2018年2月24日

ドキドキとワクワクが半分ずつのクルピガンバの船出



ガンバ大阪23名古屋グランパス


長いようで短いオフが終わり、新たなシーズンの幕が開けるこの時期は、
何度も経験しても胸の昂ぶりを覚えるもの。

ただ、今季の開幕戦を迎えるにあたっては、
不安な気持ちを抱いているガンバサポも多かったことだろうと思う。

昨季の9月から勝利に見放されているにも関わらず、今オフでは目立った補強も無く、
プレシーズンでの戦績も伴わないと来れば、尚更だろう。

そんなサポーターの不安を知ってか知らずか、今季からガンバの指揮を執るクルピは、
この試合のスタメンに市丸と福田という若いダブルボランチを抜擢。

さらには17歳の中村をベンチ入りさせるなど、
ここ数年の長谷川健太政権下では見られなかった大胆な用兵を見せてきたね。

新しいことを始めるときは、いつだって不安はつきもの。

そんな不安とうまく付き合いながら、クルピが蒔いた種が花開くことに期待して、
長い目で今季のチームを応援していこうじゃありませんか。



この試合では、対戦相手の名古屋にも、
17歳の菅原という選手がスタメン起用されていて、
否応にも若い世代の選手たちに注目が集まりがちだったけど、
ファーストゴールを挙げたのは御年38歳の遠藤保仁。

左サイドを抜け出した倉田からのマイナスの折り返しを、
丁寧なインサイドキックでゴールにパスをするように流し込んだね。

その後も、ゴール前でヘディングシュートを放つなど、
春先のこの時期にガンバ大阪のスロースタートの象徴である背番号7番が、
これだけ動けているのはあまり記憶に無い。

後半は運動量が落ちて試合から消えてしまった感はあるけど、
自分のことをまだまだ忘れてもらっては困るという、
貫禄のパフォーマンスだったと思う。



ただ、ガンバとして痛かったのは、遠藤が先制ゴールを挙げた後から、
しばらく攻勢の時間帯が続いたのにも関わらず、そこで追加点を奪えなかったこと。

前線の個の力とポゼッション力で勝る名古屋に、
徐々に試合の主導権を渡すような結果になってしまった。

昨季のJ2での名古屋の戦いぶりを見ていても、
J1のチームと対戦しても2,3点は奪える力があると思っていたので、
この試合でガンバが3失点をしたことについては別に不思議な事ではない。

ただ、昨季の名古屋は、風間サッカーの弊害と言うべきか、
守備面で問題を抱えていたけど、この試合での名古屋の選手たちは、
守備意識がとても高かったように思う。

特に、ガブリエル・シャビエルがあれだけ献身的に守備に戻る姿は、
昨季のJ2では見られなかった光景だった。

さらに、ジョー、ホーシャ、ランゲラックといった、
新加入の外国籍選手は軒並みアタリっぽいし、
和泉や青木といったアタッカー陣の成長も著しい。

プレーオフからの昇格組ではあるけど、
今季の名古屋はかなり手強いんじゃないかなという印象を受けたね。



次節の対戦相手は昨季のリーグ2位の鹿島。

チーム構築途上のこの時期に対戦するにはあまりにも手強い相手だけど、
胸を借りるつもりで思い切ってぶつかっていきましょう。

僕も鹿島に参戦しますので、皆さん、来週はスタジアムで会いましょう。



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2018年2月11日

もうピンクの連中の喜ぶ姿は見飽きた



川崎フロンターレ23セレッソ大阪


今年はW杯シーズンということもあり、
蹴春の訪れもいつもより早め。

我々ガンバ大阪は昨季も無冠に終わってしまったため、
今季の蹴春の到来もTVの前で迎えることになりました。

毎年同じようなことを書いているけど、
獲っても獲らなくてもどちらでもいいタイトルとは言え、
昨季のタイトルホルダーとしてこの試合に臨むということは、
それ相応の名誉があることなので、
この試合をTVの前で見ているという事実には悔しさを覚えるね。

さらに今年に限って言えば、
そのTV画面にお隣のピンク色の連中が歓喜に沸く映像が映し出されていたため、
ガンバサポ的には例年以上に胸糞の悪いゼロックス杯になってしまったね。

客観的に見ても、今のセレッソのチーム力が高いのは事実だけど、
だからと言って奴らをこれ以上調子に乗せるわけにはいかない。

4月21日の吹田でのダービーを楽しみにしておくんだな。



大久保の復帰や齋藤学の獲得など、例年以上に派手なオフを過ごした川崎に対し、
現有戦力の維持に努めたセレッソ。

両者とも来週にACLを控える中で、
どのような布陣でこの試合に臨んでくるのかと思っていたら、
昨季に引き続き同チームに所属している選手を送り込んできたので、
あまり目新しさは無かった。

ただ、セレッソに関しては、昨季と変わり映えしないスタメンの中から、
中盤の大黒柱のソウザが欠場していたにも関わらず、
チーム力が上がっている印象を受けた。

結果だけ見れば1点差の僅差の試合だったように見えるけど、
ボールを握って戦う川崎が相手だったにも関わらず、
内容はセレッソの圧勝だったことからも、そのチーム力の高さが窺い知れる。

セレッソの選手をほめるのは癪に障るけど、
柿谷、杉本、清武といった、年齢的にも脂ののった代表クラスの選手たちが、
クラブチームで長い時間プレーしていれば、
連携の向上とともにチーム力が上がってくるのも必然なのかなと思う。

まあ、そのうちの1人の清武は、またしてもこの試合で負傷交代してしまったけども。

幸い大事には至らなかったみたいだけど、
この選手の最大の敵は、相手チームじゃなくて自身のケガだということを、
改めて認識させられたね。



川崎に関しては、セレッソよりも長いオフを過ごしていたせいか、
まだ試合勘が戻っていないように見受けられた。

マイボールの状況で軽率なロストも散見されたし、
球際も淡白だったように思う。

まあ、昨季のJ1を制するほどの力はあるチームだし、
徐々にギアが上がってくると思うので、そこまで心配する必要は無いだろうね。

それに、試合の最終盤にゴールを決めた大久保の動きを見る限り、
かつて3年連続得点王を獲得した男の復帰は大きいと思う。

FC東京から1年での出戻りということで賛否両論あったけど、
やはり川崎の水は大久保に合っているんだろうね。

なんか、セレッソを褒めたり、大久保を褒めたり、
普段しないことをしたせいか、体がかゆくなってきたぞ…



例年であれば、ゼロックスの翌週からリーグ開幕なので、
そろそろシーズンが始まるなという感覚があるけど、
今季の開幕は24日からなので、
どことなくギアが入りきらないところがあるのが正直なところ。

ただ、2週間なんてそんなことを言っている間にすぐ過ぎるので、
我々サポーターも名古屋との開幕戦に向けて、
徐々に気持ちを盛り上げていきたいところやね。

昨季の終盤は低調な試合を続け、
井手口が移籍したにもかかわらず、目立った補強も無く、
これまで経験が無いほど新シーズンに向けた期待値が低い我が軍ですが、
新監督のクルピの手腕を以て、良い意味で裏切って欲しいものです。