2013年6月29日

コバやんの思惑を打ち砕いたパウリーニョのゴラッソ



ガンバ大阪20徳島ヴォルティス


福元って、今、徳島にいるのね。

福元がガンバに在籍していた2008年は、
クラブの歴史のハイライトとなる1年だっただけに、
まさか5年経って、J2で対戦する事になるとは思って無かっただろうな。



前節は、フワッとした試合の入り方をしてしまったために、
岡山のハイプレスにモロに受け、前半3分で失点してしまったけど、
徳島は、ハイプレスの奇襲は行わず、相手ボールになると素早く帰陣して、
ガンバが攻撃するスペースを消してきたね。

まあ、夏場にハイプレスのサッカーを敢行すると、
ハマらなかった時の体力の消耗がデカいから、
コバやんは現実的な戦い方で、大好きなガンバ戦に臨んできたと思う。

そのせいか、ガンバが一方的にボールを支配する展開にはなったけど、
ボールポゼッションをシュートに繋げられず、閉塞感の漂う展開に。

逆に、徳島の濱田にループシュートを放たれ、
藤ヶ谷のビッグセーブで逃れると言う、あわやのシーンもあり、
どちらかと言うと、コバやんの思惑通りに試合は進んでたんじゃないだろうか。



そんな試合の流れを一変させたのが、パウリーニョの豪快なミドルシュート。

パウリーニョの得意な形でシュートを打たせてしまった徳島のDF陣も、
軽率だったかなと思うけど、あれはGKの松井もノーチャンスやわ。

そして、先制点を許した事でバタつく徳島陣営を他所目に、
パウリーニョの左サイドからの折り返しを、
平井が得意の「裏へ抜け出しワンタッチ」の形で決め、
前半で2点のリードを奪う事ができた。

パウリーニョって、酷いプレーをする時もあるけど、
この試合のように、たまにスーパーな働きをすることもあるから、
どう評価していいのかわからんところがあるよね。

でも、新加入のロチャがチームに馴染むためにも、
日本での経験が長いパウリーニョの存在って重要になってくるやろうし、
ピッチ内外でのさらなる活躍を期待したいところやね。



後半は、2点リードした事で、あんまり無理して前に出なくなったせいか、
徳島の攻撃を受けるシーンの方が多かったけど、
相手のクオリティ不足で危ないシーンはほとんど作られず、
難なく試合をクローズする事ができた。

強いて危ないシーンを挙げれば、左サイドからのクロスが誰かに当たってコースが変わり、
ドウグラスにフリーでヘディングを許したシーンぐらいか。

ただ、後半の懸念事項として、やっぱり倉田のケガの具合が心配。

ここまでのガンバの前半戦の戦いで、攻撃陣を牽引していた存在だっただけに、
長期離脱となるとダメージは甚大やわ。

軽傷であることを祈る。

それにしても、倉田が足首を押さえて倒れているのを見て、
岩下が慌ててファウルで試合を止めたにも関わらず、
その岩下にイエローカードを提示した井上主審にはゲンナリさせられたけどね。



これでJ2はシーズンの半分を終了。

ガンバは勝ち点46で首位、自動昇格ラインとなる3位との勝ち点差も10と、
序盤のモタつきを考えれば、上々の結果だと思う。

得点数が寂しい感じもするけど、失点16は、
昨季の守備の崩壊ぶりを考えると、素晴らしい数字。

後半戦は、単純にJ1昇格を目指すだけでなく、
J1に昇格後、どういう風に戦っていくのかも考えながら、
試合に臨んで欲しいかな。

次節から遠藤と今野がスタメンに復帰する事が濃厚やし、
岐阜に勝って、J2シーズンの後半戦に弾みをつけて欲しいね。



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2013年6月23日

3戦全敗でコンフェデ終戦



日本12メキシコ


2005年のコンフェデや、昨年のロンドン五輪の時もそうやったけど、
どうもメキシコとは分が悪いね。

ただ、本田が言うほど、メキシコの選手の個の力に圧倒されたとは思えないんよね。

メキシコって、個の力で欧州・南米の選手に劣る分、
それを組織力でカバーしている典型のチームで、
日本が見習うべき所も多いと思ってるんよね。

代表チームって、クラブチームと比べて、
集まって練習する時間を確保するのが難しいから、組織力を高めるのが難しいけど、
メキシコは国内リーグでプレーしている選手が多いから、
そこの問題をクリアできている。

国内リーグでプレーしている選手で代表合宿を行い、
チームとしての土台を完成させたうえで、エルナンデスやドス・サントスといった、
海外でプレーしている、個の力に優れた選手を受け入れているから、
欧州・南米の個に組織で戦う事ができている。

日本もこれまではメキシコと同じやり方で代表チームを強化できていたけど、
最近は、海外でプレーしている選手が増えて、練習時間が確保できないうえに、
ザッケローニも海外組を重用するから、なかなか組織力の土台が固まらない。

すると、必然的に個の力で戦わざるを得なくなるわけやけど、
アジアレベルなら、日本の個の力でなんとかなっても、
やっぱり、コンフェデのような強豪が集う舞台に上がると、ボロが出てしまうね。

これからも日本人選手の欧州進出は増えていくやろうし、欧州で短期合宿を張る等、
時代に合わせた代表の強化の方法を考えて行かないといけないのかなと思う。



今回のコンフェデで、どうしても悪い意味でクローズアップされてしまったのが、
3試合で9失点を喫した守備。

このメキシコ戦で言えば、メキシコは高さで劣る分、
サイドから入ってくるボールにニアで勝負してくるのはわかりきっていたと思うけど、
2失点とも、そこへの配慮が欠けていたと言わざるを得ないね。

3試合通して見ると、コンパクトに陣形を保っている間は、
攻撃も守備も機能しているけど、
間延びしてくるとどちらも機能しない印象を受けた。

個人的には、南アフリカW杯で岡田監督が採用した、
守備専属のアンカーを置く布陣を考えてはどうかなと思う。

あそこまで極端な守備偏重の戦い方をしろとは言わないけど、
少なくとも、間延びしてバイタルエリアが空く問題に関しては、解消されるのでは。

まあ、攻撃とはトレードオフの関係になるとは思うけど、
まともにぶつかっても勝機は無いっていうのが今回のコンフェデで証明されたわけやし、
W杯本番で勝つには、今の布陣から何らかの変化を行う必要はあると思うね。



かくして、8年振りに臨んだコンフェデレーションズカップは、
3戦全敗という結果で終わりました。

まあ、組み合わせが発表された時から、想像できた結果ではあったけど、
実際に結果を目の当たりにすると、もうちょっとどうにかならんかったのかなっていう、
気持ちはしなくもない。

メキシコ相手に一矢を報いるゴールを決めた岡崎の、
「これからやるべき事を死に物狂いでやって」という言葉を信じて、
来年のW杯本番では勝てるように応援しましょう。



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今村義朗プレゼンツ、レアンドロ&家長ラストマッチ



ガンバ大阪11ファジアーノ岡山


レアンドロと家長の、レンタル移籍期間満了に伴う退団が発表されたのは、16日の話。

退団する事は薄々わかっていたけど、
「これで2人のプレーがガンバで見れるのも、あと2試合か」って、
一抹の寂しさを覚えてたんよね。

ところが、この試合の主審の今村義朗は、
よっぽど2人に早くガンバを退団してもらいたかったらしく、
累積警告を3枚貰っている2人に、続けざまにイエローカードを提示。

ハイボールの競り合いで、腕を上げたっていうことなんやろうけど、
相手を攻撃するようなものには見えなかったし、
ちょっと厳しい判定やったと思うわ。

かくして予定より1試合早く、
レアンドロと家長のラストマッチが訪れてしまったわけやけど、
どうも釈然としない気持ちやね。



そんな試合を難しくしてしまったのは、
フワッとした試合の入り方をしてしまって、先制点を奪われた事に尽きる。

内田が自分のミスでボールを奪われたのにも関わらず、
取り返しに行かないし、クロスを上げた田所にも、
中で合わせた田中にも、誰もちゃんと寄せれてなかったね。

攻撃に関しても、岡山のハイプレスをモロにくらってしまい、
平凡なミスを連発して、なかなかボールを前に運べなかった。

こういう時は、激しく寄せられてもボールをキープできる、
家長がピッチにいれば、ボールの預けどころができるんやろうけど、
なぜかこの試合の先発はパウリーニョやったから、
なかなかボールを落ち着かせる事ができなかった。

家長は、後半になって、両チームとも間延びしてきたところで、
パウリーニョとの交代で出てきたけど、
逆に、こういう展開は家長よりパウリーニョが生きる展開。

この試合の流れを見る限り、健太さんのこの試合のスタメンの人選は、
間違いと言わざるを得ないね。



試合開始早々に先制点を許したけど、前半終了間際に、
レアンドロのクロスから倉田がヘディングで同点ゴールを決めて、
ハーフタイムに入る前に試合を振り出しに戻す事に成功。

前節から歌われるようになった、「GoWest」のメロディに乗せた、
倉田のチャントがこの試合でも聞こえてきたけど、
欲を言えば、その前の似たようなカウンターの展開で、
藤春のクロスを決めて欲しかったのが本音やけどね。



後半は両チームとも得点を挙げられず、結果はドロー。

ただ、ここ最近は、先制点を奪った後、のらりくらりと逃げ切る試合が多かった中で、
この試合は、得点を奪うために、時計が進むにつ入れて、
どんどん前掛かりになっていくガンバが久し振りに見れて、
終わってみれば、結構、楽しめたような気がする。

とは言え、勝てなかったので満足はしてはいけない。

次節の徳島戦では、勝ち点3を積み上げて、
また連勝街道をスタートさせてほしいと思う。



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2013年6月20日

プランデッリのデカい鼻を明かせなかった



日本34イタリア


前のメキシコ戦から中2日、高温多湿のコンディションということもあってか、
この日のイタリアはスーパーなチームでは無かった。

そんなイタリア相手に前半で2点リードを奪うという、
欧州選手権準優勝チームを破る、願っても無いチャンスが訪れただけに、
非常にもったいない試合をしたなというのが、率直な感想。

失点シーンも、ブラジル戦でのネイマールのボレーシュートのような、
お手上げっていう感じのゴールは無く、
どれもやり方次第では防げたんじゃないかっていうものばかりだったから、
なおさら、もったいないという気持ちが強いわ。



日本の先制点は本田のPKやったけど、
このPKに繋がったブッフォンのファウルは、ちょっと厳しい判定やった。

でも、後半に長谷部がハンドで献上したPKにしても、
故意じゃなかったと思うし、PKに関しては日本とイタリアでプラマイゼロかな。

それにしても、身体能力的な部分ばかりがクローズアップされるけど、
バロテッリのPKの巧さは世界屈指だと思うわ。



先制点を挙げた後、それほど時間を置かずに、
香川の反転ボレーで2点目を奪い、完全に試合の流れを握りかけてたところで、
CKから失点を許してしまったのが痛かった。

日本は、本田と遠藤が上手く前後からピルロを挟んで自由を与えなかった事で、
イタリアは流れの中から、なかなか良い形を作れてなかったから、
その中で訪れたセットプレーのチャンスに懸けてくるのは必然だと思う。

それにも関わらず、呑気に給水してて、ニアサイドに穴を開けてしまうんやから、
日本とイタリアで集中力の差が出たなと思う場面やったね。



1点返されたとはいえ、1点リードしてハーフタイムを迎えたんやから、
余裕を持って後半に入ればよかったのに、
前半終了間際のCKのイメージがよっぽど悪かったのか、
CKを嫌がった吉田がゴールライン際のボールの処理を誤り、
ジャッケリーニに入れ替わられると、
折り返しのボールを内田がオウンゴールしてしまった。

ただ、このシーンでは内田は責められないかな。

後ろにバロテッリがいたから、どっちみち触らざるを得なかったし、
むしろ、ゴールライン際で吉田がボールを外に出そうと対応している間でも、
ちゃんとバロテッリのマークについてた事を褒めるべきだと思う。

それに、こういう内田の動きを先に見てると、
4失点目を喫したシーンで、右SBが酒井ではなく内田だったら、
ジョヴィンコのマークにちゃんとついてたんじゃないかって気はしなくもない。



これで日本は1試合残してグループステージ敗退決定。

まあ、グループの組み合わせが決まった時点で、突破が厳しいのは目に見えてたけど、
もう少し実りのある試合ができなかったかなとは思うね。

次はメキシコとの対戦になるけど、勝って終わって、
良いイメージを持ってブラジルを後にしたいね。


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2013年6月16日

これでドイツW杯の時のような勘違いは起こさずに済む



日本03ブラジル


中村俊輔のスーパーゴールなどで、ブラジル相手に2-2と善戦し、
日本国民に「本大会は期待できるのでは!?」と、
期待を抱かせてくれたのは、2005年のコンフェデの話。

まあ、その翌年、史上最強の代表チームと持ち上げられて訪れたドイツの地で、
日本がどのような結果に終わったのかは言わずもがな。

あれから8年、日本は、ザッケローニの下、アジアカップを制し、
欧州のビッグクラブでプレーする選手も擁して、
2大会ぶりのコンフェデレーションズカップに臨んでいるわけやけど、
その開幕戦で、8年前と同じブラジル相手に完敗。

今の代表チームも、代表史上最強チームと言われる事もあるけど、
ドイツの時のような勘違いを起こして本大会に臨まないように、
今大会のブラジルは、ちゃんと日本相手に授業を開いてくれたみたいやね。



この試合では、これまで右サイドでの起用が多かった岡崎をトップの位置に持ってきて、
代わりに右サイドには清武が入ったね。

岡崎の1トップと言うよりは、本田との2トップみたいな感じに見えたけど、
岡田監督時代に証明されているように、キープ力に乏しい岡崎をトップで起用するのは、
岡崎の良さを殺しかねないんよね。

でも、この本田と岡崎の2トップは、ブルガリア戦から3試合見てきた中で、
一番、機能してるんじゃないかと思ってしまったのが嫌だ。

まあ、言い変えれば、前田とハーフナーがもっとしっかりしてれば、
コンフェデで、こんな前線の組み合わせを試す事も無かったんやろうなと思う。

ザッケローニの中で、前線の組み合わせは悩ましいところなんやろうけど、
ブラジルW杯でのエースと目されていたレアンドロ・ダミオンが、
負傷やらスランプやらで、なかなか計算できず、
フレッジのような古株に頼らざるを得ないブラジルのフェリポンも、
同じ悩みを抱えているのかもしれない。



試合結果は0-3と完敗やったわけやけど、日本の出来がすごく悪かったと言うより、
普通に戦って普通に負けたっていう感じやった。

実力差のあるチーム相手に、あんなに早い時間帯で失点してしまうと、
試合の主導権を握り返すのは至難の業やわ。

まあ、でも、あのネイマールのシュートは、
川島はノーチャンスやったと思うけどね。

それに、後半開始早々のパウリーニョのゴールにしても
アジアレベルならミスのうちに入らないんだろうけど、
ブラジルを相手にしたら、ミスとは呼べない些細な動作でも、
失点に繋がってしまうんよね。

ガンバのパウリーニョもこれぐらいのプレーしてくれへんかな
・・・って、それは違うか。



次戦はイタリアと対戦。

ザッケローニは母国との対戦と言う事もあって、胸中穏やかでは無いやろうけど、
ブルガリア戦からブラジル戦まで4試合見てきて、
全然相手の脅威となっていない攻撃で、どうやってイタリアの鉄壁の守備陣から、
得点を奪うというんだろう。

ピルロとバロテッリをどう封じるかというよりも、
むしろ、そこが一番重要じゃないのかなと思う。

日本をブラジルW杯に導いた指揮官に、
どのような策があるのか、お手並み拝見といきますか。


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一昨年の天皇杯の悪夢を払拭できた


水戸行ってきました。


あ、間違えた。こっちだった。



一応、関東での試合と言う事やけど、
自宅のある横浜から3時間30分もかかる時点でちょっとした小旅行。

これやったら、まだ新潟とか静岡方面に遠征する方が、
移動時間的にも体力的にも楽やわ。

帰宅後、あまりの疲労感で、
コンフェデのブラジル戦は途中で寝落ちしてしまいましたわ。


ガンバ大阪20水戸ホーリーホック


戦術のマンネリ化や一向に進まない世代交代、主力選手との確執などがありながらも、
西野朗がなんだかんだ10年間、ガンバの監督を続けてこれたのは、
タイトルと言う、目に見える結果を残していたから。

2年前、そんな西野政権が終焉するきっかけとなった試合は、
ACLのラウンド16でセレッソに敗れた試合と、
天皇杯3回戦の水戸との試合だったんじゃないかなと思う。

たらればを言い出したらキリが無いのは承知しているけど、
あの試合が無かったら、その後、セホーンなんて監督がやってくることも無く、
今、ガンバがJ2で戦ってる事も無かったのかなと、思う事もあるんよね。

そう言う意味では、この試合は、思い出したくない過去を振り払うという意味で、
重要な一戦だったんじゃないかなと思う。



試合は、いつものようにガンバが前半から主導権を握ると、
加地の右サイドのクロスに、ニアに走り込んだ二川にDF2人がつられ、
ファーでドフリーになったレアンドロが押し込んで、ガンバが先制。

その後も、ガンバが優勢で試合を進めるけど、
明らかに試合の流れが変わったのは、前半途中の家長の負傷交代からだった。

左サイドで、二川が近藤とのマッチアップに手を焼く中、
右サイドでは、家長が抜群のキープ力で攻撃の時間を作ってたけど、
パウリーニョに家長と同じ役割が担えるはずもなく、
水戸の積極的なプレスに、ボールを失う場面が増え始めたね。

おまけに、この試合は遠藤もいなかったから、速攻と遅攻が使い分けられず、
どことなく攻撃のテンポが一本調子になったので、
水戸の守備陣からすると、いつ仕掛けてくるのかがわかりやすくて、
守りやすかったんじゃないかなと思う。

その後は、水戸に攻め込まれる場面が続いたけど、
そこは水戸の拙攻に助けられた感じやったね。



後半に入っても、水戸に押し込まれる時間が長かったけど、
個人的には、「やられないだろう」という、根拠の無い自信があったので、
そこまでヒヤヒヤすることは無かった。

ここまでのJ2での試合で、完封勝利を積み重ねてきているおかげで、
選手だけでなく、サポーターのメンタルも、
徐々に変わってきているのかもしれないね。

ただ、これまでの試合だったら、1点リードで終盤まで持ち込むと、
後はコーナーキープで時間を使って逃げ切りというパターンが多かったけど、
この日は、後半ロスタイムに入る直前に、
岡崎が見事なループシュートで追加点を挙げ、試合展開をグッと楽にしてくれた。

先の2試合ではスタメンを飾った岡崎やったけど、
この試合では、復調傾向の明神にスタメンの座を奪われたものの、
途中出場できちっと結果を出すあたり、
なかなか良いメンタルを持ってるなと思わせてくれた。

さらには、途中出場の選手らしく、守備も奔走し、
(まあ、これが普通なんだけど、ガンバにはやってくれない選手もいるから)
二川に代わって入ったオ・ジェソクとともに、
危なげなく試合をクローズすることに貢献したね。


水戸は、全員が球際をファイトしてくる、なかなか手強いチームだったけど、
最後に鈴木隆行が丹羽に対するラフプレーで退場になった事で、
チームとしての健闘にケチがついてしまったかなと思う。

ただ、鈴木のフィジカルの強さと、前線の守備での追い込み方、
ファウルをもらう駆け引きの巧さなどは、この試合でも健在だったね。

まだJ1でもやれるんじゃないだろうか。



次節は万博で岡山と対戦。

一時期の好調ぶりに陰りは見えるものの、
神戸相手に3点ビハインドを追いつくなど、地力はあるチームなので侮れないね。

ガンバとしても、去就問題に揺れるレアンドロと家長の、
試合に対するモチベーションが懸念材料やけど、
神戸が栃木に引き分けた事で、勝ち点差が4となり、
良い感じで下位を引き離すことができているので、
この試合も勝ち点3を積み上げて、このまま突っ走りたいところやね。


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2013年6月12日

ドーハでイラクの夢を断って、ブラジルで前哨戦に臨む



日本10イラク


先日のホームでのオーストラリア戦でW杯出場が決定した事で、
消化試合となったこの試合。

選手のモチベーションや、35度を超える気温、
強風などのコンディションを考えると、
良い試合が見れる可能性が低いっていうのは分かり切っていたにも関わらず、
それでも夜遅くまで起きて見てしまうんやから、
もはやサッカー観戦は俺の中で趣味を通り越して一種の義務やな。



てっきり、この試合でもザッケローニはまた自分の趣味である、
3-4-3を試してくるのかなと思いきや、4-2-3-1をチョイス。

吉田と栗原のコンディションが整わないとの事で、
伊野波と今野と言うCBのチョイスやったけど、
どうしても高さの面で不安を抱えてしまう組み合わせやったね。

そんなCBの組み合わせと、追い風というコンディションを考慮してか、
イラクは執拗にロングボールを放り込んできたね。

イラクにはマフマードっていう、
2007年のアジアカップMVPを受賞したFWがいるけど、
ターゲットマンっていうタイプじゃないから、
このロングボール攻勢は、日本の陣形を間延びさせるのが狙いだったかなと取れるね。

実際、選手同士の距離が遠くなった事で、あまり上手くボールを回せてなかったし、
守備においても、細貝あたりがケアすべきスペースが広すぎて、
ちょっと対応しきれてなかった印象があったから、
このイラクの作戦は一定の効果はあったと思う。

ただ、それでも、個人能力では日本が勝る分、
チャンスは作れていたけどね。



後半になって風上に立った事で、これでやりやすくなるかなと思ったけど、
暑さからか、全体的に運動量がガクッと落ちてしまい、
セカンドボールが拾えなくなったことで、押し込まれる場面が増えたね。

特に、香川とハーフナーの疲労感が顕著やった。

この試合の香川は、日本代表の定位置である左サイドではなく、
本来であれば、本田が鎮座するトップ下で先発したけど、香川がトップ下で生きるには、
ドルトムント時代のように、バリオスやレヴァンドブスキのような、
ボールを収められるCFが前にいる事が条件のような気がする。

この試合で香川の前にいたのは、ハーフナーやったから、
持ち味が出せないのは当然やったかな。

まあ、前田も屈強なCFって感じの選手じゃないし、
どのみち、香川が日本代表でトップ下として輝くのは難しい気がする。

ハーフナーにしても、ボールを収められないし、
守備もあんまり上手くないんやから、最低限ゴールぐらいは決めて欲しかったけど、
この試合でも何回かの決定機を外してたから、
到底、合格点を挙げられるパフォーマンスじゃなった。

前田は、磐田でのパフォーマンスを見る限り、
調子は悪いように見えるけど、ハーフナーがこんな調子じゃ、
しばらく代表のレギュラーは安泰やろうね。



なんか、全体的に愚痴っぽくなってしまって、
負け試合の後のブログみたいになってしまったけど、
結果的には日本が勝ったんよね。

後半の展開を見る限り、この試合に敗れればW杯本大会出場の夢が断たれる、
イラクの選手の気迫が、運動量の落ちた日本の選手のテクニック勝り、
これは引き分けでも御の字かなと思ってたら、
イラクの選手が2枚目のイエローを貰って退場してから、流れが変わったね。

オーバーヘッドでのシュートを試みたものの、
伊野波の顔面を蹴ってしまい、カードを貰ったあの場面は、
完全に勝ちたい気持ちが裏目に出た場面やった。

そして、変わった流れのままに、試合終了間際に
遠藤のアシストから岡崎がゴールを決めて、これが決勝点。

この試合の遠藤は、代表の試合では珍しく、キックの精度が安定してなかったものの、
体力的に一番キツイ時間帯にカウンターで先頭を切って走った嗅覚と、
あの、シュートフェイントから岡崎への丁寧な折り返しは、
それらをチャラにするものやったわ。



これで、日本のW杯アジア最終予選の戦いは終わり、
土曜日から始まるコンフェデレーションズカップの舞台となる、
ブラジルに乗り込みます。

まあ、グループがグループだけに、勝ち上がりに関しては期待はしてないけど、
本田が「優勝を狙う」と豪語しているので、良い意味で裏切ってくれる事を期待して、
来年、本大会が行われる地での戦いを楽しみましょう。


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2013年6月9日

ウノゼロで勝っても感動しなくなってきたけど、これが普通なのか?



ガンバ大阪10ギラヴァンツ北九州


前半に幸先良く先制し、その後も優勢に試合を進めるも、
追加点を奪えず前半終了。

後半になって、前半の優勢な試合展開から一転、押し込まれるも、
相手の決定力不足や、DF陣の体を張ったブロックでピンチを凌ぎ切り、
最後は形振り構わないコーナーキープで逃げ切り成功。

今季、こういう展開の試合をよく見るけど、
こんな試合ばっかりやってて本当に良いのかと思う部分はある。

と、言うのも、甲府の監督の城福さん曰く、
「J1とJ2で一番の違いは決定力」らしいから、
これまでガンバがJ2で守り切れてた1点リードが、
いざJ1に復帰した時に守りきれないんじゃないかってね。

まあ、そういうのはJ1に復帰してから考えればいい事で、
今は、至上命題のJ1復帰のために、
確実に勝ち点を積み上げる事を考えるべきなんかもしれへんけど。



個人的に、この試合で一番気になったのが、
ハーフタイムでレアンドロが交代したことやった。

前半から、どうも動きにキレが無いと思って見てたんやけど、
試合後の健太さんの談話やと、腕をケガしていたのが原因との事。

まあ、監督が言うならそうなんだろうけど、中東に行く前のマグノやバレーみたいに、
自身の去就問題でプレーに集中できてないんじゃないかっていう俺の考えは、
邪推なんだろうか。



そのレアンドロに代わって入ったのは川西やったけど、
今季、初めてこれだけ長い時間チャンスを与えてもらったにも関わらず、
動きにキレが無かったレアンドロ以上に、前線での貢献度が足りなかった。

後半、押し込まれる時間が続く中、なかなかDFラインを上げられなかったけど、
川西が前線で体を張ってボールをキープして、
DFラインを上げる時間を作ってくれていたら、
あそこまで押し込まれる展開にはならなかったんじゃないかと思う。

純粋なターゲットマンじゃない川西に、
このようなタスクを課すのは酷なのかもしれへんけど、
出場機会を得るためにはこういう事もやっていかないとね。



次節はアウェイで水戸と対戦。

順位表を見ると、確実に勝ち点3を挙げたい位置にいる相手やけど、
水戸には、一昨年の天皇杯、万博で苦杯を舐めているから、
注意して試合に臨まないといけないね。

個人的にも、先月の岐阜戦以来、久々の現地参戦なので、
頑張って応援してきます。



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2013年6月4日

無駄に劇的にブラジルW杯出場が決定!!



日本11オーストラリア


いくら最終予選は何が起こるかわからないって言われてても、
これだけ、初めてホームでW杯出場を決められる要素をお膳立てしてもらっときながら、
やらかしてしまうんじゃないかってヒヤヒヤしたわ。

それが、後半ロスタイムに得たPKを、
主演男優・本田圭佑がど真ん中に蹴り込んで同点に追いつき、W杯出場決定という、
なんともエンターテイメント性に溢れたシナリオですこと。

この日の日本代表戦はプロレスの興行かなんかだったんでしょうか。



先月末のブルガリア戦があまりにも酷い内容やったから、
この試合の日本代表のパフォーマンスが心配されたけど、
やっぱり本田がいるといないじゃ全然違う。

オーストラリアの屈強なDF陣相手でも、中央でボールを収めてくれるから、
サイドからワンツーで中に入ってくる崩しが多く見られたし、
サイドバックがオーバーラップしてくる時間も作れてたしね。

遠藤や本田がミドルシュートやFKでゴールを狙うシーンもあったけど、
名手・シュウォーツァー相手に、ペナルティエリアの外からシュートを打っても、
ゴールに結び付けるのは至難の業。

それだけに香川に訪れた二度の決定機は決めておきたかったね。



守備に関しては、今野と吉田がDFラインを高めに保って、
ゴールに近い位置でヘディングさせないようにしてたけど、
一度、その高いDFラインの裏をクルーズに取られて、
あわやって言う場面を作られた。

あと、ヨルダン戦やブルガリア戦でも見られた、
セットプレーの時にちょくちょくマークが外れるのが
この日もあったから気になったな。

ただ、これらの守備の綻びから生まれたピンチは、
川島の好セーブや、DFの体を張ったブロックで凌いだけど、
まさかクロスのキックミスがそのままゴールに入ってしまうとはね。

まあ、川島にシュウォーツァーと同じぐらいの身長があったら、
セーブできてたかもしれへんけど。

それに、ザッケローニにしてみたら、アジアカップの決勝で、
李の決勝ゴールを呼び込んだ、CB投入→今野左SB→長友左MFという交代策を、
あの時と同じオーストラリア相手に実践したら、
今度は逆にゴールを決められてしまうんやからサッカーは面白いわ。



これで日本は5大会連続5度目のW杯出場決定。

ただ、試合が終わった後、ピッチにいる選手も、ベンチも、
そこまで喜びを爆発させてる様子が無かったのは、
これからが本当の戦いだって、皆が認識できているからやと思う。

その本当の戦いに向けた絶好の試金石として、
コンフェデレーションズカップが控えているので、
強豪国との対戦経験だけでなく、スタジアムの雰囲気やピッチ状態など、
色々な物を持ち帰って、1年後の本大会に向けて準備して欲しいね。



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2013年6月2日

栃木のやりたいサッカーをガンバがやって勝ったという話



ガンバ大阪30栃木SC


前線からの守備、素早い攻守の切り替え、手数を掛けないカウンター。

遠藤が代表に召集されていて不在と言う事もあって、
こういうボールポゼッションにこだわらないサッカーを選択したんやろうけど、
この試合でガンバがやっていたサッカーをやりたかったのは、
むしろ栃木のほうだったんじゃないだろうか。

栃木の監督の松田浩は、神戸の監督時代にガンバの天敵だった事もあって、
どんな策を用いてガンバを苦しめてくるのかなと思ってたけど、
そんな心配は杞憂に終わったね。



前節の愛媛戦から、代表に召集された遠藤と今野の代わりに岡崎と丹羽、
パウリーニョに代わって家長が先発に復帰したね。

岡崎は、今まで途中出場でも2列目でしか起用されてなかったから、
内田とのダブルボランチは未知数な感じもしたけど、
ステップアップリーグで何度か組んでる事もあってか、違和感無くやれてたと思う。

3点目のレアンドロのゴールもアシストしたし、
初スタメンの試合としては、上々の出来やったね。

そんな岡崎以上のパフォーマンスを披露していたのが内田。

今までスタメンで起用されててもどうもパッとしない感じで、
遠藤不在時の6月が心配やったんやけど、
榎本のキックミスをインターセプトしてレアンドロの先制ゴールに繋げれば、
惜しいシュートも2本ぐらいあって、ボランチで起用され出してから、
一番良かった試合じゃないだろうか。

コンビを組む岡崎が初スタメンで、「自分が引っ張らないと」と思ったのか、
対面の栃木のパウリーニョがケガで不在だったからなのか、
はたまた、普段、遠藤に気を遣い過ぎているのか、真相は定かではないけど、
いつもこれぐらいやってくれたら嬉しいな。

岩下のケガが長引いているのが懸念材料ではあるけど、
この試合の丹羽は、そんな難しくない状況でのプレーやったから問題無かったし、
遠藤と今野が不在の6月はこんな感じで戦いますっていう形を見る事ができたね。



後半になって、中だるみって言うか、追加点が奪えなかったけど、
パウリーニョ、明神、武井を投入して、上手い具合に前線の運動量を確保できたから、
運動量が落ちて押し込まれるっていう展開にはならなかった。

危ないシーンって言えば、ショートコーナーから、
近藤にフリーでヘディングされたシーンぐらいで、
守備を崩されたと感じたシーンは無かったね。

後半に栃木が盛り返したのは、前半は2列目でプレーしていたクリスティアーノが、
後半からボランチに下がって、配球役として機能したからかなと思う。

勉強不足で、栃木のパウリーニョがどういうプレーをする選手なのか知らんけど、
普段、こういうプレーメイカーの役割を担っているのがパウリーニョで、
クリスティアーノがチャンスメイカーの役割に専念できるのが、
栃木の理想の形なんかなと思う。

大黒柱不在で松田監督が試行錯誤している様子が見て取れるけど、
10月にアウェイで対戦した際、パウリーニョが復帰してたら、
この試合のようにイージーな展開にはならないやろなって、肝に銘じとかなアカンね。



次節はアウェイで北九州と対戦。

確実に勝ち点3を積み上げたいところやけど、
油断してたらこの間の愛媛戦みたいな事になりかねないので、
フワッと試合に入らずに、集中して試合に臨んで欲しいね。


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