2013年10月30日

ブンデスリーガ紀行 ~メンヘングラートバッハ編~


日曜日はメンヘングラートバッハで、
ボルシアMGvsフランクフルトの試合を観戦予定ですが、
試合が17時30分キックオフなので、
午前中は観光とショッピングに充てることにしました。



まず、俺が訪れたのは、デュッセルドルフから電車で30分ぐらいのところにある、
世界遺産・ケルン大聖堂。


歴史的建造物の趣云々を抜きにして、
まずはそのデカさにビビってしまった。

ゴシック様式の建物としては世界最大で、
1248年に着工して、600年以上経った1880年に完成。

つまり、日本が鎌倉時代からここに建ってた建物ってこと。

ケルンの中央駅のすぐ目の前に建っていて、
周りの建物がどんどん近代化されていく光景を、
この大聖堂自身は変わらずに、ずっと同じ場所から見ていたんだなと思うと、
なんてスケールのデカい話なんだろうか。



大聖堂の前には、はるか昔から、ドイツのルール地方の産業を支えてきた、
ライン川が流れています。


ライン川に架かる橋の上のフェンスには、たくさんの南京錠が。


永遠の愛を約束するおまじないらしいけど、
似たような場所がイタリアか韓国にもあったような気がする。

なんか、この手の発想って、
どこの国の人間もあまり変わらなかったりするんだろうか。



この日は、日曜日だったので、大聖堂の中ではお祈りが行われていました。



パイプオルガンの音色と、讃美歌の歌声、
ステンドグラスの明かりが、聖堂内にとても荘厳な雰囲気を作っていたね。



ケルンを後にした俺は、デュッセルドルフに戻り、
ショッピングを楽しもう・・・と思ってたんやけど、
ドイツって日曜日はショッピングセンターもほとんどの店が休み。


飲食店だったら開いてるんやけどね。

しょうがないから、市庁舎付近の歩行者天国に行って、
昼飯を食べる店を探すことにしました。


オフィスビルが立ち並ぶ、デュッセルドルフの中央駅前とは違い、
ここはヨーロッパらしい中世的な街並みが今も残っているね。

そこで、適当にイタリアンの店を見つけて入りました。


ミートスパゲティって、平打ちの麺が普通なんだろうか。

なんか、食べにくくてしょうがなかったんやけど。



昼食を食べた後、メンヘングラートバッハへ移動。

13時45分に来るはずの電車が14時25分に来ると言う、
いかにも海外らしいルーズさに巻き込まれたけど、
なんとかメンヘングラートバッハ中央駅に到着。


中央駅からボルシアパークへの交通手段はバスという、情報を仕入れていたので、
ボルシアサポーターの人がたくさんいたバス乗り場で待って、
来たバスに乗ってみたんやけど、
俺と一緒のバスに乗っていたサポーターはスタジアムには行かず、
5つ先ぐらいのバス停で降りて、ぞろぞろとスポーツバーに入って行くではないか。

スタジアムへ行くためのアテが外れ、
見ず知らず、言葉も通じない場所で、途方に暮れていると、
そこに偶然通りかかった1台のタクシーが。

そのタクシーをなんとか捕まえてスタジアムへ行くことに成功しました。

あの、クロップ似のタクシーの運チャンには感謝してもし切れんわ。



そして、ボルシアパークへ到着。

っていうか、駅近のスタジアムが多いイングランドと違って、
ドイツのスタジアムって、あんまり交通アクセスが良くないんだよな。


ここも、5万人以上入るスタジアムなので、とてもデカい。

ただ、それでいてアットホームな雰囲気も持ち合わせていて、
先の2試合と比べると、とても好印象なスタジアムやったわ。




写真でも分かる通り、スタジアムの屋根に緑色の蛍光灯がついてて、
スタジアム内が、チームカラーの緑がかった照明になっていたのが、
とても印象的やったね。

ガンバの新スタジアムでも、同じように青色の蛍光灯とか、
使ってみてはどうだろうか。



試合は、前半11分に、名手・アランゴの直接FKが決まり、
ボルシアMGが先制。

直後に、アイクナーのヘディングシュートで同点になるけど、
すかさず、ウェントのゴールが決まり、勝ち越しに成功。

ホームで圧倒的な強さを誇るボルシアMGが、
この試合でも、その強さをいかんなく発揮したね。

その反面、アウェイでは借りてきた猫みたいになってしまうから、
「内弁慶」と揶揄されるチームでもあるんやけども。

後半に入って、フランクフルトが押し込む展開が続いたんやけど、
そこで俺が驚いたのが、「ここが正念場だぞ!」と言わんばかりに、
ホームゴール裏のサポーターの声量が上がり、
それに呼応するかのように、メインスタンドとバックスタンドの観客も、
手拍子で選手を後押しし始めたこと。

そんなホームの大声援をバックに、選手も本来の動きを取り戻し、
ヘアマンとラファエルのゴールで、フランクフルトを突き放すことに成功したね。

なんというか、チームを勝たせる応援って、
こういうのを言うんだなって思ったし、その雰囲気を体感できたのは、
Jリーグの試合でゴール裏で応援している俺にとって、とても良い経験になった。

ドイツでサッカー観戦するとなると、どうしてもバイエルンや、
ドルトムントの試合に足を運びがちになるけど、
俺は、このボルシアパークに行くことをお勧めするね。


今度は、ちゃんと中央駅行きのシャトルバスに乗り込み、
ボルシアパークを後にしました。

デュッセルドルフに帰って来た時は、夜の8時30分ぐらいやったんやけど、
日曜ということもあってか、昼間は開店していた飲食店ですら、既に店じまい。

しょうがないから、駅の構内でピザを買って、晩飯にしました。



そして、翌日、デュッセルドルフ国際空港から、
行きと同様にコペンハーゲン国際空港を経由して日本に帰りました。



初めて訪れたドイツやったけど、イングランドには2回行っているので、
プレミアとブンデスの違いみたいな観点でサッカー観光できたので、
全くの初めてよりは有意義な時間を過ごせたんじゃないかなと思う。

特筆すべきは、2006年のドイツW杯開催に伴って整備された、
近代的でキャパシティの大きなスタジアム。

しかも、その大きなキャパシティを、毎試合のように埋めてしまう、
この国の人たちのサッカー熱には、頭が下がる思いやわ。

ただ、そのサッカー熱が間違った方向に向いてしまった時の怖さも、
今回の旅で感じることになった。

暴力やマナー違反は論外だとは思うけど、
プレミアのように、観光地化されすぎて、そのスタジアムが本来持っていた、
熱気や雰囲気が失われるのも、それはそれで寂しい感じはするよね。

なんだか、色々、考えさせられることの多かった旅だったな。

来年はどこに行こうかな。

以上で、ブンデスリーガ紀行は終わりです。















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