2015年4月30日

消耗戦の後に残ったのは達成感というより安堵感



ガンバ大阪10松本山雅


前半の早い時間に宇佐美の先制ゴールが決まった時は、
もうちょっと楽に試合を進められるかなと思ったんやけど、
パトリックや遠藤に訪れた決定機を決め切れなかったことが、
試合終盤の苦しい展開に繋がってしまったね。

思えば、ちょうど2年前の4月に、万博で松本と対戦した時も、
前半の早い時間にオウンゴールで先制するも、
追加点を奪えずにいるうちに、後半に押し込まれたっていう展開だったな。

奇しくも2年前と同じように、
アルウィンでの松本戦も9月に組まれているので、
こちらで2-2のドローまで再現するっていうのは遠慮してもらいたいところやけども。



この試合のスタメンで目を引いたのは何と言っても井手口陽介。

トップチームでの公式戦出場は、
昨年のナビスコカップグループリーグ鹿島戦以来やったわけやけど、
あの時は前半で交代させられてるんよね。

この試合の井手口も、パスミスが多くて、
手放しで褒められるような内容ではなかったけど、
鹿島戦の時と違って、今のチーム状態が良いということもあって、
積極的に前線に飛び出していく動きも見られたりして、
ミスを恐れず思い切り良くやってるなという印象を受けた。

後半15分ぐらいで交代になったけど、
過密日程の中で今野に休息を与えるというミッションには成功したと思う。

飛び級でトップチームに昇格したという事実が証明するように、
ポテンシャルは確かなものをもっているんやから、
この調子で、徐々に出場機会を増やしていって欲しいね。



あとは、後半の松本の猛攻を凌ぎ切った守備陣を称えたいところ。

松本の攻撃は、オビナ目掛けたキックアンドラッシュという愚直なスタイル。

この、オビナに入るロングボールを、丹羽と、
負傷の岩下の代わりに起用された金正也がきっちりと跳ね返してくれたことで、
オビナを危険な位置から追い出し、
中盤に下がってボールを受けさせるように仕向けたのはGJやった。

それでも、岩上に、ミドルシュートや、
至近距離でヘディングシュートを見舞われる場面があったけど、
ここは我らが守護神・東口の好守でゴールラインを割らせなかった。

3月末に召集された代表から帰ってきて以来、
パフォーマンスにムラがある試合が続いた東口やけど、
湘南戦あたりから完全復活したっていう感じやね。

ただ、この試合に関しては、東口だけじゃなく、
相手GKの村山も素晴らしかったというのも書いておく。



新潟戦の後も同じ事を書いたけど、
こういう、内容の良くない試合でもきっちりと勝ち点3を獲れるという事は、
チーム力の高さの証明でもある。

そして、中2日で迎える次節は、アウェイで浦和との首位攻防戦。

さらにそこから中3日でACLグループリーグ突破を懸けて城南と対戦するという、
痺れる試合盛り沢山なゴールデンウィークやね。

ただでさえもDF陣に故障者が相次ぐ中、
この試合で米倉までもが負傷してしまうという緊急事態やけど、
総力戦で埼玉から勝ち点3を持って帰って来て欲しいと思います。



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2015年4月26日

オレンジのチームにやられたことはオレンジのチームにやり返す



ガンバ大阪21アルビレックス新潟


まさか、1ヶ月の間に2回もこんな珍ゴールを見ることになるとは思わなかった。

2週間前に、東口のミスを帳消しにするゴールを決めた宇佐美が、
東口のミスを参考にしてこの試合の先制点を決めたのなら、
東口もミスをした甲斐があったのかもしれない。

ただ、大前の時と違うのは、無人のゴールに流し込むだけの状況だったにも関わらず、
無駄に右上隅に強烈なシュートを決めるあたりは、さすが宇佐美だなと思ったけども。

あと、この宇佐美のゴールのインパクトが強すぎて、
パトリックのスーパーゴールの印象が薄くなってしまっているのが不憫でならない。

倉田の後方からのロングフィードを、
DFを背負いながら胸でコントロールしてボレーシュートという、
イブラヒモビッチを彷彿とさせるようなゴールやったね。

正直、今季のパトリックは、研究されてあまり活躍できないかなと思ってたけど、
課題だったテクニック面の向上も著しくて、隙の無いCFになりつつあるね。

宇佐美と違って、こちらは、中国や中東からお呼びがかからないか、
心配する必要が出てきたな。



宇佐美とパトリックの2トップ揃い踏みで新潟を降したものの、
この試合のガンバは、時空を超えた疲労(©西野朗)により動きが重く、
新潟に主導権を握られる時間が長かった。

土曜日に、オーストラリア帰りの鹿島が、ホームで神戸に苦杯を舐めたように、
ACLアウェイ遠征後の試合は往々にして難しいものやね。

特に、失点の場面では、直前に丹羽と岩下が交錯して、
長い間試合が止まっていた事もあってか、疲労が急にフッと湧いてきて、
集中が切れていたようにも見受けられたしね。

それだけに、この試合でスタメンに抜擢されたリンスとオ・ジェソクには、
レギュラー陣の負担を軽減するような働きを期待したかったんやけど、
どちらもパフォーマンスが奮わず、前半だけで交代になってしまったのが残念でならない。

過密日程はまだ続くから、すぐに次の出番が来ると思うので、
準備はしっかりして待っていてほしいと思う。



試合後のインタビューで宇佐美が言っていたように、
内容が悪くても勝ち点3を獲れるのは素晴らしいことだと思う。

首位の浦和の次節の対戦相手が最下位の甲府だということを考えると、
5月2日の直接対決に向けて、引き離されるわけにはいかないので、
中2日で迎える次節の松本戦では絶対に取りこぼしはしたくないところ。

過密日程で疲労の蓄積が気になるところではあるけど、
総力戦で勝ち点3を勝ち取って欲しいね。



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2015年4月24日

広州富力の皆さん、実は僕たちこんなに強かったんですよ




ガンバ大阪50広州富力


つい2か月前には、ホームで見せ場も無く敗戦したはずなのに、
アウェイでまさかの夢スコア。

高低差ありすぎて耳キーンってなるわ。

ガンバサポの自分ですらこんな事思ってるのに、
広州富力の選手達はもっと面喰ってるやろな。

「ちょ、ガンバがこんなに強いなんて聞いてへんって」って感じで。



試合の入りこそ、広州富力に主導権を握られる時間があったけど、
前半14分のパトリックの先制ゴールからゴールショーが開演。

その中でも一際ファンタスティックだったのは、4得点に絡んだ宇佐美。

5点目の左にシュートするフォームから、
右へ流し込んだ得点も見事やったけど、
何と言ってもこの試合のハイライトは、2点目の起点となった、
左サイドからの右足アウトサイドでのクロスでしょう。

アウトサイドでパスをするだけでも難しいのに、
GKから逃げる弾道で、ファーサイドのパトリックにピンポイントで合わせるという、
まさにワールドクラスの技だった。

新スタのこけら落としの頃まではガンバにいるかなと思ってたけど、
このパフォーマンスが続けば、
今季の夏ぐらいに欧州再挑戦してしまうんじゃないだろうか。

まあ、宇佐美のキャリアを考えると、その時期は早い方が良いんだろうけど、
ガンバの試合で、もっと長い間、こういうプレーに歓喜していたいなぁという、
気持ちもあるから複雑なんよね。



この試合の広州富力は、DFラインが揃っていないのにも関わらず、
ラインを高く敷いていたので、裏が取り放題。

バックスタンド側の線審がもっと上手だったら、
パトリックはあと1点取って、昨年の万博での鳥栖戦以来、
2度目のパットトリック達成できたと思う。

パトリックだけでなく、2点も決めたのに、
この試合で語られることがイマイチ少ない阿部や、
後半途中から出場したリンスも、広州富力のライン設定の恩恵に授かった感じやね。

リンスは、宇佐美が絶好調すぎるので、
ゴールを決めてもベンチに座らされる事が多く、
不満は少なからずあるやろうけど、
出場した試合ではきっちりと仕事をするあたりはプロフェッショナルだなと思う。

思えば、昨年の3冠も、途中出場した選手の活躍無しでは成し遂げられなかったし、
スタメンで試合に出ていない選手が、変わらず高いモチベーションを保って、
試合に臨んでくれているのはありがたいことやね。



点差が開くと、、集中力が切れてカンフーサッカーを展開するのは、
もはや中国のチームの仕様。

ただ、一昔前のガンバなら、そんなラフプレーや不可解な判定にも顔色一つ変えず、
淡々とプレーしていたけど、今の選手達は随分血気盛んやね。

その代表格が岩下であることに異論を唱える人はいないでしょう。

ピッチのどこで小競り合いが起こっても必ず姿を現し、
相手選手や審判に食ってかかる姿は、
DFラインで本業をしている時よりも頼もしいかもしれない。

ところが、いつもは、こういう小競り合いの場面では、
岩下一人がヒートアップしている感じやけど、
この日は大森が、目には目を歯に歯をと言わんばかりに、
相手選手に蹴りを入れてカンフーサッカーに応戦したのには驚いた。

結果的にイエローを貰って、
5月6日のグループリーグ最終節の城南戦に出場できなくなったので、
大森の行為を肯定するつもりは無いけど、
こういう戦う気持ちを見せてくれるのは、
見ている側も気持ちに熱が入るので大いに歓迎。

ただ、次はもうちょっとバレないようにやってくれ。



ブリーラムから始まったアウェイ4連戦を見事に4連勝で駆け抜け、
次は万博に戻って中3日で新潟とのリーグ戦。

この試合を見た後やと負ける気がしないけど、
ACLアウェイ帰り特有の、時空を超えた疲労(©西野朗)も考えられるので、
過密日程を考えて、上手く選手をやり繰りしながら、試合に臨んで欲しいね。




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2015年4月20日

サッカーも車も低燃費に限る


メルセデスベンツアリーナ



フォルクスワーゲンアリーナ



BMWスタジアム



世界中を見渡しても、
ここほど名前負けしているスタジアムは無いんじゃないだろうか。

やっぱりこのスタジアムは、
この看板の裏に書いてある名称が一番しっくりくると思うわ。




ガンバ大阪20湘南ベルマーレ


先月の甲府戦の時に、「湘南戦のチケットが売れていません」って、
連合の人が言っていたので、てっきり空いているのかと思いきや、
アウェイゴール裏は通路にまで人がオーバーフローしている状態。

3月は調子が良くなかったけど、
甲府戦以降、公式戦で負け無しという事もあって、
見に行こうと思った人が急に増えたんだろうか。

まあ、何はともあれ、ホームでもアウェイでも、
大勢のサポーターで選手を後押しできるってのは良いことであるよね。



試合の方はというと、全体を通して見れば、
決して良い内容の試合では無かったと思うけど、
決めるべきところできっちりと決めて、
守るべきところでしっかり守れたことが勝因だったかなと思う。

ここ数試合、2点リードしてから失点することが多かったけど、
この試合は1点リードの時間帯が長かったせいか、
守備陣はずっと集中力が高かったね。

特に、前節、ポカをやらかした東口は、
この試合ではガンバサポが知っているいつもの東口だったので、
非常に頼もしかった。

キックは何本か残念なのがあったけど、
そこは、まあ、ご愛嬌という事で。



ここ数試合、確変状態が続いている宇佐美は、この日も先制点をGET。

対岸のゴールで決まったので、現地ではよくわからなかったんやけど、
米倉のシュートのこぼれ球に詰めて頭で押し込むという様は、
まさにストライカーのそれだった。

他にも、カウンターの場面で、ドリブルで3人ひきつれて50mを駆け上がり、
左足でシュートを放った場面は圧巻だったね。

ただ、ここ最近は好調を維持し、1試合の走行距離も増えて、
目に見えて頑張っているのがわかるけど、
元々、あまりスタミナのある選手じゃないだけに、
今のパフォーマンスをどこまで維持できるか心配なところはある。

これからの過密スケジュールを考えると、
次節の新潟戦か、もしくはその次の松本戦では、
休養を与える事を検討してみてもいいんじゃないだろうか。

宇佐美と同じプレーをするところまではいかなくても、
リンスや倉田でも代役は十分に務まると思うしね。



ただ、ベンチメンバーで、新戦力の赤嶺と小椋が、
一向にフィットしてこないのは気になるところ。

赤嶺に関しては、そこまでフィットに急を要する感じでもないけど、
ボランチとCBが明らかに駒不足である現状、
今の小椋のパフォーマンスはかなり心許ない。

この試合でも、途中から出てきて、いきなり危険な位置でファウルを犯すなど、
ベテランにあるまじきプレーをしてたしね。

こんな調子だったら、将来性のある井手口を、
一度、思い切って起用してみてもいいんじゃないだろうか。



この勝利で首位の浦和と勝ち点1差の2位に浮上。

あわよくば、4月中に一気に首位浮上といきたいところやけど、
浦和は5月2日の直接対決で叩けるので、
そこまで今の勝ち点差をキープできれば及第点やね。

次節は万博で新潟戦やけど、
その前に、ACLの広州富力戦という重要な一戦が控えてるね。

幸い、平塚ではあまり体力を消耗せずに勝利できたので、
良好なコンディションで試合に臨めると思う。

水曜日は、中国の地で勝ち点3を挙げるガンバの選手達の姿に期待しています。



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2015年4月14日

1人はみんなのために みんなは1人のために



日本平行ってきました。




ガンバ大阪32清水エスパルス


開幕戦のFC東京戦や、今月の名古屋戦の時と同じように、
この試合でも2点リードを奪ってから反撃に遭ってしまったのは
反省材料ではあるけども、
チームメイトのミスをチーム全員で取り返そうとする姿に、
チームスポーツの美しさを感じずにはいられなかった。

そして、そんな周囲の期待にゴールという結果で応えた宇佐美にとって、
エースという呼称がこれほどまでに相応しい試合はこれまでになかったね。

ボールの受け方は異なったものの、ゴールまでの迫り方に、
先日の代表のウズベキスタン戦で決めたゴールがフラッシュバックしたけど、
まさか今回はニアサイドをぶち抜くとは恐れ入ったわ。

ただ、個人的には1点目のゴールの方が好みかな。

阿部からのフィードを見事にコントロールし、DFを翻弄して決めたシュートは、
フランスW杯のオランダvsアルゼンチン戦で、
ベルカンプが見せたそれを思わせるようなプレーやった。

しかもこの試合でも、名古屋戦に引き続き、
ゴールだけでなく守備やフリーランニングも頑張っていた。

ガンバで調整して代表で活躍する遠藤を見てきたガンバサポにとって、
代表でプレーするようになったことで、
クラブチームの試合にこれまで以上のモチベーションで臨んでいる宇佐美の姿は、
とても新鮮に映る。

まあ、この”代表ブースト”がいつまで続くかはわからないけど、
効果が切れるまでにできるだけ多くの勝ち点を挙げれればと思うね。



この試合の勝利に貢献した選手を宇佐美以外でも挙げるなら、
パトリックと二川かな。

パトリックは、火曜日のACLの試合は累積警告による出場停止で出ていない事もあって、
他の選手よりも体力が余っていたと思う。

それは、選手達の間でも共通認識だったようで、
いつも以上に右サイドの前のスペースへパトリックを走らせるパスが多かったね。

パトリックも、体力があるうちは、
その風貌からは似ても似つかないお洒落なヒールパスを繰り出したり、
後半開始早々には米倉のクロスから2点目のゴールを挙げたりと、
コンディションの良さが窺えたけど、ラスト10分切ったあたりからはバテバテ。

監督への交代のアピールも実らず、フル出場する事になったけど、
よく頑張ってくれたと思うよ。お疲れさんやったね。



二川に関しては、今季の公式戦で初出場という事もあって、
試合勘の部分で大丈夫かなという不安もあったけど、
そんな心配は杞憂やったね。

両チームの選手の足が止まりはじめ、
全体的にスペースが多かった時間帯だったこともあり、
いつも以上に伸び伸びとプレーでき、
ウタカ投入以降、清水に傾いていた流れをこちらへ引き戻してくれたね。
(それにしてもウタカは良い選手だった)

宇佐美の決勝ゴールの場面で、左サイドの深い位置から、
ゴール前の宇佐美へ送ったフィードの軌道の美しさは、
今でも目に焼き付いているわ。

今のガンバの中盤2列目は、かなりの運動量を強いられるから、
二川をこのポジションで頭から起用するのはなかなか難しいところがあり、
それに伴い出場機会が少なくなってきているけど、
やはりまだ必要な戦力だという事をこの試合で再認識させられた。

あと、倉田との交代でピッチ脇に姿を現しただけでゴール裏が沸いたように、
やっぱりみんな二川のプレーが好きなんだなというのもね。



次節はアウェイで湘南戦。

平塚を訪れるのは南アフリカW杯の中断期間前最後の試合以来だから、
5年振りになるのか。

あの試合で一番輝いていたのが平井将生だったということに、
時の流れの早さを感じるわ。

ただ、昨年のJ2での戦いぶりを見る限り、
あの時の湘南より手強い相手だということは間違いない。

とりあえず東口にはさっさと始末書を書き終わってもらって、
俺達が知っているいつもの東口のプレーで、
湘南を完封してもらいましょう。



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2015年4月8日

これが日本の三冠王者の底力ですよ(冷や汗)



ガンバ大阪21ブリーラム・ユナイテッド


前半開始早々の西野の負傷交代にはじまり、
藤春がゴールライン際の軽率な対応からCKを取られ、
そのCKを東口が目測を誤って直接ゴールに入れられてしまい、
先制点を献上するという最悪な試合の滑り出し。

さらに、そこに劣悪なピッチと30度を超える気温が加わり、
サッカーを行う上で、これでもかと言うほどの悪条件が整ってしまった。

それにも関わらず、前半終了間際のリンスのゴールで同点に追い付けば、
試合終了間際には途中出場の大森がゴールを決めて、逆転勝利を飾ってしまった。

ゴールを決めた2人は、この試合の勝利の立役者と言っても過言じゃないけど、
意外な2人が決めたなっていうのが正直な感想。

リンスは、パトリックが累積警告で出場停止ということもあって、
出場機会が巡ってきたけど、宇佐美と2トップを組む機会なんて殆ど無いせいか、
2人の連携で崩すような場面はほとんど無かった。

さらに、お互いの役割が整理されていないので、
良さを消しあっているようにすら見えたからね。

大森に至っては、倉田との交代でピッチに投入されたけど、
この試合のスタメンで一番動けていた倉田を下げて、
リーグ戦でも調子の上がらない大森を投入する意図がよくわからなかった。

個人的には、後半からだいぶスペースが空いてきていたので、
二川あたりを投入したら面白いんじゃないかと思ってたから、
大森が出てきた時は、これは長谷川健太の悪手じゃないかとすら思ったんやけど、
こればっかりは御見逸れしましたわ。



勝因を訊かれると返答に困るような試合やったけど、
敢えて言うなら気持ちの部分で負けなかった事じゃないだろうか。

それが一番顕著だったのが東口だったと思う。

東口は失点の場面ではミスを犯したけど、
その後は、幾度も訪れる被決定機を阻止してくれたことが、
逆転勝利に繋がった。

米倉にしても、相手の40番とのマッチアップで疲弊しきっていたと思うけど、
大森のゴールの場面では、サイドを高い位置まで駆け上がって宇佐美のクロスを落とし、
アシストを決めてみせたしね。

2008年にACLを制しているガンバやけど、
実際、今のスタメンでACLの経験が豊富な選手なんて遠藤ぐらいなもので、
今季、ACLを戦う上で気持ちの面の準備ができていた選手なんて、
ほとんどいなかったと思う。

でも、このアウェイでの苦しい試合を勝ち切った事で、
アジアと戦うためのメンタルが備わったんじゃないだろうか。

決してカッコ良い勝ち方では無かったけど、
この試合で得たものはとても大きいと思うね。

この日の戦い方が出来れば、残りの2試合も勝利できるはず。

4年振りの決勝トーナメントのピッチへ行きましょう。




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2015年4月5日

ハリルホジッチはバイキルトをとなえた



うさみたかしのこうげきりょくがあがった!


ガンバ大阪31名古屋グランパス


宇佐美が2得点したこと自体は珍しい事ではないけど、
1試合通して、ここまで試合から消えなかった宇佐美を見たのは初めてかもしれない。

まあ、ハリルホジッチが万博に視察に来ていたから、
いつも以上に気合いが入っていたっていうのもあるのかもしれないけど。

宇佐美が代表で疲弊するのを心配していたけど、
これだけ毎試合意識を高く持って試合に臨んでくれるのであれば、
定期的に代表に召集されるのもアリなのかなと思えてきた。

宇佐美と同じく、先日のチュニジア戦で日本代表デビューを飾った藤春にしても、
代表での活動で自分のプレーが整理できたのか、バックパスが減って、
シンプルに縦へ抜ける動きからチャンスを多く作り出していたしね。

この日の藤春のプレーには、
2011年シーズンの終盤に下平からポジションを奪った頃の勢いがあったね。

故障明けでいきなり代表に召集されていった今野にしても、
甲府戦の時ほど圧倒的な存在感は無かったものの、
守備範囲の広さと、この試合の3点目に象徴される、
攻撃に厚みを加える攻撃参加は流石の一言やったね。



ただ、代表に召集されたメンバーが活躍を見せたこの試合で、
東口一人は蚊帳の外だった印象。

永井のシュートと、矢野のヘディングを止めた場面は素晴らしかったけど、
不用意な飛び出しから、川又を倒した場面は、
試合展開を大きく動かすジャッジを避けたがる吉田寿光じゃなかったら、
レッドカードを出されててもおかしくなかった。

普段はこんな判断ミスをする選手じゃないんだけど、
ハリルホジッチが視察に来ていたことで、逆に気負ってしまったんだろうか。

この試合では良い印象を与えられなかったかもしれないけど、
切り替えて、次のACLのブリーラム戦からは、
俺達が知っているいつものヒガシを見せてほしいね。



名古屋と対戦する上で、どうしても意識してしまうのが、西野監督の存在やけど、
この試合の西野監督からは、昨夏、万博で対戦した時の、
何が何でもガンバに勝つという執念のようなものが感じられなかった。

名古屋のメンバーを見る限り、川又と永井をトップに置いて、
カウンターで「行ってらっしゃい」みたいなサッカーをやると、
ハマりそうに見えるんやけど、
DFラインが深くてボールの奪いどころが低い割に、縦への推進力に欠けるという、
イマイチ何がやりたいのかよくわからんサッカーをやっていた。

後半から投入したグスタボっていう選手にしても、
トップに入れてみたりサイドに入れてみたりと、
起用法に悩んでいる感じが見てとれたし、
「西野さん、苦労しているな」っていう感は否めなかったね。

昨季の名古屋は、故障者が続出して野戦病院と化していたから、
西野監督にも言い訳の余地があったけど、
今季はメンバーも揃っているし、昨季の1年間の積み上げもあるから、
結果が出ないと責任問題は不可避やと思う。

他所のクラブの監督やから、そこまで気に掛ける必要もないんやろうけど、
ガンバにいくつものタイトルをもたらしてくれた監督だけに、
あまり惨めな姿は見たくないんよね。

今は苦しい時期かもしれないけど、
西野監督ならきっと結果を出せるチームにできると思うので、
陰ながら応援しています。



甲府、名古屋に勝利して調子が出てきたところで、
次戦はアウェイでブリーラムユナイテッドと対戦。

正直、ACLはグループステージ突破に向けてかなり厳しい状況にあるけど、
ここで終戦し、残りの2試合を消化試合にするわけにはいかないので、
何が何でも勝ち点3を獲りたいところ。

パトリックが累積警告で不在になるけど、
パトリックの代わりに起用されるであろう、赤嶺の活躍に期待したいところやね。




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2015年4月2日

味の素スタジアムに響いたポパイ・ザ・セーラーマン



日本51ウズベキスタン


「うさーみたーかーしー オオ うさーみたーかーしー
うさーみ ゴール うさーみ ゴール うさーみたーかーしー」

ポパイ・ザ・セーラーマンのメロディに乗せて歌われる宇佐美貴史のチャントを、
知らないガンバサポーターはまずいないだろう。

宇佐美が中学生の事から歌われているこのチャントを、自分が初めて聞いたのは、
7年前、和歌山の紀三井寺陸上競技場で行われた、
ガンバユースと京都サンガユースの試合でのこと。

その時は10人程度のガンバサポーターが歌っていた宇佐美のチャントは、
時が経つにつれ、ガンバ大阪のトップチームの試合で毎試合大合唱されることになり、
そして、ついにガンバサポーター以外のサッカーファンも集う、
日本代表の試合会場で歌われることになった。

もっと早くこの光景が見れると思っていただけに、
随分待たせやがったなというのが正直な感想。

これからも、運動量云々、守備云々、色々言われ続けるやろうけど、
今は、俺達の宇佐美貴史が日本代表で踏み出した一歩を、素直に祝福したいと思う。



先日のチュニジア戦から大きくスタメンを入れ替えたり、
FKからの得点が少ない事を受け、FKを色んな選手に蹴らせてみたり。

これまでの代表監督は、親善試合で大勢の選手を招集するものの、
結局、試合に出るのはいつものメンバーっていうパターンが多かったので、
ここまでわかりやすく色々と試しているハリルホジッチのやり方は新鮮に映るね。

結局、この2試合でフィールドプレーヤーは全員起用したけど、
我らが東口の出番は今回も訪れず。

まあ、1つしか無いポジションだけに、出場するのがなかなか難しいとは思うけど、
今の日本代表のGKには、絶対的な存在はいないと思っているので、
クラブチームで結果を残し続ければ、
ハリルホジッチならきっとチャンスは与えてくれると思う。

と、言うわけで、さっそく、今週の金曜日から活躍の方お願いします。



この2試合で大胆な選手起用が目立ったハリルホジッチやけど、
特に水本のボランチ起用には驚いた。

解説の都並の話では、アルジェリア代表を率いていた時も、
CBの選手をボランチで起用し、
相手チームのFWが下がってボールを受けに来た時は、
マンツーマンで付くような守り方をしていたらしいので、
ハリルホジッチの中ではスタンダードなやり方みたいね。

同じタスクなら今野もこなせると思うけど、
あまり代表での稼働が高くなってくると、
ガンバの試合に影響が出そうなので、そこは心配なんよな。

特に、先日の甲府戦では、その存在の大きさを再認識させられただけにね。



柴崎のゴールが決まって日本に3点目が入ったあたりから、
ウズベキスタンが戦意喪失状態に陥ったので、
後半の最後の方は、日本の力量を計るのには参考にならないと思うけど、
とても好印象な試合だった。

過度の期待は禁物やけど、監督の戦術の引き出しも多そうだし、
これからどういうサッカー見せてくれるのか楽しみにしたいね。




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