2015年5月31日

地震の功名勝ち点1


日産行ってきました。






ガンバ大阪11横浜F・マリノス


この日も主審・西村雄一とPKによる失点はセットメニューだった。

同じく西村主審が笛を吹いた、昨年の万博での鳥栖戦や、ナビスコの決勝では、
PKで先制点を献上したものの、そこから逆転することに成功したけど、
この試合に関しては、水曜日のACLにガチメンで臨んだガンバと、
ナビスコで主力を温存したマリノスとではコンディションの差は明白。

更にそこに、今野が累積警告で出場停止だった事や、
万全ではない岩下とパトリックをベンチに温存した事で、
苦しい戦いを強いられることになったね。

今野の代役の明神の出来はそこまで悪くなかったと思うけど、
やはり90分はしんどいようで、後半途中に小椋と交代。

交代で出てきた小椋も、古巣相手との対戦とあって、
気合いが入っているのが目に見えてわかったけど、
張り切り過ぎてファウルを連発するというリスキーなプレーに終始。

かつて加地の代役に悩んだガンバやったけど、
今は、今野のポジションが同じような状態になってしまっているなと再認識させられたね。



この試合のマリノスは、これまで対戦してきたチームと異なり、
ガンバにボールを持たせるような戦い方をしてきたね。

ポゼッションサッカーで一世を風靡した西野時代のガンバなら、
遅攻で相手の守備網を崩してゴールに迫るということができたけど、
今のガンバはパススキルよりも機動力に長けた選手が多いので、
スペースを埋めて速攻を封じられると厳しいものがある。
(まあ、西野時代もマリノスの守備陣には手を焼いていた印象があるけど)

それに加え、この試合はDFラインに岩下が不在だったこともあり、
DFラインのパス回しから、なかなか縦に入らない事が多かったね。

あと、マリノスの左SBは下平なので、
スピードに乏しい彼の裏のスペースが狙い目ということは、
ガンバの選手ならよくわかっているはず。

実際、そこから攻め込む場面が多かったけど、
中で待っているのがリンスと宇佐美では、
米倉がクロスを上げるのに躊躇するのもわかる。

ここに関しては、パトリック不在の影響が出た形になったけど、
サイドから入ってくるボールをことごとく跳ね返す中澤の姿はさすがの一言。

今の日本代表のCBは吉田と森重が務めているけど、
個人的には、今でも日本人ナンバーワンCBは中澤だと思っている。




後半に入っても、なかなかガンバに流れが来ないもんだから、
遂にストレスで立ちくらみしてきたのか思ったら、なんとそれは地震。

東日本大震災の時を思わせるような長い地震やったけど、
10分間の中断を経て試合再開。

試合中断と言えば、2年前の味スタでのヴェルディ戦を思い出すけど、
あの試合のように、試合再開後、ガラッと流れが変わることもなく、
また同じような展開の試合が続くことになったね。

そんな状況に、サポーター以上にストレスを溜め込んでいたのか、
リンスが自爆して一発退場し、敗色濃厚ムードに更に拍車を掛ける展開になってしまった。

担架に乗せられてピッチを後にするリンスの姿がシュールやったわ。



一層、苦しい状況に追い込まれた中、窮地から勝ち点1を拾い上げたのは、
後半ロスタイムに生まれたパトリックの同点ゴール。

これには、苦しい時間帯になってからも、
変わらず声援を送り続けたゴール裏も歓喜爆発やったね。

ただ、このゴールには、マリノスの試合運びの拙さにも助けられたかな。

マリノスとしては、リードは1点とは言え、
ガンバは1人少ないから、同点にされる事は無いやろうと思っていたのか、
後半ロスタイムに入っても、時間稼ぎらしいことはしなかったからね。



試合後、負けなくて良かったという安堵感は大きかったけど、
鳥栖に大勝した浦和との勝ち点差は更に開くことになってしまった。

まあ、1stステージの優勝は厳しくなったけど、
最終的にプレーオフに出場できれば優勝は狙えるわけやし、
プレーオフに出場するために重要な勝ち点1を獲ったということで、
前向きに考えましょう。

次節は万博で延期分の鹿島戦。

ここのところ足踏みが続いているけど、月も変わるし今野も帰ってくるしで、
ここからまた仕切り直しといきましょう。



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2015年5月28日

その審判連れてソウルに帰りな



ガンバ大阪32FCソウル


戦い慣れた万博で3失点以上したうえでの負けでなければ勝ち抜けという、
とてもイージーなミッションを遂行するだけの試合だったにも関わらず、
これほどまでに見所の多い試合になったのは、
審判団の見事な演出によるものだった。

パトリックのループシュートのゴール取り消しにはじまり、
ペナルティエリア内で藤春が理解不能なファウルを取られ、
ソウルの選手が倒れればすぐに笛が鳴り、
ガンバの選手にカードが提示されるという偏りっぷり。

おそらく、このままガンバがすんなり準々決勝に勝ち進むのは
面白くないとでも思ってたんやろうけど、
グループステージ連敗スタートという逆境を、
首位通過という形で跳ね返した今季のガンバが、
この程度の嫌がらせで屈するわけがない。

宇佐美がアジアレベルを超越した個人技で、
パトリックの正真正銘のゴールをアシストすれば、
PKを取られた藤春は、1st legに引き続き、
抜群の精度のクロスからリンスの仕上げをアシスト。

極めつけに、16歳の堂安を公式戦デビューさせるという、
余裕までかましてやった。

TVに抜かれたチェ・ヨンスの自虐的な苦笑いが痛快やったね。



とは言っても、いつぞやのACLで柏が4回もPKを取られた前例があるから、
藤春が取られたPKを決められていたら、難しくなっていたと思う。

キッカーのモリーナには、
2010年のACLで城南と対戦した時に2得点を決められているから、
嫌なイメージがあったんやけど、
この試合ではセットプレー以外の場面での存在感が薄く、
さすがに年齢による衰えを感じずにはいられなかったわ。

後半にも、圧力を掛けられて押し込まれる時間帯があったけど、
ここは空中戦対策として、米倉に代えて金正也を投入し、
丹羽を右SBに回す事で上手く対応できた。

これは戦術的な部分だけでなく、
先日、”右SBとして” 日本代表に選出された丹羽を、
ハリルホジッチの御前でアピールさせる機会を与えるという意味も兼ねた、
長谷川健太の采配の妙やったように思うね。



これでガンバは7年振りのACL準々決勝進出。

このACLのワクワク感が秋まで楽しめると言うのは、
サポーターにとって、とてもありがたいことやね。

今野が累積警告で1st legに出場できないのは痛いけど、
明神、小椋、井手口あたりが奮起してくれると思う。

どういう巡り合わせか、今野は、土曜日のマリノス戦も累積警告で出場停止やから、
ここで男を見せる選手が現れて欲しいね。



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2015年5月21日

宇佐美にはFCソウルのユニフォームが神戸のユニフォームに見えているようだ



ガンバ大阪31FCソウル


ACLで毎年のように好成績を残している韓国勢の中でも、
とりわけFCソウルはACLに強いイメージがある。

現に、今まで参加したACLでベスト8以下だった事が一度も無いらしいね。

そんなチームと対峙すると言う事で、
アウェイゴールを奪ったうえでの1点差以内の負けなら許容範囲かなと思ってたけど、
まさか3つもアウェイゴールを積み上げてくるとは思わなかった。

誰もが思っているように後半ロスタイムの失点があまりにも余計やったけど、
FCソウルがベスト8に勝ち抜けるためには、万博で3得点を挙げることが最低条件。

西野時代ならともかく、
慎重な長谷川健太がホームで3失点もするようなタクトを振うとは思えないし、
ガンバが1点でも取れば試合を終わらせることができるわけやし、
これでACLのワクワク感を秋まで楽しめる事が、ほぼ確実やね。



終わってみれば快勝やったけど、
前半でシュート15本を放った土曜日の川崎戦からは打って変わって、
シュート0本に終わった前半はどうなることかと思った。

シュートに行けそうな場面と言えば、
セットプレーで今野が主審にファウルされた場面と、
大森がカウンターのチャンスをフイにした場面ぐらいだったかな。

ただ、ピンチになりそうな場面も、
右サイドから流したボールを正面からミドルシュート打たれた場面ぐらいで、
お互いに慎重な試合をしているなという印象やったね。



試合が動いたのは後半から。

今季、一向に調子の上がって来ない大森に代わって、
後半頭から投入された倉田のシュートが反撃の合図。

前半、ガンバの脅威となっていた右サイドのチャ・ドゥリは、
守勢に回ると相変わらずのザルっぷりで、
ガンバとしては左サイドを起点に良い攻撃ができるようになってきたね。

そして生まれた、宇佐美の先制点。

左サイドの藤春からのクロスを、
右足ボレーで見事にゴールネットを揺らした宇佐美の技術も然ることながら、
藤春にパスが出るところまでのパスワークも含め、
長谷川政権下のガンバで最も美しいゴールじゃないだろうか。

こんなゴールはそうそう見れるもんじゃないと思っていたら、
宇佐美のゴールから約10分後、藤春のクロスから、
今度は米倉がボレーシュートを決めて2点目。

SBのクロスをSBが決めると言う、
ロベルト・カルロスとカフーがいた頃のブラジル代表みたいなゴールやったけど、
フカさないように体を倒してシュートすると言う、
ボレーシュートの鉄則を体現した米倉のシュートモーションには、
元FWの名残が見て取れたね。

そして、敵地でのゴールラッシュを締めくくったのは宇佐美。

スペースがある状況だったとはいえ、
1対2の局面で、細かいフェイントから、振り抜きの速いミドルシュートという、
高度な技術の合わせ技によるゴールやったけど、
それだけ難易度の高いゴールを決めても、
宇佐美なら当然だよねと思わせてしまうのが、この男のすごいところである。



ハリルホジッチが代表監督になってから、
これまでのストロングポイントだったオンザボール時のプレーだけでなく、
オフザボールの動きも改善されて、称賛されている宇佐美やけど、
それ以上に、藤春のハリルホジッチが監督になってからの成長加速度は、
目を瞠るものがある。

これまで、トップスピードでボールを受けたら、
勢い任せにクロスを上げていたのが、
今は中の味方の位置を確認できる余裕も出てきている。

さらに、課題だった守備面でもだいぶ球際を戦えるようになってきて、
以前は、藤春のサイドに流れた相手チームのCFにポストプレーをされて、
攻撃の起点を作られる事が多かったけど、それもめっきり無くなった。

個人的には、今でもガンバの左SBは下平が相応しいと思ってるんやけど、
最近の藤春のプレーは認めざるを得ない。

今の日本代表は長友と内田が共に故障がちで、
左右のSBが固定できていない状態であるので、
米倉も含め、藤春には代表に定着できるチャンスは大いにあると思う。

まあ、ガンバからあまり代表選手が出てしまうと、
ガンバでのプレーに影響が出そうで、痛し痒しなところではあるねんけども。



去年までならACLのベスト16の1st legと2nd legの間に、リーグ戦があったけど、
今季は、協会がACL出場チームをサポートすると公言したからなのか、
柏とのリーグ戦が6月に延期になり、中6日で2nd legを戦えるという、
日程面にも恵まれた。

まだベスト8進出が決まったわけじゃないけど、
1st legでこれだけの結果を残せたのなら、
今週末は普通にリーグ戦をやっても良さそうな気がするけどね。

まあ、せっかく協会が配慮してくれたんやから、
ありがたくそれに甘えさせてもらって、
2nd legでは前半に複数得点して、試合を決めてしまおう。

そして、井手口と堂安を途中出場させ、
ACLの雰囲気を経験させるという展開に持って行ければ最高やね。




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2015年5月17日

川崎相手に1点も取れないってことはないけど、1点も取られないってこともない



ガンバ大阪11川崎フロンターレ


昨年の万博での対戦では1-0というロースコアでガンバが勝利を収めたけど、
通常、川崎の攻撃陣と対峙する際は、
1失点はするものと覚悟しておく必要があると思う。

それと同時に、川崎の守備陣からは、
1点は確実に取れるものと勘定しておく必要もあると思う。

つまり、何が言いたいのかと言うと、
川崎相手に勝ち点3を奪うには、複数得点という条件が必要だったと言うこと。

昨年のナビスコカップ準決勝1st legみたく、
15本のシュートを浴びせた前半で試合を決める事ができなかったのが痛かったね。



個人的に、ガンバのスロースターターは1年間のリーグ戦に限った話じゃなくて、
90分間の試合にも当て嵌まると思っているんやけど、
そんなセオリーに反して、この試合のガンバは、
前半から川崎を一気に押し込んだ。

これを見た風間監督は、4-3-3でスタートした布陣から、
憲剛のポジションを後ろへ修正し、4-2-3-1へシフト。

さらに、右サイドへ流れるパトリックをケアするために、
アンカーの谷口を3バックの左へ移動させ、3-4-3の布陣にしたあたりから、
川崎がボールを握る展開になったね。

相手チームをスカウティングせずに自分達のやりたいサッカーばかりやっていると、
批判されている風間監督やけど、
この短い時間で課題を修正した采配は敵ながら見事やった。

ただ、川崎に70%近くボールは支配されていたけど、
試合を支配されていると言う感じはほとんどしなかった。

その理由としては、川崎の選手達は、シュートを打たずに、
アタッキングサードでボールを回しているだけなので、
ガンバとしては、簡単に守備網に引っ掛ける事ができ、
そこからカウンターに繋げる事ができたから。

それが、前半のシュート数15という数字に表れたのかなと思う。



前半終了間際の宇佐美のゴールで先制したものの、
後半に入ると、徐々に川崎に押し込まれる展開になっていった。

あれだけボールを支配されると、必然的に走らされる時間が長くなってしまうので、
それが原因で、川崎より先に足が止まったという感じやったね。

この日は攻守に於いてキレキレだった宇佐美が、
足を攣って、後半の早い時間にピッチを退いた事で、カウンターの威力が落ちたのも、
川崎ペースの試合展開に拍車をかけることになってしまったね。

そういや、西野時代のガンバも、前半からこれでもかという感じでパスを回して、
後半に足の止まった相手を仕留めるっていう試合運びをしてたな。

まさかそれをやられる側になるなんて、当時は思って無かったわ。



後半、川崎のペースの時間が続いても、
守備陣の奮闘でなんとか持ち堪えていたけど、
杉本のヘディングシュートで遂に決壊。

昨年のこのカードでは、小林悠のシュートに対し、
神懸かり的なセーブでチームを救った東口も、
ポストに当たってピンボール状態になったシュートはさすがに防ぐことはできなかったね。

同点になってから、さらに逆転を許されそうになったけど、
ここは岩下が退場覚悟のファウルで大久保をストップ。

前節の広島戦の行為が色々と物議を醸した岩下やけど、
あの決定的な場面で自分を犠牲にできる精神は、
岩下の生き様を表しているかのようだったね。

この場面を見て、いつぞやの万博で、
中澤聡太が鹿島の佐々木竜太に見舞ったラグビータックルを思い出したけど、
そういやあの時もイエローだけで済んだよな。

儲けた立場で色々言うのはしっくりこないけど、もしかして、Jリーグでは、
ゴールへ向かっている選手に対して後ろからラグビータックルを仕掛けるのは、
イエローというルールでもあるんでしょうかね。



水曜日にACLのFCソウル戦を控えているのにも関わらず、
ガチメンバーでこの試合に挑み、結果、勝てずと言う、
あまり好ましくない展開になってしまった。

浦和との勝ち点差が広がった事は気になるけど、
次節の柏との対戦が6月に延期されるなど、
今季は、例年以上にACL出場組に配慮した日程になっているので、
今は、ACLのベスト8進出に集中して欲しいね。

2009年にFCソウルと対戦した時は現地参戦したけど、今年は仕事で行けないので、
東京のスポーツバーからソウルに向かって勝利の念を届けたいと思います。




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2015年5月10日

岩下兄貴が広島で勝ち点3をカツ○ゲしてきてくれました



ガンバ大阪10サンフレッチェ広島


4月末から始まったゴールデンウィークの7連戦もこの試合でようやくひと段落。

疲労的な部分ではもちろんのことやけど、
プライオリティを高く設定していた城南戦の後の試合だっただけに、
メンタル的な部分でも難しい試合やったね。

ましてや、相手は現在5連勝中と好調の広島やったし。

以前のガンバなら、こういう重要な試合の次の試合って、
集中力が低くてコロッと負ける事が多かったんやけど、
そんな面影はこの試合から全く感じられなかったね。

それどころか、セットプレーから先制し、
相手の攻撃を、体を張って守りつつ、のらりくらりと時間を使って勝つとか、
茨城県の赤いチームの試合みたいやったわ。



全体的に、東口の好セーブが目立った試合ではあったけど、
DF陣がきっちりとボールホルダーに寄せて、
シュートコースを限定できているっていうのも大きいね。

そんなDF陣の中で、一際目を引いたのが、故障から復帰した岩下。

サイドから入ってくるクロスを次々と跳ね返すだけでなく、
岩下が欠場したここ最近の試合では見られなかった、
DFラインからのロングフィードも復活し、攻撃に於いても貢献度は高かったね。

あと、別の攻撃の意味になるけど、清水相手に繰り出した、
どこぞのVシネマのワンシーンを思わせるようなヒジ打ち。

その後のガンバのセットプレーの場面で、岩下にシメられた清水は、
クリアボールを岩下に差し出して、リンスのゴールのお膳立てをしてくれたから、
意外とこの岩下のヒジ打ちは効いたのかもしれへんね。

・・・って冗談はさておき、さすがにこれはやりすぎだったのでは。

この場面ではカードは出なかったけど、
後日、協会から何かしらのお咎めがありそうな嫌な予感がするわ。

気持ちを見せて戦ってくれるのは大いに歓迎やけど、
あんまりこういうダーティな形で表現しないでくれるとありがたいね。



次節は万博で川崎と対戦。

難しい相手ではあるけど、万博ではあまり悪いイメージは無い。

油断は禁物やけど、そこまで恐れる必要も無いかなと思う。

首位の浦和が引き分けて、勝ち点2差に詰まったので、
引き離されずについていくためにも、
久々の中5日でゆっくり体を休めて、川崎叩きに備えて欲しいね。




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2015年5月7日

アジアでの地位を取り戻すための戦いはまだまだ続く



ガンバ大阪21城南FC


万博でブリーラムと引き分けた時には、万事休すかと思ったけど、
なんとそこから3連勝でグループステージ首位通過。

この試合に関しても、前半に1点先制されて、
グループステージ敗退をちらつかせておいてからの、後半の逆転勝利やからね。

さすが、かつてプロレスサッカーでならしたエンターテイナーのガンバ大阪は、
見る者を楽しませる術を心得ているわ。



7連戦の6試合目という事もあって、疲労の蓄積が心配されたけど、
あちらさんは11連戦の10試合目なのね。

既にグループステージ突破が決まっているのなら、
主力を温存させても良いんじゃないかという状況やけど、
まさかのガチメンバーでこの試合に臨んできた。

まあ、グループ2位での通過になると、
ベスト16で優勝候補の広州恒大と対戦する事になるから、
それだけはよっぽど避けたかったみたいね。

そんな過密日程の連戦で確実に勝ち点を拾っていく戦い方と言えば、
インテンシティ高めで試合に入って先制点を奪い、
後は上手く時間を使って逃げ切るっていう、かつての鹿島が得意とした戦い方やけど、
この日の城南の戦い方もまさにそれだった。

前半から、韓国のチームならではの球際の強いプレスに屈して、
中盤で主導権を握れずにいると、くさびのボールを受けた城南の16番に、
反転からの強烈なシュートを叩き込まれ、先制点を献上。

丹羽とボランチとの距離が空き過ぎて、
コントロールされるスペースを作ってしまったのも問題やったけど、
これは敵ながら見事なゴールやったと思うわ。

ただ、この16番が前半のうちに負傷で交代を余儀なくされたのが、
ガンバにとって幸いやったね。



前半を1点ビハインドで折り返すと、長谷川監督は小椋に代えて岩下、
二川に代えてリンスを投入。

リンスは二川と同じ左サイドではなくトップに入り、
宇佐美が左サイドへ落ちるという布陣になったね。

土曜日の浦和戦と同様に、小椋は慣れないポジションながらファイトしていたので、
及第点を与えられる出来だったけど、二川に関しては、
なかなか試合に使ってもらえないのもわかるようなパフォーマンスだったな。

清水戦のように、守備が機能していなくて、
時間もスペースも与えてもらえる相手ならある程度やれるけど、
韓国のチームのように、球際を激しく来られると、
どうしてもフィジカル面の弱さが顕著に出てしまうよね。

好きな選手だけに、老けこむのはまだ早いとは思うんやけど。



結果的にこの采配は的中。

トップを離れ、マークが緩くなった宇佐美のところからチャンスが生まれ始め、
後半19分、パトリック目掛けて蹴った宇佐美のクロスが、
そのままゴールマウスに吸い込まれ、同点。

さらに、後半37分には、遠藤のクロスを岩下がファーサイドで折り返すと、
中央で待っていたリンスがこれを決め、見事に試合をひっくり返して見せた。

この試合の遠藤は、二川以上にダメダメだったけど、
最後の最後でようやく仕事してくれたって感じやね。

守っては、岩下投入により、右SBへスライドした丹羽が、
相変わらずの鉄人振りで体を張って右サイドを死守すれば、
まさかの左SBでの出場となった倉田も、便利屋としての才能を如何なく発揮し、
ソツなくこなしてみせてたね。

それにしても、ユースから上がってきたばかりの頃は、
倉田がこんなに色んなポジションをやる選手になるとは思ってもみなかったな。



リンスのゴールで1点リードしたものの、
まだ1点差とあって、油断できない状況であることに変わりは無かったけど、
後半、ガンバより先に足が止まった城南に反撃の余力は残っておらず、
最後は、「お互い決勝トーナメント頑張りましょうや」って感じで、
どちらも次の1点を取りに行かずに、ただ時計の針だけが進んで試合終了。

ラウンド16の対戦相手のFCソウルは、2009年にも対戦しているけど、
ホームで宇佐美がトップチームでの公式戦初ゴールを決めたり、
アウェイで4点取って快勝したりしているので、イメージの良い相手ではある。

鹿島との試合も見たけど、そこまで強いっていう感じも受けなかったしね。

まあ、でも、その辺は、
ようやく仕事し始めた和田コーチがちゃんと分析してくれると思うので、
とにかく今は、日曜日のアウェイ広島戦に集中して、
7連戦の最後をきちっと締め括ることだけを考えましょう。




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2015年5月3日

10月に万博でやりかえしてやろうじゃないか



埼スタ行ってきました。






ガンバ大阪01浦和レッズ


松本戦での疲労困憊のパフォーマンスを考えれば、
こういう結果になるのは想定の範囲内だったけど、
「We Are Reds!!」の大合唱を背にスタジアムを去るのは、
やはり悔しいものですな。

まあ、スタジアムに応援に行っている以上、
勝って欲しいと思うのは当然の事やもんね。



後半35分ぐらいまでスコアが動かない試合展開に、
昨季の32節と同じような展開を期待したけど、
あの試合で感じられた、
“いつか訪れるであろうチャンスに向けて牙を研いでいる感”は、
この試合からは感じられず、
ただ、決めれてもいないし、取られてもいないという感じで、
時間だけが過ぎて行っているという展開だった。

あの試合では、途中出場したリンス、佐藤、倉田が、
流れを変えたけど、この試合で途中出場した赤嶺と阿部は、
流れを変えるどころか、試合にも上手く入って行けず、
全く効果的な選手交代にならなかった。

特に、赤嶺のフィット感の無さは、
いつまで経っても改善される気配が無いのはなぜなんだろうか。

この試合での宇佐美とパトリックは、疲労からかキレの無い動きに終始していたし、
リンスも、スタメンでは厳しいのを前々節の新潟戦で露呈してしまったので、
早くフィットしてくれないと困るんだけどな。



前半から浦和の攻撃を跳ね返し続けていた守備陣も、後半39分に遂に瓦解。

守備陣に負傷者が相次ぎ、スクランブルで右SBに入った小椋が、
マークの受け渡しのミスから武藤に付き切れず、
折り返しをズラタンに決められたものやった。

まあでも、この場面は、小椋一人のせいっていうより、
金正也の謎のポジショニングも気になるところではあるんやけど。

攻撃面でも、小椋の右SBは右サイドの迫力を欠く原因となって、
必ずしも褒められる出来ではなかったけど、
1対1の守備ではさすがのボール奪取力を発揮していたし、
低い位置から前線へのくさびのパスも何本も通していて、
ボランチとしてのキャリアで培った経験を生かして、
慣れないポジションながら精一杯ファイトしている感じは伝わってきたので、
そこまで悪い印象は無かった。

過去に、加地が負傷欠場した際に、橋本や武井が右SBを務める事があったけど、
少なくとも、この試合での小椋のSBが一番良かったんじゃないだろうか。

6日の城南戦でも先発の可能性は高いと思うので、
この試合から得たものを生かして頑張って欲しいと思う。


首位攻防戦に敗れてしまい、浦和との勝ち点差が4に広がった上、
FC東京にも抜かれて3位に転落してしまった。

ただ、まだ1stステージも折り返し地点やし、
年間の勝ち点という話でいけばまだまだ挽回の余地は残されているので、
そこまで焦る事は無いと思う。

この借りは、10月に万博で返すとして、
とにかく今はACLグループステージ突破に集中。

5月とは思えないほどの暑さの中で浦和のような実力のあるチームと対戦して、
ダメージは相当にあると思うけど、昨季の日本の3冠王者として、
こんなに早くアジアの舞台から去るのは許されない。

万博でグループステージ突破を決めて、
4年振りの決勝トーナメントのピッチへ進みましょう。




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