2013年10月30日

ブンデスリーガ紀行 ~ゲルゼンキルヘン編~


土曜日は、朝7時50分シュツットガルド発の、
ICE(インター・シティ・エクスプレス)に乗って、
デュッセルドルフへ移動するところから始まります。

ホテルの朝食が7時30分からだったので、
ホテルの朝飯を食っていたら電車に間に合わないと判断し、
さっさとチェックアウトして、駅の構内にある、
マクドナルドで朝食。


やはり、マクドはどこの国で食っても安定感あるな。

そして、ICEで移動。

デュッセルドルフまでは2時間40分です。


あ、写真は普通の列車です。

ICEは写真撮れませんでした。

車内はこんな感じです。

日本で言うと、成田エクスプレスの車内に似てるかな。

そして、デュッセルドルフに到着。


構内はこんな感じです。


シュツットガルドの駅に比べると、開放感が無いけど、
ビジネスの街らしく、洗練された雰囲気はあるよね。



ホテルにチェックインして、最初に向かったのが、
ドイツ最大の日本人街、イマーマン通り。

そう、デュッセルドルフは、日系企業の進出も多く、
ドイツで一番、日本人が暮らす街なのです。


軒には、日本で見慣れたような、居酒屋や寿司屋などが並んでいます。

そういや以前、友達の弟が、世界放浪の旅に出た時、
デュッセルドルフでバイトしようとしてたな。

そんな彼は、今頃、商社マンとして頑張っているだろう。



そのイマーマン通りにある、匠というラーメン屋で、
昼飯を食う事にしました。



う~ん、やっぱり、ドイツ人の舌に合わせているのか、
日本で食うラーメンの方が旨いのは間違いないわ。

しかも、ラーメン食った後に、チャーシュー丼が出てくると言う、
なかなかヘビーなセットメニューだったので、
昼食の後、しばらく腹が苦しかったわ。



十分すぎる腹ごしらえの後、デュッセルドルフから、
今回の旅の最大の目的である、シャルケvsドルトムント戦を観戦するために、
シャルケのホーム、フェルテンスアリーナのある、ゲルゼンキルヘンへ移動。

ゲルゼンキルヘンの駅に着くと、
既に臨戦モードに入ったシャルケサポーターが、
大声でチャントを歌っていました。

ただ、フェルテンスアリーナって、交通のアクセスがとても悪くて、
ゲルゼンキルヘンの駅から路面電車でスタジアムに向かうんやけど、
代替の交通手段が無いから、ほとんどの人がそれを利用するので、
車内はドイツ人の大男達ですし詰め状態。

スタジアムに着いた頃には、一仕事終えたみたいな疲労感やったわ。



しかし、そんな疲弊した俺に追い討ちをかけたのが、
「ホーム側のチケットです」と言って、旅行代理店の人に渡されたチケットが、
アウェイのドルトムント側のゴール裏席のチケットだったということ。

まあ、俺は3年前にイングランドのストークに行った時も、
「ホームのストーク側です」と言って渡されたチケットが、
アウェイのマンU側だったっていう事があったので、
これは想定の範囲内ではあったんやけどね。

それ以来、俺は、どちらのチームの応援席に座るか確認してから、
グッズを買うようにしてる。


ドルトムント側に割り当てられている席の数を考えると、
座ってゆっくり試合を見るなんて事は考えられないから、
立ち見はこの時点で既に決定。

っていうか、ドルトムントって、
ホームゲームは常に観客7万人以上を動員する超人気クラブやから、
この試合のチケットを手に入れたいって言う人はたくさんいたはずやのに、
どうやって日本の代理店なんかが、この席種を押さえる事ができたんだろうか。

どう考えても、シャルケ側のチケットを入手するより難しい気がするんだが。

そして、スタジアムに入場。

2階の端っこの席だったけど、サッカー専用だし、
スタンドの傾斜もかなりキツイから、ピッチは見やすい。

ただ、さっきも書いたように、立ち見だから、
俺の前には190cm強の大男達が、太い両腕を突きあげながら、
チャントを歌ったり、手拍子をしたりするので、
後ろに立っていると全然前が見えない。

仕方なく、座席の上に立って見る事にしました。

日本では、マナー違反になるけど、
この場合はやむなしって感じやわ。

ただ、選手が出てきて、キックオフの笛が吹かれようとする時に、
ドルトムントのゴール裏で、花火・爆竹・発煙筒の、
フーリガンの3大アイテムがコラボレーション。

さらには、ドルトムントのサポーターと警備員(ガチの警察)が、
取っ組み合いの喧嘩を始めたため、審判が試合をするのは危険と判断し、
選手は一時、ピッチから引き上げて行ったね。

う~ん、日本のTVで、海外の試合でフーリガンが暴れている映像を見ても、
他人事のように思っていたところがあるんやけど、
自分が実際にあの集団の中にいると、さすがに身の危険を感じてしまったわ。



一時の喧騒が収まると、改めて試合はキックオフ。

ただ、スタジアムには、まだ火薬の匂いが充満していたけども。



試合の方は、明らかに両チームの力の差が出た結果になったね。

ドルトムントの凄まじいまでの攻守の切り替えの速さと、
前線からの守備意識の高さは、
普段、ガンバの試合ばかり見ている俺からしたら、衝撃的やったわ。

対するシャルケは、トップ下のボアテングがドルトムントのボランチである、
シャヒンとギュンドアンへのチェックを全然しないし、
同点に追いつくチャンスだったPKを外すなど、
攻守に渡ってブレーキになってしまっていた。

内田は奮闘していたけど、逆サイドのアオゴが何度も裏を取られ、
ピンチを招いていたね。

ドルトムントの1点目のオバメヤンのゴールも、
シャルケの左サイドを崩された形やったしね。

後半に入って、シャヒンが豪快なミドルを突き刺し、
ドルトムントが2点リード。

シャルケもマイヤーのゴールで1点を返すものの、
ドルトムントがブワシュコブスキのゴールで、
再度、突き放して勝負有り。

ドルトムントが伝統のルールダービーを制しました。

試合前の喧騒で、若干、ビビってはいたものの、
試合が始まると、隣のドルトムントのサポーターと、
肩を組んで跳びはねたり、チャントを歌ったりして、
意外と楽しんでいる自分がいたことにビックリした。

ハーフタイムには、一緒に「♪か~がわしんじ~♪」と、
歌って交流を図る事もできたしね。
(まあ、ガンバサポの俺としては、この歌を歌うのは本望じゃないが)

ただ、ゴールが決まる度に、周りにいる人が、
手に持っていたビールのコップを上に放り投げるから、
この試合では、3回のゴールと、1回のPKストップで、計4回、
ビールを頭からかぶったせいで、髪の毛がカピカピになってしまったけど。

そして、シャルケのグッズショップで買い物をした後、
ホテルへ帰ります。

ただ、ここからが大変だった。

行きと同様に、すし詰めの路面電車に乗って帰ったんやけど、
酔っぱらったサポーターが電車にしがみついて離れないから、
なかなか駅を出発できず、ゲルゼンキルヘンの駅に着くまでに、
行きの倍以上の時間が掛かってしまった。

ゲルゼンキルヘンからデュッセルドルフへの帰路でも、
謎の車両変更で、デュイスブルクで足止めをくらうし、
デュッセルドルフに着いた頃には、へとへとだったわ。


晩御飯は、昼食を食べたイマーマン通りから、
一本路地を隔てたところにある、
クロースター通りのそば庵という店で、ざるそばを食べました。



ゲルゼンキルヘンに行って思った事は、LINEでも書いたけど、
興味本位で行くようなところじゃないって事。

イングランドのプレミアリーグと違って、
良くも悪くも観光地化されていないから、
ディープなドイツサッカーの雰囲気や熱気を味わえる反面、
スタジアムに来るお客さんのマナーもなっていない。

試合前の暴動もそうやけど、禁煙のスタジアム内でも、
お構いなしに煙草を吸いまくっているし、
あっちこっちで立ちションしてる
(スタジアムのコンコースの排水溝とかでもしてた)から、
スタジアム全体的に異臭がするしね。

あと、交通網も路面電車以外の選択肢が無く、
整備されていないから、6万人以上の客を捌き切れない。

シャルケの内田篤人の応援でゲルゼンキルヘンに来ていた、
日本人の女の人にも何人かに会ったけど、
総じて、不満は隠しきれない様子やったね。

そもそも、ゲルゼンキルヘンもドルトムントも、
女の人や子供が安心して行けるようなところじゃないと思うわ。

女の人で、どうしてもシャルケの試合を見に行きたいって人がいるなら、
個人旅行じゃなくて、ツアーを申し込む方をお勧めする。

そっちの方が、ホテルからスタジアムの送迎もあるし、
安全な席で、固まって試合観戦できるしね。

繰り返しになるけど、
本当に興味本位で行くようなところじゃないよ、ここは。



日曜日は、メンヘングラートバッハで、
ボルシアMGvsフランクフルトの試合を観戦します。

~続く~














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