2015年6月28日

雨の天童でガンバの至宝が輝く



山形行ってきました。




さくらんぼとバナナのキャンペーンのゴリ押しで、
山形の市町村のお偉いさん方が、雨の中PRを続けるという試合前の光景。

ところが、最後に出てきた人が、
「ガンバ広島の皆さん、ようこそ山形へ」とか言ったせいで、
アウェイゴール裏の導火線が着火。

まあ、言い間違えた人はおじいちゃんだったから仕方無いところもあるし、
ハーフタイムにスタジアムDJの女性の人が謝罪してたけど、
この発言が、アウェイゴール裏のガンバサポだけでなく、
宇佐美のガンバ愛の逆鱗にも触れたとして、
怒った宇佐美にハットトリックを決められたんだったら、
山形は自業自得としか言いようがない。

口には気をつけろってこったな。


ガンバ大阪3-1モンテディオ山形


試合前から降り続いた雨の影響で、ピッチに水が浮き、
ボールを正確にインパクトするのが難しいピッチコンディション。

遠藤のプレースキックが明後日の方向に飛んでいった事からも、
ボールコントロールの難しさが窺えたね。
(ピッチコンディションが良くても、たまに見る光景って言うのは内緒の方向で)

万博の水捌けが良すぎるせいか、
味の素スタジアムやベストアメニティスタジアムのように、
水捌けの悪いピッチのスタジアムは苦手にしている印象のあるガンバ。

そんなホームのピッチコンディションに慣れている山形は、
序盤から攻勢に出てきたけど、時間が経つにつれて、
ガンバの選手達も徐々にピッチコンディションに慣れ始め、
それに伴い、試合の流れもこちらに傾いてきたってところで前半終了。



そして、ハーフタイムに打ち上げられた、山形大花火大会のPRのための花火が、
奇しくも、後半から始まる宇佐美劇場開演の合図。

倉田からのパスを、右足でのワンタッチ目でシュートを打てる位置にボールを置き、
左足でのツータッチ目でシュートという電光石火の早業で先制ゴール。

さらに、パトリックの落としを受けると同時に、対応に入った當間を股抜きでかわし、
右ポストを跳ねてゴールに吸い込まれるという、
ギリギリのコースを狙ったシュートで2点目。

3点目の場面は、本来なら、米倉の折り返しをそのまま決めたかったんやろうけど、
パトリックとポジションが被ってシュートが打てず。

ところが、パトリックのパスを倉田がシュートすると、
このこぼれ球が宇佐美の前にこぼれてきて、なんと10分弱でハットトリック達成。

何度も繰り返される「もっといったれ」に、
アウェイゴール裏のテンションも最高潮に突き抜けたけど、
帰宅して録画でこの試合を見たら、解説の玉乃の突き抜けっぷりはそれ以上やったね。

この人の解説はある意味新境地を開拓した感があるな。



その後、ディエゴに1点返されるものの、
明神、金正也と、守備的なカードを切って、
チームの守備意識を高める事で、逃げ切りに成功。

これで、1stステージを勝ち点32の4位で終えることになりました。

3月と6月の成績が振るわなかった事と、
ACLを並行して戦っていることを考えると、
まずまずの出来だったんじゃないかなと思う。

2ndステージもACLと並行して戦うことになるけど、
長谷川監督も言うように、2ndステージは7月の6連戦が肝になってくると思うので、
8月に入ってACLが再開する前に、
どれだけここで勝ち点を積み上げられるかが勝負所になりそうやね。

パトリックが移籍するとかしないとか、マーケット絡みの話題もちらほら出ているけど、
この手の話はサッカークラブにはつきものやし、
有事の時に備えて、フロント陣には、水面下で迅速な動きを期待したいね。
(まあ、この試合で、無人のゴールへのシュートを外したパトリックを見て、
オファーが取り下げになる可能性も無きにしもあらずだけど)

これでリーグ戦は一時中断ということで、選手の皆さんはひとまずお疲れさまでした。
来たる2ndステージに備えて、短いオフの間、しっかりと英気を養ってください。




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2015年6月24日

内容が悪くても勝てるのが今季のガンバって話じゃなかったのか?



本当は仕事で行けないはずだったけど、
月曜日に急きょ予定が空いたので、日立台に行ってきました。





試合前日の時点で、既にアウェイのゴール裏と指定席はチケットが完売していたので、
渋々、バックスタンドで柏のサポーターに囲まれての観戦。

日立台のピッチとスタンドの近さからくる臨場感は素晴らしいと言う話は、
Jリーグのサポーターからよく聞かれる話やけど、
アウェイゴール裏からしか観戦した事の無い自分にとっては、
臨場感があるのは認めるけど、スタンドが低くて、
対岸で起こっていることが見えにくいスタジアムっていう印象やったんよね。

ところが、バックスタンド上段から眺めるピッチは素晴らしく、
関東サポ7年目にして、ようやく日立台の素晴らしさを認識した次第です。

ただ、せっかくそんな良い席から試合を見れたのなら、
もうちょっと良い試合を見たかったけどね。


ガンバ大阪01柏レイソル


内容が悪くてもなんだかんだで勝ち点を積み上げてきた、
今季の前半戦のガンバやったけども、ここに来て遂にボロが出たなと。

内容が悪くて結果も悪いと言う至極全うな結末が、
キックオフの笛から90分後に待っていたね。



この日は、パトリックと倉田が2トップを組み、
宇佐美が中盤の左に入るという布陣やったけど、
そもそも、ここ最近の試合でゴールが遠くなっているにも関わらず、
チーム得点王をゴールから遠ざけるなんてナンセンスだと思う。

ただ、今のチーム状態で宇佐美をトップで使ったところで、
中盤からパスが出て来ないから、先日の神戸戦見たく、
どっちみち宇佐美が中盤に下がってボールを受けなきゃいけなくなるやろし、
あっちが立てばこっちが立たない状態。

昨季と比べると、長谷川ガンバの戦術の生命線だった2列目の選手が、
軒並みパフォーマンスを落としているのが、
この状況を招いている元凶なのかなと個人的に思ってるんやけど、
それでも、二川に全然チャンスが与えられないのはなぜなんだろう。

前にも書いたけど、中盤からパスが出せる二川がいれば、
宇佐美が中盤に下りてビルドアップに加わる頻度が減り、
得点に直結するプレーに専念する時間を増やせると思う。

確かに、二川に、
他の2列目の選手達が課されているような運動量を求めるのは難しいけど、
この日は東口のミスと言っても良いプレーで失点を許したものの、
守備は比較的安定していると思うので、このベテランのインスピレーションに、
チームを取り巻く閉塞感の打破を期待してもいいんじゃないでしょうか、長谷川監督?



この感じだと、次節の山形でも、試行錯誤中のガンバを見ることになると思う。

ただ、次節が終われば、しばしの中断期間に入るので、
ここで上手くチームの体勢を立て直したいところやね。

思えば、去年は、5月までは降格圏に沈みながら、
W杯によるリーグ中断が明けてからの快進撃で3冠を達成したし、
クラブ史上最高の勝ち点70を挙げた2011年だって、
6月の成績は振るわなかったけど、梅雨明けから一気に上り調子になった。

今の低調なチームパフォーマンスは一過性のものだと信じて、
来たる2ndステージの開幕に期待しましょう。



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2015年6月20日

このドローはいつか見たドロー



ガンバ大阪11ベガルタ仙台


はい。これにて1stステージ終戦です。

別にハナからステージ優勝を狙っていたわけではないので、
それを逃したからどうっていう事も無いんやけど、
こういう、勝ち切れない試合を続けていると、
最終的にポストシーズンに出場できれば良いなんて暢気な事も言ってられなくなる。

まあ、夏場に強いガンバさんですから、
そこらへんは帳尻を合わせてきてくれると信じていますがね。



この試合の最大のトピックスと言えば、
17歳になったばかりの堂安のスタメン抜擢。

これまでの出場機会は、試合終了間際の短い時間だけやったから、
初めて長い時間堂安を見ることになったけど、
正直、この試合のパフォーマンスでは、
またすぐにスタメンで使おうとはならないかな。

ボールを触ってナンボの選手にも関わらず、
特にボールを呼び込むような動きも無く、
大森の逆のサイドで漂っているだけ。

たまにボールを持っても、パスを出そうとして相手選手に引っ掛けるか、
無難に後ろに下げるだけで、全くと言っていいほど良いところが無かった。

それに、前でプレーする堂安がこんな調子やから、
米倉がすごく窮屈そうに見えたね。

まあ、高校2年生で、一万人以上観客の入ったプロの試合に出場するなんて、
萎縮するのはしょうがない思うけど、
期待しているだけに、もうちょっとやれるところを見せて欲しかったね。



ただ、右サイドが機能不全に陥りながらも、
セットプレーから今野がヘディングを決め、1点リードでハーフタイムへ。

後半から、堂安に代えて阿部をピッチに送り出したけど、
どうやら長谷川健太は、この選手交代で、
この日の仕事を終えたと思ってしまったみたい。

後半に入ってから、徐々に前半の勢いを失っていくチームを傍観するだけで、
特に何も手を打たず、同点に追いつかれてから、
慌てて赤嶺とリンスを投入すると言う後手後手采配。

まあ、攻勢の時間帯に宇佐美とパトリックが追加点を奪えなかったのが痛かったけど、
ここ最近、チームの得点が伸び悩んでいる現状を鑑みると、
宇佐美とパトリックをピッチに残して一発に期待するよりも、
早めに1-0で逃げ切るプランに切り替えても良かったんじゃないだろうか。

先月の川崎戦でも似たような展開で勝ち点2を落としているから、
尚更、そう思うわ。



次節は、ミッドウィークに延期分の柏戦。

冒頭にも触れたように、あくまで目標は年間での勝ち点1位なので、
ステージ優勝が決まっても消化試合ではありません。

向こうも、ACLに力入れ過ぎて、
国内リーグでは降格圏に片足突っ込んでるという状況やから、
ホームで是が非でも勝ち点3が欲しいところやろうし、
難しい試合になる事は間違いないやろうね。

関東のアウェイですが、残念ながら、自分は仕事で参戦できないので、
職場から勝利の念を柏に向けて送りたいと思います。




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2015年6月18日

引いた相手を崩すのはいつだって難しい



日本00シンガポール


そのうちゴールは入るだろうと思っていたけど、
結局、そのうちはいつまで経っても訪れず、
アジア二次予選というステージで格下相手にドローという失態。

ハリルホジッチが監督になってから取り組んでいた縦に速い攻撃は、
相手陣にスペースがある状況でないと真価を発揮しないので、
この日のシンガポールのように自陣にベタ引きされると、
どうしても攻め手に詰まる展開になってしまうよね。

相手のGKが当たっていたことも試合を難しくした要因としてもちろんあるけど、
この試合での、日本の選手の、パスとトラップの質、
クロスの精度が悪かったていうのも、言い訳できない要素ではあるけどね。



就任以来、その用兵術で称賛を浴びていたハリルホジッチも、
選手交代で、大迫、原口、武藤とFWを立て続けに3枚投入したものの、
却って、ペナルティエリア内で渋滞を発生させるという悪手を打ってしまった。

特に、この試合のスタメンで、唯一、ゲームメイクができる柴崎を、
原口との交代でピッチの外に追いやってしまったのはナンセンスだった。

ただ、その柴崎にしても、ボールを保持する時間の長い展開で、
ゲームの流れを掌握できていたかと言われると難しいところではあるけどね。

日本人でこの分野のスペシャリストとなると、
やっぱり遠藤ってことになるんやろうけど、
もういい加減、彼に頼るのは卒業しなければいけないので、
しばらくは長い目で柴崎を見て行く必要はあるやろうね。



W杯予選で初スタメンを飾った宇佐美についても触れておこうと思う。

この日の宇佐美は、ハリルホジッチの指示からか、
サイドに張っていることが多かったけど、
そのせいか、どことなく窮屈そうに見えたし、
左SBの太田のオーバーラップにも蓋をしてて、
あまり効果的なポジショニングには見えなかった。

あと、彼にしては珍しくシュートをフカす場面が多かったね。

そういや、今季は、ガンバがインドネシアでPSMを行った時から、
体はもう出来ていた感じやったし、
ハリルホジッチが監督になって、代表に呼ばれるようになってから、
試合毎の運動量も増えていたので、ここに来て、
フィジカルコンディションを落としてるんじゃないかなと危惧してるんだけど、
どうなんだろ?

最近のリーグ戦でも4月上旬の頃のキレは見られてないしね。

まあ、リーグ戦はあと3試合こなせば、中断期間に入るので、
それまでは力を振り絞って頑張ってもらいたいと思います。




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2015年6月13日

新横浜に6万人の観客を集めて公開スパーリング



日本40イラク


セルジオが言っていたように、この出来のイラクが相手では、
いくら宇佐美と柴崎が活躍できたところで、彼らの為にはならないと思う。

色んなところで言われているように、代表チームの強化の為には、
日本に対戦相手を招待して試合するよりも、日本が欧州や南米に遠征して、
強豪国と対戦する方が有意義であることは言うまでもない。

ただ、だからと言って、
5日後にホームでW杯予選のシンガポール戦が控えているという状況で、
わざわざ海外に遠征するメリットも無いし、
この試合は、お客さんを入れての実戦形式の練習に、
イラクに付き合ってもらったっていう位置付けで良いのかもね。



W杯基準で見ると日本は弱者でも、アジアレベルでいけば日本は強豪やから、
日本と対戦するアジア諸国は、自陣に引き籠ってくる事が多い。

ところが、この日のイラクは、無謀と思えるぐらいにDFラインが高かった。

柴崎のロングフィードから本田が裏へ抜け出して決めた先制点の場面にしても、
相手DFに追いすがられながら決めた本田は見事やったけど、
相手陣にあれだけのスペースがあったこと自体に驚いたわ。

まあ、イラクは、親善試合という事もあって、
そこまで勝敗を意識してなかったのかもしれへんけど、
次戦のシンガポールはそうはいかないと思う。

この試合の日本も、ハリルホジッチの意向に沿って、
縦に速い攻撃をしていたけど、こういう展開って、
相手がある程度攻めてきてくれないと成立しないところがある。

だから、次戦で求められるのは、縦への速さよりも、
ザッケローニの時にやっていたようなパスサッカーで、
相手の守備網を崩すことじゃないかなと思う。

まあ、相手がシンガポールやから、今まで通りのやり方でも、
個の力でなんとかなってしまいそうな気がするけど、
チームとしての引き出しを増やすためにも、一つのやり方に固執せずに、
対戦相手に合わせて上手く戦い方を変えながら、長いW杯予選を戦って欲しいね。



宇佐美が代表で良いプレーをして、マスコミに称えられるのは、
ガンバサポとしても嬉しいことではあるけど、
その代わり、この試合で、東口と丹羽の出番が無かったのは残念。

特に、東口に関しては、この試合でスタメン出場していた川島が、
所属チームで出場機会を失っていて、試合勘の問題を抱えている状態なので、
なおさらチャンスが与えられなかった事が残念やわ。

今のGKの序列だと、川島の次は西川やろうから、
次戦も東口に出場機会が訪れないのは濃厚やけど、
だからと言って、東口に実力が無いわけではないので、
安定感を欠いていた4月のように、変に何かを変えようとはしないで欲しいと思う。

今まで通り、ガンバで良いプレーを続けていれば、
きっとチャンスは与えられると思うので、それまで、丹羽共々、
代表の活動でで得たものをチームに還元していって欲しいなと思う。



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2015年6月8日

得点しそうにも失点しそうにもない試合



ガンバ大阪00ヴィッセル神戸


神戸なんて眼中に無いっていう風にしておきたいんやけど、
たまにこうやって余計なことしてくるんよね、このチームは。

しかも、あまりにも試合に見どころが無さ過ぎて、
試合の感想を書く手も進まず、
何か、色々とストレスの溜まる試合やったわ。



この試合の神戸は5-4-1とも言えるような守備的な布陣で、
自陣のスペースをしっかりと埋めてきたね。

対するガンバは、神戸の守備網をこじ開けようと試みるも、
連戦の疲れからか、決定機を作り出すまでには至らず。

水曜日の鹿島戦での好パフォーマンスを見て、
この試合でも同じスタメンを採用したけど、
それが却って裏目に出てしまった感はあるね。

加えて、ベンチに二川がいなかったのも痛かったように思う。

今のガンバは、遠藤より前のポジションで、
パスを出せる選手が宇佐美しかいないので、
この試合のように、相手陣にスペースが無く、
更に遠藤から縦パスが入らない展開になると、
宇佐美が中盤に下がって、パスの出し手にならざるを得なくなり、
必然的にゴール前での迫力を欠いてしまう。

ただ、2列目にパスの出せる二川がいると、
宇佐美を相手のゴールに近い所に置いておけるので、
得点機を多く作り出せると思う。

運動量や守備面である程度目をつむる必要はあるけども、
この日もさっぱり期待できなかった赤嶺をベンチに入れとくよりは、
二川をベンチに入れておく方がよっぽど有益だったんじゃないだろうか。



このドローで、ガンバの1stステージ優勝が絶望的になったらしいけど、
あまりピンとこないのが正直なところ。

ホームで清水を降し、さらに1stステージ優勝へ前進した浦和の選手達ですら、
優勝が近付いているという感じは無いって言っているし、
無理矢理2ステージ制を盛り上げているマスコミとの温度感に、辟易させられるわ。

そんなモヤモヤを抱えつつも、
来週は代表の試合があるので、リーグ戦はちょっとの間お休み。

選手の疲労が心配ではあるけど、
宇佐美に関しては、代表から帰ってきたら動きが良くなっていることが多いので、
そこはハリルホジッチの手腕に期待したいところやね。

神戸戦では運動量が少なく、
以前の宇佐美に戻っていた感があるから、尚更そう思うわ。



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2015年6月7日

ところで本家のMSNではこの試合は中継されたのかい?



バルセロナ3-1ユベントス


なんだか2012年の欧州選手権の決勝を見ているかのような試合やった。

お互いに厳しいトーナメントを勝ち抜いてきた実力のあるチーム同士の対戦やのに、
完全に強者と弱者のコントラストがここまではっきり分かれたんやからね。



今のバルサが強いのは改めて言うまでも無いけど、
バルサの強さって、率いる監督によって質が異なるよね。

グアルディオラのチームは、偽の9番のメッシを中心とした攻撃力も然ることながら、
狂気を感じるほど高いDFライン設定で、全体をコンパクトに保ち、
ボールを奪われても、すぐに何人もの選手が連動して、
プレッシャーを掛けてボールを奪い返し、また攻撃を始めるという、
守備面でのインテンシティの高さも兼ね揃えていた。

まあ、そんなサッカーをやっていたせいで、
晩年はチームが疲弊してしまっていた感があったけども。

ルイス・エンリケのチームは、前からのプレスもそこまでやらず、
ボールを奪う位置も低いけど、その分、縦へのスピードは速く、
スペースがあるところで、MSNの個人技を生かそうっていうサッカーをしているよね。

そういう意味では、今のバルサって、
スペースのあるところで、ロナウジーニョの個人技を生かそうとした、
ライカールトのチームに似ていると思う。

ただ、この手のサッカーって、選手の個人能力ありきなところがある。

ライカールトの頃は、燃え尽き症候群に陥った選手達が、
チームの秩序を乱すようになって、強さを失っていったから、
今のバルサが強さを維持するためには、
ルイス・エンリケがどれだけチームの秩序を保てるかがカギになってくるんじゃないかな。
(まあ、ルイス・エンリケはビッグイヤーを置き土産に退団するかもしれないけど)



一方のユベントスは、イタリア国内では敵無しで、
欧州の舞台でもイタリアの復権を示したかったところやけど、
バルサ相手には、モラタがラッキーパンチを一発浴びせるのが精一杯やった。

ユーベのディフェンスの要であるキエッリーニがケガで不在であることを、
実況の青島は強調していたけど、
キエッリーニがいたところでこの結果は変わらなかったんじゃないかな。



昨季はレアル、今季はバルサと、スペイン国内にとどまらず、
欧州の舞台でもこの2強の強さは際立ち始めているね。

個人的には、プレミア勢にもっと頑張って欲しいという気持ちはあるんやけど、
来季もこの2強が優勝候補の最右翼であることは間違いないやろね。

ただ、チャンピオンズリーグの連覇は、
未だかつてどのチームも達成した事の無い究極のミッション。

グアルディオラ時代ですら成し得なかった快挙をバルサが達成するのか、
白い巨人が覇権を奪い返すのか、
はたまた第3勢力がこの2強に待ったをかけるのか。

来季の今頃、何色のユニフォームのチームがビッグイヤーを掲げているのか、
今から楽しみやね。














2015年6月5日

去年、鹿島に万博でやられたことをやりかえしただけの話



ガンバ大阪20鹿島アントラーズ


昨季の万博での鹿島戦は、
それほど圧倒されているっていう感じもしなかったのに、
終わってみたら何もできずに完敗という試合だった。

今季の万博での鹿島戦は、
それほど圧倒したっていう感じもしなかったのに、
終わってみたら何もさせずに完勝という試合だった。

開幕から苦しい戦いが続いている今季の鹿島やけど、
対戦すればさすがに手強い相手やろうと思っていたんよね。

ところが、蓋を空けてみたら、
試合終盤には堂安をJリーグデビューさせるほど余裕のある試合展開で、
拍子抜けさせられたわ。

パトリックがあれだけあったチャンスを1つでも決めてたら、
もっと長い時間チャンスを与えられたんじゃないかという点が悔やまれるけど、
まあ、堂安はまだ若い。

まだこれから先もチャンスはあるやろうし、
焦らずに実力と経験を蓄えて欲しいね



この試合で一際目を引いたのが、
前節のマリノス戦を欠場した今野と岩下のパフォーマンス。

今野は、欠場した次の試合では、
見る者に自身の存在価値を再認識させるような、
素晴らしいパフォーマンスを見せるよね。

GKのパンチングのミスを咄嗟にシュートした先制ゴールの場面だけでなく、
バイタルエリアを1人で守っているのかと錯覚するような守備範囲の広さといい、
獅子奮迅の見事な活躍だった。

ハリルホジッチは、この試合の今野を見て、
山口蛍なんか代表に呼んでる場合じゃないと思ってて欲しいわ。

岩下に関しては、守備力だけなら金正也も同等のレベルにあると思うんやけど、
ビルドアップ能力には雲泥の差があるよね。

この試合では、後ろでのパス回しが非常にスムーズやったからね。

ただ、岩下の貢献度って、そういうプレー面だけでなく、
ラフプレーをしたカイオへ一喝したり、
自身で得たPKを蹴ろうとして監督に却下された宇佐美を慰めたりと、
精神的な部分も非常に高い。

まあ、本人も言ってるように、最近お騒がせな彼ではあるけど、
あまり熱くなりすぎず、良いところは変わらずに続けて欲しいね。



鹿島に勝利した事で、試合の消化数が1試合少ないながらも2位に浮上。

ただ、浦和が負けない事もあって、なかなか勝ち点差が縮まらないね。

そんなリーグテーブルの状況を受け、
巷では、ガンバの1stステージの優勝が厳しくなったというニュースが流れているけど、
個人的には、最終的にチャンピオンシップで優勝できればそれで良いと思っているので、
そこまでステージ優勝に特別こだわりはない。

ただ、チャンピオンシップに出場できなければ元も子もないので、
次節の神戸戦もきっちりと勝ち点3を獲りにいきましょう。




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