2013年12月23日

2013年シーズン・参戦記録



なんか、この調子だと来季の開幕まで何も書かなそうなので、
毎年書いている参戦記で更新してみた。

【2013年シーズン生観戦成績】

4月14日  vsモンテディオ山形   @NDスタ   1-0  勝ち
5月3日   vsFC岐阜        @万博    2-0  勝ち
6月15日  vs水戸ホーリーホック  @K`sスタ  2-0  勝ち
7月7日   vsジェフ千葉      @フクアリ  0-3  負け
7月27日  vs東京ヴェルディ    @味スタ   3-3  引き分け
8月21日  vsガイナーレ鳥取    @とりスタ  7-1  勝ち
8月25日  vs横浜FC        @三ッ沢   2-2  引き分け
10月13日  vs大宮アルディージャ  @熊谷    0-0  負け
                       PK(3-4)
11月24日  vsザスパクサツ群馬   @正田醤油  1-1  引き分け


9戦、4勝3分2敗。


近年稀に見る参戦率の悪さと、
J2で1位になったのにも関わらず勝率が悪いのが目に付くね。

やっぱりJ2は日曜日開催が主やから、
月曜日が仕事だと、どうしても遠方の遠征を断念せざるを得なくなるんよね。

九州のアウェイは1試合ぐらい行っておきたかったんやけど、残念やわ。

ただ、K`sスタ、フクアリ、とりスタ、熊谷、正田醤油と、
今まで行ったことの無かったスタジアムに行けたのは、良い経験になったね。

勝率の悪さに関しては、
今季、ガンバが関東近郊のアウェイでの戦績が芳しくなかったのが、
関東サポの参戦成績にモロに影響してる。

J1は関東近郊のクラブがJ2よりも多いから、
来季は、関東近郊で勝ち点3を挙げる試合を増やさないと、
また残留争いに巻き込まれる羽目になりそうやな。



あと、万博に行ったのが、
ゴールデンウィークに開催された、岐阜戦の1試合のみというのも酷いな。

毎年、大阪ダービーの時に万博に行くようにしていたけど、
今年は大阪ダービーが無かったから、
万博に行くタイミングを逸してしまっていた。

まあ、来季は大阪ダービーが復活するから、
そのタイミングでまた万博に参戦するかな。



来季は、またJ1で戦う事になるので、参戦数は増えると思う。

ただ、今季は、J2だからと油断していて、
アウェイの松本戦と栃木戦のチケット争奪戦に敗れるという、
失態を犯しているので、来季は気を引き締めて、
チケットを入手したいと思う。

あと、久々にナビスコのグループステージも戦う事になるので、
1年間のトータルで、20試合ぐらいの参戦が目標かな。



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2013年11月24日

この試合がガンバがJ2で戦った最後の試合になりますように



正田醤油スタジアム行ってきました。


群馬の選手紹介の時、1人1人の選手に「ラストエンペラー」とか、
「ドラゴンストライカー」とかいうキャッチフレーズがついているのを見て、
随分、痛々しいなと思ったんやけど、
そう言えば、ガンバも、「マスターオブガンバ」とか、
「難攻不落のスペシャルワン」といったキャッチフレーズをつけているのを思い出して、
他サポ目線で見ると、こんなに恥ずかしいものなのかと思い知ってしまった。

来季は、選手紹介の時のキャッチフレーズは無くしてもええんとちゃうかな。

あ、あと、ジャスティス岩倉は、出オチで終わり感が尋常じゃなかったので、
次回は、フライパンを折り曲げるための筋トレはそこそこにして、
もうちょっと喋りの技術を磨いてきてください。


ガンバ大阪11ザスパクサツ群馬


J1昇格もJ2優勝も既に決めていたせいか、
いかにも消化試合っていう感じの気持ちの入って無い試合やった。

ピッチコンディションが悪かったのが言い訳にならないくらい、
パスミスとトラップミスが多かったし、
ボールを奪われた後の攻守の切り替えも遅く、球際の競り合いも緩かった。

対する群馬は、基本、平繁とロビーニョのカウンター一辺倒やったけど、
それでも何度かチャンスを作ってたね。

まあ、これまでのJ2の試合で何度も見てきたように、
ゴール前の精度が低くて、得点には至らなかったけど、
この試合に関しては、群馬の選手のホームであるはずのピッチが、
足を引っ張ってるような感じに見えてしまったな。

ただ、このダニエル・ロビーニョっていう選手は、
足下の技術が高くて小回りのきくドリブルをするし、
フィジカルも強くて、とても良い選手だという印象を受けたね。

そういや、前にガンバにいたラフィーニャもここでプレーしてたんだったな。

予算も限られてる中、こういう優秀なブラジル人選手を連れて来れるなんて、
群馬の強化部はなかなかのやり手なんじゃないだろうか。



前半をスコアレスドローで折り返すものの、
後半に入り、宇佐美が右サイドからのパス交換でペナルティエリアに侵入し、
最後はごちゃごちゃした感じになったけど、落ち着いて流し込み、ガンバが先制。

追いかける展開になった群馬は、中盤を1枚削って、
前線の枚数を増やしたけど、これが二川にスペースを与える結果になり、
逆にガンバにチャンスが増え始めたね。

ただ、何度も訪れる決定機をガンバの選手が決め切れずにいると、
試合終了間際に痛恨の失点。

正面に弾いた藤ヶ谷もアレやけど、シンプルにクリアしておけば、
なんでもないような場面やったはず。

まあ、決めるところで決めとかないと、
往々にしてこなりますよという、典型的な試合でしたな。


これで1年間のJ2の戦いは終了。

天皇杯は既に敗退していて、12月は試合が無いため、
ここから約3ヶ月間と言う、ガンバサポとしてはクラブ創設以来、
一番長いオフに突入する事になるね。

J1昇格、J2優勝と言う、最低限の目標は達成したけど、
同じく目標に掲げていた勝ち点90と、
シーズン100得点は達成することができなかったので、
なんとなく物足りない気持ちを抱えているのは、俺だけじゃないと思う。

来季は、この物足りなく感じている部分の穴埋めをしてくれると期待しているので、
長いオフでじっくりと英気を養って、来季に備えて欲しいね。

とにもかくにも、1年間お疲れさまでした。
また来季、J1のスタジアムで会いましょう。



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2013年11月20日

日本が強いのか、ベルギーが思ってたほど大したことなかったのか



日本32ベルギー


日韓W杯の時の日本vsベルギー戦で、日本相手に先制ゴールを奪ったヴィルモッツが、
今はベルギーの代表監督としてピッチサイドに立っている姿を見ると、
時の流れって早いもんだなぁとしみじみ思う。

11年前と同じように、この試合でもベルギーに先制を許し、
日本が逆転するという展開になったけど、
11年前と違ったのは、ベルギーに同点ゴールを許さず、
岡崎が3点目のゴールを挙げて、ベルギーを突き放すことに成功したこと。

その後、ベルギーに追撃のゴールを許したものの、
岡崎の3点目が日本の日韓W杯からの成長の証だ、と言うのはちょっと大袈裟かな。



土曜日のオランダ戦は守備の連係ミスから失点を許したので、
この試合はそこを意識して試合に臨んで欲しかったけど、
川島が藤ヶ谷でも年に1回もやらないような意味不明な飛び出しで、
ゴールマウスを留守にすると、更に、ルカクが左サイドから中に入れたボールに対し、
クリアしようとした酒井高徳が、後ろから来るミララスに気がつかずクリアし損ね、
ゴールを決められてしまうという、信じられないミスの連鎖で先制点を献上。

前半15分にして、1点ビハインドと、
何とも言いようの無い不安を抱える事になってしまった。

その後も、ホームの雰囲気に後押しされるベルギーに、
押し込まれる展開が続いたけど、前半37分に酒井宏樹のクロスを柿谷が合わせ、
前半のうちに同点に追いつくことができた。

オランダ戦で大迫が結果を残したのにも関わらず、
柿谷を先発起用したザッケローニに対し、
不満があったのは俺だけじゃなかったと思うけど、
そんなネガティヴなイメージを自らのゴールで払拭してみせたね。

あの、ニアへ飛び込むとみせかけた動きでヴェルマーレンを惑わせ、
フリーでヘディングシュートまで持っていった駆け引きは見事やったと思うわ。



後半に入り、日本は清武と山口に代えて、岡崎と遠藤を投入。

岡崎が執拗に裏を狙う動きでDFラインを押し下げ、全体を間延びさせると、
中盤にできたスペースで遠藤がタクトを振い始めた。

そして、日本の勝ち越しゴールが遠藤のパスから生まれたね。

左サイドから遠藤が右足のアウトサイドで中に入れたパスを、
香川がスルーし、後ろにいた本田が受けると、
利き足とは逆の右足を豪快に振り抜く。

これがゴールネットに突き刺さり、日本が勝ち越しゴールを奪う事に成功した。

先月の東欧遠征では不満の残るパフォーマンスに終わった本田やったけど、
ここ2試合ではエースと呼ぶに相応しい活躍を見せているね。

冬の移籍マーケットのオープンが近づいてきたから、
ここいらで自分の市場価値を高めとこかとでも思ってるんやろか。



この2点目で終わらなかったのがこの日の日本。

逆転ゴールから10分後には、長谷部のくさびのパスを、
柿谷がワンタッチでDFラインの裏へロビングで落とすと、
これを岡崎がダイレクトで蹴り込んで、リードは2点に。

オランダ戦に続いて、この試合でも金を払う価値があるような崩しが見れるとは、
思ってもみなかったわ。

前半の同点ゴールの時に褒めたばっかりやのに、
また柿谷を褒めるのはガンバサポとして癪ではあるんやけど、
あのロビングのパスを思いつくセンスは大したものやと思うわ。

ただ、ここからイケイケムードになるかなと思ってたけど、
逆に中だるみして低調な試合になってしまったのが残念やったね。

後半34分にセットプレーからアルデルワイレルトにゴールを許し、
1点差に追い詰められたけど、その前のセットプレーでも、
ヴェルマーレンをフリーにして、
クロスバー直撃のヘディングシュートを見舞われているので、
明らかに気が抜けてるように見えてしまったのが心残りかな。



親善試合とはいえ、欧州のトップリーグで主力を張る選手を、
大勢抱えるベルギー相手に、アウェイで勝つことができたっていうのは、
日本にとって非常に大きな収穫だったと思う。

逆に、個人能力の高い選手がたくさんいるのにも関わらず、
そんな彼らの能力が、チーム力として還元されていないベルギーの姿を見ると、
サッカーって本当に難しいスポーツだなと再認識させられたね。

今年の代表の活動はこれで終了。

来年のテストマッチの対戦相手は、来月に行われる、
W杯グループステージ抽選会の結果で決まってくると思うので、
ドローを心待ちにしたいね。



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2013年11月17日

J2とはいえタイトルを獲るってのは気分が良いものですな。



ガンバ大阪32モンテディオ山形


前半にいくつもあった決定的なチャンスを半分でも決めてれば、
前半で試合を終わらせる事もできたのにね。

それを決めないで、山形に反撃を許し、
最後まで昇格プレーオフへの望みを持たせてあげるなんて、
相変わらずガンバはお人好しやわ。

守備の建て直しを至上命題に掲げたシーズンのホーム最終戦が、
こんなんでいいのかと思わなくもないけど、
J2とはいえ、クラブ史上初となる万博で優勝を決めた試合が、
いかにもガンバらしいスコアで良かったなという気持ちの方が強いかな。



試合の立ち上がりは、昇格プレーオフ進出に向けて後が無い山形の圧力を、
真正面から受けてしまって、危ない場面を作られたけど、
藤春の突破からひとつチャンスを作ると、そこから落ち着く事ができたね。

すると、前半14分。

後ろから単純に前に蹴り出したボールに対し、
佐藤が競り合うもこれに触れる事ができず。

ただ、このボールがそのまま前に抜け通り、宇佐美がボールを拾うと、
そのままDFをぶっちぎってファーへ蹴り込んで先制。

シュートも巧かったけど、
あの、一度、前に大きく蹴りだしたコントロールで勝負ありって感じやったね。

これで試合の主導権は握ったかに思えたけど、
CKから萬代にニアで合わされてすぐに同点に追いつかれてしまった。

ニアポストに立っていたガンバの選手が誰だったかわからなかったけど、
あれはクリアできるボールだったんじゃないかなと思うね。

ルーカスがニアポストに立っていた時は、
ニアにくるボールをほとんど跳ね返してくれてたから、
この形で失点する事はまずなかったんやけど。

まあ、今季で引退する他のチームの選手の事を言ってもしょうがないか。

同点に追いつかれてしまったガンバやったけど、
藤春のクロスを山形のDFがオウンゴールして、
すぐさま、勝ち越し点を奪うことに成功。

後ろに佐藤がいたから、DFとしては触らざるを得ない状況やったけど、
この試合での佐藤の外しっぷりを見ると、
別に触らなくても佐藤にゴールを許さなかった気もする。

特に、右サイドの二川から出た、
R-18指定の超エロエロパスを佐藤が外してしまった時は、
思わず頭を抱えてしまったわ。



後半に入ると、お互いにチャンスが作れず、
中だるみ状態に入り、凡戦になってしまった。

ただ、この閉塞感を打ち破ったのは、やはり宇佐美だった。

ペナルティエリアの前で二川のフィードを受けると、
軽快なステップでDFを左右に揺さぶり、左足で地を這う強烈なミドル。

これがポストを跳ねてゴールマウスに吸い込まれ、
2点のリードをもたらすことに成功したね。

こうなってくると、後は落ち着いて試合をクローズするだけなんやけど、
ここからよもやの反撃を許すことになったね。

そのきっかけとなったのが、佐藤に代えてロチャを投入した事だと思う。

この試合の佐藤は、シュートは外しまくっていたけど、
相変わらず守備面での貢献度は高かったし、ポストプレーも頑張っていた。

それがロチャに代わったことで、前からのディフェンスが機能しなくなって、
押し込まれる展開になってしまったね。

まあ、あれだけの大ケガをした後やから、無理はさせられないのはわかるけど、
それやったら、もうちょっと早めに武井を投入して、
守備の運動量を補充しておけば、終盤にあれだけばたつくこともなかったと思うわ。



萬代にこぼれ球を押し込まれて、再び1点リードに迫られたものの、
なんとか逃げ切ってJ2優勝を決定。

J2のタイトルを獲ったところで、別にうかれるような事もないと思ってたけど、
試合後に藤春が泣いている姿を見ていると、徐々に達成感が湧いてきたね。

J2優勝でJ1昇格して当たり前という周囲の声の中、
ピッチでプレーする選手達には、昨年の残留争いとはまた違った、
プレッシャーが課されていたんだなとしみじみ思ったね。

とは言え、まだJ2での戦いは終わったわけじゃありません。

次節、最終節の群馬でザスパクサツに勝利し、
すっきりとJ2の舞台に別れを告げて欲しいと思います。



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お隣の8番君が決めてれば勝てたんじゃないの?



日本22オランダ


ここ最近の日本代表の戦いぶりを考えたら、
この試合にはほとんど期待してなかったんやけど、まさかのドロー。

前半に、内田のヘディングでのバックパスが吉田と西川の間に転がって、
ファンデルファールトに決められたゴールが無かったら、
もしくは、後半、香川のスルーパスに抜け出した柿谷が、
ドフリーでの1対1を決めてれば、勝てた試合やったね。



この試合の先発は、これまで不動のスタメンだった、
川島、遠藤、香川に代えて、西川、山口、清武を起用、
誰が務めてもイマイチな感じだった1トップには大迫が入るという、
保守的なザッケローニにしてみれば、思い切った布陣だったのではないだろうか。

対するオランダは、ファンペルシーがいない以外は、
ほぼベストメンバーと言っても過言じゃない顔ぶれがスタメンに名を連ねたね。

そんなオランダ相手に、試合開始早々から畳み掛けた日本は、
長友のサイドから立て続けにチャンスを作るけど、これは大迫と岡崎が決め切れず。

ただ、先月の東欧遠征では見えなかった攻撃の形が垣間見え、
「お!?これは良い感じじゃないか」と思っていたのも束の間、
山口のバックパスがかっさらわれて、ピンチを招いたあたりから、
徐々に雲行きが怪しくなってきて、先制点を奪われた後ぐらいからは防戦一方だった。

オランダはピッチ目一杯ワイドに選手を配置するから、
ちゃんとマークに行こうとすると、
コンパクトに戦いたい日本の陣形が間延びさせられるのよね。

そのせいで、パスも繋がらないし、プレスもかからないという悪循環。

そんな状況で、ロッベンが右サイドからドリブルでカットインし、
右45度の位置からインフロントで巻いたミドルという、
もはや彼のテンプレート対応という形で2点目を奪うと、
この試合はもう厳しいんじゃないかという感じがしたね。

ただ、前半終了間際に大迫がゴールを決め、後半に向けて望みを繋ぐことができた。

このゴールは、ゴールを決めた大迫よりも、長谷部が良かったね。

ボールを奪ってから素早く反転してドリブルを開始し、
大迫に精度・タイミングともに抜群のスルーパスを通した。

日本代表でキャプテンを務めるようになってから、
献身的なプレーがトレードマークになってしまった感があるけど、
浦和でプレーしていた頃に見せていた、長谷部のクリエイティブな部分が、
久し振りに見れた瞬間やったね。



後半に入って、日本は清武と長谷部に代えて、遠藤と香川を投入。

すると、前線からのプレスがハマりはじめ、
パスも回るようになり、徐々にペースを掴みはじめたね。

ただ、これは日本が良くなったと言うより、
オランダがナイジェル・デ・ヨンクを下げたのが原因だったかなと思う。

前半は、日本が前線からプレスを掛けても、
オランダのDFラインがボールを出しやすいところに、
ナイジェル・デ・ヨンクが顔を出してボールをもらいに来るから、
ことごとくプレスが剥がされてしまっていたからね。

まあ、理由はどうあれ、こうなってくると日本のペース。

後半15分に、遠藤のサイドチェンジを起点にパスワークで右サイドを崩すと、
大迫のポストプレーから本田が決めて、同点に追いつくことに成功した。

俺は、以前から、「本田や柿谷を1トップで起用するぐらいなら、大迫を起用しろ」と
言い続けてきたので、この試合で1G1Aと結果を残してくれたのは、素直に嬉しかった。

これでザッケローニが大迫をもっと信用してくれると良いなと思ってたら、
まさかの柿谷と途中交代。

ここ最近、代表で結果を残せていなくても、
ザッケローニは柿谷に随分と期待してんのやなと思わざるを得なかったね。

そんな期待を寄せてピッチに送り出したのにも関わらず、
あの決定機でのシュートミスを見て、ザッケローニの心境はどうだったんだろうか。



「オランダは本気じゃなかった」とか、あんまりそういう事言うのは好きじゃないから、
W杯優勝候補相手にこの結果は、素直にポジティヴに受け止めていいと思う。

次戦のベルギー戦でも、この試合の後半のような試合を見せて欲しいね。



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2013年11月10日

いざ、万博でのJ2優勝決定へ



ガンバ大阪20京都サンガ


もはや見慣れた光景でもある雨の西京極。

ただ、その西京極のピッチに村上伸次がいるのを見て、
4年前のあの試合を思い出してしまったのは、俺だけだろうか。

「これまで見たガンバの試合の中で、
一番レフェリングが酷かった試合は?」と訊かれたら、
未だに一番最初に思い出してしまうからね。

まあ、この試合では、レフェリングにイライラさせられることもなかったので、
そんな俺の心配は杞憂に終わったから良かったけど。



前節でJ1昇格が決定して気持ちに余裕ができたからか、この日のガンバには、
前節のような運動量や球際の激しさ、シュート意識の高さも見られず、
終始、京都にボールを支配され、攻撃を受ける展開。

ただ、京都も京都で、ボールは支配するものの、前線に起点が無いせいか、
なかなかシュートまで持って行けず、
それほど決定機を多く作れていたわけではなかった。

前節の神戸との対戦では、横谷が前線の起点の役割を担っていた事を考えると、
横谷をガンバ戦には出場させない契約にしたのは、
ウチのフロントにしては珍しくファインプレーだったんじゃないだろうか。

そんな劣勢な試合展開だったにも関わらず、先制したのはガンバ。

左サイドからの藤春のクロスを、GKのオ・スンフンが辛うじて触ってクリアするも、
こぼれ球をペナルティエリアに走り込んだ今野が豪快に叩き込んだね。

この後も、京都に主導権を握られていたけど、この得点があったから、
比較的、余裕をもって守備をすることができたと思う。



後半になって、さらに攻勢を強める京都に対し、
ガンバは自陣から出るのも一苦労というような展開に。

たまに訪れるカウンターのチャンスも、前線で起点となるべき宇佐美が、
簡単にボールを失ったり、オフサイドに引っ掛かったりするもんだから、
なかなか決定機に結び付けられず。

そんな宇佐美は後半25分に佐藤と交代を命じられたけど、
この試合のパフォーマンスを考えると、至極当然の交代だった。

交代で入った佐藤が、ポストプレーで前線に起点を作ったり、
簡単に前にクリアしただけのハイボールも、ちゃんと競り合って、
マイボールにしてくれるから、後ろの負担は格段に軽減されたと思う。

すると、後半41分、カウンターで左サイドを抜け出した大森が、待望の初ゴール。

これまで、どんなお膳立てを受けても、ことごとく外してきた大森やったけど、
さすがにあのドフリーは決めたか。

GKにぶつけてたから、ちょっと危なかったけど
すでにベンチに退いていた宇佐美と抱き合って喜ぶ姿を見て、
微笑ましい気持ちになったね。



2点リードとなったところで、京都のやる気が無くなり、
ガンバが攻勢に出始めたなと思ったところで、タイムアップ。

この勝利でJ2首位をキープ、あと神戸のJ1昇格もアシストする形になったね。

そんな神戸は、今節、アウェイで札幌に敗れたので、
ガンバは次節、万博で山形を降せば、クラブ史上初めて、
ホームで皿を掲げる事ができるね。

まあ、掲げる皿がJ1のものじゃないし、
キャプテンがベルギーに行ってしまって不在なのが不本意やけど、
ホームの観衆の前でJ2優勝を決めて欲しいと思います。



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2013年11月5日

1年でのJ1復帰はガンバ復活の序章にすぎない



ガンバ大阪40ロアッソ熊本


楽天の日本一の話題に隠れながら、ガンバ大阪の1年でのJ1復帰が決定。

ただ、1年でのJ1復帰は、あくまで最低限のノルマとして設定していたものやから、
そこをクリアしただけなので、特別、歓喜のような感情はなかったな。

あるとすれば、悪い夢から目を醒ました時の、あの変な汗が伴った安堵感か。

今季、いや、昨季の開幕戦の頃からだから、ほぼ2年ぐらい、
悪夢を見させられてきたようなもんだったからね。



試合内容については、非の打ちどころの無いぐらいの完璧な内容。

攻守の切り替えの速さ、前線からの守備意識の高さ、
ミドルシュートの意識の高さ、どれを取っても今季一番の内容だったのではないだろうか。

熊本のGKの南の奮闘が無かったら、
倍ぐらい点が入っててもおかしくないような試合展開やった。

どの試合もこれぐらいのテンションで臨めたら、
もっと楽にJ1昇格を決めれたんやろうけど、
長いシーズン、なかなかそういう風にはいかんのやろね。



この日もFW登録で出場した、遠藤のヘディングシュートを皮切りに、
丹羽、宇佐美が決めて、前半で3点リードを奪ったけど、
得点を挙げた選手よりも輝いていたのは二川だったように思う。

遠藤のゴールをアシストしたクロスなんて朝飯前で、
前方を2人のDFに塞がれているのにも関わらず、
ロビングで宇佐美に出したスルーパスなんて、鳥肌が出るレベルだった。

年々、運動量に陰りが見られて、無理はきかなくなってきているけど、
この試合のようなプレーを見せられると、
どれだけユースから活きの良い選手が出てきても、
二川の代わりを務められる選手はいないというのを再認識させられるね。



そんな二川がピッチから退いた後半、
このまま静かに試合終了の笛を聞くだけかなと思っていたサポーターに、
歓喜をもたらしたのは、前節の徳島戦で1年振りに戦列復帰した佐藤晃大やった。

右サイドからのクロスを胸トラップで落とし、右足を振り抜いて決めるという、
いかにも佐藤らしい、タッチ数の少ないゴールで、
この試合の最後に華を添えてくれた。

思えば、苦しかった昨季、リードを奪われ、弱々しく戦うガンバの選手の中でも、
前線に目を向ければ、守備に奔走し、ポストプレーに体を張り、
ハイボールに果敢に競り合う、佐藤の姿があったね。

でも、佐藤は、リーグ優勝を争っていた頃のガンバではプレーしていないから、
サポーターとしては、あまり佐藤と一緒に勝利を喜べていない。

来季は、佐藤にとって、孤軍奮闘していた昨季や、1年に渡るケガとの戦いが、
報われるシーズンになってほしいなと切に願うね。



J1復帰が決定した事で、イ・チュンソンや西川や東口など、
補強の話題が沸いて出てきたけど、
今は、トップでJ2リーグのゴールテープを切ることに集中してほしいね。

今年はもう天皇杯も敗退しているわけやから、体力を温存する理由も無いわけやし、
あと3試合、フルスロットルで試合に臨んで欲しいね。

そうこうしている間にも、補強に関しては、
復帰濃厚な上野山御大がなんとかしてくれるでしょう。



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2013年11月2日

勝負に徹した方がタイトルを獲得した。それだけの話。



柏レイソル10浦和レッズ


東京五輪に向けた改修工事に入るため、
今の国立競技場でナビスコの決勝が開催されるのは、これが最後。

いつもは秋晴れの中で行われることの多いナビスコ決勝やけど、
この日は、ちょっと趣が違って、重たい雲が空を覆い、
時折、しとしとと雨が降る中で行われた試合やった。



浦和も柏も同じフォーメーション、つまりミラーゲームやったわけやけど、
両チームが志向するサッカーは全くの対極。

ボールをポゼッションしながらゴールを目指す浦和と、
低い位置でブロックを作り、カウンター狙いの柏という試合展開になったね。

まあ、ベストメンバーの浦和に対し、
柏は、出場停止やケガ人やらで、5人主力を欠いてたから、
こういう戦い方をせざるをえなかったのかなとも思う。

それにも関わらず、柏が先制するんだからサッカーは面白い。

前半終了間際に、藤田のストレート系のクロスを、工藤が合わせたものやったけど、
柏としては、この日、初めてと言っても良いチャンスを得点に結びつけたね。

工藤は決勝点を挙げただけでなく、守備で槇野と対峙するシーンも多く、
攻守両面で存在感が際立ったね。

ゴールを挙げたのが工藤でなくても、MVPに相応しい活躍やったと思うわ。



1点入ると、後半は、これまで劣勢だった柏の方が、チャンスを多く作った。

前掛かりになる浦和のDFラインの裏を突いて、何度か決定機を迎えたけど、
ここは浦和のGKの山岸の奮闘もあって、得点には結びつかなかったね。

浦和は、後半終了間際に興梠が同点ゴールを挙げたかに見えたけど、
これはオフサイドの判定。

どう見てもオフサイドに見えたけど、線審が旗を挙げてなかったから、
「あれ?ゴール認められたの?」と思ってたら、
柏の選手が抗議して、オフサイドの判定がなされ、これはノーゴールに。

「オフサイドとわかっていたけど、喜んでいたらゴールと認められると思った」とか、
柏木がよく分からんこと言っていたけど、
もうちょっと早く判定を下していれば、これほど揉めることもなかったのに。

Jリーグには、2ステージ制云々の議論をする前に、
審判の質の向上に努めてほしいと思うわ。



タイトルの懸かった試合で、いつも通りに戦った浦和を、
勝負に徹して戦った柏が降した。

今年の元日の天皇杯決勝でも思ったけど、
2011年のリーグ優勝を経験した事で、柏は勝負強くなったね。

ガンバが最後にこの舞台に立ったのは2007年の話。

もう6年も経ったのか・・・来年はこの舞台に帰って来たいね。

まあ、仮にその時が訪れたところで、
試合会場が国立では無いっていうのは残念なところではあるねんけども。













2013年10月30日

進撃の宇佐美貴史



ガンバ大阪51徳島ヴォルティス


ドイツにいる時に、ガンバが快勝したっていう情報は確認してたんやけど、
さっき、録画を見終わって思ったのは、
スコアほど、試合内容が良くなかったんやなってこと。

先制点、1点返された後の得点、相手がPKを失敗した後の得点と、
試合のターニングポイントになりそうなところで、
きっちりとゴールを決める事ができたのが大きかったね。

と、言うか、徳島の津田は、
ほとんどPKをストップした事の無い藤ヶ谷の、何に威圧されたんだろうか。



そして、そんな決定力をガンバにもたらした、
宇佐美貴史抜きに、この試合は語れないでしょう。

この試合で4得点を挙げて、今季14試合で15ゴールとし、
3ヶ月しかプレーしてないのに得点ランキング上位に顔を出すと言う、
もはやJ2の中では変態的な存在になりつつあるね。

2点目の右サイドの角度の無いところからのミドルに関しては、
あのコンパクトな足の振り抜きで、あれだけ強烈なシュートが打てるのは、
日本人では宇佐美だけじゃないだろうか。

ハットトリックを決めた3点目のゴールに関しても、
ペナルティエリア内で徳島のDF陣をドリブルで手玉に取って決めたもので、
改めて彼の個人技の高さを見せつけられる事になった。

もはや、J2の舞台は彼には小さすぎるのかもしれない。

再び、海外リーグへ挑戦するためのステップとして、
早くJ1昇格を決めて、もっとレベルの高いところでやらせてやりたいと思ったね。



宇佐美以外のところの話をすると、
やっぱり、佐藤が大ケガから約1年振りにリーグ戦に復帰した事が挙げられる。

先日ケガから復帰した倉田以上に、まだ無理はできないと思うけど、
佐藤が本調子に戻れば、現在遠藤が担っている、
前線でのハイボールの競り合いやチェイシングを任せられるからね。

ただ、佐藤の復帰に関しては、古巣の徳島戦で復帰させると言う、
エモーショナルな部分が重要だった気がして、
ピッチ上で効果的な仕事ができていたかと言われるとできてなかった。

本調子の佐藤が見れるのは、来季の話になりそうやね。



そんな佐藤とは違い、途中出場で効果的な仕事をしたのは二川。

徳島に押され始めてバタつき出したチームに落ち着きをもたらしたあたり、
さすがベテランといったところ。

二川自身は、試合に出場し続けることにこだわっているけど、
こういう、途中出場で試合を落ち着かせる事ができるベテランがいれば、
監督としては重宝するのは間違いない。

個人的に、二川がこういう役割を受け入れてくれれば、
マンUのギグスのように、息の長いプレーヤーになる事もできるんじゃないかなと、
思ってるんやけど、どうやろ?



次節は万博で熊本と対戦。

神戸と京都の直接対決の結果次第では、J1昇格が決定するけど、
ガンバの試合が13時キックオフで、神戸の試合が19時キックオフやから、
J1昇格が決まったところで、スタジアムで祝えないと言う、
物足りない感じになりそうなのがイマイチやねんよな。

ただ、J1昇格はゴールではなく通過点だと割り切って、
熊本にきっちりと勝利を収め、あとは天命を待つっていう状態にしてほしいね。




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ブンデスリーガ紀行 ~メンヘングラートバッハ編~


日曜日はメンヘングラートバッハで、
ボルシアMGvsフランクフルトの試合を観戦予定ですが、
試合が17時30分キックオフなので、
午前中は観光とショッピングに充てることにしました。



まず、俺が訪れたのは、デュッセルドルフから電車で30分ぐらいのところにある、
世界遺産・ケルン大聖堂。


歴史的建造物の趣云々を抜きにして、
まずはそのデカさにビビってしまった。

ゴシック様式の建物としては世界最大で、
1248年に着工して、600年以上経った1880年に完成。

つまり、日本が鎌倉時代からここに建ってた建物ってこと。

ケルンの中央駅のすぐ目の前に建っていて、
周りの建物がどんどん近代化されていく光景を、
この大聖堂自身は変わらずに、ずっと同じ場所から見ていたんだなと思うと、
なんてスケールのデカい話なんだろうか。



大聖堂の前には、はるか昔から、ドイツのルール地方の産業を支えてきた、
ライン川が流れています。


ライン川に架かる橋の上のフェンスには、たくさんの南京錠が。


永遠の愛を約束するおまじないらしいけど、
似たような場所がイタリアか韓国にもあったような気がする。

なんか、この手の発想って、
どこの国の人間もあまり変わらなかったりするんだろうか。



この日は、日曜日だったので、大聖堂の中ではお祈りが行われていました。



パイプオルガンの音色と、讃美歌の歌声、
ステンドグラスの明かりが、聖堂内にとても荘厳な雰囲気を作っていたね。



ケルンを後にした俺は、デュッセルドルフに戻り、
ショッピングを楽しもう・・・と思ってたんやけど、
ドイツって日曜日はショッピングセンターもほとんどの店が休み。


飲食店だったら開いてるんやけどね。

しょうがないから、市庁舎付近の歩行者天国に行って、
昼飯を食べる店を探すことにしました。


オフィスビルが立ち並ぶ、デュッセルドルフの中央駅前とは違い、
ここはヨーロッパらしい中世的な街並みが今も残っているね。

そこで、適当にイタリアンの店を見つけて入りました。


ミートスパゲティって、平打ちの麺が普通なんだろうか。

なんか、食べにくくてしょうがなかったんやけど。



昼食を食べた後、メンヘングラートバッハへ移動。

13時45分に来るはずの電車が14時25分に来ると言う、
いかにも海外らしいルーズさに巻き込まれたけど、
なんとかメンヘングラートバッハ中央駅に到着。


中央駅からボルシアパークへの交通手段はバスという、情報を仕入れていたので、
ボルシアサポーターの人がたくさんいたバス乗り場で待って、
来たバスに乗ってみたんやけど、
俺と一緒のバスに乗っていたサポーターはスタジアムには行かず、
5つ先ぐらいのバス停で降りて、ぞろぞろとスポーツバーに入って行くではないか。

スタジアムへ行くためのアテが外れ、
見ず知らず、言葉も通じない場所で、途方に暮れていると、
そこに偶然通りかかった1台のタクシーが。

そのタクシーをなんとか捕まえてスタジアムへ行くことに成功しました。

あの、クロップ似のタクシーの運チャンには感謝してもし切れんわ。



そして、ボルシアパークへ到着。

っていうか、駅近のスタジアムが多いイングランドと違って、
ドイツのスタジアムって、あんまり交通アクセスが良くないんだよな。


ここも、5万人以上入るスタジアムなので、とてもデカい。

ただ、それでいてアットホームな雰囲気も持ち合わせていて、
先の2試合と比べると、とても好印象なスタジアムやったわ。




写真でも分かる通り、スタジアムの屋根に緑色の蛍光灯がついてて、
スタジアム内が、チームカラーの緑がかった照明になっていたのが、
とても印象的やったね。

ガンバの新スタジアムでも、同じように青色の蛍光灯とか、
使ってみてはどうだろうか。



試合は、前半11分に、名手・アランゴの直接FKが決まり、
ボルシアMGが先制。

直後に、アイクナーのヘディングシュートで同点になるけど、
すかさず、ウェントのゴールが決まり、勝ち越しに成功。

ホームで圧倒的な強さを誇るボルシアMGが、
この試合でも、その強さをいかんなく発揮したね。

その反面、アウェイでは借りてきた猫みたいになってしまうから、
「内弁慶」と揶揄されるチームでもあるんやけども。

後半に入って、フランクフルトが押し込む展開が続いたんやけど、
そこで俺が驚いたのが、「ここが正念場だぞ!」と言わんばかりに、
ホームゴール裏のサポーターの声量が上がり、
それに呼応するかのように、メインスタンドとバックスタンドの観客も、
手拍子で選手を後押しし始めたこと。

そんなホームの大声援をバックに、選手も本来の動きを取り戻し、
ヘアマンとラファエルのゴールで、フランクフルトを突き放すことに成功したね。

なんというか、チームを勝たせる応援って、
こういうのを言うんだなって思ったし、その雰囲気を体感できたのは、
Jリーグの試合でゴール裏で応援している俺にとって、とても良い経験になった。

ドイツでサッカー観戦するとなると、どうしてもバイエルンや、
ドルトムントの試合に足を運びがちになるけど、
俺は、このボルシアパークに行くことをお勧めするね。


今度は、ちゃんと中央駅行きのシャトルバスに乗り込み、
ボルシアパークを後にしました。

デュッセルドルフに帰って来た時は、夜の8時30分ぐらいやったんやけど、
日曜ということもあってか、昼間は開店していた飲食店ですら、既に店じまい。

しょうがないから、駅の構内でピザを買って、晩飯にしました。



そして、翌日、デュッセルドルフ国際空港から、
行きと同様にコペンハーゲン国際空港を経由して日本に帰りました。



初めて訪れたドイツやったけど、イングランドには2回行っているので、
プレミアとブンデスの違いみたいな観点でサッカー観光できたので、
全くの初めてよりは有意義な時間を過ごせたんじゃないかなと思う。

特筆すべきは、2006年のドイツW杯開催に伴って整備された、
近代的でキャパシティの大きなスタジアム。

しかも、その大きなキャパシティを、毎試合のように埋めてしまう、
この国の人たちのサッカー熱には、頭が下がる思いやわ。

ただ、そのサッカー熱が間違った方向に向いてしまった時の怖さも、
今回の旅で感じることになった。

暴力やマナー違反は論外だとは思うけど、
プレミアのように、観光地化されすぎて、そのスタジアムが本来持っていた、
熱気や雰囲気が失われるのも、それはそれで寂しい感じはするよね。

なんだか、色々、考えさせられることの多かった旅だったな。

来年はどこに行こうかな。

以上で、ブンデスリーガ紀行は終わりです。















ブンデスリーガ紀行 ~ゲルゼンキルヘン編~


土曜日は、朝7時50分シュツットガルド発の、
ICE(インター・シティ・エクスプレス)に乗って、
デュッセルドルフへ移動するところから始まります。

ホテルの朝食が7時30分からだったので、
ホテルの朝飯を食っていたら電車に間に合わないと判断し、
さっさとチェックアウトして、駅の構内にある、
マクドナルドで朝食。


やはり、マクドはどこの国で食っても安定感あるな。

そして、ICEで移動。

デュッセルドルフまでは2時間40分です。


あ、写真は普通の列車です。

ICEは写真撮れませんでした。

車内はこんな感じです。

日本で言うと、成田エクスプレスの車内に似てるかな。

そして、デュッセルドルフに到着。


構内はこんな感じです。


シュツットガルドの駅に比べると、開放感が無いけど、
ビジネスの街らしく、洗練された雰囲気はあるよね。



ホテルにチェックインして、最初に向かったのが、
ドイツ最大の日本人街、イマーマン通り。

そう、デュッセルドルフは、日系企業の進出も多く、
ドイツで一番、日本人が暮らす街なのです。


軒には、日本で見慣れたような、居酒屋や寿司屋などが並んでいます。

そういや以前、友達の弟が、世界放浪の旅に出た時、
デュッセルドルフでバイトしようとしてたな。

そんな彼は、今頃、商社マンとして頑張っているだろう。



そのイマーマン通りにある、匠というラーメン屋で、
昼飯を食う事にしました。



う~ん、やっぱり、ドイツ人の舌に合わせているのか、
日本で食うラーメンの方が旨いのは間違いないわ。

しかも、ラーメン食った後に、チャーシュー丼が出てくると言う、
なかなかヘビーなセットメニューだったので、
昼食の後、しばらく腹が苦しかったわ。



十分すぎる腹ごしらえの後、デュッセルドルフから、
今回の旅の最大の目的である、シャルケvsドルトムント戦を観戦するために、
シャルケのホーム、フェルテンスアリーナのある、ゲルゼンキルヘンへ移動。

ゲルゼンキルヘンの駅に着くと、
既に臨戦モードに入ったシャルケサポーターが、
大声でチャントを歌っていました。

ただ、フェルテンスアリーナって、交通のアクセスがとても悪くて、
ゲルゼンキルヘンの駅から路面電車でスタジアムに向かうんやけど、
代替の交通手段が無いから、ほとんどの人がそれを利用するので、
車内はドイツ人の大男達ですし詰め状態。

スタジアムに着いた頃には、一仕事終えたみたいな疲労感やったわ。



しかし、そんな疲弊した俺に追い討ちをかけたのが、
「ホーム側のチケットです」と言って、旅行代理店の人に渡されたチケットが、
アウェイのドルトムント側のゴール裏席のチケットだったということ。

まあ、俺は3年前にイングランドのストークに行った時も、
「ホームのストーク側です」と言って渡されたチケットが、
アウェイのマンU側だったっていう事があったので、
これは想定の範囲内ではあったんやけどね。

それ以来、俺は、どちらのチームの応援席に座るか確認してから、
グッズを買うようにしてる。


ドルトムント側に割り当てられている席の数を考えると、
座ってゆっくり試合を見るなんて事は考えられないから、
立ち見はこの時点で既に決定。

っていうか、ドルトムントって、
ホームゲームは常に観客7万人以上を動員する超人気クラブやから、
この試合のチケットを手に入れたいって言う人はたくさんいたはずやのに、
どうやって日本の代理店なんかが、この席種を押さえる事ができたんだろうか。

どう考えても、シャルケ側のチケットを入手するより難しい気がするんだが。

そして、スタジアムに入場。

2階の端っこの席だったけど、サッカー専用だし、
スタンドの傾斜もかなりキツイから、ピッチは見やすい。

ただ、さっきも書いたように、立ち見だから、
俺の前には190cm強の大男達が、太い両腕を突きあげながら、
チャントを歌ったり、手拍子をしたりするので、
後ろに立っていると全然前が見えない。

仕方なく、座席の上に立って見る事にしました。

日本では、マナー違反になるけど、
この場合はやむなしって感じやわ。

ただ、選手が出てきて、キックオフの笛が吹かれようとする時に、
ドルトムントのゴール裏で、花火・爆竹・発煙筒の、
フーリガンの3大アイテムがコラボレーション。

さらには、ドルトムントのサポーターと警備員(ガチの警察)が、
取っ組み合いの喧嘩を始めたため、審判が試合をするのは危険と判断し、
選手は一時、ピッチから引き上げて行ったね。

う~ん、日本のTVで、海外の試合でフーリガンが暴れている映像を見ても、
他人事のように思っていたところがあるんやけど、
自分が実際にあの集団の中にいると、さすがに身の危険を感じてしまったわ。



一時の喧騒が収まると、改めて試合はキックオフ。

ただ、スタジアムには、まだ火薬の匂いが充満していたけども。



試合の方は、明らかに両チームの力の差が出た結果になったね。

ドルトムントの凄まじいまでの攻守の切り替えの速さと、
前線からの守備意識の高さは、
普段、ガンバの試合ばかり見ている俺からしたら、衝撃的やったわ。

対するシャルケは、トップ下のボアテングがドルトムントのボランチである、
シャヒンとギュンドアンへのチェックを全然しないし、
同点に追いつくチャンスだったPKを外すなど、
攻守に渡ってブレーキになってしまっていた。

内田は奮闘していたけど、逆サイドのアオゴが何度も裏を取られ、
ピンチを招いていたね。

ドルトムントの1点目のオバメヤンのゴールも、
シャルケの左サイドを崩された形やったしね。

後半に入って、シャヒンが豪快なミドルを突き刺し、
ドルトムントが2点リード。

シャルケもマイヤーのゴールで1点を返すものの、
ドルトムントがブワシュコブスキのゴールで、
再度、突き放して勝負有り。

ドルトムントが伝統のルールダービーを制しました。

試合前の喧騒で、若干、ビビってはいたものの、
試合が始まると、隣のドルトムントのサポーターと、
肩を組んで跳びはねたり、チャントを歌ったりして、
意外と楽しんでいる自分がいたことにビックリした。

ハーフタイムには、一緒に「♪か~がわしんじ~♪」と、
歌って交流を図る事もできたしね。
(まあ、ガンバサポの俺としては、この歌を歌うのは本望じゃないが)

ただ、ゴールが決まる度に、周りにいる人が、
手に持っていたビールのコップを上に放り投げるから、
この試合では、3回のゴールと、1回のPKストップで、計4回、
ビールを頭からかぶったせいで、髪の毛がカピカピになってしまったけど。

そして、シャルケのグッズショップで買い物をした後、
ホテルへ帰ります。

ただ、ここからが大変だった。

行きと同様に、すし詰めの路面電車に乗って帰ったんやけど、
酔っぱらったサポーターが電車にしがみついて離れないから、
なかなか駅を出発できず、ゲルゼンキルヘンの駅に着くまでに、
行きの倍以上の時間が掛かってしまった。

ゲルゼンキルヘンからデュッセルドルフへの帰路でも、
謎の車両変更で、デュイスブルクで足止めをくらうし、
デュッセルドルフに着いた頃には、へとへとだったわ。


晩御飯は、昼食を食べたイマーマン通りから、
一本路地を隔てたところにある、
クロースター通りのそば庵という店で、ざるそばを食べました。



ゲルゼンキルヘンに行って思った事は、LINEでも書いたけど、
興味本位で行くようなところじゃないって事。

イングランドのプレミアリーグと違って、
良くも悪くも観光地化されていないから、
ディープなドイツサッカーの雰囲気や熱気を味わえる反面、
スタジアムに来るお客さんのマナーもなっていない。

試合前の暴動もそうやけど、禁煙のスタジアム内でも、
お構いなしに煙草を吸いまくっているし、
あっちこっちで立ちションしてる
(スタジアムのコンコースの排水溝とかでもしてた)から、
スタジアム全体的に異臭がするしね。

あと、交通網も路面電車以外の選択肢が無く、
整備されていないから、6万人以上の客を捌き切れない。

シャルケの内田篤人の応援でゲルゼンキルヘンに来ていた、
日本人の女の人にも何人かに会ったけど、
総じて、不満は隠しきれない様子やったね。

そもそも、ゲルゼンキルヘンもドルトムントも、
女の人や子供が安心して行けるようなところじゃないと思うわ。

女の人で、どうしてもシャルケの試合を見に行きたいって人がいるなら、
個人旅行じゃなくて、ツアーを申し込む方をお勧めする。

そっちの方が、ホテルからスタジアムの送迎もあるし、
安全な席で、固まって試合観戦できるしね。

繰り返しになるけど、
本当に興味本位で行くようなところじゃないよ、ここは。



日曜日は、メンヘングラートバッハで、
ボルシアMGvsフランクフルトの試合を観戦します。

~続く~














2013年10月29日

ブンデスリーガ紀行 ~シュツットガルド編~


5月に行われたチャンピオンズリーグの決勝のカードを覚えていますでしょうか。

そうですね、バイエルンvsドルトムントのドイツ勢対決でしたよね。

「今、時代はドイツだぞ!」と思い立ったが吉日、
10月24日から6日間、ブンデスリーガ観戦のためにドイツに行ってきました。

去年と3年前にプレミアリーグを見にイングランドに行った時は、
直行便でロンドンまで行ったけど、
今回はコペンハーゲンを経由してのドイツ入りだったので、
片道18時間という移動するだけでも疲労困憊になりそうな日程。

三十路に近づいてきて、徐々に無理できない体になってきているので、
こんな事ができるのも今のうちだけだろうな。


24日の朝11時40分の便でコペンハーゲンに出発。

台風27号の影響で、出発が45分ほど遅れたり、
離陸した後も、尋常じゃないぐらい機体が揺れたりしたけど、
なんとか11時間後、コペンハーゲン国際空港へ到着。


国際空港って、どこも免税のブランドショップが立ち並ぶ、高級ブティック感があるけど、
コペンハーゲンのそれは、俺が今まで訪れた、
成田、仁川、ヒースロー、シドニーと比べても、
一線を画している感はあったね。



5時間の乗り継ぎ待ちを経て、コペンハーゲンを出発。

最初の目的地、シュツットガルドへ着いたのは、午後10時過ぎだったので、
さすがにここから行動する元気も無く、
ホテルにチェックインすると、すぐに寝てしまいました。



そして翌朝。

この日は、メルセデスベンツアリーナで、
シュツットガルドvsニュルンベルクの試合を観戦予定やけど、
いかんせん、試合は夜の8時30分キックオフやから、それまでは市内を観光する事に。

ホテルの前の道はこんな感じです。


シュツットガルド駅の構内です。

今回の旅では、3日間、DB(ドイツ国鉄)、Sバーン(地下鉄)が乗り放題の、
ジャーマンレイルパスを使って移動するので、ここの窓口で、
パスにスタンプを押してもらいます。


まず、俺が最初にやってきたのは、ポルシェミュージアム。


シュツットガルドって、ポルシェとベンツの工場がある企業城下町やから、
ベルリンやミュンヘンのような文化財が少なくて、
観光するとなると、どうしてもこういうところになってしまうんよね。



前日にシュツットガルドに着いてから、ポルシェミュージアムに来るまで、
日本人どころか、アジア人すら1人も見なかったのに、
ポルシェミュージアムに来ると、いたるところから聞こえてくる日本語。

彼らも、俺と同じようにサッカーの試合までの時間つぶしでここに来ているのか、
それとも、車好きが高じてここに来ているのだろうか。



ポルシェミュージアムに入ると、最初に目に飛び込んできたのは、
ポルシェ911の1965年モデル。


俺はどちらかというとバイクの方が好きで、あんまり車はわからないんやけど、
ポルシェの911は俺でも知ってる。

あと、ポルシェって、あんまりレースに参戦してるイメージが無かったんやけど、
レーシングカーも多数展示されてました。


ポルシェミュージアムを後にした俺は、昼食を食べるために、
シュツットガルドの中心街、ケーニッヒ通りへ。

ケーニッヒ通りには大道芸人がたくさんいたね。

平日の昼間っから何やってるんだろうって、ちょっと思ったけど。


俺が昼飯を食べに訪れたのは、地元でも有名なステーキハウス、オーセン・ヴィリィ。



俺は、全くと言っていいほど酒が飲めない人なので、
ビールを飲んで楽しむと言うような、ドイツらしい観光ができないのが残念なんやけど、
ここのステーキは本当においしかったね。



午後からはメルセデスベンツミュージアムに移動。

大して車が好きってわけでもないのに、クルマ充しております。




ポルシェミュージアムは、
ほぼ、今の型の車に近いデザインのものしか展示されてなかったけど、
メルセデスベンツミュージアムは、木で作られた車とかが展示されていて、
車の歴史を感じさせてくれるような場所やった。


F1好きな俺としては、マクラーレン・メルセデスの車体が展示されていたのには興奮した。

ライコネンとモントーヤの頃が一番好きだったな。



メルセデスベンツミュージアムを後にした俺は、
ミュージアムに併設されているスタジアム、
メルセデスベンツアリーナに向かいました。


正式名称はゴットブリー・ダイムラー・シュタディオンっていうらしいけど、
スタジアム内でも、地図でも、駅名でも表記が統一されてないから、
企業的に、ネーミングライツ取った意味あんのかなって思ってしまった。



スタメンが発表されてから気づいたんやけど、
どっちのチームにも日本人選手がいるんやね。

この試合ではシュツットガルドの酒井高徳はベンチにも入って無かったけど、
ニュルンベルクは清武と長谷部の2人はスタメンに名前を連ねていたね。

あんまり日本で海外サッカーを見ている時は、そんな風には思わんけど、
現地で見ると、なんか誇らしい気持ちになったわ。




日本で調べた情報では、
シュツットガルドのファンってさほど熱心では無いっていう話やったけど、
この日の観客は4万8千人。

6万人収容のスタジアムなので、空席はちらほらあるけども、
平日の夜の試合だと十分すぎる入りではないだろうか。

これで熱心じゃないって言われるなんて、
他のクラブはどれだけ熱狂的なんだって思ってしまうわ。


ニュルンベルクのサポーターも、数は少ないながらも、
大きな声で声援を送っていたね。



試合の方はどうだったのかと言うと、シュツットガルドが、
前半開始早々に、よくわからんPKを獲得。

これをエースのイビシェヴィッチがきっちりと決めて、シュツットガルドが、
前半3分で先制点を挙げる事に成功したね。

っていうか、PKの判定に抗議する長谷部の姿が、
日本代表の試合で、審判に抗議している姿とダブって見えて、
思わず吹き出しそうになってしまった。



これでシュツットガルドが優勢に試合を進められるかなと思いきや、
ニュルンベルクの右サイドのドゥルミッチが裏へ飛び出すと、
右足のアウトサイドでファーポストに流し込んで、3分後に同点に。

これは点の取り合いの展開になるかなと思っていたけど、
そんな俺の予想はかすりもせず、スコアはこのまま動かずにドローという、
なんとなく残念な感じで終了。



両チームに対して俺が抱いた印象なんやけど、
まず、ニュルンベルクに関しては、昨シーズンの縦ポンサッカーから、
脱却しようと試みて苦労している印象が強かった。

パスは繋ごうとするんだけども、いかんせん、
いる選手とやっているサッカーの内容が合っていないから、
どうも上手くいっていない感じが否めないね。

なんとなく、相馬監督時代の川崎とダブって見えた。



ホームチームのシュツットガルドに関しては、
「あれ?こんなに大したことないチームだったっけ?」っていう印象。

前線のイビシェヴィッチはブンデスリーガを代表するストライカーだと思うけど、
いかんせん、中盤が全然作れてなくて、彼に良いパスが供給されないのが痛いね。

サイドチェンジのパスも、何回、味方同士で合わなくて、
タッチラインを割ったことか。

ゴメスやフレブを擁して、マイスターシャーレを掲げたのは、
もう遠い過去の話なんだなと思ってしまった。



試合後、ホテルに帰って就寝。

土曜日は、シャルケvsドルトムントの試合、
日曜日は、ボルシアMGvsフランクフルトの試合を見るために、
次の目的地、デュッセルドルフへ向かいます。

~続く~