2015年5月7日

アジアでの地位を取り戻すための戦いはまだまだ続く



ガンバ大阪21城南FC


万博でブリーラムと引き分けた時には、万事休すかと思ったけど、
なんとそこから3連勝でグループステージ首位通過。

この試合に関しても、前半に1点先制されて、
グループステージ敗退をちらつかせておいてからの、後半の逆転勝利やからね。

さすが、かつてプロレスサッカーでならしたエンターテイナーのガンバ大阪は、
見る者を楽しませる術を心得ているわ。



7連戦の6試合目という事もあって、疲労の蓄積が心配されたけど、
あちらさんは11連戦の10試合目なのね。

既にグループステージ突破が決まっているのなら、
主力を温存させても良いんじゃないかという状況やけど、
まさかのガチメンバーでこの試合に臨んできた。

まあ、グループ2位での通過になると、
ベスト16で優勝候補の広州恒大と対戦する事になるから、
それだけはよっぽど避けたかったみたいね。

そんな過密日程の連戦で確実に勝ち点を拾っていく戦い方と言えば、
インテンシティ高めで試合に入って先制点を奪い、
後は上手く時間を使って逃げ切るっていう、かつての鹿島が得意とした戦い方やけど、
この日の城南の戦い方もまさにそれだった。

前半から、韓国のチームならではの球際の強いプレスに屈して、
中盤で主導権を握れずにいると、くさびのボールを受けた城南の16番に、
反転からの強烈なシュートを叩き込まれ、先制点を献上。

丹羽とボランチとの距離が空き過ぎて、
コントロールされるスペースを作ってしまったのも問題やったけど、
これは敵ながら見事なゴールやったと思うわ。

ただ、この16番が前半のうちに負傷で交代を余儀なくされたのが、
ガンバにとって幸いやったね。



前半を1点ビハインドで折り返すと、長谷川監督は小椋に代えて岩下、
二川に代えてリンスを投入。

リンスは二川と同じ左サイドではなくトップに入り、
宇佐美が左サイドへ落ちるという布陣になったね。

土曜日の浦和戦と同様に、小椋は慣れないポジションながらファイトしていたので、
及第点を与えられる出来だったけど、二川に関しては、
なかなか試合に使ってもらえないのもわかるようなパフォーマンスだったな。

清水戦のように、守備が機能していなくて、
時間もスペースも与えてもらえる相手ならある程度やれるけど、
韓国のチームのように、球際を激しく来られると、
どうしてもフィジカル面の弱さが顕著に出てしまうよね。

好きな選手だけに、老けこむのはまだ早いとは思うんやけど。



結果的にこの采配は的中。

トップを離れ、マークが緩くなった宇佐美のところからチャンスが生まれ始め、
後半19分、パトリック目掛けて蹴った宇佐美のクロスが、
そのままゴールマウスに吸い込まれ、同点。

さらに、後半37分には、遠藤のクロスを岩下がファーサイドで折り返すと、
中央で待っていたリンスがこれを決め、見事に試合をひっくり返して見せた。

この試合の遠藤は、二川以上にダメダメだったけど、
最後の最後でようやく仕事してくれたって感じやね。

守っては、岩下投入により、右SBへスライドした丹羽が、
相変わらずの鉄人振りで体を張って右サイドを死守すれば、
まさかの左SBでの出場となった倉田も、便利屋としての才能を如何なく発揮し、
ソツなくこなしてみせてたね。

それにしても、ユースから上がってきたばかりの頃は、
倉田がこんなに色んなポジションをやる選手になるとは思ってもみなかったな。



リンスのゴールで1点リードしたものの、
まだ1点差とあって、油断できない状況であることに変わりは無かったけど、
後半、ガンバより先に足が止まった城南に反撃の余力は残っておらず、
最後は、「お互い決勝トーナメント頑張りましょうや」って感じで、
どちらも次の1点を取りに行かずに、ただ時計の針だけが進んで試合終了。

ラウンド16の対戦相手のFCソウルは、2009年にも対戦しているけど、
ホームで宇佐美がトップチームでの公式戦初ゴールを決めたり、
アウェイで4点取って快勝したりしているので、イメージの良い相手ではある。

鹿島との試合も見たけど、そこまで強いっていう感じも受けなかったしね。

まあ、でも、その辺は、
ようやく仕事し始めた和田コーチがちゃんと分析してくれると思うので、
とにかく今は、日曜日のアウェイ広島戦に集中して、
7連戦の最後をきちっと締め括ることだけを考えましょう。




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