2016年8月31日

パトリックの心のリハビリはJ3でお願いできますでしょうか



ガンバ大阪11サンフレッチェ広島


こういう試合で、パトリックと藤本を先発させるあたり、
長谷川健太は浪花節の監督だなとつくづく思い知らされる。

西野監督はこういうところはドライだったから、
その点、今の選手たちは恵まれているんじゃないだろうか。

またしても2人は期待に応えることはできなかったけど、
それでも、またチャンスは与えられるんだろうなと思う。



前半の序盤は、左サイドの大森が中心となって、
広島のゴールに迫ることができていたけど、
失点してからは広島の守備ブロックの前に攻めあぐね、
先日のホームでの神戸戦のような試合展開になってしまった。

失点の場面については、藤ヶ谷の飛び出しが遅れたので、
「やっぱりガヤさんは・・・」みたいな意見もあると思うけど、
あの場面は、先にボールに触った丹羽がちゃんとクリアしておくべきだった。

かつての中澤聡太を思わせる頭上クリアは、
広島にとって絶好のチャンスボールだったことだろうね。



後半に入って、先日の湘南戦で2ゴールを挙げた長沢と、
呉屋を投入し、反撃を試みるも、ゴールネットを揺らすまでには至らず、
それどころか、藤春がどこかで見たようなオウンゴールを再現しそうになる始末。

これはこのまま試合終了かなと思っていたら、
大森のパスを受けた呉屋がドリブルでペナルティエリアに侵入し、
値千金の同点ゴールをゲット。

DFにシュートコースを切られているように見えたけど、
ドリブルで揺さぶって強引にコースを作ってシュートを打つあたり、
大学ナンバーワンストライカーと呼ばれていた片鱗が見えたね。

今季、序盤からチャンスを与えられながらも、絶好機をことごとくフイにして、
その度にU-23のピッチに戻っていった呉屋だったけど、
このゴールをきっかけにトップチームに定着し、
ゴールを量産していって欲しいと思う。

ただ、長沢に続き、呉屋も結果を残したので、
パトリックのメンタル面がさらにダークサイドに落ちそうなのが、
懸念材料ではあるけども。



日曜日にホームで行われる2nd legは、
この試合でベンチにも入っていなかったアデミウソンと遠藤が、
おそらくスタメンで出てくるだろうから、
代表に招集されている東口とオ・ジェソクを除けば、
ベストな布陣で臨めるはず。

アウェイゴールを奪って有利な状況ではあるけど、
とりあえずそのことは頭の片隅に置いておいて、
シンプルに目の前の試合に勝つことだけを考えましょう。



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2016年8月28日

長沢駿とか言うパトリックの上位互換



平塚行ってきました。




ガンバ大阪21湘南ベルマーレ


基本、アウェイを中心にサポーター活動をしている僕ですが、
幸い、今季は雨に降られながらの観戦は無かったので、
久々の雨中の観戦はだいぶタフなものでした。

昨季まで同じような環境のスタジアムをホームにしていたガンバですが、
今季からホームとして使用している吹田スタジアムが、
全席屋根に覆われていることもあってか、
サポーターも雨に対する免疫が落ちてたりしないですかね。



1stステージは、ホームで3点を取りながらも、
端戸と下田にゴラッソを叩き込まれて、よもやのドロー。

そして、この試合でも、
開始早々に三竿にゴラッソを決められ、先制点を献上。

クロスが逆サイドに抜け通ったところを、
ペナルティエリア外から豪快に叩き込まれたものだったけど、
雨でスリッピーになったピッチで加速したシュートが、
ゴール左隅という絶妙なコースに飛んだね。

湘南の選手たちは、ガンバが相手だと、
ミドルレンジのシュートの精度が高くなるとか、
そんな特殊能力でもあるんでしょうかね。



前節の神戸戦は、早々に先制を許すと、
その後は、ボールを持たされ、固められた中央の守備を破れず、
攻めあぐねて万事休すと言った感じだったけど、
今節は、長沢がチームを救ってくれた。

オ・ジェソクのロングパス一本で裏へ抜け出し、
後ろから来たボールをボレーで叩き込むという、
簡単そうに見えて難しいゴールで試合を振り出しに戻せば、
後半は、彼の真骨頂である、セットプレーからのヘディングシュートで、
勝ち越しゴールまで奪ってみせた。

今季の初め頃は、宇佐美、パトリック、
アデミウソンの陰に隠れがちだった長沢が、
ここに来てチーム最多得点を挙げているとは誰が予想しただろうか。

まあ、今季の開幕節で鹿島の植田に完全に封じ込められたように、
強いCBと対峙すると持ち味が発揮できないのがネックやけど、
日本人離れした192cmの体躯と、柔らかい足元の技術を見ると、
どうしても期待値を高く設定したくなる。

水曜日から始まるルヴァンカップの対戦相手は、長沢と相性の良い広島だし、
次節の対戦相手の甲府と1stステージで対戦した時は、
長沢のゴールで勝利しているので、
この後も長沢が活躍できるステージは用意されている。

後半戦もガンバを勝利へ導くゴールを量産してほしいね。



そんな好調の長沢と対照的なのがパトリック。

この試合では、1点リードの状況で、長沢との交代で出場したけど、
カウンターで前を向いて走るだけという、
以前だったら大好物だったシチュエーションもモノにできず、
途中出場にも関わらずプレスバックを怠るなど、正直、見ていられなかった。

彼のおかげで獲得できたタイトルもあるので、
あまり悪くは言いたくないんだけど、この状況が続くようなら、
今オフに、ブラジルへレンタルバックされても致し方無しかな。



次節は、ホームで甲府と対戦やけど、
その前にルヴァンカップで広島と対戦。

食傷気味な感は否めないけど、
しっかり勝って、準決勝へ勝ち進みましょう。

東口とオ・ジェソクが代表招集によりチームを離れるけど、
藤ヶ谷と米倉だったら、上手く代役を務めてくれる…はず。


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2016年8月22日

この金メダルのためにリオ五輪があったと言っても言い過ぎじゃない



ブラジル11ドイツ
   PK(


W杯で最多の優勝回数を誇りながら、
五輪で金メダルを獲得したことが無いというのが、
サッカー王国・ブラジルの可愛げのある所でもあったんやけど
今夏、ブラジル国民の待ち望んだ五輪の金メダルが、
ついにブラジルサッカー協会のトロフィールームに飾られることになった。

その偉業の立役者となったのが、オーバーエージ枠で招集され、
エースとして、キャプテンとして、チームを牽引したネイマール。

先制点となったFKでのゴールや、
5人目のキッカーとしてPKを成功させる姿は、まさに千両役者のそれだった。

プレーヤーとして類稀なる才能を持ちながら、
生意気でいけ好かないイメージを持たれることもあるネイマールやけど、
自国開催の五輪で、至上命題である金メダルを勝ち取るという、
想像を絶するプレッシャーを伴うミッションを完遂できるメンタルは、
称賛の言葉以外は見当たらない。

ましてや、決勝の対戦相手は、
2年前の自国開催のW杯で辱めを受けたドイツ相手だったわけやしね。

思えば、今夏にフランスで開催されたEUROで、
代表チームにタイトルをもたらしたクリスティアーノ・ロナウドと、
今回の五輪でのネイマールの姿はどことなく重なるものがあるね。

この2人みたいなのを、そういう星の下に生まれてきたって言うんだろうな。



試合自体は、やはり夏場の連戦の最後ということもあってか、
お互いに疲労の色は隠せなくて、らしくないミスも多かったけど、
激しい球際の攻防からは、トーナメント戦決勝ならではの見応えがあったね。

その中で、ネイマールのFKで先制に成功したブラジルに対し、
ドイツは、ブラントとスヴェン・ベンダーのシュートが、
クロスバーに嫌われるなど、ややツキが無い印象だった。

後半に入ると、ドイツがマイヤーのゴールで試合を振り出しに戻すわけやけど、
マイヤーのプレーヤーとしての質の高さに感服すると同時に、
EUROに招集された選手たちを呼ばなくても、
これだけの選手たちを揃えられるドイツの選手層の厚さを思い知らされたね。

試合は90分で決着がつかず、延長戦に入ったけど、
お互いに足を攣る選手が続出していて、
どちらかが試合を決められるような状況ではなかったので、
PK戦までもつれ込んだのは必然の流れだったように思う。

ドイツは伝統的にPK戦に強いイメージがあったけど、
ドイツのGKのホルンは1本もストップできず、
逆に、途中出場のペーターセンのシュートが阻まれたため、
結果、ブラジルに軍配。

W杯での屈辱はW杯でしか晴らせないと思うので、
今回ドイツに勝ったからといって、
2年前にブラジルが味わった屈辱が晴れるわけではないんだろうけど、
ドイツ戦の勝利により、ブラジルに初の五輪の金メダルがもたらされたことで、
留飲を下げることにはなっただろうね。



4年後の五輪の開催地は東京。

前回大会の英国と言い、今回のブラジルと言い、
サッカーが盛んな土地柄ということもあり、
五輪のサッカー競技は大きな情熱とともに行われていたように思う。

4年後、日本は先の2か国に負けないぐらいの情熱で、
各国の若い選手たちを迎えることができるだろうか。

ホスト国としての面子を汚さないためにも、
微力ながら自分もその情熱の一端を担うことが出来ればと思います。















2016年8月21日

ネルシーニョという憂鬱



ガンバ大阪01ヴィッセル神戸


遅ればせながら今季初の3連勝を飾り、
ようやく上昇気流に乗ったかなと思っていたところに、
またしてもネルシーニョのガンバ大阪対策講座を見ることになるとは…。

どなたでもいいので、ネルシーニョ対策に長けた方がいらっしゃったら、
長谷川健太にレクチャーしていただけないでしょうか。



勝っているチームはいじらないという考えからか、
前節と同じスタメンで挑んだこの試合。

神戸は、ブロックを敷いてガンバの攻撃を待ち構え、ボールを奪ったらすぐに、
個の力に長ける2トップに当てるという狙いだったので、
比較的ガンバがボールを保持する時間が長かったように思う。

ところが、今のガンバに、西野政権下で披露していた、
自らアクションを起こして相手を崩すようなサッカーができるわけもなく、
神戸の狙い通りにビルドアップでミスを連発して何度もカウンターを食らう有様。

失点後から、遠藤と倉田のポジションを入れ替えるなどの改善策を試みたものの、
状況は好転せず、前半のスタッツでシュート3本と聞いても、
一体いつ打ったのか思い出せないような低調な前半の戦いぶりだった。



失点シーンについては、ペドロにこぼれ球を押し込まれるという形だったけど、
その前に、CKの崩れからゴール前にボールを運んだ、
神戸の31番、中坂のプレーが敵ながら素晴らしかったと思う。

恥ずかしながら、勉強不足でこの選手の存在を今まで知らなかったんだけど、
ボールを持ったら積極的に仕掛けようとする姿勢が見て取れたし、
オフザボールで何度もゴール前に顔を出す姿は非常に好印象だった。

力んでしまってシュートミスするあたり、まだ若いなという印象はあったけど、
高卒ルーキーにも関わらずCKのキッカーを任されていることからも、
ネルシーニョからの期待値の高さが窺えたね。

堂安と同じ東京五輪の世代なので、共に切磋琢磨して、
研鑽を積んでいってもらいたいね。



前半の閉塞感を打開すべく、長谷川健太が最初に切ったカードは、
後半から米倉に代えて藤春の投入。

その後、左サイドから何度か惜しい形があったように、
選手交代による効果はあったかなと思うんやけど、得点までには至らなかった。

試合後、神戸の岩波が、Twitter上で、
神戸サポーターの藤春に対するブーイングについて言及していたけど、
実際、他サポからもブーイングを浴びせられるようなことをしたわけなので、
こればっかりは藤春自身がプレーで見返さなければいけないもの。

これから他のスタジアムでも藤春に対して厳しい言葉が浴びせられるやろうけど、
そんな藤春の背中を押してやることが、
ガンバサポとしてやるべきことなのかなと思うね。

まあ、個人的には神戸サポーターの反応は間違っているとは思わないけど、
岩波の気持ちは、正直、嬉しかったね。



試合の終盤に、同点を狙うべく長沢と堂安を投入したものの、
結局、神戸のゴールを割ることができずに敗戦。

ラッキーな判定で得たPKで同点に追いつくチャンスは訪れたものの、
アデミウソンがこれを決められなかったのが痛かったね。

しかもこれで、今季、吹田スタジアムで得たPKは、3本全て失敗だとか。

最近、ホームで勝ち点3を積み上げられるようになって、
ようやく吹田スタジアムのホームアドバンテージが、
発揮されてきたのかなと思っていたところに、
またしても不吉なジンクスが生まれてしまった。

次節は、降格圏に沈んでいる湘南とアウェイで対戦なので、
ここをきっちりと取って、仕切り直しといきたいね。


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2016年8月14日

だからこの手のセレモニーはガンバ戦ではやらないほうがいいって何回言ったら・・・



エコパ行ってきました。




ガンバ大阪20ジュビロ磐田


試合後に、オランダに移籍する小林祐希の退団セレモニーがあると聞いて、
なんとなくこの試合は勝てると思ってたんだよね。

なんせ、相手チームのメモリアルゲームで、
空気を読まずにことごとく勝利してしまうガンバさんですから。

小林としては、勝って気持ちよく移籍したかったことだろうけど、
人生はそう上手くいかないということは、
2ヶ月前に、勝ち試合で宇佐美を送り出してやれなかったのでよくわかるよ。

海外では通用しないとか色々言われている小林だけど、
何事もチャレンジしてみないことにはわからないので、
挑戦する姿勢は素直に応援してあげたいと思います。



この試合のスタメンは、アデミウソンの1トップに、
2列目に倉田、阿部、大森が並び、ボランチは遠藤と今野という布陣。

前節、スタメン起用で結果を残せなかった呉屋に至っては、
ベンチにも入らないという、長谷川健太のドライぶり。

前半は、磐田のDFラインのコントロールが上手くいっていたのか、
オフサイドでチャンスを潰す場面が多かったように思う。

また、前節に引き続き遠藤がボランチに入ってことで、
ビルドアップでのボール回しがスムーズになったのと引き換えに、
バイタルエリアの守備が緩かったように見えた。

後半、リードを奪うとすぐに遠藤を下げて長沢を投入し、
倉田をボランチに下げて対応したように、
この部分は長谷川健太も気にしていたようやね。



後半に入って、徐々に磐田の陣形が間延びし始めた頃から、
2列目の選手たちが前を向いて勝負できる局面が増え、
良い形を多く作れるようになったね。

そして、後半12分にアデミウソンのゴールで先制。

オ・ジェソクからのクロスをペナルティエリア内で受け、
冷静にターンしてDFを剥がす技術の高さは、彼ならではのものだった。

あと、結構前から思っていたことだけど、
大森は、後ろがオ・ジェソクの方がやりやすいんじゃないだろうか。

倉田は、後ろが藤春の方がやりやすそうにしているし、
左サイドの前と後ろの組み合わせは、
固定した方がいいんじゃないかと思うね。



このまま1-0で手堅く逃げ切りかなと思っていたら、
後半38分に、仕上げのリンスならぬ仕上げの長沢。

ただ、このゴールに関しては、長沢は押し込むだけだったので、
左サイドをぶち抜いた堂安の個の力に依るものと言っても差し支えないだろう。

一昨年、3冠を達成した時は、倉田と阿部と大森を、
高い次元でローテーションさせることができていたけど、
この試合のように3人同時に先発させると、控えが心許無いので、
堂安が計算できるようになるととても大きいね。

なんか、今季は2列目のポジションに、
長谷川健太の子飼いの選手もいたようなするんだけど、まあいいか。

この調子だと次節もチャンスを与えられると思うので、
次は得点に期待したいところやね。



次節はホームで神戸と対戦。

今季初の3連勝を飾り、ようやく調子が出てきたところに、
ガンバ対策の大家であるネルシーニョと相対するのは正直嫌だけど、
2ndステージの順位テーブルでもようやく上が見えてきたので、
しっかり勝って食らいついていきたいね。



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2016年8月11日

もう1回ナイジェリア戦からやり直そうぜ



日本10スウェーデン


試合の前半は、どちらも決勝トーナメント進出の可能性を残していたからか、
リスクを冒さない、固い試合だったけど、
後半に、南野に代えて矢島、浅野に代えて鈴木武蔵を投入してから、
一気に日本のペースに持ち込むことに成功。

すると後半20分、左サイドを突破した大島のクロスを、
真骨頂のダイアゴナルランでペナルティエリア内に侵入した矢島が、
ゴールを陥れ、日本が先制することに成功。

浅野も南野も一発のある選手なので、ピッチに置いておきたくなるけど、
動けてないと見るや否や、スパッと交代させた手倉森の決断力は見事だったね。

結局、この試合では、これまで続いた馬鹿試合が嘘のように、
矢島の挙げた1点しか入らなかったけど、
この最少得失点差をしっかりと守り切り、日本が勝利。

それにしても、この矢島という選手、
1月のオリンピック予選の時から良い選手だと思っていたけど、
本大会でもきっちりと結果を残してきたね。

帰国後は、現在、J1昇格争いの真っ只中にいる岡山で、
悲願のJ1昇格のために尽力し、選手としての価値を高めてほしいと思う。

ただ、今オフにレンタル元の浦和から帰還命令が下って、
来季は埼スタのベンチを温めていそうな気がしなくもないけど。



おそらく、手倉森がやりたかったのはこういう試合だったんだろうな。

先のコロンビア戦から中2日というタフなコンディションの中、
攻守にわたってハードワークし、連動した攻撃を見せてくれた、
若き日本の選手たちを素直に称賛したいと思う。

そんな彼らの姿を見て、まだブラジルで試合をさせてあげたいと思ったけど、
ナイジェリアがコロンビアに敗れたことで、
日本のグループステージ敗退が決定したため、
早すぎる帰国を強いられることになってしまった。

まあ、既にグループステージ首位通過を決めていたナイジェリアに、
多くを望むことは難しかったみたいやね。



グループステージ敗退ということで、
やはり日本は弱いというレッテルを貼られてしまった格好になったけど、
決して前評判の高くなかった前回大会のチームがベスト4に進出したように、
やり方次第では今大会のチームも、もっと上まで行けたんじゃないかと思う。

そのやり方の一つがオーバーエージの選定だったかなと。

国際経験に乏しい選手たちが多いだけに、
浮足立つチームを落ち着かせられる選手が必要だったんだろうけど、
年齢的には中堅どころではあるけど、
代表の試合での国際大会の経験が豊富とは言えない、
藤春や塩谷ではその役割を全うすることができなかった。

前回大会のチームは、なんだかんだ海外でプレーしている吉田麻也と、
アテネ五輪を経験している徳永がいたけど、
今大会のチームと比べれば、彼ら2人の存在は大きかったように思うね。



今のA代表の中心メンバーは、
未だにグループステージ3連敗で敗退した北京五輪の世代で、
ロンドン五輪の世代が彼らと取って代わることができているとは言い難い。

さらに、ロンドン五輪のメンバーから漏れた大迫や原口が、
ドイツでプレーしていることを思うと、
オリンピックで良い結果を残したからと言って、
それが今後のサッカー人生に良い影響をもたらすとも限らない。

結局のところ、ブラジルで味わった悔しい経験を、
今後のサッカー人生にどう生かしていくかは、
選手たち次第ってことなんやろうね。



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2016年8月8日

次こそ、「やったぜ、藤春!」と言わせてくれ



日本22コロンビア


ナイジェリア戦の後に藤春を擁護するブログを書いたけど、
そこで、藤春という選手を語るうえで、
とても重要なことを記載するのを失念していた。

彼は右足でボールを扱えない。

ガンバの試合においても、逆サイドからクロスが流れてきた際、
セーフティに右足でクリアしておけばいいものを、
わざわざ左足に持ち替えようとするのをよく見るけど、
左足に持ち替えている間に相手選手に寄せられて、
ボールをロストすることがたまにあるんよね。

この試合に於いて、藤春を戦犯たらしめたオウンゴールの場面では、
不慣れな右足でクリアしてクリアミスするリスクと、
スルーして左足に持ち替えている間にボールロストするリスクを、
天秤にかけている間に、ボールが右足に当たり、
あろうことかゴールに向かって飛んだって感じやった。

このオウンゴール以外にも、前半に2度の決定機を逸しているし、
これで、日本が最終節のスウェーデン戦の結果如何で、
グループステージ敗退が決まるようなら、
帰国してもしばらく藤春は使いものにならないだろうな。

まあ、もしそうなっても、ガンバサポは辛抱強く藤春を応援しますよ。

だって、所属クラブのサポーターにまで叩かれたら、
さすがに救えないもんね。



ナイジェリア戦の試合内容を見る限り、
これでコロンビアと対峙するのは厳しいんじゃないだろうかと思っていたけど、
中2日の過密日程の影響を感じさせない高パフォーマンスに、
良い意味で期待を裏切られた。

ナイジェリア戦でも良い動きをしていた南野と浅野が、
引き続き好調を維持していたのと、
ナイジェリア戦で低調なパフォーマンスに終始していた室屋が、
別人のようなアグレッシブな動きをしていたのが印象的だったね。

攻撃陣に関しては2試合で6得点と結果を残しているので、
スウェーデン戦でも期待したいところ。

個人的には、今大会初先発の井手口に期待していたんやけど、
全体的には及第点の出来だったと思うけど、
あの、グティエレスと入れ替わられた1失点目の場面で、
評価にケチがついてしまった感があるね。

井手口は、アグレッシブなディフェンスをウリにしている反面、
食いつきすぎるきらいがあるから、
そこを上手く出し抜かれてしまった。

まあ、それ以外では十分にやれていたと思うから、
自信を失わずに、次のチャンスに備えてほしいと思う。



次戦はスウェーデン戦。

1試合を残してグループステージ突破を決めたナイジェリアが、
コロンビア相手に勝ち点を奪うことを祈りつつ、
日本もスウェーデンから勝ち点を挙げ、
人事を尽くして天命を待つといきましょう。



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2016年8月6日

モロッコ人のダイエットに付き合っていたら勝ち点3が転がり込んできた



ガンバ大阪21サガン鳥栖


鳥栖はガンバにとって相性の悪い相手ではあるけど、
鎌田大地のクラシックな司令塔としてのプレースタイルと、
フィッカデンティのセリエ仕込みの采配は好きなので、
個人的に好印象のチームではある。

が、この試合でトップ下に入っていた鎌田を、
新外国人のエル・カビルにスイッチしたのは、
どう見ても悪手だったように思う。

この日は、日中に豊中で38度を記録するほどの猛暑だったこともあり、
スタミナに乏しい鎌田が後半にスタミナ切れを起こすのは、
事前に想定出来ていたと思うんやけど、
代わりに出てきたエル・カビルが明らかにオーバーウエイト気味で、
ドリブルではボールが足につかないわ、
交代後10分ぐらいでバテるわと散々な出来。

挙句の果てには、ハイボールの競り合いで着地に失敗して痛がることで、
鳥栖の選手の集中力を散漫にし、長沢の決勝ゴールのお膳立てまでしてくれた。

前節の広島戦のアンデルソン・ロペスと言い、
ここ2試合、ガンバは対戦相手の新外国人に助けられている感はあるね。

まあ、エル・カビルも、次回対戦時には手強い相手になっている可能性もあるけど、
この日見た感じだと、時間が掛かりそうだなと思わざるを得なかったね。



この試合のスタメンは、呉屋とアデミウソンの2トップで、
遠藤がボランチに入り、倉田が左サイドに出る形。

前節、トップ下の遠藤と、右サイドのアデミウソンのポジションが、
被るような感じになっていたので、
それを回避するような配置にしたと思われる。

ところが、今回の布陣では、くさびを受けるアデミウソンと、
周囲との連携が合わずにボールをロストする場面が多く、
裏を狙う動きを繰り返す呉屋が孤立したような格好になり、
前半はシュート1本しか打てなかった。

後半、呉屋に代えて大森を投入し、アデミウソンを1トップに据えてから、
攻撃のリズムを取り戻したのを見ると、
やはり、アデミウソンの今のガンバでの適正ポジションは、
1トップなのかなと思う。

でも、1トップがアデミウソンだと、高さは使えないし、
裏へ走って相手のDFラインを押し下げるような動きもしないので、
正直、物足りない部分は多いんだよな。

これらの動きを期待できるパトリックは絶賛絶不調で、
さらには出場機会の少なさに不満を抱いているとか。

この試合で長沢が結果を残したことで、
パトリックの不満が増幅することも考えられるので、
長谷川健太は、まだ前線の選手の人選に悩むことになりそうやね。



次節はアウェイで磐田と対戦。

2ndステージに入って未勝利の磐田を確実に叩いて、
今季初の3連勝といきたいね。

磐田とのアウェイ戦は、J2降格が決定した4年前の試合以来やけど、
今回の会場はヤマハではなくエコパなので、あまり意識するものも無いかな。

まあ、4年前の試合での試合後の居残りや、
それ以前にも川口能活に水をかけたりと、
ガンバサポはアウェイの磐田戦で色々前科があるので、
もうヤマハでは試合させてもらえない感じもするけども。

個人的に、エコパは陸上競技場の中でも見辛い部類に入るので、
あんまり好きじゃないんだけど、
久々の静岡西部への遠征を楽しんできたいと思います。





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日本代表・藤春選手への苦情はガンバ大阪では受け付けません



日本45ナイジェリア


何日も前からマナウスに乗り込んで調整を続けていた日本に対し、
航空券が発券出来なかったとか、乗る予定の飛行機が小さかったとかで、
なかなか現地入りしないナイジェリア。

試合自体が開催されるか危ぶまれていたのにも関わらず、
当日に現地入りしたナイジェリアにしっかり負けてしまうとか、
「準備は十分に出来ている」という手倉森の言葉は、
一体何だったんでしょうかね。

ナイジェリアはコンディション不良なのではという声も聞かれたけど、
滞在するだけで体力が奪われるという、
アマゾンのジャングルの中に何日もいるより、
試合当日に現地入りして、サクッと試合だけやって帰るという方が、
案外、コンディション的には楽なのかもしれないね。



試合中は仕事していたので、スマホで試合経過を仕入れていたら、
コメント欄で藤春がやけに叩かれていたので、
そんなに酷いプレーをしていたのかと思って、
帰宅して録画で確認したんだけど、いつも通りの藤春だったので、
正直、藤春に何を期待していたんだろうと思った。

そもそもこの選手、ガンバサポよりも、
他サポからの方が評価されている傾向があるよね。

藤春の武器は、スピードとスタミナを高いレベルで兼ね揃えているところで、
さらに、中2日、中3日の連戦が続いても、
コンディションを落とさないところである。

手倉森は、高温多湿のブラジルで連戦を戦うにあたり、
藤春のこの部分を評価してオーバーエイジで招集したと思っているので、
ナイジェリアのミケルがピッチ上で発揮していたようなリーダーシップを、
藤春に求めるのはお門違いだと思う。

また、1失点目と5失点目の場面で、
ナイジェリアの選手に入れ替わられた守備に関しても酷評されているけど、
あれでも、新人の頃に比べたらだいぶ良くなった方なんだけどね。
(正直、これらの失点に関しては櫛引の対応もどうかと思ったけど・・・)

スピードがあるから、裏のスペースを取られることはまず無いし、
クロスのコースを切るのも上手いので、
JリーグではこれでもSBとしての守備は十分にやれるんだけど、
失点の場面のように1対1で入れ替わられて、
グッと体を前に入れられると、当たりに弱い藤春が奪い返すのは厳しい。

室屋がボールロストした3失点目の場面にも、同じようなことが言えるけど、
そもそもJリーグには、あんなSBをフィジカルで抑え込んで、
前に出てくるような抜き方をする選手は少ないから、
国際経験の乏しさから来るプレーのようにも思えたね。

と、言うわけで、コロンビア戦とスウェーデン戦では、
上記の内容を踏まえて、藤春という選手を見ていただければと思います。

まあ、亀川が出てくる可能性も無きにしも非ずだけど。



攻撃陣に関しては4得点を挙げたので、
十分に合格点をあげられる出来だったと思う。

ナイジェリアのディフェンスも、日本に負けず劣らずのザルっぷりだったので、
同じやり方でコロンビアに通用するとは思えないけど、
良いイメージが出来たんじゃないかな。

元セレッソの選手を褒めるのは癪だけど、特に南野はよく頑張っていたと思う。

前半の2点目のゴールなんて、以前の南野ならGKにぶつけていたのに、
冷静に股下を抜いたあたり、オーストリアでの成長の跡が見て取れたね。

また、原川や遠藤あたりからもう少し良いボールが出てくれば、
チャンスになりそうな場面も多かっただけに、
コロンビア戦ではボランチの人選を再考して欲しいね。

まあ、ただ井手口が見たいだけっていうのもあるけど。



是が非でも勝ち点を取りたかったグループリーグの初戦で、
勝ち点0に終わったのは痛恨。

ただ、中2日で次の試合が控えている現状、
ズルズル引きずっていてもしょうがないので、
4得点を奪い、且つ、最少得失点差での敗戦というところに光明を見出して、
気持ちを切り替えてコロンビア戦に臨んでほしいと思います。




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