2014年7月27日

リーグ中断前と高低差ありすぎて耳がキーンってなるわ



ガンバ大阪51ヴィッセル神戸


三木谷のゲスい商売人根性の被害を被って、
ヨソよりも高い入場料払ってるんだから、
これぐらい楽しませてもらわないと割にあわないよね。

まあ、僕はTV観戦だったので、入場料云々はあんまり関係無い話ですが。



前節、中盤の守備がゆるゆるの清水を見ていることも相まってか、
この日の神戸は、随分と球際を激しく来てるなという印象。

もはや神戸と対戦する時の代名詞となった遠藤へのマンマークのタスクを、
シンプリシオがきっちりとこなしてきたことで、
前半は、DFラインの裏へパトリックを走らせるという攻撃が、
思うようにできなかったね。

ところが、そのシンプリシオは、遠藤をマークしても、
宇佐美のマークをするのを忘れてしまっていたみたい。

宇佐美にバイタルエリアであれだけ時間とスペースを与えれば、
自ずと行く先は見えるでしょうに。



幸先良く先制点を挙げたガンバやったけど、
直後に西野がペナルティエリア内でハンドを取られてPKを献上。

このPKをマルキーニョスに決められて、同点に追いつかれてしまった。

西野のハンドは手に当たってしまったという感じのもので、
故意じゃないのは明白やったから、誰も彼を責める事はできないと思うんやけど、
失点直後の西野の表情は、責任を感じてるように見えたね。

まだ若い選手だけに気落ちしなければいいんやけどって思ってたら、
汚名返上の機会はすぐに訪れた。

遠藤のFKをファーサイドで西野が折り返すと、
ニアでフリーになった宇佐美が決めて、再びリードを奪うことに成功。

宇佐美はこの試合で神戸キラーの名をより確固たるもにしたね。

チームとしては、前節の清水戦に引き続き、セットプレーから得点を挙げたわけやけど、
この試合に関しては、ガンバのセットプレーの精度が上がっているというより、
神戸守備陣のセットプレーの際のゾーンディフェンスがあまりにもザルすぎた。

高さのある選手を揃えているのにも関わらず、
一番警戒すべきパトリックをセットプレーで2回もフリーにするなんて、
まるで自ら勝ち点を差し出してくれてるみたいやったわ。



後半になって押し込まれる展開が増えたけど、
これは、得点差を考えて、運動量をセーブするために、
ガンバが中盤での圧力を弱めたからだと思ってるので、
そこまでネガティヴには考えていない。

東口の好セーブでピンチを凌ぐ場面もあったけど、
人数を掛けて守っている中央のスペースに、
神戸の攻撃陣が思惑通りに突っ込んできてくれたおかげで、
全体的には上手く守れていたんじゃないかなと思う。

それにしても、ペドロなんとかさんは、
あの場面を決められないなんて、相変わらず芸が無いですな。

浮き球のトラップでDFを翻弄してジャンピングボレーを決めた、
ウチの阿部君を見習ってみてはどうですか?



これでリーグ再開後3連勝。

11得点1失点で順位も8位まで上げてきました。

次節は10位のマリノスと万博で対戦するわけやけど、
8月は上位との対戦が少ないだけに、ここで勝ち点を稼いで、
上位争いに食い込んでいきたいところやね。



にほんブログ村 サッカーブログ ガンバ大阪へ










2014年7月24日

この3日間でガンバに何が起こったのだろうか



ガンバ大阪40清水エスパルス


いくらここ最近調子を落としている清水が相手とはいえ、
土曜日の甲府戦のパフォーマンスを見る限りでは、
楽な試合になることはないだろうなと思ってたら、まさかの会心の勝利。

累積警告で倉田が出場停止になっていることなんて、
後半の途中あたりからすっかり忘れてたわ。



そんな倉田の代わりに、前節、ガンバで初出場を果たしたばかりのパトリックを、
この試合の先発に起用したわけやけど、これが思いのほか当たりだった。

シュート精度と足下の技術の乏しさは触れ込み通りだというのを証明してしまったけど、
強面なうえ、あの巨体に似つかわないスピードでゴールに向かって突進されると、
体格に劣る日本人のCBでは堪らずラインを下げてしまうのも無理もないね。

清水のDF陣も例外ではなく、裏へ抜けるパトリックに対し、
ラインを下げて対応しようとする選手と、
強気にDFラインを上げてゴールに近づけまいとする選手で息が合わず、
ラインがガタガタになってしまっていた。

ラインが揃わないとなると、当然、選手同士の距離感も悪くなってくるので、
間延びした中盤でのパス交換を狙って、
ガンバ守備陣のインターセプトが冴えまくり。

いつもなら、自陣に危険なスペースを作ってしまう今野の特攻も、
この日ばかりはハマっていたね。

さらには、遠藤がフリーで前を向ける展開が何度も訪れるとなると、
そりゃあ、試合展開はイージーになるってもんよ。

今季はらしくないパフォーマンスが続いているとはいえ、
あれだけスペースと時間が与えられれば、
今なお日本屈指のプレーメイカーであることは証明できるよね。

それは、今季、阿部と大森の台頭によって、
出場機会が減少傾向にある二川にとっても同じことで、
試合終盤のリンスのゴールをアシストしたオシャレな落としは、
この素晴らしいゲームのラストに添える花に相応しかったね。



このゲームでは宇佐美が蚊帳の外って感じだったけど、
阿部の先制ゴールは、宇佐美がCKのルーズボールを拾って、
潰れながらも阿部にボールを繋いだことで生まれたもの。

宇佐美はこの試合で得点を挙げたかったやろうと思うけど、
宇佐美が味方の為に潰れ役になった事なんて今まであっただろうか。

宇佐美の意識の変化が垣間見えた瞬間という事で、
これはこれで見る価値のあるシーンだったと思うね。



次節は中3日でアウェイ神戸戦。

倉田が出場停止から戦列に戻ってくるけど、
この試合を見た後やと、誰を外すか悩みどころではあるな。

まあ、清水ほど楽に戦わせてくれるとは思えないけど、
どんなスタメン、布陣で臨むにせよ、この試合の良いイメージを持って、
ノエスタ(言いにくい)に乗り込んで欲しいね。



にほんブログ村 サッカーブログ ガンバ大阪へ









2014年7月19日

省エネで勝ったので、水曜日の試合で疲労を言い訳にするのは許しません



ガンバ大阪20ヴァンフォーレ甲府


無駄に失点したり、無駄に手数を掛けたりと、
何かと非効率な事が好きなガンバさんですが、
この日は3本のシュートで2点取って勝つという、
なんとも効率の良いことをしてしまいました。

まあ、無駄なパスミスも多かったけどね。



宇佐美の見事なシュートはこれまでに何度も見てきてるけど、
今回のやつは若干テイストが違うかった。

今までにも何回か、同じような状況で、
ループシュートを試みてるのを見たことがあったけど、
いつも手前にいるDFに引っ掛けてたから、
ようやく思い通りの形でゴールを決めることができて、
本人も嬉しいんじゃないだろうか。

2点目の倉田のゴールに関しては、まさに生粋のストライカーのそれやった。

先週の天皇杯でハットトリックを達成し、
今節もゴラッソを決めて、ノッてきたなと思わせておいてからの、
次節、累積警告で出場停止。

相手選手のユニフォームを掴むのはダメやけど、
天皇杯で掴んだと思われる得点感覚は、今後も手放さないでほしいね。



素晴らしい2ゴールで勝利した事で、うやむやになりそうやけど、
今後の課題になりそうな事がいくつもあったのも事実。

この日は、岩下、西野のCBだったこともあって、
DFラインは終始低めだったのにも関わらず、
ボランチの遠藤と今野が揃って前に出たがるせいで、
ただでさえもスカスカのバイタルエリアが更にスカスカになって、
そこを甲府のクリスチアーノとジウシーニョに使われて、
甲府に押し込まれるっていう展開が多かったように思う。

ただ、甲府に決定力のあるストライカーがいなかったから、
それらのピンチが失点に繋がらなかった感じはあったね。



DFラインの話を続ければ、先週の天皇杯に引き続き、
膝のケガの癒えない藤春に代わって、左SBにオ・ジェソクが入ったけど、
いかんせん、前にいる大森との連携が悪過ぎてパス交換でミスを連発してたね。

右をやることが多かったから、視界が変わってやりにくいのかなと思ってたけど、
よくよく考えたら、韓国のクラブチームでは、ずっと左SBをやってた選手なんよな。

個人的には買ってる選手なので、
左右両サイド、遜色無くこなせるようになってほしいなと思う。



最後に、新加入のパトリック。

宇佐美との交代で、加入早々に出場機会を得ることができたけど、
こちらは、開幕戦でのリンスを思わせるようなフィット感の無さ。

名前を出したリンスも未だにフィットしきれていないところがあるし、
2人がフィットするのを待っている間にシーズンが終わりそうな気がする。

まあ、そうならんことを祈るけど、
もしそうなった場合の責任って強化部が取るって事でいいの?



次節は中3日でホーム清水戦。

倉田が累積警告で不在になるけど、この試合の終盤の選手起用を見て、
宇佐美と遠藤の2トップ、今野と内田のダブルボランチで、
この状況を乗り切ろうとしている意図が見えたのは俺だけだろうか。

あんまり上手くいきそうな気がしないけど、
その布陣で清水戦を戦うって決まったわけじゃないし、
今から心配しててもしょうがないよね。

甲府に勝利した事で、降格圏を抜け出し、13位に浮上。

相変わらず順位表の真ん中のあたりは大混雑しているので、
この調子で勝ち点を積み上げて、順位を上げて行って欲しいね。



にほんブログ村 サッカーブログ ガンバ大阪へ









2014年7月14日

ドイツが強かったから優勝したという実にシンプルな話



ドイツ10アルゼンチン


ブラジルで開催されるW杯で、
ブラジルの宿敵アルゼンチンが黄金のトロフィーを掲げ、
それをブラジル国民が苦虫を噛み殺したような表情で見つめる、
というシチュエーションに期待して、今大会はアルゼンチンを優勝予想していた自分。

残念ながら、その予想は外れてしまったけど、
準決勝、3位決定戦と、かつて無いほどの恥辱を味あわされたサッカーの王国に、
これ以上の辱めを受けさせるとなると、
さすがにサッカーの神様の人格を疑いそうになるから、
今大会はドイツが優勝して良かったと思う。

グループリーグからのドイツの戦いぶりを見てると、優勝は順当だと思うけど、
本大会前は、両SBとボランチにケガ人が続出して、
コンディションが整わないメンバーで決勝までの7試合を戦うのは、
正直、苦しいんじゃないだろうかと思っていた。

ところが、ドイツと言う国は不思議なもんで、
こういう逆境に立たされた時ほど力を発揮するんよね。

ラームやシュバインシュタイガーなんて、
ケガしてた事を忘れてしまうかのようなパフォーマンスやったし。

思えば、2002年の日韓W杯で準優勝した時のドイツも、
2年前のユーロでグループリーグ敗退、W杯予選のイングランド戦でも、
オーウェン1人に完膚なきまでに叩きのめされたりして、
決して前評判の高いチームじゃなかったしね。

かつての、いかつい男達がパワー重視のサッカーで、
相手チームをねじ伏せていた頃のドイツ代表と比べれば、
今のドイツ代表は随分様変わりしたけど、チームに根付くゲルマン魂は、
時代が変わっても脈々と受け継がれているんやなって思ったわ。



敗れたアルゼンチンは、大会を通して守備は安定していたけど、
メッシ中心のチーム作りをしていたせいか、
メッシがダメだとチーム全体が機能不全に陥る感があるよね。

特に、守備をしないメッシに代わり、
前線での汚れ仕事を一手に引き受けていたディ・マリアがケガで欠場してから、
その傾向が顕著になったように思う。

今大会のアルゼンチンはメッシ次第では無く、
マスチェラーノ次第だという声も聞かれたけど、
マスチェラーノは守備での貢献度は高くても、
試合を決めることができるタイプの選手じゃないしね。

1人の選手に依存したチームを作った代償を負わされたって感じかな。

ただ、今年に入ってからのメッシのパフォーマンスの悪さは、
思わず心配になってしまうところがある。

この試合でも、試合中に嘔吐していたらしいしね。

27歳と、これから先のキャリアもある選手なだけに、
病でそれを棒に振るなんてことがないといいんやけどね。



今大会は、スペインやイタリアのように、
パスサッカーを志向するチームの結果が伸び悩んで、
オランダやアルゼンチンのようなリアクションサッカーが、
結果を残す大会になった。

ただ、だからと言って、リアクション型のサッカーの時代が来たとは思わない。

優勝したドイツはパスサッカーだと言われるけど、準々決勝のフランス戦のように、
セットプレーで挙げた1点をしぶとく守り切るようなサッカーもやってるし、
試合展開や局面によって、上手く使い分けてるなという印象がある。

思えば、パスサッカーで大会を制したと言われる、前回大会のスペインも、
決勝トーナメントに入ってからの4試合は、
全て1点差をしぶとく守り切ったという事実を忘れてはいけない。

今大会は、たまたまリアクション型のサッカーが結果を残しただけ。

いつの時代も、強いチームっていうのは、試合状況や対戦相手の特徴によって、
スタイルを上手く変えられるチームなんだなと、
改めて実感する事になったW杯やったわ。














2014年7月12日

元日じゃない日の国立じゃないピッチを目指す戦いが始まった



ガンバ大阪51ツエーゲン金沢


高校生でもあるまいし、7月の試合で昼間にキックオフなんて、
狂気の沙汰なんじゃないだろうか。

ただ、この天候の恩恵を受けたのはガンバの方だったようで、
比較的涼しい地域である金沢からやってきたツエーゲンの面々は、
暑さの影響をモロに受けて、ほとんど運動量を上げられず、
天皇杯の代名詞であるジャイアントキリングを起こせそうな雰囲気は、
この日の金沢からはほとんど感じられなかった。

だから、この試合で快勝したからと言って、
リーグ後半戦に向けての展望は明るいとは言い切れないところがあるけど、
せっかく勝った試合で、あんまり辛気臭いことを書きたくないので、
良かったところを挙げていこうかなと思う。



まず1人目は米倉。

8年半の長きに渡り、ガンバの右SBの不動のレギュラーだった加地が、
この夏のリーグ中断期間にMLSに移籍することになったけど、
米倉がこの試合で見せたパフォーマンスを継続できるのであれば、
加地の穴は全く心配する必要が無いね。

クロスのバリエーションが豊富で、飛び出しのタイミングも良く、
1対1で仕掛けることもできるとなれば、左サイド偏重だったガンバの攻撃に、
良いアクセントをもたらしてくれるかもしれない。

特に、倉田のゴールをアシストした場面は、
昨年のアウェイ松本戦でロチャのゴールをアシストした、
加地のクロスを彷彿とさせたね。

どちらのゴールも、右サイドへ展開する浮き球のパスを送ったのは遠藤やったし。

あとは、守備での1対1の場面で、
簡単に飛び込んでかわされてしまう悪癖さえなんとかなればと思うんやけど、
そこは元が攻撃の選手だけに難しいところなんかね。



2人目はリンス。

リーグ前半戦のようにFWで起用されるよりも、
右サイドのMFの方がやりやすそうに見えた。

球離れも随分良くなったし、
ブラジル人のわりには守備も手を抜かずにやってくれるから、
中盤のサイドで起用しても問題無さそうやね。

倉田の2点目のゴールをお膳立てしたワンツーなんかは、
前半戦ではお目にかかることができなかったから、
周囲との連携も良くなってきてるんじゃないかな。

ただ、やっぱり課題は決定力なんだよなぁ。



他にも、ハットトリックを決めた倉田や、
先制点を挙げた宇佐美も良かったけど、
この2人に関しては、ゴールを決めた場面よりも、
外した場面の方が印象に残っている感があるから、
リーグ戦ではきっちり決められるようにしてほしいね。

あと、失点シーンの時みたいに、
相手を押し込んでいる状況でボールを奪われて、
一転、大ピンチを迎えるような事も何度かあったので、
攻めてる時のリスクマネジメントもしっかりやってほしい。

世間の目はW杯の決勝に向いていることやろうけど、
リーグ戦の再開まであと1週間。

宴もたけなわで、いよいよ日常が帰ってきます。




にほんブログ村 サッカーブログ ガンバ大阪へ