2012年12月29日

エコパ経由国立行き



エコパ行ってきました。




ガンバ大阪10鹿島アントラーズ


レアンドロが累積警告で出場停止、明神が負傷欠場、
決して相性が良いわけではないエコパスタジアム。

試合前だけでもこれだけのネガティヴ要素が揃っていたのに、
そこにガンバの天敵・村上伸次を主審に持ってくるなんて、
日本サッカー協会の嫌がらせとしか思われへんかったわ。

でも、蓋を開けてみれば、ガンバらしからぬウノゼロというスコア。

しかも、ガンバの天皇杯のお約束でもある、
延長戦をやらずに90分で決着を着けたもんやから、
驚き以外の何物でもないわ。

それに、ここにきて今季初の公式戦3連勝。

なんでリーグ戦でこれができへんねんって、
愚痴の一つでも言いたくなるところやけど、
これもまたサッカーなんやなって思って、その愚痴を喉の奥に閉じ込め、
素直に元日の決勝を戦う選手達をサポートしたいと思う。



試合は、前半はガンバのペース、後半は鹿島のペースっていう感じやったかな。

この日のエコパの上空は分厚い雲に覆われていたんやけど、
前半に20分ほど、雲の隙間から太陽が顔を出して、
眩しいぐらいにピッチを照らしてた時間帯があったんよね。

ちょうどその時間帯のガンバは、この試合で一番のパフォーマンスを披露してて、
まるで太陽がガンバのパスワークにスポットライトを当ててるみたいやったわ。

そして、遠藤の先制ゴールが生まれたのもこの時間帯。

遠藤がショートコーナーから、あのシュートを狙う光景は、
今まで何回か見た事あるけど、もしかして決まったのは初めてじゃないだろうか。

遠藤の中ではまぐれだとしても、ファンにとってみれば、
金を払って見る価値のある、千両役者の一撃やったと思うわ。



後半に入って、また分厚い雲がエコパの上空を覆い始めると、
今度は徐々に鹿島がペースを握り始めたね。

正直、「やられた!」って思ったシーンは何度かあったけど、
その度に鹿島が決定力不足を露呈してくれて、なんとか救われた感じやった。

試合のペースを覆せないまま、試合は終盤を迎えたわけやけど、
リスタートに時間を掛けたり、コーナーキープをして時間を稼いだりと、
まるで鹿島のお株を奪うかのような試合の潰し方で、まんまと逃げ切りに成功。

3大会ぶりの決勝戦に駒を進めました。


天皇杯の元日決勝をいつまで続けるのかはわからないけど、
やっぱり日本サッカーを愛する者として、元日の国立のピッチは特別なもの。

そこで相対するのは柏レイソル。

今季はナビスコも含めて4戦し、1分3敗と、全く勝ててないけど、
セレッソ戦と、この鹿島戦を見る限り、今のガンバなら十分勝機はあると思う。

まあ、今のガンバがリーグ戦の時のガンバと違うっていうのは、
向こうも良く分かっているやろうけどね。

2013年は新年早々、J2に降格したチームが天皇杯優勝っていう、
斬新な話題を世間に投下するところから始めましょうや。



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2012年12月24日

今年のうちに”弱い方の大阪”の称号をお返ししときます



長居行ってきました。



ガンバ大阪21セレッソ大阪


J2降格の決まった12月1日以降、この日の空のように、
なんとなくどんよりした気持ちが続いていたけど、
試合後に、両腕を天に突き上げた時のあの爽快感は、
何物にも例え難い格別の感情やった。

事前の報道では、3万人越えの観客と報道されてた割に、
実際の入場者数は、2万人ちょっとと、ダービーにしては寂しい数字になったけど、
やっぱり、ダービーの勝利はガンバサポにとって良薬だという事を改めて実感。

この勝利で、溜め込んでいた鬱憤が解消されて、
当分気分良く過ごせそうな気がするわ。



勝利の決め手となったのは、やっぱり、明神・今野のダブルボランチかな。

特に、ガンバ加入以来、懐疑的なパフォーマンスを続けていた今野は、
この試合で、日本代表に召集されるだけの実力をもった選手だという事を改めて証明。

同じくボール奪取力に優れる明神と共に、
セレッソの中央からの攻撃をことごとくシャットアウト。

更に、FC東京では城福監督から展開力に疑問符をつけられていたけど、
何度も披露してくれたダイナミックなサイドチェンジは、
それを力強く否定するものやった。

まあ、ちょっと考えれば思い付きそうなこの布陣を、
なんでリーグ終了後の天皇杯になってようやく試したのかって、
文句の一つも言いたくなるところやねんけど。



今野の抜けたDFラインは、試合開始直後の岩下のプレゼントパス以外、
さして問題は無かったと思う。

この日喫した1失点は、単純に柿谷の個の力を見せつけられただけやしね。

守備面で安定すれば、後は、リーグ最多得点の攻撃陣が試合を決めてくれる
…と、言いたかったところやねんけど、90分間優勢に試合を進めながら、
挙げた得点は遠藤のヘディングシュートの1点のみ。

レアンドロがいくつかあった決定機を1つでも決めてくれてたら、
90分間で試合を決める事ができたんやろうけど、
それができないのが今シーズンのガンバなんやろうなぁと思う。

逆に、延長に入ってからは、セレッソに押される時間帯が長くて、
徐々に怪しい雰囲気が立ち込めてきたけど、それを振り払ったのが、
後半途中に投入された家長昭博。

延長後半に、遠藤のFKから値千金の勝ち越しヘッドを決めて、
ガンバを天皇杯ベスト4に導いてくれた。

家長が前にガンバにいた時は、そんなにヘディングが強いイメージは無かったけど、
再加入後は、セットプレーの時にヘディングで合わせるシーンが、
何度か見られるよね。

「前いた時と全然プレースタイルが変わってないよ」という声も聞かれるけど、
ここだけは彼の成長の跡が見られるなって思ってたりするんよね。


準決勝はエコパで鹿島と対戦。

タイトルの獲り方を心得ている鹿島と、このタイミングで試合をするのは、
なんとなくやりづらい部分はあるし、天皇杯準決勝のエコパって、
どうもあんまりイメージが良くなかったりする。

シジクレイとルーカスのガンバでのラストゲームは、
天皇杯準決勝のエコパでの試合やったしね。

しかも、レアンドロが累積警告で出場停止ときたもんだ。

ただ、ここまで来たらそんな細かい事言ってらんない。

今年1年間、ガンバの試合を見て味わえなかった歓びを、
残りの2試合で存分に味わいたいなと思います。



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2012年12月16日

コリンチアーノの熱狂とともに横浜の夜は更ける



コリンチャンス10チェルシー


いや~、見応えのある試合やった。

いかにもカップ戦のファイナルって感じで、球際やライン際の攻防が激しく、
両チームの勝利へ懸ける思いがこちらまで伝わってきて、すごく緊張感があったわ。

結果、コリンチャンスがクラブW杯を制したわけやけど、
勝因は、勝利への執着心がコリンチャンスの方が強かったからやと思う。

去年のサントスは、バルサ相手に果敢にも打ち合いを挑んで、
大虐殺されてしまった。

まあ、ネイマールやガンソのような、ブラジル代表にも名を連ねるスター選手を擁して、
自分達が自分達のやり方でどこまでやれるのか試したかったのもあったんやろうけど、
世界中どこを探しても、バルサとまともに打ち合って、
勝てるチームなんて存在しないと思う。

そう考えると、蛮勇ともとれる戦術を採用したサントスは、
クラブW杯のタイトルに、そこまで執着してなかったと取る事もできる。

ただ、今年のコリンチャンスは、
バルサほど圧倒的な破壊力を擁していないチェルシー相手でも、
自分達が格下である事を受け入れ、
がっちりと中央を固めて、カウンターでゴールを目指し、
相手ボールになれば、体を投げ出して止めに行っていた。

その、勝利への執着心が、クラブW杯を制する原動力になったんじゃないかなと思う。



この試合で唯一の得点を挙げたゲレーロがMVPと言いたいところやけど、
コリンチャンスの勝利は、GKのカッシオ無しではありえなかったと思う。

前半のCKからのケーヒルのヘッドや、モーゼスの中へ切り込んでのミドルなんかは、
1点ものやったけど、あれを防いだ事で、コリンチャンスに流れを引き寄せた。

試合終了間際に、トーレスがドフリーで放ったシュートも止めるなど、
カッシオと反対側のゴールマウスを守っていたチェフが、
欧州CLの決勝で見せたような守護神ぶりやったね。

カッシオの次点でボランチのパウリーニョと言ったところか。

ボランチと形容するより、
イングランドのセントラルMFと言った方がしっくりくるような、
ボックストゥボックスのプレーヤーって感じで、
攻守に渡って抜群の存在感を発揮していたね。



チェルシーは、決定機こそそれなりにあったんやけど、
そこをことごとくカッシオに阻まれてしまったのが、ツイてなかったな。

それに、コリンチャンスが前の試合から中3日だったのに対し、
チェルシーは中2日だった事もあって、
後半になって運動量が低下した感も否めなかったしね。

とはいえ、トーレスがいつまで経ってもあの調子では、
後半戦のリーグ戦の成績にも影響が出るやろうし、
冬の移籍市場でのFWの獲得は必須やろうな。

アヴラモヴィッチが年明けにどんなビッグニュースを提供してくれるのか楽しみやね。














2012年12月15日

なんだかんだ言っても、ガンバが勝つとやっぱり嬉しかったりする



ガンバ大阪32町田ゼルビア


天皇杯を獲って、6年連続のACL出場権獲得を目指すとか言ってるけど、
そもそも、J2のチームってACL出れたんだっけ?

前回大会で京都が決勝に進んだ時、仮に京都が優勝しても、
日程の関係でACLの出場できないから、Jリーグで4位の仙台に、
出場権を与えるみたいな話になってたような気がするんやけど・・・?

まあ、ACLの出場権を獲得できるかどうかはひとまず横に置いといて、
目の前の試合を一生懸命戦う事は重要な事。

それがJ2で最下位になって、Jリーグ史上初となる、
J2からの降格チームとなった町田が相手であろうとね。



まあ、試合中継が無くて、試合を見てないから何とも言えんのやけど、
他のガンバサポの方々のブログを読む限り、あんまり良い試合ではなかったみたいやね。

3バックを採用したのは、多分、今野がインターセプトを狙いに前に出て行った際、
後ろにカバーがおらず、そのスペースを狙われて失点を繰り返した、
リーグ戦での反省を生かしたものやろう。

でも、3バックこそ採用しなかったけど、
今野が前に出た際の後ろのスペースのカバーリングを意識して行っていた5月頃に、
深刻な得点力不足に陥った事からもわかるように、
今野を生かす守備戦術を採用すると、攻撃力が犠牲になってしまうんよね。

ガンバの場合、攻撃が上手くいかない事が、
チーム全体のバランスが崩れる事に直結してしまうから、3バックを採用した事が、
この試合のガンバの低パフォーマンスに繋がっていたとも言えるかな。



後半になって、今野のポジションをボランチに上げたという事らしいけど、
こちらの方が現実的な感じはするね。

3バックの一角から前に飛び出して守備をするよりも、
最初から1列前に出て守備を行っていた方が、
自分の持ち場に穴を空ける回数も減るやろうし。

ただ、シーズン中にこの形を試そうとせずに、今野のCBに固執し続け、
シーズンが終わった後の天皇杯で、この形を試してくるなんて、
何がやりたいのか不思議でしょうがないんやけども。



町田に勝利し、準々決勝の対戦相手はセレッソになりました。

と、言う事は、俺の参戦も急遽決定しました。

来年はダービーができないから、楽しみたいという気持ちは無くは無いけど、
今まで、「J2!J2!」って馬鹿にしていた相手と、
自分達がJ2に降格した直後に対戦するのは、なんとなくやりづらさは感じるね。

ただ、鬱憤を溜め込んできた2012年、
最後ぐらいは笑っていたいので、後、3試合楽しませてほしいなと思います。




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2012年12月13日

腐っても欧州王者ということか



チェルシー31モンテレイ


今シーズンのチャンピオンズリーグで、
大会史上初めてとなる前大会王者のグループリーグ敗退。

リーグ戦では、開幕ダッシュこそ成功したものの、
ここ数試合、思うように勝ち点を伸ばせず、
首位のマンUに勝ち点差をつけられているという現状。

もはや毎シーズンの恒例行事となった監督交代を今シーズンも断行するなど、
決して本調子とは言えないチェルシーやけど、
この試合では、さすが欧州王者という試合をしたね。

90分間モンテレイを圧倒してたっていうわけじゃないけど、
前半と後半の最初の15分を8割ぐらいの力でプレーして、
他の時間帯は半分ぐらいの力で、流しながらプレーしているっていう印象やったかな。

まあ、余裕かまし過ぎて後半ロスタイムに失点したけど、
力の差を見せつけ、かつあまり体力を消耗しなかったから、
チェルシーとしては理想の勝ち方だったんじゃないかなと思う。



ベニテスが監督に就任して最初の試合となったマンC戦でも顕著だったように、
ベニテスって攻撃時に流動的にポジションチェンジすることを、
極力控えたがるタイプの監督やと個人的に思ってるんやけど、
この試合のチェルシーは、マタ、オスカル、アザールの3人が、
流動的にポジションを入れ替えてモンテレイのゴールに攻め込んでたから、
なんとなくディ・マッテオ時代のチェルシーを見ているようだったね。

前線の選手が流動的にポジションするという事は、
選手同士が距離を近く保とうとするため、中央に集まってしまうから、
守備時にどうしてもサイドが空いてしまうっていう弱点はあるけど、
やっぱり、クリエイティヴな選手が何人も絡んだ時の攻撃は、
ワクワクさせてくれるものがあるよね。



あと、ダヴィド・ルイスのボランチ起用にも驚いたな。

自陣でボールを奪って、ドリブルで前線まで駆け上がっていく姿からは、
知らん人が見たら本職がCBの選手やとは想像つかんと思うわ。

まあ、フィジカルも強いうえに、足下の技術も高いから、
よくよく考えたら適性はあるんやろうね。

一度、プレミアの試合でも試して欲しいかな。



これで、16日に行われるクラブW杯の決勝は、
順当にチェルシーvsコリンチャンスになりました。

メキシコのチームらしいパスサッカーが代名詞のモンテレイと違って、
コリンチャンスは、昨日の試合でも披露したように、
ソリッドなリアクションサッカーを得意としているから、
この日のように、チェルシーのカウンターがハマるなんてことは無いと思う。

コリンチャンスにしてみれば、
アル・アハリから1点しか取れなかった、昨日の試合を見てると、
チェルシーから得点を奪うのはしんどそうな気もする。

どちらにしろ、昨年のバルサとサントスほどの実力差は無いと思うし、
日曜日は面白い試合が見れそうやね。














2012年12月9日

クラブW杯を盛り上げ損なった広島



サンフレッチェ広島12アル・アハリ


この結果には、広島のサポーターだけでなく、
日テレの関係者の人たちも頭を抱えているだろうな。

メッシもネイマールもいない今回のクラブW杯で、
大会を盛り上げる数少ない要素として期待された日本勢が、
ベスト4に進んで南米勢と対戦する事ができなかったわけやからね。

寿人が後半にドフリーで抜け出した1対1を決めていれば、
試合はわかんなかったかもしれないけど、
この日の広島は全体的に勝負にこだわってないように見えたね。

特に、青山や高萩あたりが、自分でシュートに行けるのに、
わざわざ寿人にパスしているシーンを見て、
「何、余裕をかましてるんだ」って思ってしまった。

まあ、こういう綺麗に崩すのが広島のスタイルだって言われたら、
返す言葉が無いんやけども、それはゴールを奪えて初めて成立するもので、
この日の広島は、「決める時に決めとかないとこうなりますよ」っていう、
見本を披露しただけにすぎなかったね。

守備に関しても、アル・アハリの右サイドの選手が、
カード覚悟で清水を止めに行った時のような気概が広島の選手にあったら、
きっとこの日の失点は両方とも防げたんじゃないかな。



試合開始早々に西川が負傷し、予期せぬ交代カードを切る羽目になった時点で、
この日の広島にはツキが無い感じはしてたけど、
西川不在がこの試合に大きく影響を与えたかと言えば、そんな事は無いと思う。

アル・アハリの方も、ガリっていう選手が負傷交代したから、条件は同じだったわけやし、
むしろ、スクランブルで途中出場したルーキーの増田は、
よくやっていたように見えたけどね。

あの2つの失点シーンにしても、西川がいたら防げたっていうもんでもなかったし。

まあ、個人的に、西川って、足下の技術は日本人GKで一番上手いけど、
それ以外の能力に関しては平凡なGKやと思ってるからね。

日テレも、西川が日本代表やからって言って、
随分と過大評価しすぎな感じがするわ。



広島は、アル・アハリに敗れた事で5位決定戦へ進む事になりました。

5位決定戦の相手は、韓国の蔚山現代です。

こういう国際舞台で韓国勢と試合するのって、
なんとなく、竹島問題でサッカーとは関係の無いところで盛り上がってしまった、
ロンドン五輪の3位決定戦を思い出してしまって、あんまり良い気分はしないけど、
広島には、この日見られなかった勝負にこだわる姿勢を強く意識して、
日本サッカーの意地を見せて欲しいなと思います。














2012年12月6日

こんなにクラブW杯の存在を意識しなかった年があっただろうか



先週の土曜日に磐田から帰って来てから、今まで経験した事の無い、
食欲不振と睡眠不足に陥ってました。

昨日あたりからようやく落ち着いてきたんやけど、
まさかこんなに日常生活に支障が出るとは、自分でも予想外やった。

J2降格という最悪のシナリオは、7月の時点で覚悟していたはずなのに、
実際にそのシナリオが現実になって初めて、
全然覚悟できてなかったんやなって痛感してしまったわ。

そして、J2に降格したショックと、
ちらほらと聞こえてくる来年のチーム編成に関するニュースに気を取られてて、
今日からクラブW杯が開幕する事をすっかりと忘れていた。

バルサやサントスが参加した前回大会と比べて、
スター選手があまりいなくて、盛り上がりに欠けてる感はあるけど、
「4年前はこの舞台でガンバが試合をしていたんやな・・・」みたいに、
自分で傷口を広げるようなことはせずに、
純粋に、普段見れないチームのサッカーを楽しみたいと思います。


サンフレッチェ広島10オークランド・シティ


なんだか、オセアニア勢も大会を経るごとに力をつけてきてるなっていう印象があるね。

相変わらず、サイドの攻防は捨てて、中央を固めるっていう、
格下の相手が格上と対戦する時の常套手段で試合に臨んできてはいるんやけど、
年々、そのクオリティは高くなってきているし、
オークランドはスペイン人選手を何人か擁している事もあって、
単純な縦ポンもしてこないから、ボールの奪いどころも絞りにくい感じやったしね。

そのオークランドに、広島は随分手を焼かされていた印象やった。

サイドのミキッチと清水は良い形でボールを持てるんやけど、
いかんせん、広島には中に高さが無いから、単純に放り込んでも、
簡単に跳ね返されて、なかなかシュートまで持ち込めなかった。

去年、柏がオークランドと試合した時は、
田中順也が個人技で強引にゴールマウスをこじ開けたけど、
広島って、パスサッカーを身上としているからか、
あまりそういうタイプの選手が見当たらんのよね。

強いて言えば、意外性のあるプレーに定評のある、高萩あたりになるんかな。



でも、試合の均衡を破ったのは、ボランチの青山のロングシュートやったね。

35m~40mぐらいの位置からのシュートやったけど、
オークランドのGKは多分、クロスバーを超えると思って見送ったんやろな。

それが、急激に落ちてきてゴールマウスに突き刺さったもんやから、
そのボールの軌道にビックリしたんじゃないかな。

まあ、そんなゴラッソを見る事ができたのも、
引いた相手を前に出て来させるには、ミドルシュートが有効と言うことで、
ハーフタイムに森保が授けた指示を忠実に守り、
後半から、広島の選手がミドルシュートの意識が高く持ったからやろね。

青山のシュートとは違って、ゴールにはならなかったものの、
高萩と森脇のポスト直撃のミドルも良いシュートやったわ。



次戦は、アフリカ代表のアル・アハリという事やけど、
Jリーグのチームがこの大会でアフリカ代表と試合した事って今まであったっけ?

なんか、メキシコ勢とは毎回試合してる印象はあるねんけどね。

そんなわけで、どういう展開の試合になるのか、あんまり予想できへんけど、
この大会を盛り上げるためにも、広島には勝ってもらって、
準決勝でコリンチャンスと試合して欲しいなと思います。














2012年12月2日

この現実を受け止めて、我々は謙虚にならなければいけない



ガンバ大阪というクラブの歴史を左右する事になるであろう大一番、
ヤマハでしかと目に焼き付けて来ました。



ガンバ大阪12ジュビロ磐田


後半の早い時間帯に倉田の同点ゴールが決まった時は、
いけるんじゃないかって思ったけど、結局そこから勝ち越し点は奪えず、
逆に磐田の小林裕紀にゴールを許し、万事休す。

今シーズンはこんな試合ばかり見てきたような気がする。

そんな、ガンバ大阪にとっての2012年シーズンが凝縮された試合をもって、
Jリーグ発足20年目にして初となる、J2降格という結果になりました。



西野監督が2002年にガンバの監督に就任してから、
リーグ優勝、ナビスコカップ優勝、天皇杯連覇、そしてアジアチャンピオンと、
数々の栄光を手にしてきた。

かつてJリーグのお荷物と呼ばれたチームは、
代名詞となったその攻撃力をもって勝利を重ねる度に、
自信と誇りを身につけていった。

でも、結果が出続けていることで、知らず知らずのうちに、
その自信や誇りは、やがて油断や慢心になって、
謙虚さを忘れていったんじゃないかな。



雑誌のインタビューで、「自分達のサッカーをすれば勝てる」と、
「ガンバはビッククラブだ」という言葉を、
ガンバの選手達が口にしているのを、何度か目にしたことがある。

対戦相手との力量差が明確なら、自分達のサッカーだけをしてても、
試合に勝てると思うんやけど、今シーズンは、
その「自分達のサッカー」をやらせてもらえてないから、
試合に勝ててないんだっていうのに気付いてないのかなとも思った。

当然のことやけど、サッカーは相手がいて初めて成り立つスポーツ。

試合に勝つためには、自分達のサッカーをやることも大事だけど、
相手の長所を理解し、それを潰すといった手段も取らなければいけない。

むしろ、世界的に見て、戦力が拮抗しているJリーグならそれが当然のこと。

自分達のサッカーで相手を上回る事ができなくなったガンバが、
そこらへんの準備を怠っていたのは、
相手に対するリスペクトに欠けた行為だった。



今シーズンの低迷のケチのつけはじめとなった出来事である、
昨シーズンオフの監督交代騒動にしてもそう。

俺は、監督を交代すること自体には、どちらかと言うと賛成だった。

西野政権下で、少なからず閉塞感を感じてるところはあったし。

でも、フロントが、10年振りのビッグプロジェクトだったのにも関わらず、
どういうチームにしていくのかという明確なビジョンも無く、
あまりにもお粗末な監督人事に終始してしまったのが非常に残念やった。

そして、ゴタゴタの末に決まったセホーンを、公式戦5連敗で解任し、
監督初心者の松波に火中の栗を拾わせた。

先日のサポーターミーティングで、「なぜ松波だったのか」という問いに対して、
社長が、「彼はクラブの功労者だから」という、
あまり説得力の無い返答をした事からも、シーズン途中の監督交代についても、
明確なビジョンが無かったように感じる。

多分、フロントの人間は、監督を誰にしても勝てると思ってたんだろうな。

なぜなら、「ガンバはビッグクラブ」だから。



来シーズンは、クラブとして初めてJ2を戦うシーズンになります。

主力選手の何人かが残留を表明して、
大幅な戦力ダウンを回避して、来シーズンに臨めそうな気もするけど、
「このメンバーならJ2は楽勝」みたいな奢りがあったら、
1年でJ1に復帰する事は不可能だと思う。

選手、監督、フロント、そして我々サポーター、
謙虚な気持ちを持って、来シーズンに向けて準備しよう。

そうすれば、自ずと結果はついてくるはずやから。



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