカップ戦に出場して凡庸なプレーを見せていた、
西野監督時代の倉田とは隔世の感があるね。

倉田だけでなく、宇佐美も長沢も調子良さそうやし、
この調子で元日の決勝も大暴れして欲しいわ。



元日決勝の相手は浦和レッズ。

タイトルを懸けて戦うにあたって、これ以上無い相手やね。

ペトロビッチの”もってなさ”は、
天皇杯連覇を狙うガンバにとってポジティヴな要素ではあるけど、
決勝の舞台が、ガンバにとって最大の鬼門・味の素スタジアムというのが、
どうしても気になるところ。
(正月からあそこに行かなければいけないと考えるだけで蕁麻疹が出そうだ)

そんなガンバとは対照的に、浦和は味スタを得意としているからね。

試合を分ける色んな要素は考えられるけど、
1月1日に自分の愛するクラブの応援が出来ることは、
Jリーグのサポーターにとっての最大の喜びの1つということを再認識して、
決勝の舞台を楽しみたいと思います。

そして、試合後にガンバの選手達が賜杯を掲げる姿を見れれば最高やね。




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2015年12月27日

勝因は父親としての自覚とゴールネットの自爆



ガンバ大阪31サガン鳥栖


CS決勝2nd legから3週間ほど試合間隔が空いた中で行われた、天皇杯準々決勝。

試合勘が鈍ってるんじゃないかという懸念があったものの、
対戦相手の鳥栖は2ndステージ最終節を戦った後、
1ヶ月以上公式戦から遠ざかっているので、
お互い様どころか、こちらに分があると言っても良いぐらい。

むしろ、天皇杯を残しているのにも関わらず、
気分がすっかりオフシーズンモードになってしまっていて、
試合が始まってもなかなかTVに集中できず、
選手の試合勘以上に自分の観戦勘が鈍っていることを痛感させられたわ。



この試合のMOMは2ゴールを挙げた宇佐美で文句は無いでしょう。

2日前に娘が生まれたことによるモチベーションの高さが、
そのまま試合の活躍に繋がった感じやね。

それに加え、まとまった休みが取れたのも良かったんじゃないかなとも思う。

今年の宇佐美は、ガンバでリーグとACLを戦いながら、
日本代表の試合にも全試合に出場し、
さらにはその全てで、得点に絡む動きに加え、
運動量と献身的な守備まで求められ、できていなければ批判に晒されるという、
肉体的にも精神的にもタフな日程をこなしていたので、
だいぶ疲労は溜まっていたはずやからね。

ストライカーとしての成長を感じさせる、
裏への飛び出しからの1点目のシュートや、
2点目のザ・宇佐美と呼んでもいいようなミドルシュートは、
ゴールから遠ざかっていた3ヶ月間、目にしてないプレーだった。

宇佐美自身も、今季の終盤のパフォーマンスには満足してないやろうし、
この勢いで、29日の長居で広島相手にCSでの雪辱を果たしてやりましょう。



あと、この試合を語る上で、ゴールネットの話をしないわけにはいかない。

後半から鎌田を投入して攻勢に出た鳥栖をまともに受けてしまい、
早坂に同点弾を献上。

その失点に繋がるミスを犯してしまった東口は、
失点後のビルドアップで慌てるような場面もあり、
このまま悪い流れに飲みこまれそうな雰囲気があった。

ところが、そんなタイミングでガンバ側のゴールのネットが破損。

ガムテープでゴールネットを修繕している間、
5分程度試合が中断することになったわけやけど、
この中断の時間が鳥栖の良い流れに水を差すような格好になり、
試合再開後はガンバが試合の主導権を握ることができたね。

この試合は万博のラストマッチだったので、
万博の神様がガンバの勝利に味方してくれたと捉えることもできるけど、
新スタジアムで同じようなハプニングが起こったら、恥さらし以外の何物でもない。

誰に文句を言うのが適切なのかわからないけど、
然るべき担当者の人は猛省して欲しいね。



これで天皇杯は準決勝進出。

みんなが休んでいる時に頑張って仕事して儲けるという、
安っぽい商売人根性が働くのか、相変わらず天皇杯は強い。

ただ、比較的対戦カードに恵まれた昨季とは異なり、
今季のベスト4は力があるところが順当に勝ち上がってきた印象なので、
連覇への道はかなり険しいと言っても良いやろうね。

今季は、リーグ、ナビスコと、目の前で対戦相手が優勝するのを見せられ、
成績に比例しない悔しいシーズンを送っているので、
最後ぐらいは笑って終われればいいなと思います。



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2015年12月6日

51分間だけ夢を見させてもらいました



広島行ってきました。




広島に行くのは2007年の最終節以来だから、ちょうど8年ぶりぐらい。

当時の僕はまだ大阪在住の大学生で、
その頃のガンバは黄金の中盤を擁してリーグで屈指の魅力あるサッカーをしていた。

そして、対戦相手の広島はJ2降格が決まった後だった事を考えると、
こうしてチャンピオンシップの決勝で相まみえるのは隔世の感があるよね。


ガンバ大阪11サンフレッチェ広島


1年で1番勝ち点を獲得したチームがシャーレを掲げるのに相応しい。

そんなこと、わざわざ言われなくたってわかっている。

ただ、やっぱり、自分達も掲げる権利があったシャーレを、
他のチームが掲げて喜んでいる姿を見るのはやっぱり悔しい。

今野のゴールが決まって先制してから、
浅野のゴールで同点に追いつかれるまでの51分間、
夢を見ていた自分がいただけにね。



試合前日の会見で「勝ちに行く」と言っていた森保監督は、
その言葉とは裏腹に、自陣でしっかりとブロックを作り、
この試合を塩漬けにする気満々だった。

2点差以上の勝利が必要なガンバは、攻めるしかないので、
いつも以上に運動量を上げて、飛ばし気味に試合に入った印象を受けた。

前半のうちに、今野のCS3戦連発となるゴールでリードを奪ったことを思うと、
ひとまずこのやり方は功を奏したように思える。

ところが、まだ1点のアドバンテージがある広島は、
この失点に動揺せず、ペースを変えること無く試合を進めた。

このことから、1st legの後半ロスタイムの3点目の失点が、
ガンバにとってどれだけ重たかったかわかる。

もし、1st legをタイスコアで終えていたら、広島はこの失点で、
バランスを崩してでも前に出ざるを得なくなったはずやからね。

もう1点必要なガンバはパトリックと倉田を投入して、更に攻撃の意識を高めると、
広島はそれを逆手に取り、スピードのある浅野を投入し、
前掛かりになったガンバの裏のスペースを狙いにきた。

そして、この後の得点がどちらに入ったかを見れば、
長谷川、森保の両監督のどちらが上手だったかは火を見るよりも明らかやね。



ナビスコ、リーグと、これで今季銀メダルは2つ目。

まあ、ACLストレートインの権利を得ることはできたという意味では、
一定の成果のあるCSだったけど、昨季、三冠を達成した反動からか、
今季はタイトル獲得の難しさを再認識するシーズンになっている感があるね。

ただ、もう対戦相手のチームに目の前で喜ばれるのはうんざりなので、
天皇杯はなんとしても獲りたいところ。

準々決勝の対戦相手の鳥栖には、
2ndステージの最終節で3位FC東京相手にアウェイでドローに持ち込み、
ガンバにCSの出場権をもたらしてくれた恩はあるけど、
年末だからってお歳暮代わりに勝利を送る必要はありません。

CWCが開催されている間に十分英気を養って、元日決戦に歩みを進めましょう。



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2015年12月3日

ガンバサポ以外にとっては非常に面白い試合だったんじゃないでしょうか



ガンバ大阪23サンフレッチェ広島


拮抗した白熱の前半から徐々にオープンな打ち合いになり、
後半ロスタイムの逆転という劇的な試合展開。

ライト層にJリーグを知ってもらうという、
CS制度導入の目的は十分に果たせたコンテンツだったんじゃないでしょうか。
(TBSの中継があまりにも酷かったっていう批判も出てるけど)

まあ、ガンバサポの立場で言わせてもらえば、
良い試合だったなんて口が裂けても言いたくないけども。



2ndステージ最終節から中9日の広島に対し、
つい4日前に浦和と120分の激闘を演じたガンバ。

コンディション面でどちらに分があるかは火を見るよりも明らかだったけど、
この日のガンバからは疲労による動きの重さは感じなかった。

むしろ、パトリックに代わり先発起用された長沢を始め、
前の選手達は前線からのプレスというタスクを、
いつも以上に献身的にこなしていたと思う。

森崎和幸のミスから生まれた長沢の先制ゴールも、
前線からのプレスを怠らなかったことによって生まれたとも言えるしね。



ドウグラスに同点ゴールを許したものの、
その後、すぐに今野のゴールで勝ち越すことができたので、
比較的良い流れで試合を進めてるな思ってたんやけど、
オ・ジェソクの退場で一気に流れが悪くなってしまった。

1点リードしている状況にも関わらず、相手の挑発に乗ってしまったのは、
あまりにも軽率だったと思うし、レッドカードは妥当だと思うので、
オ・ジェソクを擁護するつもりはない。

でも、胸を小突かれたのに顔を押さえて転げまわる清水の姿には、
思わず吐き気がしそうになったけどね。



結果的に、この後2失点を喫し、逆転負けを食らったことで、
敗因はオ・ジェソクの退場という図式が確立されてしまった。

ただ、長谷川健太と今野の罪も大きいと思う。

前者は、長沢を下げてパトリックを投入したことで、
長沢のマークに手を焼いて自由に球出しが出来ていなかった青山を、
楽にさせてしまった。

パトリックは、浦和戦後に色々あったので、
この試合で頑張って欲しいという気持ちはあったけど、
この試合展開で投入するにはミスキャストだったように思う。

後者は、1人少ない状況で無理して勝ち越し点を狙いに行き、
スローインをミスするという、
経験のある選手にあるまじきプレーをしてしまった。

あそこは2-2で試合を終わらせることを考えるべきだったね。

確かに、オ・ジェソクの退場の影響は大きかったと思うけど、10人になった時点で、
試合の残り時間はアディショナルタイムを入れても10分切っていたんやし、
やりようによっては、10人で1点差を逃げ切ることもできたんじゃないかなと思う。

まあ、今季は試合終盤に失点して勝ち点を落とす試合が多かったので、
これが今季のチームの実力だと言われればそれまでやねんけども。



これでガンバがCSで優勝するには、
敵地で2点差以上での勝利がノルマになりました。

守備が堅い広島相手なので、正直、厳しい条件と言わざるを得ないけど、
ついこの前、埼玉スタジアムで3-1の勝利を挙げているので、
決して不可能なミッションでは無いと思う。

CS制度に反対していたのにも関わらず、
がっつりCSを楽しんでいる自分に対し、矛盾を覚えているけど、
ガンバの選手達がやってくれることを期待して、
土曜日は8年振りのビッグアーチへ向かいたいと思います。



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2015年11月29日

まずは浦和レッズ、ぶっ叩きました



埼スタ行ってきました。



ガンバ大阪31浦和レッズ


延長を含めて120分も試合をやったはずなのに、
延長後半のガンバの2点目の場面の印象が強すぎて、
正直、他の事をあんまりよく覚えていない。

丹羽のバックパスがループになって、東口の頭上を越えていった瞬間、
「終わった・・・」って思って天を仰いでいたら、
どういうわけかゴールに入ってなくて、
それどころか、ガンバの選手達が一気呵成にこちらへ向かってくるじゃありませんか。

「あれ?どうなってるんだ」って思ってたら、
米倉のクロスに、藤春が利き足とは逆の右足ボレーで合わせて、なんと勝ち越し。

今までガンバの試合を何百試合も見てきて、
お笑いのような得点や失点の数々を目の当たりにしてきたけど、
自作自演カウンターなんて初めて見たわ。

丹羽は、このバックパス以外にも、
ルーレットをかましてボールを奪われる場面もあったし、
もしかして、地上波を意識して魅せるプレーでも心掛けてたんだろうか。



ただ、この丹羽のバックパスの場面で秀逸だったのが、
東口が、ポストに跳ね返ったボールを、
右サイドに開いているオ・ジェソクに展開したこと。

普通のGKなら、取り乱して、苦し紛れに近くにいる西野に出すか、
キャッチして反則を取られるかのどっちかになりそうやけど、
オ・ジェソクに展開したことで、その後のカウンターに繋がったわけやからね。

東口は、この場面以外にも、ミドルシュートや、
至近距離のヘッドもセーブするなど、文句無しにMOM級の活躍。

相手GKの西川も素晴らしかったけど、
この日はそれ以上に東口が素晴らしかった。

やはり、両チームのGKが良いと締まった試合になるなと再認識させられたね。



あと、決勝ゴールの藤春についても触れておこうかな。

普段、プレーの幅の狭さや、足下の技術の拙さを批判されることが多い藤春やけど、
やはり、スピードとスタミナをこれだけ高いレベルで兼ね揃えている選手は、
日本人でそうはいないだろう。

延長戦に入って、浦和の関根や森脇が足を攣る中、
途中出場の井手口と遜色のない運動量でピッチを駆け回り、
カウンターで前線に上がってゴールを決めてしまった。

この日は藤春の誕生日ということで、
誕生日の試合は累積警告で出場停止だったり、一発レッドを貰ったりで、
良いイメージが無いと言っていた割には、大活躍だったね。

この試合を視察に訪れていたハリルホジッチの中で、
東口と藤春の株が上がっていれば良いなと思うね。


チャンピオンシップ制度に反対していたのにも関わらず、
いざ、チャンピオンシップが始まってみれば、楽しんでいる自分がいるという矛盾。

やはり、どういう状況の試合であっても、
日本で一番アウェイを感じられる埼玉スタジアムで、
試合後に「We Are GAMBA OSAKA!!」と勝利の咆哮をあげる喜びは、
何物にも代え難いものがあるほど格別やね。

ただ、チャンピオンシップ制度に反対という、
そもそものスタンスは変えるつもりは無いので、
広島でガンバがシャーレを掲げることで、
このおかしなシステムを糾弾するための材料にしたいところですな。


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2015年11月23日

万博の神様はチャンピオンシップも見たいって言ってるぜ



ガンバ大阪40モンテディオ山形


2015年シーズンのホーム最終戦、
つまり、万博で行われるリーグ戦はこれで最後ということもあって、
早々にチケットを買って、参戦準備をしていたのに、
まさかの休日出勤により、録画観戦。

まあ、試合に勝って、年間3位に浮上したことで、
CSの出場権と、来季のACLの出場権を獲得する事ができたのは良かったけど、
青と黒に染まったゴール裏や、5分間に4得点が入った時の熱狂、
試合後、FC東京の試合結果を待つそわそわ感を現地で味わえなかったのが、
なんとも悔やまれるところである。



結果的には大勝だったけど、前半の出来は酷いものだった。

パトリックが出場停止で不在ということもあって、
この試合の1トップには宇佐美が入ったけど、
ここが完全に攻撃のブレーキになっていた。

健太監督は、宇佐美が1トップの位置からボールを受けに中盤に下がってきて、
空いた1トップのスペースに2列目の選手が飛び込むイメージで、
攻撃したかったんやろうけど、これが機能しなかった。

テクニックが無いとかで色々叩かれることも多いパトリックやけど、
やはり、DFラインの裏へ走って、深い位置で起点を作れるパトリックがいないと、
相手のDFラインを下げさせられないので、コンパクトな陣形を敷かれてしまうね。

この試合の山形も、コンパクトな陣形からセカンドボールを次々と拾い、
攻撃に繋げてきた。

ただ、ガンバにとって幸いだったのが、山形の前線に決定力が欠けていたことだったね。



後半になると、接触プレーで腰を痛めていた倉田に代えて長沢を投入し、
宇佐美をトップ下へ。

さらに、山形の前線からのチェックにハマって、
何度かイージーなボールロストをしていたオ・ジェソクに代えて米倉を投入。

この交代により見事に息を吹き返したガンバは、前半の閉塞感が嘘のように、
5分間で4得点という怒涛のゴールラッシュで一気に試合を決めてしまった。

その中心にいたのはトップ下の宇佐美。

得点こそ無かったものの、久し振りにこれぞ宇佐美というプレーを見たね。

やはりこの選手は、左サイドで守備に奔走させるよりも、
1.5列目の位置で自由を与えてやる方が、
一番持ち味が生きるというのを再認識させられたね。

ただ、ガンバでやる分にはこれでいいのかもしれないけど、
また欧州に再挑戦するという事を考えると、
欧州のクラブが、そこまで宇佐美に合わせた戦術を執ってくれるかというのと、
トップ下として倉田ほど気の利いた守備ができないっていうのが、
ネックになってきそうな気はするけども。



ガンバが山形に勝ったところで、FC東京が鳥栖相手に勝ち点を落とさないと、
ガンバのCS出場権獲得は無かったんやけど、
まるで昨季の33節を見ているかのような鳥栖のドリームクラッシャーぶりで、
FC東京相手にスコアレスドローに持ち込み、ガンバへCSの出場権がもたらされました。

これで来季もベストアメニティスタジアムで勝ち点を落とすことになっても、
文句は言えなくなったな。

まあ、世論と同じく、自分も2ステージ制には反対なので、
CSという大会を戦うのは若干抵抗があるんやけども、
ガンバが試合に臨む以上は、サポーターとしては応援するのみやからね。

まずは手始めに、来週の埼玉スタジアムで、
ゴールデンウィークの時の借りは返させてもらいますよ。



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2015年11月18日

ホームチームに花を持たせつつ勝利する、サッカー日本代表のプロレス興行



日本20カンボジア


暑さとか、人工芝のピッチとか、シンガポール戦から先発を8人入れ替えたとか、
エクスキューズの要素はたくさんあるんやろうけど、
W杯アジア二次予選で最下位に沈むカンボジア相手に、
この結果と内容はあまりにもいただけない。

せっかく、ここ最近の日本代表のアウェイユニフォームの中では、
一番センスが良くて格好良いんじゃないかというユニフォームを身に纏っているのに、
肝心のサッカーの試合がそれに比例しないようでは、
ユニフォームをデザインした人のすすり泣く声が聞こえてくるわ。



特に前半は酷かった。

先日のシンガポール戦では、
ボランチに入った柏木が上手く緩急をつけて試合をコントロールしたことで、
引いた相手を崩すことができたけど、
この試合の遠藤航と山口のダブルボランチでは、
これまでの単調に縦に急ぐ攻撃に逆戻り。

さらに守備面では、鈍足の吉田がぶっちぎられてシュートまで持って行かれ、
あわや失点という場面まで作られてしまった。

そんな前半に訪れた一番の決定機が、
ゴールポストを叩いた藤春のシュートだったというのが、
地味にツボだったけども。



ハーフタイムを明けても、岡崎がPKを失敗してしまい、
まさかやらかしてしまうのかという嫌な予感を感じたのは、
自分だけじゃ無かったと思う。

ただ、この悪い流れを断ち切ったのは、後半頭から投入された柏木だった。

驚くべきことに、ハリルホジッチ体制になってから、
FKからのゴールが無かったらしいけど、
柏木の左足がオウンゴールを誘発し、ようやく先制。

まあ、オウンゴールという形ではあったけど、
相手DFが触らなかったら岡崎が合わせていたやろうし、
とても良いボールを入れたと思う。

流れの中でも、シンガポール戦に引き続き、巧みなゲームメイクを見せ、
前半のピッチに漂っていた閉塞感を見事に打破したね。

ただ、シンガポール戦の後のブログにも書いたけど、
柏木の守備力では、日本が主導権を握る試合が多いアジアレベルでは戦えても、
守勢を強いられる南米や欧州の強豪国が相手では苦しくなってくる。

そこで、柏木よりも守備力に優れる遠藤航や山口に、
この試合の柏木ようなプレーを求めたいところではあるんよね。

と言っても、このタイミングで強化部長を監督に据えて、
昇格プレーオフに臨もうとしている、
どこまでも残念なチームのキャプテンに期待するのも癪なので、
ここは遠藤航の成長に期待したいね。



まあ、残念と言えば、ウチのエースについても同じ事が言えるんやけどね。

前半は、強引にシュートを打つ場面や、
サイドチェンジでチャンスメイクをする場面はあったものの、
全体的に見れば存在感は薄く、後半に入ると試合から消えてしまった。

また欧州のクラブからオファーが届いているらしいけど、
この試合の宇佐美のプレーを見て、欲しいと思うクラブはいくつあるだろうか。

「人工芝は苦手じゃない」と試合前に豪語した通り、
終盤になっても運動量が落ちずにサイドを上下動し続け、
本田のヘディングでのゴールをアシストした藤春の方が、
よっぽどインパクトを残していたと思う。

ゴールした本田が藤春と抱き合う姿を見て、
「うぉ! あの藤春が本田に祝福されてる!」と思ったガンバサポは、
自分だけじゃないと思ったね。



これで年内の代表戦は全て終了。

W杯二次予選に関しても、来年3月の2試合で終了やね。

ここまでの日本の戦いぶりを見ていると、
すんなりと最終予選を勝ち抜ける感じはあまりしないんやけども、
ザッケローニの時のように、予選を楽勝で勝ち抜いて、
自分達は強いと勘違いしてW杯に臨むより、
ある程度予選で苦労した方が、自分達の能力を過信し過ぎずにW杯に臨めるので、
案外、良い方に転んだりしてね。

あんまり悲観的にサッカーを見ていても面白くないので、
ポジティヴに行きましょう。



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2015年11月15日

やれば出来る子、大森晃太郎



ガンバ大阪20川崎フロンターレ


ナビスコカップ決勝の鹿島戦と先週の広島戦を見た限りだと、
この試合に勝つのは望み薄かなと思っていたら、まさかの完勝。

古傷の再発による選手生命の危機も囁かれていた東口が、
ケガの影響を感じさせないような安定感のあるプレーを見せていたし、
広島戦で自分をコントロールできずに退場したパトリックが、
別人のような献身的な動きでチームを助けていたりと、
良い意味でのまさかが多い試合だった。

そんな良い意味のまさかの中には、
今季、1年を通して低調なパフォーマンスに終始していた、
大森の出色の活躍も含まれる。

今季、ガンバで左サイドのレギュラーを務める、
宇佐美と藤春が代表に召集されたことで、
この試合の左サイドには、昨季のレギュラーである大森とオ・ジェソクが入ったけど、
攻撃力では宇佐美と藤春のユニットには劣るものの、守備では抜群の安定感を見せ、
ここ最近の試合で、左サイドを執拗に狙われてチームバランスを崩していた、
ガンバの姿はこの試合では見られなかった。

大森は、途中から試合に出て、攻撃にアクセントをつけられるようなタイプではないので、
途中出場が多かった今季は苦労していた印象やけど、
この試合では、守備だけではなく、先制ゴールを挙げて攻撃面でも貢献したね。

このゴールが、昨季の良い時の大森に戻るきっかけになってくれればいいなと思う。



後半に入ると、倉田がピッチの半分以上をドリブルで駆け抜け、
シュートを決めてしまうという、2010年の万博での大宮戦や、
2011年のアウェイでの福岡戦の宇佐美を彷彿とさせるようなプレーを見せ、
リードを2点に。

ただ、この場面に関しては、川崎のボランチの憲剛と大島が、
2人ともゴール前に上がっていたので、
ボールを奪われたらどうなるかなんて火を見るより明らかやった。

まあ、ガンバも、今季、アウェイでのFC東京戦で、
遠藤と今野が2人揃ってゴール前に上がった状態でボールロストし、
ロングカウンターから失点しているので、あまりよそのことを悪くは言えませんが。

ただ、1点ビハインドとはいえ、まだ後半10分にもなっていない時間帯で、
そこまで前掛かりになる必要はあったんだろうかとは思うけど。



それにしても、川崎というクラブは、万博で対戦する時と、
等々力で対戦する時で、随分印象が変わる。

本来、この試合は川崎がホーム扱いなので、
等々力で試合をやる可能性もあったらしいけど、
同じ日に川崎国際多摩川マラソンなるイベントが等々力で行われていたため、
万博での開催になったのだとか。

川崎としては、等々力で試合する方が勝つ確率は高かっただろうから、
ガンバとしてはラッキーだったね。

ガンバの前からのプレスが予想以上にハマった事もあって、
この試合の川崎は、彼らにしては珍しく簡単に前に蹴る場面が多かったけど、
その度に、風間監督の表情が険しくなっていくのが痛快やったわ。



これでガンバは天皇杯準々決勝進出。

対戦相手は鳥栖とのことやけど、なんと試合は12月26日と、
リーグ最終節が終わってから1ヶ月以上後。

まあ、2ステージ制やなんやらで日程は完全に崩壊しているので、
そこに文句を言うのは猫に小判、馬の耳に念仏。

これはこれで受け入れて、天皇杯連覇の為に一歩ずつ歩みを進めましょう。

四兎を追いかけて臨んだ今季、一兎をも得られなかったら寂しいしね。



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2015年11月13日

ユニフォームがやぶれる要素はあっても、試合にやぶれる要素は無かった



日本30シンガポール


6月にホームで痛恨のスコアレスドローを喫したシンガポールが相手とあって、
実力差は明白であるにも関わらず、どことなく嫌なイメージがあったけど、
終わってみれば敵地で3-0の快勝。

金崎の先制ゴールの場面に象徴されるように、ホームで対戦した時と比べると、
シンガポールのDF陣の寄せが甘かったことが、3点という得点差に現れたね。

ただ、前回対戦した時に大活躍だった相手GKが、この試合でも好セーブを連発していて、
埼玉スタジアムでの姿がフロックではないことを証明していたね。

フジTVの実況のアナウンサーが、
今オフにJのチームのトライアウトに参加することを検討しているって、
言っていたけど、もしよければガンバの練習に参加してみないかい?

東口のケガが長引くようであれば、出場機会があるかもよ・・・なんて。



前回対戦した時は、日本は愚直なまでに縦に速くっていうサッカーをしていて、
シンガポールの守備陣が日本の攻撃のリズムに慣れてしまった印象を受けたけど、
この試合ではボランチに入った柏木が、
緩急をつけながら上手く試合をコントロールしていたね。

柏木って、クラブチームでは良いプレーをしていても、
代表になるとさっぱりっていうイメージが強かったけど、
この試合では、本来の2列目のポジションでは無いものの、
浦和で見せているプレーに近いものが発揮できたんじゃないだろうか。

ただ、柏木の守備力でボランチを務めるのは、
日本がボールを支配できるアジアレベルでは問題無くても、
守勢に回ることが多い欧州や南米の各国と戦うにはあまりにも心許ないから、
ボランチの問題は解決したと思わない方が良いと思うね。

まあ、前任の遠藤も守備力のあるタイプでは無かったけども、
個人的には、アジア最終予選はこのまま柏木と長谷部のダブルボランチで行って、
欧州や南米のチームと対戦する時は、南アフリカの時の阿部みたく、
2列目を1人削ってアンカーを置いた方が良いんじゃないかと思っている。

間違っても、アジアで圧倒的に強かったからと言って、
アジアを戦ったやり方でW杯に臨むというような、
ザッケローニの犯した過ちの二の轍は踏まないで欲しいね。



次戦はアウェイでカンボジアと対戦。

シンガポールでは、高温多湿の気候によって、
後半はペースが落ちた感もあったけど、
既にこの気候での試合を1試合こなしているので、
次戦は2割か3割増しぐらい内容を伴った試合に期待やね。

吉田麻也のゴールをアシストしたものの、
この試合で、何度かシュートチャンスがあったのにも関わらず、
得点を挙げられなかった宇佐美も、次戦で復調のきっかけを掴んで欲しいと思います。



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2015年11月7日

万博不敗神話は盛大な自爆と共に幕を閉じた



ガンバ大阪02サンフレッチェ広島


年間順位で首位に立つ広島が相手とはいえ、
万博で対戦する分には悪いイメージの無い相手。

先月対戦した浦和と同じ布陣を敷いてくるということもあって、
浦和戦で機能した、井手口と今野のダブルボランチ、
遠藤をトップ下の布陣で迎え撃ったね。



前半から、パトリックにボールが収まる場面が多く、
その流れから宇佐美に何度も決定機が訪れていたので、
この時点での試合の見通しは明るいものだったように思う。

ただ、この時間帯に先制出来なかったのが、
後々の試合展開に大きく影響する事になってしまったね。

前半は積極的なインターセプトからの前線への飛び出しが光っていた井手口やけど、
後半になると、解説の福西も指摘していたように、
以前からの悪癖である、自陣での安易なボールロストが目に付き始めた。

おそらく、長谷川健太もそれが気になっていたのか、
阿部を投入する準備を進めていたけど、
間が悪いことに、井手口のボールロストからショートカウンターを浴び、
その流れで岩下がゴール前の危険な位置でファウルを献上。

そして、そのファウルで与えたFKをドウグラスに決められてしまい、
今季、先制点を奪うと圧倒的な強さを誇る広島に先制点を与えてしまった。

しかも、このFKの際に東口が古傷の右膝を痛めてしまうという、
いらないオマケまでついてきた。

新潟時代、何度も膝に大ケガを負っている東口だけに、かなり心配やけど、
ここは何事もない事を祈るしかないね。



1点を追うガンバは、岩下を下げて大森を投入し、
今野をCBに下げて倉田と遠藤のダブルボランチという、
守備を顧みないような布陣に変更。

布陣変更後、広島を押し込む時間帯があったものの、
宇佐美に訪れた絶好の決定機を決め切れず、逆にカウンターから清水にゴールを許し、
痛恨の2点ビハインドを背負うことになってしまった。

さらに、目に見えてイライラを募らせていたパトリックが、
後半ロスタイムにラフプレーで一発退場になり、完全に終戦。

年間順位で4位に後退するだけでなく、
何とも後味の悪い敗戦になってしまったね。



確かに広島は強かったけど、それを感じたのは先制点を奪われてからの話。

たらればは禁物やけど、もし先制点を奪ったのがガンバだったら、
この試合の結果はまた違うものになったんじゃないかと思わざるを得ない。

そう考えると、この試合で決定機をことごとく外し続けた宇佐美の責任は重い。

この日は、ガンバ大阪のエースとして、チームを勝たせる仕事をするべき日だった。

これで、年間順位で3位になるためには、次節、万博で山形を降し、
かつ、FC東京の結果待ちになる。

来たるべき天命を待つためにも、
次節こそ、宇佐美にはガンバのエースとしての働きを期待したいものです。



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2015年11月1日

埼玉スタジアムの恥辱



ナビスコカップ決勝行ってきました。




ガンバ大阪03鹿島アントラーズ


遠藤のPK失敗でクラブ初タイトルを逃した2005年のナビスコカップ決勝。

宮本のガンバラストマッチを勝利で飾ることが出来なかった2007年の元日。

クラブとして初めてJ2を戦うことが決まった上で臨んだ2013年の元日。

これまで経験してきたカップ戦の決勝戦での敗北は、
悔しい経験であるとともに、
自分のガンバサポーター人生を彩る貴重な1ページでもあった。

ただ、ここまで完膚なきまでにやられると、
悔しいという感情よりも、恥ずかしくて無かったことにしたいとすら思えてくる。

この試合に臨むガンバを取り巻く雰囲気って、楽観的なもののように感じていたけど、
どうやら直近のリーグ戦で仙台に快勝したことで、
今のガンバは絶好調だと勘違いしてしまっていたようだ。

同じやり方で何度も勝てるほど、鹿島というクラブは甘い相手ではないというのは、
彼らがこれまで獲得してきたタイトルの数を見れば、
容易に想像がつくことであるはずなんやけどもね。



今季のリーグ戦で対戦した時の鹿島は、
特別にこれといったガンバ対策を講じてくる事は無く、
真正面からガンバにぶつかってきた印象やったけど、
この試合では2つの事を徹底してきていたように見えた。

1つ目はパトリックへ入るボールに対して厳しくチェックに行っていたこと。

リーグ戦で鹿島と対戦した時は、比較的パトリックにボールが収まっていたんやけど、
この試合ではだいぶ厳しくマークされていた。

もともと足下が拙いパトリックは、あれだけ激しく寄せられるとキープできないので、
前線に起点が出来ず、攻撃に蓋をするような格好になってしまっていた。



そして、2つ目は、奪ったボールをガンバの左サイドへ展開。

この日のガンバは、守備が不得手の宇佐美と藤春を縦に並べていたので、
完全にこちらのサイドが穴になっていた。

また、宇佐美を守備に奔走させることで、
攻撃に使う体力を削ぐという意味でもこの対策は機能していたね。

ACL準決勝で対戦した広州恒大も、
1st legではこの2つの決まり事を徹底してきたけど、
あの時は左SBが守備力のあるオ・ジェソクだったから、
この試合ほど瓦解はしなかった。

ただ、鹿島が広州恒大と同じやり方でガンバに快勝したことで、
有効な戦術だというのは証明されたので、
今後、ガンバと対戦するチームは、
このやり方を採用してくるチームが増えると思われる。

まあ、研究されるのは勝っているチームの宿命でもあるけど、
今季のように、来季も戦い方をマイナーチェンジする必要はありそうやね。



タイトルを逃したのは残念やったけども、
ここまでボロ負けだと逆に諦めがつくのが早いし、
気持ちを切り替えて、来週の広島戦に集中するしか無いね。

ACL、ナビスコと、負けっぱなしでは終われないだろ?




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2015年10月26日

仙台と相性が悪いっていう話はどこへ行ったのだろうか



仙台行ってきました。





ガンバ大阪31ベガルタ仙台


仙台は前節から中7日、ガンバはACLから中3日という日程面はもとより、
今季、最もプライオリティを高く設定していたACLで敗退したことで、
選手達の気持ちが切れていないかという心配をしていたんだけども、
選手達の目は既に次を見据えていた。

前半から攻守の切り替えが早く、球際も激しくて、
ちょっと飛ばし過ぎているようにも見えたんやけど、
冬が近づいてきていることを感じさせるようなこの日の仙台の寒さも手伝ってか、
試合を通じて運動量が落ちなかったね。

失点したCKの場面で、西野がハモン・ロペスのマークを外したこと以外は、
完璧な内容だったと言っても過言じゃないだろう。



特筆すべきは2得点を挙げた倉田秋。

どうしても、秋という名前だから秋に強いっていう短絡的な考えをしてしまうけど、
ここ2ヶ月ぐらいの活躍は目を瞠るものがある。

今季はリーグ初ゴールを挙げるまでにだいぶ時間が掛かってしまったけど、
トップ下というポジションを自分のモノにしたのか、
1点取ってからは良いペースで得点を重ねることが出来ている。

これからもタイトル獲得へ重要な試合が続くので、
どんどん得点に絡んでいって欲しいと思う。



対する仙台は、既に残留を決めたこともあってか、
選手達のモチベーションの低さを感じずにはいられなかった。

今季は、1年を通して3弱がはっきりしていたので、
本格的に残留争いに巻き込まれる事は無かったけど、
消化試合とは言え、ホーム最終戦でこんな試合をやっていたら、
来年のこの時期には、社長がサポーターに謝罪する羽目になるんじゃないだろうか。

まあ、余計なお世話かもしれませんが。


土曜日にFC東京が浦和に敗れたので、
ガンバはこれでチャンピオンシップ出場圏内の3位に浮上。

次節の対戦相手は年間首位に立つ広島やけど、
リーグ戦で、万博では15年間負けていない相手なので、悪いイメージは無いね。

ただ、その前にナビスコカップファイナルという大一番に集中しなければならない。

鹿島は、今節、湘南に敗れて2ndステージの優勝が厳しくなり、
チャンピオンシップ出場が危うくなってきたので、
ナビスコカップのタイトルは目の色を変えて狙ってくるはず。

ただ、ガンバとしても昨季獲得したナビスコカップウィナーの称号を、
易々と手放すわけにもいかない。

埼玉から持ち帰ったカップを万博のトロフィールームに追加した上で、
リーグテーブルのてっぺんにいるチームを、
おもてなしして差し上げましょうじゃありませんか。



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2015年10月23日

この悔しさがガンバ大阪というクラブをまた一つ大きくする



ガンバ大阪00広州恒大


今季、ここまでで一番大事と言ってもいい試合がある日に限って、
出勤している時、駅の階段で靴ヒモが切れる(しかも左右両方)という、
不吉なハプニングが発生。

何も無ければいいと思いながら、その日の仕事を終えてスポーツバーに向かったけど、
そこでガンバ大阪のACL準決勝敗退という、
とても悲しい場面を目撃する事になりましたとさ。

まあ、革靴の靴ヒモが切れていなくても、
この試合の結果は変わらなかったと思うけども。



前半は動けるメンバーで飛ばし気味に試合に入り、
後半、両チームが全体的に間延びしてスペースが出来てきたところで宇佐美を投入。

試合は、概ね長谷川健太のプラン通りに進んでいたかのように見えたけど、
今考えると、術中にハマっていたのはガンバの方だったように思う。

スコラーリの「引き分けるために日本に来たのではない」という言葉とは裏腹に、
ガッチリと隙の無い守備ブロックを形成してきた広州恒大に対し、
ガンバはなかなか効果的な縦パスを入れられず、
逆にボールロストからカウンターで何度もピンチを迎えるという展開。

東口を筆頭に守備陣の奮闘で失点は免れていたものの、
攻撃陣はなかなかチャンスを作り出すことができず。

終盤の一か八かのパワープレーも、高さのある選手の投入できっちり対応され、
まんまと逃げ切りを許してしまった。



悔しい。

実力差があるのは重々承知していたけど、ここまで来たら優勝したかった。

一度、てっぺんからの素晴らしい景色を見ているだけに、
尚更、またあの場所に立ちたいっていう気持ちが強いんよね。

ただACLは難しいというのも改めて認識させられることになった。

2008年に優勝したメンバーの実力や経験値を以ってしても、
2009年からの4年間はベスト16以上に進めなかったしね。

そう考えると、初めてACLに出場する選手が多い今のチームで、
ここまで来れただけでも、よくやったと考えていいのかもしれない。

ただ、2006年の悔しい経験が2008年の優勝に繋がったように、
この悔しい経験を「よくやった」で終わらせるのではなく、
チームの成長の糧にしなければならない。

そのためにまたこの場所に帰って来よう。

・・・と、言いたいところやけど、
来季のACLの出場権ってどういう風に決まるのか、
ちゃんと理解している方がいらっしゃったら教えていただけないでしょうか。



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2015年10月18日

「浦和、失速の秋」という映画でガンバは助演男優賞を狙えそうだ



ガンバ大阪21浦和レッズ


浦和相手に負けたくないという気持ちはもちろんあるけど、
あくまで優先すべきは21日の広州恒大戦というのが念頭にあったので、
遠藤のリーグ通算500試合出場のメモリアルマッチではあったものの、
正直なところ、負けてもやむなしだと思っていた。

ベストメンバーの浦和に対し、倉田とパトリックが累積警告で不在、
米倉と岩下が広州恒大戦に備えてスタメン回避という、
ラインナップを見ればなおさらね。

ところが、そんな試合前の考えは良い意味で覆された。

試合終盤にバタバタしたのはいただけなかったけど、
早い時間に先制したことで精神的に優位に立っていた時間が長かったこともあってか、
勝ち点3を奪っただけでなく、広州恒大戦に向けて疲労度も抑えることができ、
一石二鳥の試合だったんじゃないだろうか。

それにしても、日程面でも浦和が優位だったはずなんだけど、
この日の浦和の選手のパフォーマンスからは、そんな優位性を感じなかった。

まあ、あまり試合間隔が空き過ぎると、肉体的な疲労は解消されても、
逆に試合勘が鈍って、思うようにプレーできないっていうのは、
昨年の32節でも証明されているしね。



この試合には、ガンバでは宇佐美と丹羽と東口、
浦和では柏木と槙野と西川という現役の代表選手が出場していたけど、
この6人の中で一番印象的な活躍を見せたのは、
中東遠征の2試合で一度も出場機会が無かった東口で異論は無いだろう。

柏木のシュートを至近距離でセーブした場面や、
後半のラストプレーでズラタンのシュートをセーブした場面は、
昨年のホームの川崎戦で小林悠のシュートをストップした時を彷彿とさせるような、
鳥肌モノのプレーやったわ。

セービングだけでなく、ハイボールの処理も安定していて、
あれだけたくさんあった浦和のCKの場面でも安心して見ていられたしね。

ハリルホジッチの自宅の住所を教えてくれたら、この試合の映像から、
東口のプレー部分だけをピックアップしたものを送りつけてやりたいぐらいやわ。



あと、最後に触れておきたいのは長沢。

ベンチ入りメンバーに名を連ねているのを見た時、
思わず「そういやそんな選手、夏に獲ってたな」と思ってしまった。

それもそのはず、ガンバに入団してから3試合に途中出場したと記憶しているんやけど、
思わず頭を抱えたくなるようなプレーに終始し、
いつの間にかベンチにも入らなくなっていたから。

ところが、久々に出場機会を得た長沢は、得点を挙げるだけでなく、
長身を生かしたハイボールの競り合いやポストプレー、
さらには、サイドに流れてロングボールを引き出したりと、
まるでパトリックを見ているかのようなパフォーマンス。

赤嶺がいつまで経ってもフィットしないおかげで、
パトリックと宇佐美に次ぐ、3番手FWの不在が懸念材料やったけど、
長沢がこれだけやれるならその問題も解消するんじゃないかという、
今後に期待感の持てるパフォーマンスやったね。

ただ、決定的な場面の外しっぷりまでパトリックの真似をする必要は無かったけども。



FC東京がホームで湘南に敗れたことで、
チャンピオンシップ出場権が得られる年間3位まで、
勝ち点差2というところまで縮まりました。

残りのリーグ戦を勝ち続ければ、FC東京の試合結果次第で、
チャンピオンシップ出場が現実的なものになってくる状況ではあるけど、
冒頭にも書いたように、あくまで優先すべきはACLの広州恒大戦。

1st legでも目の当たりにしたように、
東アジアでは1つ抜けたレベルにいるクラブだと思うけど、
今季、圧倒的な勝率を誇る万博で、ガンバの選手達が項垂れる姿も想像できない。

浦和戦に出場しなかった倉田、パトリック、岩下、米倉の奮起に期待して、
ACL決勝への切符を掴みましょう!!




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2015年10月14日

実りの秋とも言うしテストマッチも実りのあるものがいいよね



日本11イラン


おそらく、この試合がW杯最終予選だったら、
このテヘランのスタジアムが満員になったんだろうけど、
親善試合という事もあって、閑古鳥が鳴く殺風景な試合風景だった。

ただ、日本にとって幸いだったのは、
中東屈指の強豪であるイランが、そんなホームの雰囲気に流されることなく、
手を抜かずに勝負を挑んできてくれたこと。

今後、W杯最終予選を戦う中で、アウェイで中東勢と対戦するにあたり、
相手の実力を踏まえながら、戦術や選手の起用法を試すことができたし、
意義のあるテストマッチだったんじゃないだろうか。



先日のシリア戦で1人もスタメンに名前の無かったガンバ勢から、
この日は宇佐美と米倉が先発出場。

米倉が本職の右SBとは逆の左SBに入った事で、
左サイドで縦関係のユニットを組む事になったけど、
イランの右サイドのデジャガーが抜群の推進力でボールを運んでくるから、
2人とも守備に忙殺されていた印象。

米倉に関しては、相手の運動量が落ちた後半からは、
オーバーラップする場面もあり、持ち味の攻撃性を発揮する事ができたけど、
後半の早い時間に原口と交代になった宇佐美は、
不完全燃焼だったんじゃないだろうか。

米倉はフル出場だったので、週末の浦和戦はスタメンから外れるかなと思うんやけど、
長谷川健太の事だから、宇佐美は先発で起用してくると思う。

途中交代になったとはいえ、過密日程で疲労も確実にあるやろうけど、
また「お子ちゃま」とか言われないように奮起して欲しいもんです。

丹羽も、後半から酒井高徳に代わって登場し、
短い時間ながらも見せ場は作ったね。

清武が相手選手と揉めたところに真っ先に現れて仲裁に入ったり、
的確なカバーリングから相手のオフェンスファウルを誘ったりといった、
これぞ丹羽という活躍だった。

ここまで来たら東口にもチャンスを与えて欲しいとは思うんやけど、
この試合でゴールマウスを守った西川が、
吉田麻也が与えた軽率なPKをストップするなど、
(まあ、結果的に押し込まれて先制点を奪われてしまったけど)
印象に残る活躍を見せたので、
スタメンへの敷居はさらに高くなってしまったように思う。

自分はガンバサポなのでどうしても贔屓目が入るけど、
明確な序列が付けられるほどの実力差は西川と東口の間に無いと思っているので、
いつかは代表の正GKの座を射止めて欲しいんやけどね。



試合は、後半に、本田のクロスから武藤が得点を挙げた後はスコアが動かず、
1-1のタイスコアで終了。

次戦の対戦相手のシンガポールは、前回の対戦の際に、
ホームでスコアレスドローと不覚を取っているので、
敵地できっちりと落とし前を付けてきて欲しいね。




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2015年10月11日

ナビスコカップ決勝進出とACL広州恒大戦リハーサルの並行任務、問題無く完了しました



ガンバ大阪20アルビレックス新潟


1st legでアウェイゴールを奪っているとは言え、
決勝進出の為には勝利が絶対条件という試合に於いて、
確実に勝利を収めることが出来るというのは、
昨季、三冠を達成したことによってチームに蓄えられた、
勝利の経験が成せる業なんだろうか。

遠藤の直接FKから先制ゴールを奪えば、
試合終盤に相手が前掛かりになったところを逆手にとって、
追加点を奪うという理想的なスコアの推移。



それにしても、遠藤って、一般のサッカーファンの間では、
FKの名手のように思われている節があるけど、
直接FKでのゴールって、2013年の味スタでのヴェルディ戦以来じゃないだろうか?

ついこの間まで、直接FKでの通算ゴール数で俊輔とトップの座を争っていたのに、
今やすっかり水を空けられてしまった感があるよね。

次は是非ともリーグ戦で決めて欲しいと思う。

ただ、遠藤が試合後のヒーローインタビューでも言っていたように、
FKのコース自体は甘かったので、
守田としては止められないシュートでは無かったように見えたけどね。

そう言えば守田は、4月にリーグ戦で対戦した時も、
宇佐美のゴールをアシストしてくれているし、
何気にガンバの勝利に貢献しているようにも思える。

来季はスタジアムが変わるけど、引き続きよろしく頼むよ。



守備面に於いては、前半終了間際に西野のクリアミスから失点しそうになったけど、
これは山崎のシュートがクロスバーを叩いて難を逃れることが出来た。

まあ、危ない場面と言えば、ここぐらいだったから、
全体的に見れば、危なげなく守ることができたと言っても、差支えは無いと思うけど、
西野と言い、井手口と言い、ニューヒーロー賞の資格を持っている選手達が、
イマイチ冴えないプレーに終始しているのが残念でならないね。

ただ、山崎って選手は、ドリブルで局面を打開できるし、献身的に守備もするし、
シュートの精度を除けば、本当に素晴らしい選手だと思う。

まあ、それはウチの倉田にも言えることではありますが。



ナビスコカップ決勝の相手は鹿島アントラーズ。

タイトルを懸けて戦う試合に於いて、
これほどまでに相応しい相手は存在しないね。

ただ、ナビスコカップの決勝はまだもうちょっと先の話。

来週のリーグの浦和戦、そして、ACL広州恒大戦と、重要な試合が続くので、
ここを2つ取って、良い流れで、胸のエンブレムの上の星を増やしに、
埼玉スタジアムへ向かいましょう。




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2015年10月10日

ようやくシンガポール戦での躓きを挽回できた



日本30シリア


大した見せ場も無く、前半をスコアレスで折り返した時は、
先日のシンガポール戦が頭をよぎったけど、
後半に3得点を挙げ、順当に勝利を収めることができた。

ボールが転がらない深い芝や、暑さといった、
試合を難しくする要素があったけど、
前半の日本のパフォーマンスがイマイチ上がらなかったのは、
シリアが予想以上に頑張っていたからっていうのもあると思う。

2007年のアジアカップで優勝したイラクのように、
国内情勢に問題を抱えている国って、
団結力が強くて良い試合をしてくることって多いよね。

自分が、命の危険を感じる事も無く、
ただ純粋にサッカーを楽しめる環境に身を置いていることに感謝すると同時に、
シリアというグッドチームが、一日でも早く、
本来の自分達のホームで代表戦ができることを願っている。



今回の代表には、ガンバから4人の選手が招集されているけど、
この試合のスタメンには誰の名前も無し。

就任当初は国内でプレーする選手を積極的に起用していたけど、
ハリルホジッチも結局はザッケローニと同じで、
海外組を重用するタイプみたいね。

まあ、海外組は実力があるから海外に行っているわけなので、
そこに関しては文句を言うつもりはないんやけど、
「試合に出場していない選手は使わない」と言って、
所属クラブが決まっていない川島を代表に召集しない一方で、
インテルで干されている長友をフル出場させるなど、
どうも方針がブレているような気がするのは自分だけだろうか。



結局、ガンバの4選手のうち、この試合に出場したのは宇佐美のみ。

試合に出せへんなら最初から招集すんなよって感じやけど、
その宇佐美が出色のパフォーマンスを見せてくれたことが溜飲を下げたね。

クラブ批判が物議を醸している本田からのアシストでゴールを決めただけでなく、
左サイドからのチャンスメイクや、守備も頑張っていたし、
贔屓目なしで、この日の宇佐美はとても良かったんじゃないだろうか。

左サイドからパス交換で中に切れ込んでボレーシュートを試みた場面で、
ミートし損ねたのが唯一の心残りかな。



次戦はイランと対戦。

W杯予選ではなく、国際親善試合という位置付けやけど、
ここまでのW杯予選は、アフガニスタン、シリアと、
アウェイと言いつつ、中立地のガラガラのスタジアムで試合をしてきたので、
イランで、中東アウェイの独特な雰囲気を味わえるのは、貴重な経験だと思う。

最終予選を想定した重要なテストの場なので、
実りのある試合にして欲しいというのと同時に、
全員がケガ無くチームに戻ってきてくれることを祈っています。




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2015年10月8日

家本。松尾。さあ、次の日曜日は誰だろう?



ガンバ大阪12アルビレックス新潟


広州戦の後も全く同じ事を書いたけど、
アウェイゴールを奪っての1点差の敗戦ということで、結果だけ見れば悪くない。

ただ、相手の猛攻をなんとか2失点で凌いで2nd legに望みを繋いだ広州戦と違い、
この試合は最低でも1-1で終わっとかなければいけない試合だった。

もっと言えば、先制点を奪い、
新潟のキーマンであるレオ・シルバが退場するという展開で、
勝つチャンスもあっただけに、殊更、後味が悪い。

相手の決勝ゴールに繋がるボールロストを犯した井手口は猛省して欲しいね。



まあ、相手より試合間隔が中1日短い上に、
これだけメンバーを落としたら苦しい戦いになるのはある程度覚悟していたけど、
蓋を空けてみたら、試合の入り方は思いのほか良かったので、
「なんや、意外と戦えてるやん」って思ったね。

ところが、世の中そんなにうまくはいかないもので、
徐々に新潟に押し込まれる展開に。

藤春のクロスから大森が頭で決めて先制する事には成功したけど、
直後に山本に同点ゴールを決められ、その後は防戦一方。

ゴールを決めてノッてくるかと思われた大森は、
逆にゴールを決めて満足してしまったのか、その後はトーンダウン。

皆大好き二川も、プレイスキックで見せ場は作ったものの、
山本との1対1で尻もちをついてしまい、がっつり失点に絡んでしまうなど、
期待に応える事はできなかったね。



守勢の展開は後半に入っても変わらなかったけど、
レオ・シルバがプレーとは関係の無いところで、
赤嶺に蹴りを入れて退場になったあたりから、
またガンバがボールを持てるようになったね。

この試合も相変わらずストライカーとしての仕事をしなかった赤嶺やけど、
レオ・シルバを、この試合だけでなく2nd legからも追い出したことは、
彼がガンバに来てから一番大きな仕事だったように思う。

ただ、ガンバって昔から数的優位を生かせないチームでもあるんよね。

敵陣にスペースが無い状況で、リンスを投入して前を厚くした長谷川健太と、
ガンバが前掛かりになる事を見越して、指宿に代えてラファエル・シルバを投入し、
ドン引き一発カウンターに切り替えた柳下。

この試合の結果を見れば、選手交代の局面でどちらが上手だったか、一目瞭然だろう。



2nd legは、過密日程の疲労を考慮して遠征メンバーから外れていた、
遠藤、今野、阿部、パトリックがスタメンに戻ってくる事が濃厚なので、
この試合のように守勢の展開が長時間に及ぶことは無いと思う。

後半アディショナルタイムに、帳尻合わせの2枚目イエローで、
金正也が退場になるというオマケまでついてきたので、
CBが岩下と西野しかいないのが心許ないけど、
今季、戦績の良い万博で、埼玉スタジアムへの切符を掴んで欲しいね。




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2015年10月4日

神奈川県川崎市、中村憲剛さんからのリクエストで「ガンバと打ち合い」をお送り致しました



等々力行ってきました。





ガンバ大阪35川崎フロンターレ


5月に万博で川崎と試合した後、憲剛が、
「俺の知っているガンバじゃなくなっちゃった」って言っていた。

まあ、かつてのガンバは、それこそ今の川崎のように、
攻撃的なポゼッションサッカーを志向していたので、
ホームでの試合にもかかわらず、リアクションに徹していたガンバを見て、
憲剛がそう言いたくなった気持ちもよくわかる。

多少の思い出補正はかかっているとはいえ、
実際、あの頃のガンバは魅力的なサッカーをしていたと思うしね。

ただ、当時のガンバのサッカーは、これも今の川崎と同じように、
華麗さと脆さが同居するアンバランスなものでもあった。

その脆さの部分が顕著化し、J2降格という現実を突きつけられたことで、
否応にもガンバは生まれ変わらざるを得なかった。

その結果が、今の守備的なリアクションサッカー・・・のはずだったんだけど、
親切にも憲剛のリクエストにお応えして、
等々力で当時を彷彿とさせる馬鹿試合をやってどうすんのさ。

おそらく、第3者的には、
たくさんゴールが見れて、とても面白い試合だっただろうけど、
犬久保のヒーローインタビューを背にスタジアムを後にする事ほど、
ガンバサポにとって胸糞の悪いものは無い。

馬鹿試合は勝ってナンボだという事を久し振りに思い出したわ。



まあ、散々あちこちで言われているように、
日程面ではガンバの不利は明らかだった。

ただ、そんなのシーズンが始まる前からわかっていたこと。

それにも関わらず、シーズン序盤からほぼ固定のメンバーで試合をし続け、
タイトル争いが大詰めを迎えるシーズン佳境に入ったところで、
チームを疲弊させてしまうなチームマネジメントはまずいと思う。

この試合での宇佐美と米倉のパフォーマンスなんて、
それはもう酷いものだったし。

そんなに控えの選手達は信用できないのだろうか。

なんというか、この部分だけは、
憲剛が知っている頃のガンバから変わっていないなと思わされたね。

まあ、次節の万博での浦和戦は、パトリックと倉田という、
今のチームで最も戦えている2人を累積警告の出場停止で欠くことになるから、
必然的にベンチメンバーに頼らざるを得なくなるわけやけども。


次週は代表の試合があるため、リーグ戦は一旦中断。

その代わりに、ナビスコカップの準決勝、新潟戦があるね。

相手が残留争いをしている新潟ということで、
もう既に決勝に進出した気分でいる人も多いように見受けられるけど、
同じような気分でビッグスワンに乗り込んだ浦和が、
フルボッコにされてしまった前例があるので、油断は大敵やね。

ただ、主力不在で、若手とベテランの融合のチームでも十分戦えるということを、
名古屋との準々決勝の1st legでも証明できたはず。

ガンバのチームとしての底力を証明するためにも、ビッグスワンから、
勝利と多くのアウェイゴールを持ち帰ってきてくれることを期待しています。




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2015年10月1日

試合には負けても手ぶらで大阪に帰ることはしないさ



ガンバ大阪12広州恒大


敵地でアウェイゴールを奪ったうえでの1点差の敗戦ということで、
結果だけ見ると、最低限のことはできたかなと思う。

ただ、試合内容は、よく2失点で済んだなと思うほど圧倒された。

東口の活躍が無かったら、1st legで準決勝の大勢は決まっていたかもしれない。

我々は、決勝進出の可能性を残して、ホーム・万博での2nd legに臨めることを、
東口に感謝しなければならないね。



そうは言っても、先制したのはガンバだった。

阿部のクロスを、パトリックとゴール前で競り合ったDFが、
オウンゴールをしたというラッキーな形だったけど、
試合の序盤は、良い形でボールを奪う事が出来ていたので、
いずれ生まれそうな得点ではあったね。

ところが、その後は、前線への圧力を強めた広州相手に防戦一方。

特に、ガンバの左サイドが集中的に狙われ、
守備に忙殺された宇佐美が試合から消えてしまった。

さらに、全体が押し込まれることで、前線のパトリックが孤立。

パトリック目掛けて蹴ったボールも、周囲に受け手となる味方がいないため、
セカンドボールがほとんど拾えず、必然的に苦しい試合展開を強いられることになったね。



宇佐美の左サイド起用に関しては、ここでも何度も書いてきたけど、
国内の試合では、サイドの守備もやりつつ、得点に絡むイメージができつつあるものの、
さすがにこのレベルに来ると同じ事をやるのは厳しいか。

もともと、スタミナのあるタイプじゃないから、あれだけ守備に走らされた上で、
攻撃時に前線へ駆け上がるような馬力を求めるのは難しいやろな。

とは言っても、パトリックと2トップにしてしまうと、
倉田をサイドで起用する事になるので、中央の守備が心許なくなるし、
ベンチに座らせる選択肢も無いと来れば、
左サイドで起用するしか無かったんかなと思う。

だからと言って、この日の宇佐美のプレーが精彩を欠いていたことについて、
必要以上に擁護するつもりは無いけどね。

自身が累積警告で出場停止の試合で劇的な勝利を飾り、
準決勝進出を決めてくれたチームメイトに本当に感謝しているなら、
2nd legはチームを勝利に導くような活躍をしないと割に合わんぞ。



対戦相手の広州恒大と言えば、豊富な資金力で獲得した、
パウリーニョ、エウケソン、リカルド・グラルといった外国籍選手が、
チームの主力として話題に上るけど、
その周囲の中国人選手のレベルの高さに驚かされたね。

以前から、中国人選手はフィジカルに長けていたけど、
この試合で得点を決めた10番や16番みたいに、
テクニックのある選手も増えてるなと思った。

特に、広州の1点目のゴールは、フリーだったとは言え、
前へ走りながら、真後ろから来たボールを、
ファーサイドの上隅へ蹴り込むという、難易度の高いものやった。

日本代表が、ハリルホジッチの下で、
体脂肪率を気にしながらシンガポールに引き分けたりしているうちに、
中国代表はどんどん力を付けて日本に迫ってきていると考えたら、
ウカウカしてられないなと思ったね。



2nd legは、ちょっと日にちが空いて、10月21日。

高温多湿の広州での試合はタフなコンディションだったけど、
時期的には試合をやりやすいと思う。

それに、万博にはちゃんと整備されたピッチもあるし、
そして何と言ってもガンバサポーターがいる。

ガンバに携わる人全員の力で、強豪・広州に勝利し、
決勝への切符を掴み取りましょう。



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2015年9月27日

阿部浩之よ勝利を我らに



万博行ってきました。



ガンバ大阪31柏レイソル


試合前に少年サッカーの開会式がある時って、あんまり勝率が良くない印象がある。

子どもはじっと試合を見ていられないから、
スタンドが試合に集中していないような雰囲気になり、
それがピッチにいる選手にまで伝播してしまうようなところがあるからね。

そんな時に万博に迎える相手が、
よりにもよって、ここ4年間、一度も勝てていない柏ということで、
試合前は嫌な予感しかしなかったんやけど、杞憂に終わってくれて一安心。

むしろ、今季、ここまで危なげなく勝ち切った試合は、
久し振りだったんじゃないだろうか。

西野監督時代、柏がお得意様だった頃を彷彿とさせるような試合だったね。

まあ、6月に日立台で対戦した時は敗れてしまったけど、
吉田監督の柏は、ネルシーニョ監督だった頃の柏と比べて、
スタイル的に組み易くなったんじゃないかとは思っていたけども。



今季から歌われるようになった阿部のチャントは、
「勝利を我らに」という歌詞が含まれている。

ただ、大活躍だった昨季と比べると、
今季は阿部が勝利に導くような試合は少なくて、どことなく虚しく響く時もあったけど、
シーズンも佳境に差し掛かってきた頃に、ようやく万博に誇らしげに響き渡った。

今季は、シーズン序盤から、
昨季の三冠の原動力だった2列目の選手達の不振が指摘されていたけど、
先月末ごろから調子を上げてきた倉田に加え、ここに来て阿部も上り調子と来れば、
ガンバが昨季の姿を取り戻すのも時間の問題かもしれない。

大森が蚊帳の外にいる感じは否めないけど、
ここに来てもなお、4つのコンペティションで優勝の可能性を残しているガンバにとって、
ポジティヴな要素であることは間違いないね。


次節はアウェイで川崎と対戦するけど、
その前に、中国に乗り込んでACLの広州恒大戦というビッグマッチが控えているね。

幸い、柏戦があまりタフな試合にならずに、勝ち点3を獲得できたという事もあって、
コンディション面ではさしたる不安も無く中国に乗り込む事が出来ると思う。

唯一の懸念材料は、長谷川健太がベンチに入れない事ではなく、
柏戦の終盤、クリスティアーノとの接触で岩下が痛めたこと。

ただでさえも、丹羽が累積警告で出場停止なので、
ここに岩下も欠場となると、CB陣は火の車になるね。

ただ、柏戦で、相手選手に詰め寄って睨みを利かせていたのは、
ACLを想定した予行練習だって信じているから、
絶対に間に合わせてくれると思います。



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2015年9月23日

サッカーの素晴らしさを再認識する為に勝ち点2を払ったと思っておく



日が空いてしまって今更感はありますが、
松本行ってきました。



ガンバ大阪11松本山雅


激闘のACLから中3日、夏の戻りを思わせるような炎天下、
そして、ガンバが苦手とする深い芝。

こういう試合こそ早い時間に先制点を奪って、
試合の主導権を握りたかったはずなのに、
その先制点を逆に奪われているようでは、苦しい試合になることも必然。

前半の早い時間でスコアが動いたと言うこともあり、
山雅が追加点を狙い来てくれたら、こちらとしても組み易かったんやろうけど、
残留争いの渦中にいる敵将・反町監督は、
野球で言うところの「スミイチでの逃げ切り」を狙ってきたことで、
敵陣にスペースが無くなってしまった。

それにしてもこの人は、新潟の監督をやっていた時から、
ガンバと対戦すると、ハイプレスからのサイドチェンジを徹底してやってくるよね。

この試合でも例に違わなかったわけやけど、
相手が何を仕掛けてくるのかミエミエなのにも関わらず、
注文通りに失点してしまうウチの守備陣もどうかと思うけども。



この試合の1トップにはパトリックではなく赤嶺が入ったわけやけど、
相変わらず、欲しいタイミングでボールが出て来ず、
パトリックのように前線の競り合いにも勝てずで、
同点に追いつかなければいけない状況の中、攻撃の基点になれていなかった。

開幕当初ならともかく、シーズンも佳境に入っていく中で、
ここまでフィットしていないとなると、起用することも躊躇われるわ。

この試合の1枚目の交代カードは井手口を倉田に代えた交代やったけど、
個人的には、赤嶺をパトリックに代える交代を、
1枚目に持ってきても良かったんじゃないかと思っている。

井手口に関しては、
これ以上の失点は許されないと言うところからの交代やったんやろうけど、
自陣のミスが散見されたものの、前線に飛び出したり、激しい守備を見せたりと、
積極的にプレーしていたので、もうちょっと長い時間見たかったな。

まあ、井手口自身、この試合は不完全燃焼やったと思っているやろうし、
次の出場機会ではこの鬱憤を晴らすようなプレーを見せてくれると期待してます。


試合は結局、後半アディショナルタイムに、
宇佐美のクロスを倉田がヘディングで決めて辛うじて勝ち点1を獲得。

土曜日に3位のFC東京が負けた事で、
ここで勝って、チャンピオンシップ圏内の3位に浮上したかったところやったけど、
足踏みしてしまった格好やね。

まあ、残りの試合をFC東京が全勝するとも思えないので、
勝ち点差が1縮まったことをポジティヴに考えますかね。

松本での勝ち点1を無駄にしない為にも、
次節のホーム柏戦は勝利してほしいところです。



最後に、

一昨年は試合のチケットが取れなかったので、
松本に行くのは今回が初めてやったわけなんやけど、
ここを訪れた人たちが総じてもう一度行きたいと言うのが納得出来る場所だった。

アルウィンという箱自体が素晴らしいのはもちろんやけど、ゴール裏だけでは無く、
スタジアム全体、街全体で地元のチームを後押ししている雰囲気は素晴らしかった。

今回、僕はメインスタンドでの観戦やったけど、近くに座っていた山雅のサポーターも、
自分の応援しているチームだけでなく、宇佐美や遠藤のプレーも楽しんでいて、
サッカー自体を楽しんでるというのがすごく伝わってきたね。

なんというか、サッカーというスポーツの素晴らしさを再認識した松本遠征でした。




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2015年9月17日

魂が震えた万博劇場



ガンバ大阪32全北現代


試合の残り時間30秒というところでゴールネットが揺れた瞬間、
興奮のあまり全身に鳥肌が立った。

センターサークル付近から、遠藤がゴール前に入れたパスを受けたのは、
守備固めで入ったはずのCB金正也。

そして、DFラインの裏に走り、金正也からのスルーパスを受けたのは、
SBの米倉というカオス。

長谷川健太が監督になってから、
すっかり万博劇場という言葉は死語になってしまっていたけど、
その万博劇場という言葉を死語にした張本人の長谷川健太が、
目の前で繰り広げられた万博劇場に狂喜乱舞し、
ピッチに入って退席処分になるというオチまでついてきた。

この試合を現地で見ることができた人が本当に羨ましいわ。



思えば、このロスタイムの決勝ゴールに辿りつくまでも色々あった。

ガンバが準決勝に進出するには、
ホームで勝てばいいというシンプルな条件だったけど、
全州での1st legをスコアレスドローで終えていることで、
アウェイゴールを奪われると形勢不利になるのは火を見るよりも明らか。

それにも関わらず、前半の早い時間に丹羽のハンドで献上したPKを決められ、
先制ゴールを許した時にはどないしたもんかと思ったね。

ただ、ここからズルズルいかなかったのは、
すぐに同点に追いつくことができたから。

全北がセットプレーの時にオフサイドトラップを仕掛けてくるって言うのは、
どうやらスカウティング済みみたいやったね。

そう言えば、西野監督時代のガンバも、
セットプレーの際にこの守り方をやっていたけど、
2009年の万博での大宮戦で加地がラインコントロールに失敗して、
失点を喫してからやらなくなったんよな。



1-1のまま、なかなかスコアが動かず、後半も佳境に差し掛かろうとしたところ、
倉田が勝ち越しゴール。

相手選手に当たってのラッキーな得点やったけど、
試合前日には「韓国のクラブとは相性が良い」と言っていただけあって、
目に見える結果を残してきたね。

ビハインドを背負った全北は、長身のウルコ・ベラを投入し、パワープレーを敢行。

これに対抗すべく、阿部に代わって金正也を投入し、
5バックにして応戦したわけやけど、
正直、守りに入るには早すぎるんじゃないかと思った。

そんな悪い予感ほど的中するもので、
パワープレーからそのウルコ・ベラに決められてしまった。

ロスタイムに入ってからの倉田のシュートも枠を外れ、
万事休すかと思った矢先、守備固めの為に投入したはずの金正也が、
米倉の決勝ゴールをアシスト。

この試合のラスト15分で起こった事は、クラブ史に語り継がれる出来事やろうね。



準決勝の対戦相手は、広州恒大。

現在、東アジア最強と言っても差し支えのないクラブやと思う。

1st legは、Jリーグ勢が一度も勝ったことの無い広州のホームやけど、
山東魯能と対戦した時も同じ事言われてたけど、ガンバ勝ったしね。

対戦相手こそ違えど、2008年のACL準決勝で、
赤い壁を破ったことだってあるだろう?



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2015年9月13日

宇佐美蘭の女の勘>ハリルホジッチの減量指示



渡鹿してきました。



ガンバ大阪21鹿島アントラーズ


小細工無しの真っ向勝負故に、個の力の差が結果に顕著に出るこのカード。

クロスバーが2点を防いでくれるという運に助けられた場面もあったけど、
この試合で勝負を決定づけたのは、2得点を挙げた宇佐美と、
前線で再三の競り合いに勝ち続けたパトリックの個の力だったように思う。

宇佐美は、左サイドで起用されるようになってからゴールが遠ざかっていたけど、
この試合では、倉田や阿部とポジションチェンジを繰り返しながら、
積極的に中に入ってシュートを打っていたし、
徐々にこのポジションでゴールを決めるイメージができつつあるように見えた。

さらに興味深いのは、
2点ともパトリックとのパス交換からゴールを決めているということ。

宇佐美本人もボヤいていたように、
これまで宇佐美からパトリックへのパスで決定機を迎える事は多かったけど、
その逆パターンはほとんど無かったからね。

パトリックのテクニックが向上したのか、
それともこの試合だけのたまたまだったのか知らんけど、
前者であることを信じて、次節以降のパトリックにも期待したいね。



逆に残念だったのは米倉かな。

前半開始早々にあわやオウンゴールの守備を見せれば、
その直後にもイエローカードを貰うなど、安定感を欠いていた印象。

そう言えば、昨季のこのカードでも、
見逃してもらったペナルティエリア内でのハンドをはじめ、
終始フワフワしていて、試合後に健太から苦言を呈されていたね。

先月の全北とのACLの試合でも遠征メンバーから外されたし、
ベンチには昨季のレギュラーのオ・ジェソクも控えているんやから、
次しっかりやらないとベンチに座ることになる、と危機感をもってやってほしいね。



次節はアウェイで松本と対戦やけど、
その前にACLの全北戦というとても大事な試合がある。

カシマスタジアムでガンバを勝利に導いた宇佐美の個の力を欠いた戦いになるけど、
先日のナビスコカップの準々決勝みたく、
今のガンバにはベンチにも戦えるメンバーが揃っているので、
代わりに出場した選手がきっとやってくれる。

てっぺんだけを見据えて戦ってきたアジアの旅を、
こんなところで終えるつもりはさらさら無いからね。




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2015年9月9日

イランでアフガニスタンとオフェンス練習



日本60アフガニスタン


TV中継では、しきりに「完全アウェイの中東決戦」と煽っていたけど、
そもそもアウェイじゃなくて中立地での開催やからね。

まあ、「第3国でのW杯2次予選!」って煽っても、
ライト層に訴えかけるにはインパクトが弱いし、これはこれでしょうがないか。

ただ、スタンドも空席が目立ち、民族衣装に身を包んだ観客がスタンドを埋め、
妖術のような楽器の音がスタジアムに鳴り響くような、中東ならではの雰囲気も無く、
視聴者も、ピッチコンディションの悪さぐらいしか
中東を感じられなかったんじゃないだろうか。



試合内容に関しては、先のシンガポール戦、カンボジア戦と同様に、
日本が圧倒的にボールを支配し、
ゴール前を固める相手をどのように崩すかという局面が続く試合だった。

ただ、先の2試合と異なり、ミドルシュートを積極的に狙ったり、
ボランチがゴール前に飛び出したりと、ゴールへのアプローチを変えることで、
圧倒的なポゼッションがゴールに繋がったように思う。

この試合の先制ゴールが、いつもフカすイメージしか無い、
香川のミドルシュートだった事にも表れているね。

あと、ハリルホジッチ政権下の課題であったパスを捌けないボランチにしても、
CBの森重と吉田がノープレッシャーでボールを持つことが多かったせいか、
サイドへ良いボールを供給できていた。

吉田のFKはもう見る事は無いにしても、
この試合ではCBの攻撃力が光った試合でもあったかなと思う。



我らが宇佐美は、後半から酒井に代わって途中出場。

この日もゴールは無かったけど、交代後すぐに、
左サイドをドリブルで突破して6点目の本田のゴールをアシストするなど、
見せ場は作ったと思う。

ただ、そんな宇佐美のプレーよりも目を引いたのが、
宇佐美が投入されたことで、左サイドでプレーしていた原口元気が、
酒井が入っていた右SBへポジションを移したこと。

まあ、相手のレベルがアレだったので、
原口のSBとしての資質を判断するには難しかったけど、
ハリルホジッチは、以前にも原口をボランチで起用していたし、
一体この選手をどうしようとしているんだろうか。

前半から、鋭いカットインでチャンスを作っていたのを見ると、
適正ポジションがどこかは明白だと思うんやけども。



今回のW杯2次予選の2試合に召集されたガンバの4選手で、
試合に出場したのは宇佐美のみ。

他の3人も試合に出たかったやろうけど、
ガンバサポーターとしてはケガ無く戻ってきてくれるのは喜ばしい事やね。

ただ、これでハリルホジッチが海外組重視だっていうのも確認できたけども。

次戦は、来月、こちらも中立地のオマーンで、シリアと対戦。

おそらく、今回と同様にガンバから何人か選手が招集されるやろうけど、
残されたメンバーでナビスコカップ決勝進出を果たしてくれると思います。




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2015年9月8日

結局最後に全部持って行った藤ヶ谷陽介



ガンバ大阪22名古屋グランパス
                        PK(10


以前ガンバに在籍していた時と違い、
現在のガンバには東口という代表クラスの正GKがいるから、
第2GKとして出場機会が限られているのにも関わらず、
そんな少ない出場機会でこれほどまでにインパクト絶大な活躍をしてしまうなんて、
やはり藤ヶ谷陽介という男は只者ではない。

前半の早い時間帯に先制を許すも、
遠藤のスルーパスから阿部のゴールで同点に追い付き、
延長前半に岩下がセットプレーから勝ち越しゴールを奪うも、
流れの中でオーバーラップしてきた闘莉王に同点ゴールを許し、
その後はいつやられてもおかしくない防戦一方な展開。

PK戦まで辿りつくのにそんな死闘を経たはずなのに、
試合が終わってみればPK戦での藤ヶ谷しか印象に残っていないからね。

ただ、印象に残ったと言っても、
藤ヶ谷がPKストップを連発したわけではなく、むしろその逆。

一本もPKを止めていないのにも関わらず、
名古屋の選手のPK失敗によりリードを奪い、
極めつけはPK戦の最後のキッカーとして、
チームを勝利に導くシュートを決めるというワンマンショー。

藤ヶ谷より上手いGKはごまんといるけど、
これほどまでに見る者を楽しませてくれる藤ヶ谷というGKは、
まさにオンリーワンの存在やわ。



そんな藤ヶ谷の引き立て役になってしまったのが、
延長後半にPK戦を見越して楢崎に代わり投入された高木。

PK戦では、藤ヶ谷よりもシュートコースに反応できていたものの、
こちらも一本も止めることができず、
極めつけは、名古屋の11人目のキッカーとしてPKを失敗してしまうという不憫さ。

敵将・西野朗の話では、昨年の天皇杯で、
「楢崎が一本もPKを止められなかったから流れを変えたかった」らしいけど、
この結末では、ただ、楢崎のプライドを傷つけただけのように思う。

と、いうか、延長後半に入ると、
ガンバの選手達の足が止まってDFラインが上げられず、
跳ね返すだけが精一杯みたいな感じになっていたから、
変にPK戦を意識せずに、大武あたりを投入して闘莉王を前線に残し、
勝ち越し点を奪いに行くべきだったんじゃないだろうか。

ガンバの監督時代から、延長、PKがある試合では、
90分で勝負を決めに行かないことが多かったけど、
この試合ではそれが裏目に出た感じかな。

なんか、名古屋のサポーターからの風当たりも強くなってきてるみたいやし、
この調子だと来季は名古屋のベンチにいないかもね。

なんだかんだで好きな監督だったので、
もうひと花咲かせて欲しいとは思ってるんやけども。



これでナビスコカップはベスト4進出。

準決勝の相手は新潟やけど、準々決勝の時と同じく、
試合の開催時期が日本代表の活動時期と重なるので、
またしても主力が何人か不在の状態で試合に臨む事になりそうやね。

ただ、この名古屋との2試合で、二川、明神といったベテランが健在であることや、
井手口、平尾といった若手が今後に期待を持たせるような動きを見せてくれたこと、
そして、何と言っても、藤ヶ谷が”持っている”ことを確認できたので、
準決勝でも主力の不在を感じさせない戦いを見せてくれると思います。

さらに日程が過密になったので、選手としては大変やろうけど、
サポーターとしては嬉しい悲鳴ですわ。



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2015年9月3日

カンボジアのGKがシンガポールのGKより少し下手だったから勝てただけの話



日本30カンボジア


最近の日本代表の戦いぶりを見ていて、
「日本代表の試合を見に行こう!」ってなる要素って少ないと思うんやけど、
それにも関わらず、平日の夜に2階席まで埋まった埼玉スタジアムを見ると、
日本代表戦って、まだまだ魅力的なコンテンツなんやなと再認識させられる。

そんなスタジアムに駆けつけた多くの観客の期待に応えるためにも、
圧倒的な力の差を見せつけて勝たなければいけない試合だったはずなのに、
6月のシンガポール戦の続きを見ているかのような試合展開に、
思わず頭を抱えてしまった。

本田の先制ゴールが決まっていなかったら、
シンガポール戦の二の舞になっていてもおかしくなかったと思う。
(その本田のゴールもカンボジアGKのミスと言っても過言じゃなかった)

昔からW杯予選は内容よりも結果と言われるけど、
この段階で「勝つには勝ったけど・・・」みたいな試合をしていて、
W杯本番どころか、最終予選を勝ち抜けるのか、先が思いやられるわ。



この試合の中継で解説を務めていた岡田武史が、早々に遠藤の名前を出したように、
ボランチがこのチームの大きな課題のように思う。

パッと見、ボールを圧倒的に支配して、シュートまで持ち込めているから、
日本は良いサッカーしているように見えるけど、
緩急が無く、ずっと同じリズムでパスが回り、
最終的には右サイドの本田のところ展開されてくるってパターンばかりやから、
カンボジアも日本の攻撃は読み易かったんじゃないだろうか。

だからといって遠藤を代表に復帰させろと言うわけは無いけど、
とりあえず、あの、JFLのチームに負けたJ2のチームで主将を務めているらしい、
変な髪形のボランチを起用するのはやめようか。



後半から武藤に代わって宇佐美が途中出場してからは、
ちょっとだけ力を入れて試合を見ていたけど、
シュートチャンスはあったものの、結局ノーゴールに終わってしまった。

ガンバでもそうやけど、左サイドから得点に絡むイメージが、
自分の中で確立できていないように見えるね。

この試合で歌われていた、
若干、テンポがズレた宇佐美のチャントがしっくりこなかったように、
宇佐美のプレー内容にもしっくりこない感じが否めないわ。



次戦は中立地のイランでアフガニスタン戦。

来週末に、リーグで好調の鹿島との一戦が控えるだけに、
ここに来ての中東遠征はあまり嬉しくないけど、
こればっかりは文句を言ってもしょうがないからね。

日本代表の勝利と、
ガンバの選手達がケガ無くチームに戻ってきてくれることを祈っています。



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二川欠乏症の皆さん、お待たせしました



ガンバ大阪11名古屋グランパス


先の湘南戦からスタメンを10人入れ替え。

ベンチを見ても、堂安、嫁阪、妹尾が名前を連ねるなど、
まるで昨年のナビスコカップグループステージの鳥栖戦を彷彿とさせる、
思いきったキャスティング。

急造チームと言っても差し支えのないメンバーなので、
連携面での不安が心配されたけど、
蓋を開けてみれば、井手口、平尾といった抜擢された若手が躍動し、
それに負けじと、今野、二川、明神のベテラン勢がらしさを見せる、
とても見応えのある試合でした。



この試合の対戦相手の監督が言った有名な言葉に、
「涼しくなると二川が走り出す」というものがある。

まあ、今夏はほとんど試合で使われてないから、
暑さでバテている二川の姿を見ていないので比べようもないんやけど、
少なくともこの試合のピッチにいた二川は、
俺達がよく知っているガンバの背番号10だった。

足に吸いつくようなトラップからの、
受け手の足下にピタリと届くスルーパスは、何度見ても飽きないね。

そして、「宇佐美を左MFで起用するなら二川を起用しろ」と、
このブログで書き続けてきた身としては、二川が先制ゴールを決めた場面では、
「どうだ、見たか健太!」と叫びそうになったわ。

ただ、やっぱり90分は厳しいようで、後半になると徐々に運動量が落ち始め、
結局、堂安と交代になってしまった時は、一抹の寂しさを感じてしまったね。

そんな二川以上にこの試合で目を引いたのは井手口で、
試合に出る時は遠藤とボランチを組むことが多いけど、
この試合のパートナーは明神だったことで、
お互いの役割分担が明確になり、積極的に前に飛び出していたね。

注文をつけるなら、シュートを枠に飛ばして欲しかったけど、
それを差し引いても19歳とは思えないような堂々としたプレーぶりやったわ。



ここまで書いてると、「ベテランも若手も活躍したのに、
なんで試合に勝てなかったんだ」という感じがするよね。

まあ、その理由は、ルーキー平尾と故障明けの西野相手に何もさせてもらえなかった、
日本代表FWがベンチに退いてから、名古屋の攻撃が良くなったというのもあるけど、
内的なところで言うと、リンス、赤嶺、金正也といったあたりのメンバーが、
期待値以上のプレーを見せた選手の活躍を
打ち消すようなプレーぶりだったからに他ならない。

この試合では、代表に召集されて主力を4人欠いている状態にも関わらず、
疲労を考慮されて、遠藤、倉田、パトリック、藤春がベンチからも外れたけど、
2ndレグで戻ってくると思われる彼らの代わりにスタンドに送られても、
文句が言えないような低調なパフォーマンスやったわ。

ビッグスワンでは新潟が大差で浦和を破り、
準決勝進出を手中に収めたと言っても過言じゃないので、
新潟が待つベスト4に進出するために、
日曜日の名古屋には、戦えるメンバーを連れて行って欲しいと思います。



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