2013年10月30日

進撃の宇佐美貴史



ガンバ大阪51徳島ヴォルティス


ドイツにいる時に、ガンバが快勝したっていう情報は確認してたんやけど、
さっき、録画を見終わって思ったのは、
スコアほど、試合内容が良くなかったんやなってこと。

先制点、1点返された後の得点、相手がPKを失敗した後の得点と、
試合のターニングポイントになりそうなところで、
きっちりとゴールを決める事ができたのが大きかったね。

と、言うか、徳島の津田は、
ほとんどPKをストップした事の無い藤ヶ谷の、何に威圧されたんだろうか。



そして、そんな決定力をガンバにもたらした、
宇佐美貴史抜きに、この試合は語れないでしょう。

この試合で4得点を挙げて、今季14試合で15ゴールとし、
3ヶ月しかプレーしてないのに得点ランキング上位に顔を出すと言う、
もはやJ2の中では変態的な存在になりつつあるね。

2点目の右サイドの角度の無いところからのミドルに関しては、
あのコンパクトな足の振り抜きで、あれだけ強烈なシュートが打てるのは、
日本人では宇佐美だけじゃないだろうか。

ハットトリックを決めた3点目のゴールに関しても、
ペナルティエリア内で徳島のDF陣をドリブルで手玉に取って決めたもので、
改めて彼の個人技の高さを見せつけられる事になった。

もはや、J2の舞台は彼には小さすぎるのかもしれない。

再び、海外リーグへ挑戦するためのステップとして、
早くJ1昇格を決めて、もっとレベルの高いところでやらせてやりたいと思ったね。



宇佐美以外のところの話をすると、
やっぱり、佐藤が大ケガから約1年振りにリーグ戦に復帰した事が挙げられる。

先日ケガから復帰した倉田以上に、まだ無理はできないと思うけど、
佐藤が本調子に戻れば、現在遠藤が担っている、
前線でのハイボールの競り合いやチェイシングを任せられるからね。

ただ、佐藤の復帰に関しては、古巣の徳島戦で復帰させると言う、
エモーショナルな部分が重要だった気がして、
ピッチ上で効果的な仕事ができていたかと言われるとできてなかった。

本調子の佐藤が見れるのは、来季の話になりそうやね。



そんな佐藤とは違い、途中出場で効果的な仕事をしたのは二川。

徳島に押され始めてバタつき出したチームに落ち着きをもたらしたあたり、
さすがベテランといったところ。

二川自身は、試合に出場し続けることにこだわっているけど、
こういう、途中出場で試合を落ち着かせる事ができるベテランがいれば、
監督としては重宝するのは間違いない。

個人的に、二川がこういう役割を受け入れてくれれば、
マンUのギグスのように、息の長いプレーヤーになる事もできるんじゃないかなと、
思ってるんやけど、どうやろ?



次節は万博で熊本と対戦。

神戸と京都の直接対決の結果次第では、J1昇格が決定するけど、
ガンバの試合が13時キックオフで、神戸の試合が19時キックオフやから、
J1昇格が決まったところで、スタジアムで祝えないと言う、
物足りない感じになりそうなのがイマイチやねんよな。

ただ、J1昇格はゴールではなく通過点だと割り切って、
熊本にきっちりと勝利を収め、あとは天命を待つっていう状態にしてほしいね。




にほんブログ村 サッカーブログ ガンバ大阪へ








ブンデスリーガ紀行 ~メンヘングラートバッハ編~


日曜日はメンヘングラートバッハで、
ボルシアMGvsフランクフルトの試合を観戦予定ですが、
試合が17時30分キックオフなので、
午前中は観光とショッピングに充てることにしました。



まず、俺が訪れたのは、デュッセルドルフから電車で30分ぐらいのところにある、
世界遺産・ケルン大聖堂。


歴史的建造物の趣云々を抜きにして、
まずはそのデカさにビビってしまった。

ゴシック様式の建物としては世界最大で、
1248年に着工して、600年以上経った1880年に完成。

つまり、日本が鎌倉時代からここに建ってた建物ってこと。

ケルンの中央駅のすぐ目の前に建っていて、
周りの建物がどんどん近代化されていく光景を、
この大聖堂自身は変わらずに、ずっと同じ場所から見ていたんだなと思うと、
なんてスケールのデカい話なんだろうか。



大聖堂の前には、はるか昔から、ドイツのルール地方の産業を支えてきた、
ライン川が流れています。


ライン川に架かる橋の上のフェンスには、たくさんの南京錠が。


永遠の愛を約束するおまじないらしいけど、
似たような場所がイタリアか韓国にもあったような気がする。

なんか、この手の発想って、
どこの国の人間もあまり変わらなかったりするんだろうか。



この日は、日曜日だったので、大聖堂の中ではお祈りが行われていました。



パイプオルガンの音色と、讃美歌の歌声、
ステンドグラスの明かりが、聖堂内にとても荘厳な雰囲気を作っていたね。



ケルンを後にした俺は、デュッセルドルフに戻り、
ショッピングを楽しもう・・・と思ってたんやけど、
ドイツって日曜日はショッピングセンターもほとんどの店が休み。


飲食店だったら開いてるんやけどね。

しょうがないから、市庁舎付近の歩行者天国に行って、
昼飯を食べる店を探すことにしました。


オフィスビルが立ち並ぶ、デュッセルドルフの中央駅前とは違い、
ここはヨーロッパらしい中世的な街並みが今も残っているね。

そこで、適当にイタリアンの店を見つけて入りました。


ミートスパゲティって、平打ちの麺が普通なんだろうか。

なんか、食べにくくてしょうがなかったんやけど。



昼食を食べた後、メンヘングラートバッハへ移動。

13時45分に来るはずの電車が14時25分に来ると言う、
いかにも海外らしいルーズさに巻き込まれたけど、
なんとかメンヘングラートバッハ中央駅に到着。


中央駅からボルシアパークへの交通手段はバスという、情報を仕入れていたので、
ボルシアサポーターの人がたくさんいたバス乗り場で待って、
来たバスに乗ってみたんやけど、
俺と一緒のバスに乗っていたサポーターはスタジアムには行かず、
5つ先ぐらいのバス停で降りて、ぞろぞろとスポーツバーに入って行くではないか。

スタジアムへ行くためのアテが外れ、
見ず知らず、言葉も通じない場所で、途方に暮れていると、
そこに偶然通りかかった1台のタクシーが。

そのタクシーをなんとか捕まえてスタジアムへ行くことに成功しました。

あの、クロップ似のタクシーの運チャンには感謝してもし切れんわ。



そして、ボルシアパークへ到着。

っていうか、駅近のスタジアムが多いイングランドと違って、
ドイツのスタジアムって、あんまり交通アクセスが良くないんだよな。


ここも、5万人以上入るスタジアムなので、とてもデカい。

ただ、それでいてアットホームな雰囲気も持ち合わせていて、
先の2試合と比べると、とても好印象なスタジアムやったわ。




写真でも分かる通り、スタジアムの屋根に緑色の蛍光灯がついてて、
スタジアム内が、チームカラーの緑がかった照明になっていたのが、
とても印象的やったね。

ガンバの新スタジアムでも、同じように青色の蛍光灯とか、
使ってみてはどうだろうか。



試合は、前半11分に、名手・アランゴの直接FKが決まり、
ボルシアMGが先制。

直後に、アイクナーのヘディングシュートで同点になるけど、
すかさず、ウェントのゴールが決まり、勝ち越しに成功。

ホームで圧倒的な強さを誇るボルシアMGが、
この試合でも、その強さをいかんなく発揮したね。

その反面、アウェイでは借りてきた猫みたいになってしまうから、
「内弁慶」と揶揄されるチームでもあるんやけども。

後半に入って、フランクフルトが押し込む展開が続いたんやけど、
そこで俺が驚いたのが、「ここが正念場だぞ!」と言わんばかりに、
ホームゴール裏のサポーターの声量が上がり、
それに呼応するかのように、メインスタンドとバックスタンドの観客も、
手拍子で選手を後押しし始めたこと。

そんなホームの大声援をバックに、選手も本来の動きを取り戻し、
ヘアマンとラファエルのゴールで、フランクフルトを突き放すことに成功したね。

なんというか、チームを勝たせる応援って、
こういうのを言うんだなって思ったし、その雰囲気を体感できたのは、
Jリーグの試合でゴール裏で応援している俺にとって、とても良い経験になった。

ドイツでサッカー観戦するとなると、どうしてもバイエルンや、
ドルトムントの試合に足を運びがちになるけど、
俺は、このボルシアパークに行くことをお勧めするね。


今度は、ちゃんと中央駅行きのシャトルバスに乗り込み、
ボルシアパークを後にしました。

デュッセルドルフに帰って来た時は、夜の8時30分ぐらいやったんやけど、
日曜ということもあってか、昼間は開店していた飲食店ですら、既に店じまい。

しょうがないから、駅の構内でピザを買って、晩飯にしました。



そして、翌日、デュッセルドルフ国際空港から、
行きと同様にコペンハーゲン国際空港を経由して日本に帰りました。



初めて訪れたドイツやったけど、イングランドには2回行っているので、
プレミアとブンデスの違いみたいな観点でサッカー観光できたので、
全くの初めてよりは有意義な時間を過ごせたんじゃないかなと思う。

特筆すべきは、2006年のドイツW杯開催に伴って整備された、
近代的でキャパシティの大きなスタジアム。

しかも、その大きなキャパシティを、毎試合のように埋めてしまう、
この国の人たちのサッカー熱には、頭が下がる思いやわ。

ただ、そのサッカー熱が間違った方向に向いてしまった時の怖さも、
今回の旅で感じることになった。

暴力やマナー違反は論外だとは思うけど、
プレミアのように、観光地化されすぎて、そのスタジアムが本来持っていた、
熱気や雰囲気が失われるのも、それはそれで寂しい感じはするよね。

なんだか、色々、考えさせられることの多かった旅だったな。

来年はどこに行こうかな。

以上で、ブンデスリーガ紀行は終わりです。















ブンデスリーガ紀行 ~ゲルゼンキルヘン編~


土曜日は、朝7時50分シュツットガルド発の、
ICE(インター・シティ・エクスプレス)に乗って、
デュッセルドルフへ移動するところから始まります。

ホテルの朝食が7時30分からだったので、
ホテルの朝飯を食っていたら電車に間に合わないと判断し、
さっさとチェックアウトして、駅の構内にある、
マクドナルドで朝食。


やはり、マクドはどこの国で食っても安定感あるな。

そして、ICEで移動。

デュッセルドルフまでは2時間40分です。


あ、写真は普通の列車です。

ICEは写真撮れませんでした。

車内はこんな感じです。

日本で言うと、成田エクスプレスの車内に似てるかな。

そして、デュッセルドルフに到着。


構内はこんな感じです。


シュツットガルドの駅に比べると、開放感が無いけど、
ビジネスの街らしく、洗練された雰囲気はあるよね。



ホテルにチェックインして、最初に向かったのが、
ドイツ最大の日本人街、イマーマン通り。

そう、デュッセルドルフは、日系企業の進出も多く、
ドイツで一番、日本人が暮らす街なのです。


軒には、日本で見慣れたような、居酒屋や寿司屋などが並んでいます。

そういや以前、友達の弟が、世界放浪の旅に出た時、
デュッセルドルフでバイトしようとしてたな。

そんな彼は、今頃、商社マンとして頑張っているだろう。



そのイマーマン通りにある、匠というラーメン屋で、
昼飯を食う事にしました。



う~ん、やっぱり、ドイツ人の舌に合わせているのか、
日本で食うラーメンの方が旨いのは間違いないわ。

しかも、ラーメン食った後に、チャーシュー丼が出てくると言う、
なかなかヘビーなセットメニューだったので、
昼食の後、しばらく腹が苦しかったわ。



十分すぎる腹ごしらえの後、デュッセルドルフから、
今回の旅の最大の目的である、シャルケvsドルトムント戦を観戦するために、
シャルケのホーム、フェルテンスアリーナのある、ゲルゼンキルヘンへ移動。

ゲルゼンキルヘンの駅に着くと、
既に臨戦モードに入ったシャルケサポーターが、
大声でチャントを歌っていました。

ただ、フェルテンスアリーナって、交通のアクセスがとても悪くて、
ゲルゼンキルヘンの駅から路面電車でスタジアムに向かうんやけど、
代替の交通手段が無いから、ほとんどの人がそれを利用するので、
車内はドイツ人の大男達ですし詰め状態。

スタジアムに着いた頃には、一仕事終えたみたいな疲労感やったわ。



しかし、そんな疲弊した俺に追い討ちをかけたのが、
「ホーム側のチケットです」と言って、旅行代理店の人に渡されたチケットが、
アウェイのドルトムント側のゴール裏席のチケットだったということ。

まあ、俺は3年前にイングランドのストークに行った時も、
「ホームのストーク側です」と言って渡されたチケットが、
アウェイのマンU側だったっていう事があったので、
これは想定の範囲内ではあったんやけどね。

それ以来、俺は、どちらのチームの応援席に座るか確認してから、
グッズを買うようにしてる。


ドルトムント側に割り当てられている席の数を考えると、
座ってゆっくり試合を見るなんて事は考えられないから、
立ち見はこの時点で既に決定。

っていうか、ドルトムントって、
ホームゲームは常に観客7万人以上を動員する超人気クラブやから、
この試合のチケットを手に入れたいって言う人はたくさんいたはずやのに、
どうやって日本の代理店なんかが、この席種を押さえる事ができたんだろうか。

どう考えても、シャルケ側のチケットを入手するより難しい気がするんだが。

そして、スタジアムに入場。

2階の端っこの席だったけど、サッカー専用だし、
スタンドの傾斜もかなりキツイから、ピッチは見やすい。

ただ、さっきも書いたように、立ち見だから、
俺の前には190cm強の大男達が、太い両腕を突きあげながら、
チャントを歌ったり、手拍子をしたりするので、
後ろに立っていると全然前が見えない。

仕方なく、座席の上に立って見る事にしました。

日本では、マナー違反になるけど、
この場合はやむなしって感じやわ。

ただ、選手が出てきて、キックオフの笛が吹かれようとする時に、
ドルトムントのゴール裏で、花火・爆竹・発煙筒の、
フーリガンの3大アイテムがコラボレーション。

さらには、ドルトムントのサポーターと警備員(ガチの警察)が、
取っ組み合いの喧嘩を始めたため、審判が試合をするのは危険と判断し、
選手は一時、ピッチから引き上げて行ったね。

う~ん、日本のTVで、海外の試合でフーリガンが暴れている映像を見ても、
他人事のように思っていたところがあるんやけど、
自分が実際にあの集団の中にいると、さすがに身の危険を感じてしまったわ。



一時の喧騒が収まると、改めて試合はキックオフ。

ただ、スタジアムには、まだ火薬の匂いが充満していたけども。



試合の方は、明らかに両チームの力の差が出た結果になったね。

ドルトムントの凄まじいまでの攻守の切り替えの速さと、
前線からの守備意識の高さは、
普段、ガンバの試合ばかり見ている俺からしたら、衝撃的やったわ。

対するシャルケは、トップ下のボアテングがドルトムントのボランチである、
シャヒンとギュンドアンへのチェックを全然しないし、
同点に追いつくチャンスだったPKを外すなど、
攻守に渡ってブレーキになってしまっていた。

内田は奮闘していたけど、逆サイドのアオゴが何度も裏を取られ、
ピンチを招いていたね。

ドルトムントの1点目のオバメヤンのゴールも、
シャルケの左サイドを崩された形やったしね。

後半に入って、シャヒンが豪快なミドルを突き刺し、
ドルトムントが2点リード。

シャルケもマイヤーのゴールで1点を返すものの、
ドルトムントがブワシュコブスキのゴールで、
再度、突き放して勝負有り。

ドルトムントが伝統のルールダービーを制しました。

試合前の喧騒で、若干、ビビってはいたものの、
試合が始まると、隣のドルトムントのサポーターと、
肩を組んで跳びはねたり、チャントを歌ったりして、
意外と楽しんでいる自分がいたことにビックリした。

ハーフタイムには、一緒に「♪か~がわしんじ~♪」と、
歌って交流を図る事もできたしね。
(まあ、ガンバサポの俺としては、この歌を歌うのは本望じゃないが)

ただ、ゴールが決まる度に、周りにいる人が、
手に持っていたビールのコップを上に放り投げるから、
この試合では、3回のゴールと、1回のPKストップで、計4回、
ビールを頭からかぶったせいで、髪の毛がカピカピになってしまったけど。

そして、シャルケのグッズショップで買い物をした後、
ホテルへ帰ります。

ただ、ここからが大変だった。

行きと同様に、すし詰めの路面電車に乗って帰ったんやけど、
酔っぱらったサポーターが電車にしがみついて離れないから、
なかなか駅を出発できず、ゲルゼンキルヘンの駅に着くまでに、
行きの倍以上の時間が掛かってしまった。

ゲルゼンキルヘンからデュッセルドルフへの帰路でも、
謎の車両変更で、デュイスブルクで足止めをくらうし、
デュッセルドルフに着いた頃には、へとへとだったわ。


晩御飯は、昼食を食べたイマーマン通りから、
一本路地を隔てたところにある、
クロースター通りのそば庵という店で、ざるそばを食べました。



ゲルゼンキルヘンに行って思った事は、LINEでも書いたけど、
興味本位で行くようなところじゃないって事。

イングランドのプレミアリーグと違って、
良くも悪くも観光地化されていないから、
ディープなドイツサッカーの雰囲気や熱気を味わえる反面、
スタジアムに来るお客さんのマナーもなっていない。

試合前の暴動もそうやけど、禁煙のスタジアム内でも、
お構いなしに煙草を吸いまくっているし、
あっちこっちで立ちションしてる
(スタジアムのコンコースの排水溝とかでもしてた)から、
スタジアム全体的に異臭がするしね。

あと、交通網も路面電車以外の選択肢が無く、
整備されていないから、6万人以上の客を捌き切れない。

シャルケの内田篤人の応援でゲルゼンキルヘンに来ていた、
日本人の女の人にも何人かに会ったけど、
総じて、不満は隠しきれない様子やったね。

そもそも、ゲルゼンキルヘンもドルトムントも、
女の人や子供が安心して行けるようなところじゃないと思うわ。

女の人で、どうしてもシャルケの試合を見に行きたいって人がいるなら、
個人旅行じゃなくて、ツアーを申し込む方をお勧めする。

そっちの方が、ホテルからスタジアムの送迎もあるし、
安全な席で、固まって試合観戦できるしね。

繰り返しになるけど、
本当に興味本位で行くようなところじゃないよ、ここは。



日曜日は、メンヘングラートバッハで、
ボルシアMGvsフランクフルトの試合を観戦します。

~続く~














2013年10月29日

ブンデスリーガ紀行 ~シュツットガルド編~


5月に行われたチャンピオンズリーグの決勝のカードを覚えていますでしょうか。

そうですね、バイエルンvsドルトムントのドイツ勢対決でしたよね。

「今、時代はドイツだぞ!」と思い立ったが吉日、
10月24日から6日間、ブンデスリーガ観戦のためにドイツに行ってきました。

去年と3年前にプレミアリーグを見にイングランドに行った時は、
直行便でロンドンまで行ったけど、
今回はコペンハーゲンを経由してのドイツ入りだったので、
片道18時間という移動するだけでも疲労困憊になりそうな日程。

三十路に近づいてきて、徐々に無理できない体になってきているので、
こんな事ができるのも今のうちだけだろうな。


24日の朝11時40分の便でコペンハーゲンに出発。

台風27号の影響で、出発が45分ほど遅れたり、
離陸した後も、尋常じゃないぐらい機体が揺れたりしたけど、
なんとか11時間後、コペンハーゲン国際空港へ到着。


国際空港って、どこも免税のブランドショップが立ち並ぶ、高級ブティック感があるけど、
コペンハーゲンのそれは、俺が今まで訪れた、
成田、仁川、ヒースロー、シドニーと比べても、
一線を画している感はあったね。



5時間の乗り継ぎ待ちを経て、コペンハーゲンを出発。

最初の目的地、シュツットガルドへ着いたのは、午後10時過ぎだったので、
さすがにここから行動する元気も無く、
ホテルにチェックインすると、すぐに寝てしまいました。



そして翌朝。

この日は、メルセデスベンツアリーナで、
シュツットガルドvsニュルンベルクの試合を観戦予定やけど、
いかんせん、試合は夜の8時30分キックオフやから、それまでは市内を観光する事に。

ホテルの前の道はこんな感じです。


シュツットガルド駅の構内です。

今回の旅では、3日間、DB(ドイツ国鉄)、Sバーン(地下鉄)が乗り放題の、
ジャーマンレイルパスを使って移動するので、ここの窓口で、
パスにスタンプを押してもらいます。


まず、俺が最初にやってきたのは、ポルシェミュージアム。


シュツットガルドって、ポルシェとベンツの工場がある企業城下町やから、
ベルリンやミュンヘンのような文化財が少なくて、
観光するとなると、どうしてもこういうところになってしまうんよね。



前日にシュツットガルドに着いてから、ポルシェミュージアムに来るまで、
日本人どころか、アジア人すら1人も見なかったのに、
ポルシェミュージアムに来ると、いたるところから聞こえてくる日本語。

彼らも、俺と同じようにサッカーの試合までの時間つぶしでここに来ているのか、
それとも、車好きが高じてここに来ているのだろうか。



ポルシェミュージアムに入ると、最初に目に飛び込んできたのは、
ポルシェ911の1965年モデル。


俺はどちらかというとバイクの方が好きで、あんまり車はわからないんやけど、
ポルシェの911は俺でも知ってる。

あと、ポルシェって、あんまりレースに参戦してるイメージが無かったんやけど、
レーシングカーも多数展示されてました。


ポルシェミュージアムを後にした俺は、昼食を食べるために、
シュツットガルドの中心街、ケーニッヒ通りへ。

ケーニッヒ通りには大道芸人がたくさんいたね。

平日の昼間っから何やってるんだろうって、ちょっと思ったけど。


俺が昼飯を食べに訪れたのは、地元でも有名なステーキハウス、オーセン・ヴィリィ。



俺は、全くと言っていいほど酒が飲めない人なので、
ビールを飲んで楽しむと言うような、ドイツらしい観光ができないのが残念なんやけど、
ここのステーキは本当においしかったね。



午後からはメルセデスベンツミュージアムに移動。

大して車が好きってわけでもないのに、クルマ充しております。




ポルシェミュージアムは、
ほぼ、今の型の車に近いデザインのものしか展示されてなかったけど、
メルセデスベンツミュージアムは、木で作られた車とかが展示されていて、
車の歴史を感じさせてくれるような場所やった。


F1好きな俺としては、マクラーレン・メルセデスの車体が展示されていたのには興奮した。

ライコネンとモントーヤの頃が一番好きだったな。



メルセデスベンツミュージアムを後にした俺は、
ミュージアムに併設されているスタジアム、
メルセデスベンツアリーナに向かいました。


正式名称はゴットブリー・ダイムラー・シュタディオンっていうらしいけど、
スタジアム内でも、地図でも、駅名でも表記が統一されてないから、
企業的に、ネーミングライツ取った意味あんのかなって思ってしまった。



スタメンが発表されてから気づいたんやけど、
どっちのチームにも日本人選手がいるんやね。

この試合ではシュツットガルドの酒井高徳はベンチにも入って無かったけど、
ニュルンベルクは清武と長谷部の2人はスタメンに名前を連ねていたね。

あんまり日本で海外サッカーを見ている時は、そんな風には思わんけど、
現地で見ると、なんか誇らしい気持ちになったわ。




日本で調べた情報では、
シュツットガルドのファンってさほど熱心では無いっていう話やったけど、
この日の観客は4万8千人。

6万人収容のスタジアムなので、空席はちらほらあるけども、
平日の夜の試合だと十分すぎる入りではないだろうか。

これで熱心じゃないって言われるなんて、
他のクラブはどれだけ熱狂的なんだって思ってしまうわ。


ニュルンベルクのサポーターも、数は少ないながらも、
大きな声で声援を送っていたね。



試合の方はどうだったのかと言うと、シュツットガルドが、
前半開始早々に、よくわからんPKを獲得。

これをエースのイビシェヴィッチがきっちりと決めて、シュツットガルドが、
前半3分で先制点を挙げる事に成功したね。

っていうか、PKの判定に抗議する長谷部の姿が、
日本代表の試合で、審判に抗議している姿とダブって見えて、
思わず吹き出しそうになってしまった。



これでシュツットガルドが優勢に試合を進められるかなと思いきや、
ニュルンベルクの右サイドのドゥルミッチが裏へ飛び出すと、
右足のアウトサイドでファーポストに流し込んで、3分後に同点に。

これは点の取り合いの展開になるかなと思っていたけど、
そんな俺の予想はかすりもせず、スコアはこのまま動かずにドローという、
なんとなく残念な感じで終了。



両チームに対して俺が抱いた印象なんやけど、
まず、ニュルンベルクに関しては、昨シーズンの縦ポンサッカーから、
脱却しようと試みて苦労している印象が強かった。

パスは繋ごうとするんだけども、いかんせん、
いる選手とやっているサッカーの内容が合っていないから、
どうも上手くいっていない感じが否めないね。

なんとなく、相馬監督時代の川崎とダブって見えた。



ホームチームのシュツットガルドに関しては、
「あれ?こんなに大したことないチームだったっけ?」っていう印象。

前線のイビシェヴィッチはブンデスリーガを代表するストライカーだと思うけど、
いかんせん、中盤が全然作れてなくて、彼に良いパスが供給されないのが痛いね。

サイドチェンジのパスも、何回、味方同士で合わなくて、
タッチラインを割ったことか。

ゴメスやフレブを擁して、マイスターシャーレを掲げたのは、
もう遠い過去の話なんだなと思ってしまった。



試合後、ホテルに帰って就寝。

土曜日は、シャルケvsドルトムントの試合、
日曜日は、ボルシアMGvsフランクフルトの試合を見るために、
次の目的地、デュッセルドルフへ向かいます。

~続く~