2016年12月30日

2016年シーズン・参戦記録



ホーム吹田スタジアムでの戴冠の夢破れ、
予定より少し早めのオフに突入してしまったことで、
頭の中はすっかり高校サッカー選手権モードになっているのですが、
一応、毎年、シーズンの締めに書いているこ記事なので、
今年も書き留めておきたいと思います。



【2016年シーズン 参戦記録】

3月6日 J1 vs甲府 @小瀬 1-0 勝ち
4月10日 J1 vs 仙台 @ユアテック 3-1 勝ち
4月24日 J1 vs 福岡 @博多の森 1-0 勝ち
4月29日 J1 vs 川崎 @吹田 0-1 負け
5月8日 J1 vs 新潟 @ビッグスワン 0-0 引き分け
5月29日 J1 vs FC東京 @味スタ 0-1 負け
7月2日 J1 vs 鹿島 @カシマ 3-1 勝ち
7月13日 J1 vs 大宮 @NACK5 0-0 引き分け
7月23日 J1 vs 柏 @日立台 2-3 負け
8月13日 J1 vs 磐田 @エコパ 2-0 勝ち
8月27日 J1 vs 湘南 @平塚 2-1 勝ち
9月17日 J1 vs 名古屋 @豊田 3-1 勝ち
10月1日 J1 vs 浦和 @埼スタ 0-4 負け
10月9日 LC vs 横浜 @日産 1-1 引き分け
10月15日 LC vs 浦和 @埼スタ 1-1(PK 4-5) 負け
10月22日 J1 vs 横浜 @日産 2-2 引き分け
11月3日 J1 vs 川崎 @等々力 3-2 勝ち
11月20日 J3 vs YS横浜 @三ッ沢陸 0-2 負け
12月24日 EC vs 横浜 @日産 2-1 負け



19戦、8勝4分7敗



関東サポなのでアウェイの参戦が中心ながら、
直近の2年間は2桁勝利を達成していたのですが、
ここに来て途絶えてしまいました。

例年、夏場から調子を上げてくる傾向のあるガンバさんですが、
今季に関しては、タイトルレースが佳境に差し掛かる10月以降で、
勝ち点3を取りこぼす試合が目立ったね。

その、10月以降の試合が、関東アウェイが多かったことで、
自分の参戦成績にも影響が出てしまったかなと思う。

今季は、吹田スタジアム元年と言うこともあって、
ホームの試合の参戦数を増やしたかったところだったけど、
結局、参戦できたのはゴールデンウィークの川崎戦のみ。

シーズン序盤は、ホームで勝ち点を落とす試合が多く、
「ホームなのに鬼門」と言われることもあったけど、
シーズン終盤になるとホームでの戦績が向上し、
吹田スタジアムをようやく自分の家にした感があったね。

来季は、3年ぶりに大阪ダービーが開催されるということもあるので、
今季より多く、吹田スタジアムに足を運びたいと思います。





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2016年12月26日

日産スタジアムに青黒サンタからのプレゼントは届かなかった



日産行ってきました。





ガンバ大阪12横浜F・マリノス


3連覇を目指して挑んだ今季の天皇杯だったけど、
その挑戦はベスト8であっけなく幕を閉じました。

ガンバが天皇杯の3連覇に挑むのは今回が2度目だけど、
今季の天皇杯の決勝の会場は、我らがホームの吹田スタジアムと言うこともあって、
決勝進出は至上命題と言っても過言じゃなかっただけに、
この結果は物足りないと言わざるを得ないね。



11月上旬に天皇杯の4回戦を戦ってから、
約1か月半ぶりの試合と言うこともあって、
フィジカルとメンタルの両面で調整が難しかったというのは、
もちろんあったはず。

ただ、メンタル面での調整と言う意味では、
この1か月半の間、チーム内での不協和音が取り沙汰されていた、
マリノスの方が難しさを抱えていると思っていたので、
今季、3分1敗と一度も勝てていない相手ではあったけど、
付け入る隙は十分にあるんじゃないかと思っていた。

ところが、蓋を開けてみると、
ケガをしているわけでもないのにスタメンを外れた阿部、岩下、大森。

マリノスからの興味が囁かれていた金正也のミスで与えたPKから、
献上した先制点。

後半アディショナルタイムの明後日の方向に飛んで行った大森のシュート。

一体感に欠けていたのはガンバの選手達の方だったように見えたね。



また、1か月半のブランクの間に故障者を出したのも誤算だった。

この試合では東口の代わりに藤ヶ谷がゴールマウスを守っていたけど、
ゴールキックを自陣にいるマリノスの選手に渡してしまうなど、
終始、キックは不安定だったように思う。

失点に関しては、東口でも防ぐことはできなかったと思うけど、
オフサイドを取ってもらった失点を免れた場面に関しては、
お家芸の中途半端な横っ飛びも見られたしね。

まあ、藤ヶ谷のこのパフォーマンスは今に始まったことではないので、
今更どうにかなるとは思っていないけど、
この藤ヶ谷よりも計算できないほど、田尻は使えないんだろうか。



これで今季の全日程が終わり、1か月半ぶりに試合をしたばかりなのに、
これからまたオフに突入します。

試合後の長谷川健太の話を聞く限り、
来季は攻撃的なチーム作りを目指そうとしているみたいだけど、
今のところ、INよりもOUTの話題が多い中で、
どんなチームになるんでしょうね。

まあ、ガンバにACLプレーオフ出場権が転がり込んでくることに期待して、
鹿島と川崎の天皇杯の戦いぶりを眺めつつ、
移籍市場の情報を追いますかね。




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2016年12月4日

大阪ダービーは好きだけど、セレッソ大阪が勝つのは嫌いだ



セレッソ大阪10ファジアーノ岡山


僕は東京に住んでいるので、自分の周りにいるガンバサポーターは、
「浦和戦が一番燃える」と言う人が多いんだけど、
大阪在住だった頃も含めて15年と言う、
人生の半分の年月をガンバサポーターとして過ごしている自分にとって、
一番燃える試合は今も昔も大阪ダービーである。

なので、今回、セレッソがJ1昇格プレーオフを制したことで、
来季から大阪ダービーが復活するのは、喜ばしいことのはずなんだけど、
セレッソの選手が喜んでいる姿を見るのは気分が悪いので、
非常に複雑な心境でセレッソのJ1昇格と言う事実を受け止めている。



条件反射的に、セレッソの対戦相手のチームを応援する癖がついているせいか、
この試合でも、何の躊躇もなく岡山を応援。

自身が元セレッソであるにも関わらず、
「J1に大阪のチームは2つもいらんでしょ」なんて、
大きなことを言っていた、我らがキング・カジの存在も、
岡山を応援する要素になったね。

前半、セレッソに主導権を握られながらも、
粘り強く耐えて0-0で試合を折り返し、
後半から前に出ていくというのは、岡山のプラン通りだったと思う。

ただ、強い雨が降っていた影響もあったとは思うけど、
平凡な繋ぎのミスや、ボールのコントロールを誤る選手が多く、
何度か訪れたカウンターのチャンスも、決定機につなげることができなかった。

チーム最多得点の押谷が体調不良でこの試合を欠場した影響はあっただろうけど、
この戦力では、J1に上がったところでまともに戦えないだろうなと、
思わざるを得なかったね。



ただ、岡山と比べて戦力が充実しているはずのセレッソが、
岡山と対して変わらないレベル感のサッカーをしていたのには驚かされた。

ガンバサポがセレッソを見ているので、
どうしてもかなり偏見の入った評価になってしまうけど、
どうやって点を取るのか、どこでボールを奪うのかと言った、
共通理解がチームの中に存在せず、
タレントの質だけでなんとなくチームが成り立っている感が否めなかった。

こんなサッカーをしているようでは、
これまで昇格プレーオフを勝ち抜いてJ1昇格を決めたクラブと同様に、
1年でのJ2降格の憂き目に遭うだろうね。

まあ、もっとも、来季は大熊がフロントに戻り、
ベンチには尹晶煥が座ることになると思うので、
こんな無秩序なチームは今季で見納めになるだろうけども。

ただ、セレッソの軟弱な選手たちが、
尹晶煥がサガン鳥栖で見せていたような、「走れ、ぶつかれ」の、
軍隊サッカーを体現できるとは想像し難いけどね。



これまで、大阪ダービーは何度も行われているけど、
吹田スタジアムで行われるダービーは初めてなので、
これまでとは違う雰囲気が味わえるという意味での楽しみはあるね。

3年ぶりにJ1のピッチに戻って来るセレッソに、
J1の厳しさを改めて教えてやろうじゃありませんか。















2016年12月3日

鹿島を勝利へ導いたペトロヴィッチ



浦和レッズ12鹿島アントラーズ


お互いに様子を窺いながら試合を進めていた1stlegとは打って変わって、
チャンピオンシップを制するためには、
2点以上を奪ったうえでの勝利が必要な鹿島が、
序盤から前掛かりに出たことで、早い時間帯から動きの多い試合になったね。

また、1stlegでは、家本の神経質な笛が、
試合を細切れにしていた感があったけど、
この試合を裁いた佐藤隆治主審が、上手く試合をコントロールしたことで、
お互いに攻守の切り替えが早く、球際の激しい好ゲームを見事に演出したね。

両チームのファン以外の人が見ても満足できる、
好ゲームだったんじゃないでしょうか。



この試合の先制点は浦和。

右サイドからの高木のクロスを、ファーでフリーになっていた興梠が、
見事なボレーで鹿島のゴールマウスを陥れたね。

このゴールは、アタッキングサードで興梠と入れ替わるような形で、
ニアサイドへ走ってマークを引きつけ、ファーの興梠をフリーにした、
武藤のフリーランニングが秀逸だったね。

すると、やられた側の鹿島が、
前半の終盤に、同じような形のゴールで同点に追いついたのは面白かった。

遠藤康が利き足とは逆の右足で上げたクロスに対し、
ファーでフリーになっていた金崎が頭で押し込んだものだったけど、
この場面では柴崎がニアへ走ってマークを引きつけていたからね。

同点に追いついたことで勢いづいた鹿島は、
後半34分に、鈴木優磨が槙野に倒されて得たPKを、
金崎が決めて逆転に成功。

1点リードして、残りの時間で茨城県の南沿岸部に伝わる伝統芸能、
鹿島るを披露し始めた鹿島の選手たちの前では、
リーグ戦で鹿島に勝ち点差15をつけていた浦和ですら無力だったね。



アウェイで行われた1stlegで勝利し、ホームで行われた2ndlegでも先制し、
圧倒的に有利と見られていた浦和が敗北。

ここ数年、終盤の失速でタイトルを獲得できずにいた浦和だったけど、
10月のリーグ戦とルヴァンカップの決勝で目の当たりにした浦和からは、
憎たらしいほど強かった2000年代中頃の雰囲気が感じられたので、
正直、この結果は意外だった。

結果的に、槙野のPK献上が試合を決定づけることになってしまったけど、
この試合の戦犯はペトロヴィッチだったのは火を見るよりも明らか。

前半のうちにタイスコアに戻されたとは言え、
チャンピオンシップ制覇のために鹿島はあと1点必要な状況だったので、
有利なのは浦和の方だったはずなのに、
何を思ったのか、青木、駒井、ズラタンと、
バタバタと交代カードを切って、チームのバランスを崩し、
みすみす鹿島に付け入る隙を与えてしまった。

2年前のリーグ32節や、今年の元日の天皇杯決勝などで、
ガンバサポーターは既視感のある光景だったんじゃないだろうか。

リーグで勝ち点74という素晴らしい成績を残したけど、
これはあくまで浦和の選手達の頑張りによるもので、
この監督自身は何も成長していないんじゃないかと思わせられる試合だったね。



昨季は、年間勝ち点1位の広島が順当にチャンピオンシップを制したことで、
理不尽な状況は起きなかったけど、
今季は、2ステージ制というルールにより、
リーグ戦3位の鹿島が年間チャンピオンという、
歪な状況が出来上がってしまった。

そして、その2ステージ制の被害者になったのは、
2ステージ制復活に一番反対していた浦和だったというのは、
何と言う皮肉だろうか。

まあ、来季からはまた1シーズン制に戻るので、
浦和の皆さんは、気を取り直して年間勝ち点1位を目指してください。

ただ、強いチームがずっと勝ち続けられるほど、
Jリーグは甘くないよとは言っておくけどね。















2016年11月30日

追加副審を無効化する主審



鹿島アントラーズ01浦和レッズ


1stステージ優勝の鹿島と、2ndステージ優勝の浦和。

年間順位では両者の間には15もの勝ち点差が存在するけど、
2004年まで行われていたチャンピオンシップと同じ構図になったことは、
チャンピオンシップの歪なルールを、少しばかり納得できるものにしたと思う。

ガンバサポの自分が言うのもなんだけど、
1stステージも2ndステージも優勝していないのに、
年間3位に入ったという理由で、
勝ち点で11も水をあけられていた首位のチームと、
年間王者を懸けて戦うという昨季の状況は、おかしなものだったからね。

ところが、シャーレは1年で1番勝ち点を稼いだクラブが相応しいと、
浦和にPKを与えるという方法で主張したのは、この日の試合を裁いた家本政明。

鹿島陣内に於ける興梠に対する接触は、
ファウルと見るにはあまりにも厳しいものだった。

シーズンのラストにJリーグを盛り上げる要素を作るというのが、
2ステージ制移行の理由の1つにあったと思うんやけど、
Jリーグの審判のレベルの低さを、
地上波のゴールデンタイムで発信することになってしまったのは、
Jリーグのお偉方にとっては誤算だったんじゃないだろうか。



ただ、良くも悪くも、この試合の見どころはこのPKだけだったように思う。

タイトルが懸かっていることもあり、
お互いに様子を窺うような試合展開だったため、
両チームのサポーター以外の視聴者からすれば、
動きが少なくて全体的に面白味に欠ける試合だった。

また、火曜日の夜の陸の孤島・鹿島という、
興行的に無謀とも思える条件で試合を行ったこともあり、
タイトルが懸かったビッグマッチにも関わらず、
観客がスタジアムの半分ほどしか入らないという状況も、
試合の寒さに更に拍車を掛ける要因になった。

おそらく、23日に準決勝を行ってから、
26日か27日に決勝の1stlegを行うのは、選手のコンディション的にも厳しいし、
チケットを売る期間も短いということで、
29日の火曜日に試合を行うことになったんだろうけど、
そもそも、興行的な側面の強いチャンピオンシップを、
土日に行えない日程になっている時点で、
レギュレーションが破綻している気がするわ。

まあ、今週末に埼玉スタジアムで行われる2ndlegは、
既にチケットが完売しているそうなので、
試合のグレードに相応しいスタジアムの雰囲気になりそうなのが幸いだけれども。















2016年11月23日

鹿島アントラーズのテンプレート対応



川崎フロンターレ01鹿島アントラーズ


チャンピオンシップの準決勝と言えば、
昨季、丹羽のループバックパスポスト直撃からのカウンター発動で、
藤春が右足ボレーで決勝ゴールを叩き込むという、
ガンバ史に残るネタを提供してくれた試合だった。

まあ、今季のチャンピオンシップの舞台に、
ガンバの姿が無いのは残念ではあるけど、
今季はこれまで数々の劇的な試合を演出してきた等々力が舞台。

さぞ白熱した試合が見られることと思っていたけど、
対戦相手がそんなお遊びに付き合ってくれるような、
ノリの良いチームではなかったのが川崎にとっての不運だったね。



試合を通して見ると、川崎がボールを握る時間が長かったけど、
チョン・ソンリョンの手を煩わせるような、
決定的なチャンスが多かったのは鹿島の方だった。

この試合の唯一の得点となった、後半の早い時間帯の金崎のゴールは、
左サイドの山本からの左足でのクロスを合わせたものだったけど、
右利きの左SBの山本にしてみれば、右でクロスを上げた方が、
自然な場面だったと思うんよね。

ただ、前半の終盤に、右サイドの西からのクロスに対し、
土居がフリーで合わせようとする場面があったので、
クロスに対して川崎の守備陣が中の選手を掴まえきれてないと判断して、
逆サイドから同じような攻め方をしたんじゃないだろうか。

また、1点ビハインドの川崎が、田坂に代えて登里を投入し、
攻勢に打って出ようとしたのを受けて、ファブリシオに代えて三竿を投入し、
永木を1列前に上げて封殺した采配も見事だった。

過小評価されている感のある石井監督だけど、
昨季のナビスコカップ決勝で、宇佐美のサイドにカイオをぶつけて、
宇佐美を守備に忙殺させることでガンバの攻撃を機能不全にさせたように、
相手の長所を消すのは上手い監督だと思うね。



今季のリーグ最終戦後の記事にも書いたけど、
個人的には、川崎が志向しているサッカーに好感を持っているので、
いつかタイトルという形で報われてほしいと思っている。

ただ、この試合では、ケガ人が多かったというエクスキューズもできるけど、
それ以上に、まだタイトルが懸かったビッグマッチを残しているという状況で、
指揮官とエースが退団を発表するという状況は、
クラブの情報統制上、どうだったのかと疑問符が付く。

タイトルを獲得して2人を気持ちよく送り出そうと、
チームが一致団結すればよかったんだろうけど、
むしろ他の選手に動揺を与えた方が大きかったんじゃないだろうか。

川崎が悲願の初タイトルを獲得するのは、
今季は非常に大きなチャンスだと思うので、
残された天皇杯に懸けるということになるんだろうけど、
ウチもディフェンディングチャンピオンの座を易々と譲るつもりはありませんよ。



これで、今季のチャンピオンシップの決勝は浦和vs鹿島に決定。

リーグ戦でのパフォーマンスがそのまま発揮されれば浦和が勝つだろうけど、
天皇杯のラウンド16から2週間以上試合間隔が空いているので、
そこが吉と出るか凶と出るかというところかな。

鹿島は、川崎に勝って意気揚々と浦和との試合に臨めるけど、
あれだけチャンスがあったわりに追加点が奪えなかったり、
終盤のパワープレイでバタバタしているのを見ると、
本調子ではないようには見受けられるね。

いずれにせよライバル関係バチバチの両クラブだけに、
熱い試合が見れそうやね。














2016年11月20日

未熟さが目立ったU-23今季最終戦



三ッ沢陸上競技場行ってきました。



ガンバ大阪U-2302YSCC横浜


今季からU-23チームが発足するにあたり、
いつか見に行こうと思ってはいたけど、なかなか腰が上がらず、
結局、最終節になってしまった。

球技場の方は、高校サッカー選手権の試合で来ているけど、
陸上競技場の方は、いつぞやのガンバユースの試合を見に来た時以来かな。

スタンドに手書きのポップが掲げられているなど、
試合の運営に人のぬくもりが感じられるあたりに、
セミプロのJ3の魅力を感じられたね。



試合の方はどうだったかというと、はっきり言って低調だった。

牧歌的なスタジアムの雰囲気に気が緩んだのか、
フワッとした感じで試合に入ってしまい、
前後半の早い時間帯に、なんでもないロングボールからそれぞれ失点。

攻撃に於いても、終始、試合の主導権は握るものの、
ラストパスやシュートの精度が低くて得点に結びつかず。

特に、ドフリーのGKとの1対1を、
2回も決められなかった小川には猛省を促したいね。

この試合は、オーバーエイジの選手が不在で、
本当の意味でのU-23チームだったので、
個の力で劣る部分はあったかとは思うけど、
それを差し引いても、この試合のパフォーマンスは物足りなかったね。



この試合で初めて知ったんだけど、
YSCCの監督は元マリノスの樋口さん。

この人は、チーム作りのアプローチこそ違えど、
来季から甲府の指揮を執る吉田達磨と同じカテゴリーに属する、
理想を追い求めるタイプの監督というイメージやね。

その信念はYSCCの監督になってもブレていないようで、
DFラインを高くキープし、攻撃時には何人も前に人数を割くという、
J3で最下位に沈んでいるチームとは思えないほど、
勇敢と言うべきか蛮勇と言うべきか悩むサッカーをしていたね。

まあ、J3は下位カテゴリーへの降格が無いから、
結果が出なくてもこういうサッカーが許されるんだろうけど、
もっと上を目指すのであれば相応しい監督は他にもいると思う。


今回のU-23観戦は、
来月の天皇杯まで不足しているガンバ分を補充という側面もあったけど、
正直、その目的はあまり達成できなかった。

奇しくも、来月の天皇杯の会場は、
場所こそ違えど、この試合と同じ横浜なので、
次回こそ横浜の地で勝利の凱歌を歌いたいと思います。



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2016年11月16日

この試合がロシアへの道のりにおけるターニングポイントになるかもしれない



日本21サウジアラビア


スポンサー枠と邪推されるほどまでに聖域化していた、
本田と香川のポジションにようやくメスが入ったこの試合。

代わりに出場した選手が結果を残したことで、
昨今の日本代表を取り巻いていた閉塞感が晴れたように感じたね。

ただ、自分と同い年の本田や岡崎がベンチに追いやられる姿を見て、
自分自身が若い世代に淘汰されているような、
一抹の寂寥感を感じたんだけども。

まあ、アモーレのスキャンダルにも負けず、
長友が健在ぶりをアピールしてくれたことが留飲を下げてくれたけどね。



目下グループ首位のサウジアラビアが相手ということで、
ホームとは言え難しい試合を強いられるかなと思っていたけど、
サウジアラビアが思いのほか前に出てきたので、
日本としては組み易かったんじゃないだろうか。

シンガポールやUAEのように、
自陣でしっかりとブロックを敷いて守られる方が、
引いた相手を崩すのが苦手な日本としては嫌だったね。

日本はサウジアラビアに舐められていたという言い方もできるので、
癪に障るところはあるけど、あれだけ日本の横パスに食いついてくれると、
縦のパスコースが空き、大迫や清武へ良いボールを入れやすくなるので、
日本が優勢に試合を進めることが出来たのも必然だったように思う。

また、試合の主導権を握りながらも、なかなか得点を奪えずにいた中で、
前半終了間際にPKで先制することができたのも大きかったね。

PKに繋がったハンドの判定は、
サウジアラビアにとって厳しいものだったと思うけど、
これまで散々PKを獲得してきたサウジアラビアなんだから、
たまには献上する方に回ってもいいだろう。



後半から久保に代えて本田がピッチへ。

久保はそこまで悪くはなかったと思うけど、
右MFというポジションが彼にとって適正なものなのかというのは、
疑問が残るところ。

今の日本の布陣でこの選手を起用するなら、
大迫か清武の位置になるのではと思う。

世間から色々言われている本田だけど、
今のチームで右MFというポジションを一番上手くこなせるのは、
結局、本田ということになるんじゃないだろうか。

先のオマーン戦で、清武がベンチに下がると、
攻撃の構成力が著しく低下することが証明されてしまったけど、
この試合では、清武が香川との交代でベンチに下がった後も、
本田が前線で上手く時間を作っていたので、清武不在の影響は感じなかった。

また、原口のゴールに繋がる崩しも、
今のチームで長年蓄積してきた連携の賜物と言えるものだったしね。

所属クラブで出場機会を失っている現状で、
代表でのポジションを聖域化するようであれば、
周囲との軋轢の火種になりかねないけど、
この試合のように、他の選手とポジションを競わせる形であれば、
まだ必要な戦力ではないだろうか。



初戦でUAEにホームで敗戦を喫したことを除いては、
なんだかんだ順調に勝ち点を積み上げてきている日本代表。

次戦は、奇しくもアウェイでUAEと対戦するので、
ホームでの借りを返したいところやね。




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2016年11月12日

OSAKO IS NOT HALFWAY



日本40オマーン


金曜日の夜にカシマスタジアムで試合なんて、
誰が見に行くねんって思ってたら、観客数は3万3千人ですか。

正直、そこまで客を呼べるようなサッカーをしているとは思えないんだけど、
いやはや、代表人気は大したものですな。



この試合の位置付けは、
サウジアラビアの下位互換として見立てたオマーンに大勝することで、
良いイメージを持って来週のサウジアラビア戦に臨むというものだったと思う。

まあ、オマーンの選手たちのモチベーションが低かったのも相まって、
上記の目的は達成できたんじゃないだろうか。

ガンバサポとしては、井手口に代表キャップ1がつかなかったのが残念だけど、
久々に代表に招集された大迫が結果を残したことは、
今後、最終予選を戦ううえでポジティヴな要素やね。

特に2点目のシュートの切り返しは、
所属のケルンで好調を維持しているところから来る、
ゴール前での余裕のようなものが感じられた。

後半の早い時間にベンチに下がったことからも、
来週のサウジアラビア戦での先発は当確と見ていいだろうね。



大迫以外で気になった選手と言えば、清武かな。

所属クラブで出場機会を失っているので、
試合勘が鈍っているのではと思っていたけど、
見事な1ゴール2アシストでその心配が杞憂だったことを証明したね。

ただ、清武がベンチに下がった後半から、
攻撃が単調になり、ゴールへ迫る回数が減ったことからもわかるように、
今のチームにはゲームメイクが出来る選手が清武しかいない。

遊戯王ばりにデュエルを強調するのも良いけど、柏木を招集するなり、
大島にもう1度チャンスを与えてみるなりしてはどうだろうか。



所属クラブで出場機会を失っていると言えば、
清武だけではなく、本田圭佑にも当てはまること。

この試合の本田は、大迫の2点目に繋がった、右サイドからのカットインは、
往年の輝きが垣間見えたものの、全体的なパフォーマンスは、
決して良くなかったと思う。

ただ、代役が務まりそうな選手が、この試合で見当たらなかったので、
結局、サウジアラビア戦でも本田を起用せざるを得ないだろうね。

本田との交代でピッチに入った浅野は、
PKを獲得するなどの働きは見せたものの、
まだチームにはフィットできていないように思えるし、
左サイドMFで先発した齋藤学は、及第点の働きは見せていたけど、
彼は右サイドができないし。

まあ、何だかんだ言われつつも、日本代表の本田は、
今まで何度もチームを勝利に導いてきたので、
サウジアラビア戦でもきっとやってくれると思います。



正直、この試合のオマーンが、
仮想サウジアラビアになったとは思えないんだけど、
4点も取ったので、ある程度チームが勢いづくかなとは思います。

以前のブログで、ある程度苦戦をしなければ、
W杯予選はつまらないという旨の記事を書いたけど、
次戦のサウジアラビア戦を落とすようであれば、
いよいよロシア行きに黄色信号が灯りかねないので、
是が非でも勝利を収めてほしいね。




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2016年11月9日

天皇杯3連覇へ向けて進軍開始



前人未到の天皇杯3連覇へ挑む今季のガンバ大阪。

ただ、ガンバが天皇杯3連覇を目指すのは、
今回が初めてではない。

6年前、年の瀬のエコパで、ガンバの天皇杯3連覇を阻んだのは、
他でもないこの試合の対戦相手である清水。

そして、当時、清水を率いていた長谷川健太が、
現在、ガンバのベンチに座り、天皇杯3連覇を目指して戦っているとは、
何とも不思議な縁である。


ガンバ大阪10清水エスパルス


試合を観ていないので詳しいことは書けないけど、
結果を見る限り、だいぶ手こずったみたいやね。

代表に招集されている井手口と東口は不在だったものの、
それ以外のメンバーをスタメンに揃えたガンバに対し、
熾烈なJ1昇格争いの渦中に身を置いているということもあって、
週末のリーグ戦に備え、メンバーを落としてきた清水。

贔屓目なしにもガンバに分があるように見える構図だったけど、
スコアレスのまま延長まで持ち込まれ、
古巣対決となる長沢のゴールでなんとか先制するも、
その後、呉屋が退場になり、数的不利になりながらも逃げ切り。

ここ数年は見られなかったけど、
一昔前は、天皇杯の初戦でJ2のチームに苦戦を強いられるのは、
恒例行事のようなところがあったから、なんか懐かしい気分になったわ。

水戸に敗戦を喫した前例もあっただけに、
延長戦に突入した時は、ハラハラしたけど、
6年前の歴史は再現されなくてよかったね。



準々決勝の対戦相手は、マリノスと新潟のどちらか。

今季、マリノスとは既に4回も対戦しているので、
正直、食傷気味なところがあるんやけど、
今季の終盤の新潟のパフォーマンスを見る限り、
マリノスに勝てる雰囲気は感じないので、
5度目の顔合わせも止む無しかなと。

ただ、次戦の対戦相手云々以前に、チャンピオンシップに出場しないクラブは、
11月の2週目からクリスマスイブまで試合が無いという歪な大会スケジュールに、
不満を持っているサポーターはたくさんいるだろうけども。




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2016年11月3日

ガンバ大阪プレゼンツの等々力劇場



等々力行ってきました。




ガンバ大阪32川崎フロンターレ


前半を全く良いところなく2点ビハインドで折り返した時は、
ボロ負けするんじゃないかと思っていたけど、
後半に3得点を挙げ、まさかの逆転勝利。

大森の負傷を受けて呉屋を投入し、
布陣を4-2-3-1から4-3-1-2に変更したけど、
これに川崎が対応できず、バタバタしている間に、
一気に逆転したような感じだったね。

結果的に浦和の年間1位をアシストする格好になってしまったけど、
前半にガンバを圧倒し、年間1位を意識していた川崎を、
奈落の底へ落とした後半の戦いぶりが、あまりにも痛快だったので、
浦和のことはどうでもよかったりする。

まあ、天皇杯で浦和と対戦した際に、
便宜を図ってくれる事に期待してなくも無いけど。



ただ、この試合に勝っておいてこんな事を言うのもおかしな話だけど、
川崎のような志の高いサッカーを志向しているチームには、
タイトルという形で報われてほしいなとは思っている。

今は見る影も無いけど、かつてのガンバも、
西野監督の下で、今の川崎のように志の高いサッカーを志向していて、
高い理想を掲げてタイトルに挑むクラブをサポートすることに、
サポーターとしても大きなモチベーションを感じていた。

結果主義の鹿島や浦和の前に辛酸を舐めさせられた時も何度もあったけど、
そんな中で胸に刻んだ5つの星は大きな誇りである。

今のガンバは、皮肉にも結果主義側のチームになってしまったけどね。

風間監督の下で続けてきた川崎のチャレンジは、
そろそろタイトルに値してもいい頃だと思うので、
チャンピオンシップでの幸運を祈っているよ。

中村憲剛ほどのクラックを、
獲得タイトル無しで引退させるなんてことをしたら、それはクラブの罪だぜ。


今節で今季のリーグ戦は全て終了。

チャンピオンシップに出場しないガンバは、
天皇杯に注力することになりました。

来週のミッドウィークに行われるラウンド16の対戦相手は清水。

J1昇格争いの真っ只中にいる清水は、
週末に岡山との上位対決を控えているので、
天皇杯ではメンバーを落としてくるんじゃないかと思うけど、
J2の全チームの中で一番チーム状態が良いように見受けられるので、
その勢いに飲まれないようにしたいね。

決勝の地と同じ吹田スタジアムで、
前人未到の天皇杯3連覇に向けての歩みを始めましょう。





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2016年10月29日

岡部拓人とかいうホーム最終戦のMIP



ガンバ大阪31アルビレックス新潟


CS出場の可能性が潰えたことで、
試合に臨むモチベーションの維持が難しい状況で、
残留争いの真っ只中にいる新潟と対戦するのは簡単ではなかったと思うけど、
見事にホーム最終戦を勝利で飾りました。

めでたしめでたし。

で、良かったはずだったんだけど、
この試合を裁いた岡部主審が悪い意味で目立ちすぎてしまったことで、
遠藤のJ1通算100ゴールという偉業や、呉屋の記念すべきJ1初ゴールといった、
喜ばしい出来事の影が薄くなってしまっているのが残念でならない。



前半の早い時間に、西村からボールを奪ったアデミウソンが、
冷静にゴールを決めて先制に成功するわけやけど、
セットプレーからラファエル・シルバに決められ、
前半のうちに試合を振り出しに戻されてしまったね。

ただ、この場面に関しては、
東口が鈴木武蔵にキーパーチャージを受けているので、
本来ならノーゴールとなるべき場面だった。

おそらく、岡部主審の頭の中には、
上記の東口へのキーパーチャージを見逃したのは自分のミスだったというのが、
頭に残っていて、後半のどこかで
帳尻合わせをしようと思っていたんじゃないだろうか。

そこに、ラファエル・シルバが
シミュレーションっぽく倒れた場面が巡ってきたので、
「よし、ここだ」と言わんばかりに、
ラファエル・シルバに2枚目のイエローカードを提示し、
ピッチから追い出すことで帳尻合わせに成功。

正直、あれをシミュレーションと判定されたら、
FWは何も出来ないというものだっただけに、
ラファエル・シルバには同情するわ。

結果論だけど、舞行龍ジェームズのハンドの場面で、
彼に2枚目のイエローカードを提示して退場にしておけば、
帳尻合わせという意味では奇麗だったんじゃないだろうか。

ペナルティエリア内で、
バレーボールのレシーブのようなハンドを犯したにも関わらず、
既に新潟は1人少ないという状況だったこともあってか、
舞行龍ジェームズにはお咎めなしという不可解な状況も発生してしまった。

試合の終盤には、
岩下のバックチャージに抗議したレオ・シルバが一発退場。

何と言うか、この試合の岡部主審は、
色々と帳尻合わせをしようとしすぎて、試合を壊してしまった感があるね。

本来なら、公平に試合を裁く立場なだけに、
目の前で起こっている状況に対してだけ笛を吹いてほしいものだけど、
審判も人の子だけに、なかなか難しいんだろうね。



最終節は、アウェイで川崎と。

川崎は、2ndステージの優勝こそ浦和に譲ったものの、
まだ年間勝ち点1位の可能性を残しているので、
消化試合のガンバよりはモチベーションは高いはず。

ただ、今月、ルヴァンカップ決勝で浦和の選手が喜ぶ姿を見ているのに、
2ヶ月連続で目の前で対戦相手が優勝するのを見るのは気分が悪いので、
なんとかそれだけは阻止したいところやね。

飛車角落ちで残留争いの正念場に臨まなければいけない、
新潟の勝利をひっそりと祈りつつ、等々力に参戦したいと思います。





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2016年10月22日

エリア21



日産行ってきました。




ガンバ大阪22横浜F・マリノス


今月3度目のマリノス戦でしたが、結果はまたしてもドロー。

これだけ短期間に何度も対戦していれば、
お互いの手の内は把握し尽くしているはずなのに、
試合を重ねるごとに展開が大味になっていくのは、何故なんでしょうね。



出場停止のアデミウソンに代わり、1トップのポジションに入ったのは呉屋。

先週のルヴァンカップ決勝のPK失敗の雪辱を晴らしてほしかったけど、
前線で攻撃の起点になることができず、
これにより、中盤の選手がなかなか縦にくさびを入れられなくて、
閉塞感の感じる攻撃に終始してしまった。

ただ、呉屋じゃなくて長沢を入れても結果は同じだったと思うので、
今のガンバにおけるアデミウソンの存在の大きさを再認識することになったね。

対照的に、ルヴァンカップの準決勝で対戦した際には、
代表に招集されていて不在だった齋藤学は、1ゴール1アシストと攻撃陣を牽引。

まあ、その齋藤学の1ゴールをアシストしたのは、
ウチの米倉だったということについては、文句の1つや2つ言いたくなるけど、
この試合の齋藤学のパフォーマンスは敵ながら見事でした。



そんなガンバにおける不安材料である、アデミウソン不在の穴を埋めたのは、
本来、守備的なタスクを担うはずの井手口。

特段、試合の流れが来ているとも言えなかった、
前半終了間際と後半終了間際にミドルシュートを決め、
敗戦の危機に瀕していたチームが、勝ち点1を獲得するのに大きく貢献したね。

1週間前のルヴァンカップでテンションの高い試合をした反動からか、
ほとんどの選手がパフォーマンスを落とす中、
埼玉スタジアムのピッチで躍動していた井手口に至っては、
1週間後の日産スタジアムのピッチでも同じ輝きを放っていた。

今季は、リオ五輪の予選があったので、1月から稼働している井手口に関しては、
どこかでコンディションを落とすんじゃないかと思っていたけど、
試合を重ねるごとに凄みを帯びていくその姿に、末恐ろしさすら感じるわ。


次節は、ホームで新潟戦。

2016年シーズンのホーム最終戦なので、
勝って気持ちよくシーズンを終えたいところやけど、
もともと数字上は現実的ではなかったものの、
2ndステージ優勝の可能性も無くなり、年間3位の可能性も無くなり、
シーズンに於けるモチベーションが失われた状態で、
残留争い真っ只中にいる相手を迎えるのは、やりにくいことこの上ない。

空気を読まずにガンバが勝利するのか、
はたまた残留争いの盛り上がりに貢献してしまうのか、
ガンバサポとしては前者であることを望んでいます。



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2016年10月16日

グッドルーザーだなんて言われても何の慰めにもならない



ルヴァンカップ決勝行ってきました。






ガンバ大阪11浦和レッズ
PK()


今季の天皇杯の決勝が吹田スタジアムなので、
あまり大きな声で文句は言えないけど、
中立地で行われるべき一発勝負のカップ戦の決勝の地が、
真っ赤に染まった完全アウェイの埼玉スタジアム。

同じ場所で完膚なきまでに叩きのめされた、
2週間前の二の舞になるんじゃないかと言う恐れもあったけど、
十分勝機を感じさせる試合をしてくれたガンバの選手達には、
拍手を送りたいね。



2週間前の試合では、先制点を許したことが試合を難しくしてしまったけど、
この試合では、前半に幸先よく先制できたので、
あとは、浦和の攻撃を凌ぎつつ、あわよくばカウンターでもう1点と言う、
これまでガンバが浦和を降してきた試合と同様の展開に持ち込むことができた。

50m独走ドリブルから先制点を挙げたアデミウソンは、
ラフプレーで退場になった2週間前の姿からは打って変わって、
敵陣で孤立しながらもボールを受ければ浦和のDF陣に脅威を与え続けていたね。

ただ、普段は行わない、前線からの守備のタスクもこなしていたことで、
いつもの試合より早くガス欠を起こしてしまった。

足の止まったアデミウソンを見て、長谷川健太は長沢を投入したけど、
その長沢がアデミウソンのタスクを引き継ぐことができなかったのが痛かったね。

ピッチに入って早々にイエローを貰い、浦和の選手に強く当たれなくなった上に、
前でボールが収まらないのでDFラインも上げられず、
押されっぱなしになってしまった。

同点に追いつかれ、呉屋が投入されて以降はサイドハーフでプレーしていたので、
持ち味を発揮するのは難しかったとは思うけど、
本来の持ち場であるはずの1トップでプレーしていた時の長沢には、
更なる奮起を促したい。



結局、試合は延長を含めた120分で決着がつかずPK戦に。

東口がPKを止めるイメージが出来なかったので、
PK戦になったら嫌だなと思ってたガンバサポは僕だけじゃなかったはず。

ただ、相手の西川も浦和に移籍してから一度もPKを止めていなかったらしく、
両軍のサポーターが同じ思いでPK戦を見つめていたと後で知って、
今になって、なんとも滑稽な状況だったんだなと思うね。

西川って、代表でPKを止めていた記憶があったから、
てっきり、PKが得意なのかと勘違いしてたわ。

何か、両者ともに代表のGKなのに、
こんな話をしていていいのかと言う気がしなくもないけど。



そんな、両軍のGKがPK苦手と言う状況で行われたPK戦は、
ガンバの4人目のキッカーの呉屋のシュートが西川に防がれたのに対し、
浦和は全員が成功し、浦和に軍配。

呉屋は、PKを失敗しただけでなく、
延長後半に放ったシュートが、ゴールライン上で森脇にクリアされるなど、
この日もツキに見放されてしまった。

呉屋は、J3を見ている人には得点を挙げるイメージが出来るんだろうけど、
J1で挙げたゴールは、ルヴァンカップのアウェイ広島戦での1点だけと、
惜しいシュートは多いんだけど、決まらないという印象がどうも拭えない。

ただ、裏抜けの上手さやシュートセンスの高さは、
素人目に見ても非凡なものを持っていると思うので、
このPK失敗の悔しさを糧に、今季決まらなかったシュートを、
決めてくれる選手に成長してくれることを期待している。



自分の応援しているチームがタイトルを争う試合をしているのは、
本来、サポーター冥利に尽きるものなんだろうけど、
やはり、対戦相手のチームが喜ぶ姿を見るのは何回経験しても悔しいもの。

今季のリーグ戦は、もうCS出場の可能性はほぼ無いので、
狙うは天皇杯っていう姿勢になりがちだけど、
一応、リーグ戦もあと3試合残っているので、
サポーターとしての職務を果たすため、来週は日産に行ってきます。



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2016年10月12日

日本の土俵で相撲を取ってくれたのに白星は挙げられなかった



日本11オーストラリア


我らが日本代表の、昨今の体たらくなパフォーマンスでは、
大敗もあり得るんじゃないかと思っていたけど、結果はドロー。

グループ最大のライバルであるオーストラリア相手に、
アウェイで勝ち点1という結果は悪くないという見方もできるけど、
十分勝機はあったと思うので、どちらかというと勝ち点2を落とした感があるね。

今後の試合で順調に勝ち点を積み上げていけると断言できるほど、
今の代表の状態は良くないので、勝てる試合で勝てなかったことが、
後々、響かなければ良いんだけども。



ポステコグルーが率いる今のオーストラリアは、
ポゼッションスタイルを志向しているということもあって、
ボールを繋いで日本に立ち向かってきたけど、
一昨年のブラジルW杯で、アルジェリアを率いてドイツを苦しめたように、
元来、ハリルホジッチはカウンターを得意としている監督だから、
どちらかと言うとこの手の相手は組み易かったんじゃないだろうか。

実際、前半の早い時間に決まった原口元気の先制ゴールも、
相手のパスを奪っての見事なカウンターだったし、
相手の狙いを逆手にとって、自分たちのペースに持ち込むことができたと思う。

試合前に小林悠も言っていたけど、
これまでの日本とオーストラリアの試合のように、
直線的にゴールに向かってこられる方が、
フィジカル差が顕著に表れるので、日本としては嫌だったね。



ところが、比較的狙い通りに試合を進めながら、追加点を奪えずにいると、
後半、オーストラリアの布陣変更に対応できず、
バタバタしている間にPKを献上。

これを、埼玉スタジアムで行われたブラジルW杯予選で、
本田圭佑がシュウォーツァーから決めたPKのお返しとばかりに、
ジェディナックがど真ん中に蹴り込んで同点に追いつかれてしまった。

まあ、軽率なファウルだったけど、
原口のこれまでのW杯予選での活躍を見てると、
一概に彼を責めることはできない。

ましてや、オーストラリアのような強豪相手に、
無失点で終えることができるなんて、そんなムシの良い話なかなか無いしね。



ただ、個人的に気に入らないのが、同点に追いつかれてから、
小林悠に代えて清武を投入するまでの間、
ハリルホジッチが何も動かなかったこと。

ホームの大観衆の前で勝利を挙げたいオーストラリアが、
WBをかなり高い位置に残して前掛かりになっていたので、
同点に追いつかれてすぐに浅野を投入し、
ひたすらDFラインの裏を狙わせても良かったんじゃないだろうか。

また、先制点の場面でアシストを決めたとはいえ、
その後は効果的な働きが出来ていなかった本田を、
もっと早く見限っても良かったんじゃないだろうか。

そんな思いとは裏腹に、後半アディショナルタイムに、
まるで時間稼ぎのために残しておいた3枚目の交代カードで、
原口に代えてCBの丸山を投入するあたり、
ハリルホジッチは本当にこの試合に勝つ気があったんだろうかと疑いたくなるね。



次戦はホームでサウジアラビアと。

グループの草刈り場という立ち位置のタイやイラクと違って、
現実的にW杯の出場権を懸けて戦う相手なので、
是が非でも勝ち点3を獲りたいところやね。

仮想サウジという位置付けなのかどうかは知らないけど、
金曜日の夜に陸の孤島のカシマスタジアムでオマーン戦と言う、
どの客層をターゲットにしているのかわからん親善試合も組まれているので、
しっかりと準備して試合に臨んでほしいね。



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2016年10月9日

ようやく仕事した藤本淳吾



日産行ってきました。





ガンバ大阪11横浜F・マリノス



トーナメント表の反対側の山では、
1st legで既に決勝進出は決まったようなものなのに、
浦和がさらにこれでもかとFC東京を痛めつけているのに対し、
こちら側は一度も試合に決着をつけずして、
アウェイゴールというルールを最大限に活用しての決勝進出。

まあ、ホームでの1st legをスコアレスで終えた時点で、
決勝に勝ち上がるとしたら、
お互いに最少得点でのドローというパターンかなと思っていたので、
注文通りと言えば注文通りだったんだけどね。



1st legではパトリックを1トップで起用したけど、
この試合では、アデミウソンの1トップに遠藤がトップ下だった。

高さと強さを兼ね揃えるマリノスのDF陣に対抗するのではなく、
地上戦を挑むという意図だったんだろうけど、ガンバに高さが無い分、
サイドからのクロスやCKは与えてもOKという感じで守られてしまって、
セットプレーの数やクロスの本数の割には、
決定機は生み出せなかったかなという印象。

前半の決定機と言えば、アデミウソンが榎本を交わして放ったシュートを、
ゴールマウスに帰陣したパク・ジョンスが、
顔面でクリアした場面ぐらいだったかな。

それ以外は、お互いにミスが出るのを待って、
様子を窺うような展開が続いていたと思う。

まあ、マリノスと試合をすると、アウェイゴール云々関係無しに、
いつもこんな感じと言えるけども。



後半に入ると、攻勢を強めたのはマリノス。

右サイドの角度の無いところから、伊藤翔にゴールを決められ、
先制を許してしまった。

帰宅してからVTRで見たけど、丹羽がオフサイドトラップをミスってるし、
金正也が途中で追うの止めてるし、藤ヶ谷は触れなくもないし、
結構、ダサい失点だったね。

決勝で浦和相手にこんな守備をしていたら、即・命取りになるので、
しっかり修正して決勝を迎えてほしいと思うわ。



ただ、失点した後に、すぐに同点に追いつくことができたのは素晴らしかった。

藤本の右足のクロスを遠藤が決めたという形だったけど、
10月にして藤本はこれがガンバ移籍後初アシストだとか。

このブログでも何回か藤本には触れたけど、
正直、藤本に対して良いイメージを持っていないガンバサポは、
僕だけじゃないと思うし、この試合でアシストしたからと言って、
すぐに手の平を返すことはしない。

ただ、なかなかガンバにフィットできず、
2ndチームでのプレーも余儀なくされたけど、
地道に頑張ってきたことがようやく結果に表れたのには、
素直に良かったなと思う。

今季、残された試合の数は少ないけど、この試合のように、
これまでの低調なパフォーマンスを帳消しにするような活躍を見せて欲しいね。


決勝の対戦相手は浦和レッズ。

つい先日、決勝の地と同じ埼玉スタジアムで対峙した浦和は、
スターを手にしたマリオ状態だったので、
これに勝利するのは、非常に難しいミッションだと思う。

また、昨季のリーグ杯決勝でも、埼玉スタジアムで、
鹿島に悔しい思いをさせられているので、
それを晴らしたいという気持ちもあるしね。

ただ、逆に色々と考えて気負いすぎるのもあれなので、遠藤が言うように、
サポとしても「普段通りに」15日の決勝戦に挑みたいと思います。


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2016年10月6日

劇的勝利の歓喜に浸るべきか、問題が先送りになったことを憂うべきか



日本21イラク


つい5日前に、素晴らしいサッカーをするホームチームとは比例せずに、
空席が目立つ埼玉スタジアムを目の当たりにしたけど、
うだつのあがらないサッカーを繰り広げている日本代表のホームゲームで、
埼玉スタジアムが5万7千人の観衆で埋まるのを見ると、
代表戦はまだまだ魅力的なコンテンツなんだなと、改めて認識させられる。

個人的には、Jリーグも代表戦に負けないぐらいの魅力があると思ってるけど、
なかなかそっちの方は理解してもらうのは難しいみたいね。



この試合で、ボランチに柏木を起用したことから、
ボールを自分たちで動かしていこうという、
ハリルホジッチの意図が見て取れたけど、
この日の埼玉スタジアムはピッチコンディションが悪く、
パスサッカーをするには適していなかったので、狙いが外れた感があったね。

対するイラクは、前時代的なキックアンドラッシュで、
直線的に西川の守る日本のゴールを目指してきたので、
ピッチコンディションの影響は受けずに、
狙い通りのサッカーを展開できていたと思う。

ところが、そんな中で先制点を挙げたのは日本。

中盤でボールを奪った原口が、長い距離を走ってゴール前へ走り込み、
清武からのクロスをヒールで合わせてゴールへ流し込むという、
原口の献身性と技術の高さの両方が見られた素晴らしいゴールだったけど、
多くの人が言うように、本田から清武に出たパスはオフサイドだったね。

誤審もサッカーと言えばそれまでだけど、
イラクは、先日のサウジアラビア戦でもPKを2本も取られているので、
なんとなく同情したくなる気もするけども。



1点ビハインドになったにも関わらず、
イラクがそこまで前掛かりになって攻めてくる様子もなかったので、
ゴール前へ送られるロングボールをきっちり対応しておけば、
勝ち点を落とすことはないかなと思っていたら、
距離のあるFKをゴール前へ入れられると、
酒井高徳が競り負け、同点ゴールを許してしまった。

ホームでこれ以上失態を重ねられないハリルホジッチは、
勝ち越しゴールを奪うべく交代のカードを切るけど、
ドローでもOKと言わんばかりに自陣へ引きこもり、
事あるごとにピッチへ倒れて時間稼ぎをしているイラクに対し、
スペースが無いと活きない浅野を投入するという矛盾。

さらには、パワープレーをするにも長身FWを招集していないので、
吉田麻也をゴール前へ上げるという、
一昨年のブラジルW杯のギリシャ戦で見たような采配に、
頭を抱えたのは僕だけじゃないだろう。

結果的に、吉田麻也が受けたファウルで得たFKから、
J2で3位という素晴らしい成績を挙げているチームのボランチが、
決勝ゴールを決めて勝利を収めることができたけど、ロシアW杯最終予選で、
ここまで1ポイントも勝ち点を挙げてないイラク相手に、
ホームでこんな試合をしているようでは、
次戦のオーストラリアとのアウェイ戦に向けて頭が痛いわ。



オーストラリア戦は、酒井宏樹が累積警告で出場停止だけど、
あの監督のことだから、ここに来て国内組を抜擢するとは考え難いので、
ベタに長友を起用するだろうな。

この試合でも、出場機会に恵まれていない海外組は、
お世辞にもコンディションが良いとは言えなかったので、長友を起用することで、
これ以上動けない選手を増やすのはイケてない感じもするけど、
代表メンバーの所属クラブの箔だけは、
グループ最大のライバルであるオーストラリアを凌ぐと思うので、
その威光でなんとかねじ伏せたいところやね。



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2016年10月5日

八面六臂、獅子奮迅、縦横無尽の倉田秋



ガンバ大阪00横浜F・マリノス


いつもなら、マリノスと試合をしてスコアレスドローという結果に終わると、
「今日も塩分濃度高めだったな」といった具合に振り返ることが多いけど、
ここ数試合、大味な試合が続いていたせいか、
お互いに1点も入らない試合にもかかわらず、非常に見応えのある好ゲームだった。

激しい球際の攻防を繰り広げるフィールドプレーヤー達も然ることながら、
好セーブを連発してゴールマウスを死守する榎本に対抗して、
我らが藤ヶ谷も東口の穴を感じさせないプレーを見せてくれたことで、
試合が引き締まったように思う。

まあ、前半開始早々に金正也がマルティノスにプレゼントした時は、
思わず鼻水が出そうになったけども。



この試合のキーマンは、ベンチ外になった遠藤に代わり、
キャプテンマークを巻いた倉田秋。

トップ下のポジションで自由を与えられると、
ピッチの至るところへ現れてボールを受けては前へ運び、
ガンバの攻撃を力強く牽引。

まあ、シュートが下手なのがこの選手の惜しいところではあるんやけども、
マリノスの守備陣にとって、一番厄介な選手だったことは間違いないと思う。

ただ、この試合で倉田が果たした役割は、攻撃面だけでなく、
守備面についても大きかった。

ここ数試合、ガンバの失点が増えた要因の一つとして、
相手のボランチのところへのプレッシャーが甘いというのが挙げられる。

まあ、これは、攻撃面で違いを作れるアデミウソンをトップ下で起用することと、
トレードオフな関係なので致し方無い部分ではあるんやけど、
この試合では、中町や喜田にボールが入った時に、
倉田がしっかりと寄せていたため、
相手のボランチに自由にビルドアップを許さなかった。

後半に、得点を狙って呉屋とアデミウソンを投入するも、
却ってマリノスに攻め込まれたのは、倉田をサイドへ追いやったことで、
相手のボランチにプレッシャーがかからなくなったからだと思う。

この試合のパフォーマンスを見て、2nd legではどう出るか、
長谷川健太の用兵に注目したいね。



できればホームで勝って日産での2nd legに臨みたかったけど、
ここ数試合、失点が続いていた中で、
完封することができたのは大きな収穫だと思う。

2nd legで1点でも奪えれば、
試合に負けない限り埼玉スタジアムへの切符を手に入れられるので、
ややガンバが有利という見方もできるしね。

ただ、そのためには、中澤がたちはだかるマリノスの守備陣を破るという、
非常に難しいミッションをクリアしなければいけないけど、
22日の日産でのリーグ戦に出場できない分、
アデミウソンが9日の日産で暴れてくれることに期待しています。



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2016年10月2日

2016年シーズン、リーグ戦終了のお知らせ



埼玉スタジアム行ってきました。





ガンバ大阪04浦和レッズ


2年前と同じようなシチュエーションで迎えた試合だっただけに、
この試合に対する期待感は高かったんだけど、
今となってはそんな事を考えていたことに恥ずかしさを覚えている。

年間順位で2位と4位の試合とは言っても、
その間に隔たる壁のあまりの高さに心が折れそうなほど、
チームの完成度の差を見せつけられた試合だった。

また、自分たちのプレーが上手くいかないことによるストレスからか、
ラフプレーが目立ち、大敗にさらにケチがつく格好になってしまった。

アデミウソンの退場や、審判が廣瀬じゃなくても、
どのみち同じ運命を辿ることになっていたと思う。



ここ数年、浦和との対戦成績は良いけど、
試合内容で浦和に劣っていたのはいつものことだった。

それでは、なぜ、これまでガンバが浦和に勝てていたのかというと、
守備陣の奮闘により、浦和の攻撃を凌ぎ続け、
浦和が徐々に前掛かりになったところを、
カウンターで仕留めるという戦い方がハマっていたからである。

ところが、この試合では、早い時間で先制点を与えてしまい、
ガンバが前に出ざるを得なくなったことで、
相手の土俵で試合をさせられることになってしまった。

思えば、前節の東京戦や、それ以前の数試合に於いても、
自陣でのミスや、寄せの甘さにより易い失点を繰り返していたので、
それを改善しなかったことにより、大きなツケを払わされる格好になったね。

元来、長谷川健太のサッカーは、守備のサッカー。

球際の激しさ、運動量、功から守への切り替えの早さ等々、
もう一度、原点に立ち帰って自分たちの本来の姿を思い出してほしいね。



これだけ完膚なきまでに叩きのめされたので、
良かった部分を挙げるのは難しいけど、敢えて挙げるとしたら呉屋と今野かな。

試合後、長谷川健太が、敗因の一つとして、
ボランチのところに厳しく寄せられて機能不全を起こしたと言っていたけど、
別に、この試合で初めて浦和が採用した戦術というわけではないはず。

これまでの浦和戦では、ボールを奪ったら、
裏へ走るパトリック目掛けてシンプルにロングボールを送っていたので、
浦和の前からのプレスを無効化することができ、
さらにその間にガンバのDFラインを上げることができていたんだけど、
足元で受けたがるアデミウソンと長沢では、
攻守両面に於いてロングボールを有効に使えなかった。

今野が入って、バイタルエリアでボールが奪えるようになると、
シンプルに裏へ抜ける呉屋に対して長いボールが送られるようになり、
徐々にガンバが敵陣へ攻め入る回数が増えたように思う。

まあ、今野が投入された時には、試合の大勢が決していたので、
浦和がペースを落としていたというのもあるけど、
ガンバが浦和と対峙する方法を再確認することはできたんじゃないだろうか。



この敗戦により、CSの出場権がほぼ消滅したため、
今季のリーグ戦は事実上終了したと言ってもいいだろうね。

これだけの大敗の後だと切り替えるのは難しいけど、
ミッドウィークにはルヴァンカップのマリノス戦を控えているので、
メンタルを上手くコントロールしてほしいね。

マリノス戦では、いつも俊輔にやられているイメージだけど、
負傷により欠場が濃厚。

さらに、今、Jリーグで一番キレているといっても過言では無い、
齋藤学が代表に招集されて不在のため、付け入る隙は十分にあるはず。

元代表である、中澤と栗原の両CBが待ち受ける守備陣を破って、
2週間後にまた埼玉スタジアムへ戻りましょう。



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2016年9月26日

この勝ち点1で苦しくなったと見るか面白くなったと見るか



ガンバ大阪33FC東京


ここ最近、ホームでの勝率が良くなったので、
てっきりアウェイチームを接待するのはやめたのかと思っていたけど、
首位・浦和との直接対決を1週間後に控えたこのタイミングで、
また営業再開するとは思ってもみなかったわ。

それとも、ここ数試合、新スタ特需の効果が薄れ、
観客数が目減り傾向にあったけど、
この試合では、久々に3万人以上入ったことで、
シーズン序盤の感覚が蘇ったのだろうか。

ホームで観客が入るほど、勝率が悪くなるって、
それってプロとしてどうなのよって気がしなくもないけど。



前節、負傷交代した遠藤とオ・ジェソクの代わりに、
今野と米倉がスタメンに名を連ねた今節。

今野と井手口というボール奪取能力に長けたダブルボランチにより、
締まった試合になるかと思われたけど、お互いに球際が緩く、
一転してオープンな試合展開になったね。

まあ、どちらのサポーターでもない人からすれば、
たくさん点が入って面白い試合だったのかもしれないけど、
自陣での軽率なパスミスや、
人数が揃っているのにも関わらず、寄せ切れずに失点しているのを見ると、
2ndステージで優勝を争っているとはいえ、年間順位では、
首位と勝ち点10以上も離されているチームなんだなと思い知らされる。

まあ、同じことは相手チームにも言えることではあるけども。



前半途中に2-2のタイスコアになってから、
膠着状態に陥った試合の流れを打破すべく、後半頭から遠藤がピッチへ。

ここでベンチに下がったのが、井手口ではなく今野だったことから、
長谷川健太の頭の中でボランチの序列が徐々に変わりつつあるのかなと思ったね。

この試合を観戦に訪れたハリルホジッチは、
井手口のことを称賛していたらしいけど、
この試合での井手口のパフォーマンスはそこまで良くなかったように思う。

今年の井手口は、五輪の予選があったことで、
1月からほぼ休みなく稼働しているので、
フィジカルコンディションをキープするのが難しいと思うけど、
大勢の人に期待されている選手なので、それに応える活躍を見せてほしいね。



後半終了間際に平山にゴールを決められ、万事休すかと思っていたら、
その1分後に米倉のシュートを藤春がつま先で押し込み、
なんとか勝ち点1を拾い上げたね。

後半、アデミウソンや長沢に決定的な場面が訪れたのにもかかわらず、
そこを決めきれなかったのが痛かったかな。

願わくば、直接対決で勝てば首位に浮上できるという勝ち点差で、
埼玉スタジアムに乗り込めれば最高だったんだけど、
思えば、一昨年の32節は勝ち点5差で迎えたんだっけか。

まあ、あんな劇的な展開が二度も起こるとは考え難いけど、
その二度目に期待することが、残り少ないシーズンに於ける、
最大のモチベーションであることは間違いないね。

負傷が長引いた岩下の穴を、自身が成長することによって、
見事に穴を埋めた金正也が累積警告で出場停止になるのは痛いけど、
首位に立つチームとの試合に総力戦で臨んでほしいと思います。



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2016年9月18日

残留争いの辛さはわかるけど、助けてやろうとは思わない



豊田行ってきました。




ガンバ大阪31名古屋グランパス


同じオリジナル10の一員ではあるけども、
名古屋がJ1に残留しようがJ2に降格しようが、
あまり興味が無いっていうのが正直なところ。

ただ、名古屋がJ2に降格すると、
この素晴らしい豊田スタジアムに来れなくなるのが寂しい。

僕は、日本のサッカースタジアムで、
吹田とタメを張れるのはここだけだと思っているので。



重心を低く設定してカウンター狙いという、
両チームの狙いが同じだったせいか、持ち味を相殺する形になり、
前半は、後方でのボール回しが多くて、正直、つまらない試合だった。

それでも、ガンバが仕込んだスパイ・安田理大のコントロールミスを、
オ・ジェソクがかっさらって、ゴール前へクロスを送ると、
大森がニアで合わせて先制点をゲット。

ここ数試合、先制される展開が続いていたので、
久々の先制点となったわけやけど、永井にゴールを許し、
前半でスコアを振り出しに戻されてしまった。

オ・ジェソクの寄せが遅れたという見方もできるけど、
これがポストプレーだと言わんばかりに、
あれだけペナルティエリア内で時間を作られてしまってはどうしようもないね。



また、丹羽を相手に次々とくさびのボールを受け続けるシモビッチに対し、
長沢は闘莉王相手に何も仕事をさせてもらえなかった。

ヘディングで敵味方含め3人吹っ飛ばしたり、
パワープレーで前線に攻め上がってシュートに持ち込んだりと、
本当に10ヶ月のブランクがあったのかと思わせるほど、
僕らの知っている闘莉王だったので、
封じ込められるのも止む無しかなとは思うけど、以前から長沢には、
代表クラスのCBと対峙してどれだけやれるかというところで、
力量を計りたいと思っていったので、
その判断基準だと不合格と言わざるを得ない。

試合終盤でもプレスバックを怠らない献身性については、
絶賛に値するレベルだと思うけど、長沢は攻撃面でもっとやれるはず。

幸か不幸か、次節以降も骨のあるCBを揃えているチームとの対戦になるので、
ここで活躍できれば、代表の青いユニフォームも見えてくると思うね。



後半に入ると、ガンバの縦への推進力が上がったように見受けられたんだけど、
これは、前半終了間際に遠藤が負傷交代したことによる、怪我の功名かなと思う。

遠藤の負傷交代により、井手口と今野がダブルボランチを組む格好になったけど、
一見、守備的な布陣に見えるものの、
これにより、井手口のプレーエリアが広がって、
彼のダイナモとしての持ち味が生きる格好になったね。

アデミウソンの勝ち越しゴールをアシストしたクロスも、
後半アディショナルタイムのダメ押しゴールも、
遠藤と組んでいたらあの位置でプレーできていないだろう。

遠藤とボランチを組むと、カバーリングを意識するあまり、
どうしても重心が後ろに傾いてしまう感じは、昨季からあったしね。

ただ、トップ下のアデミウソンが機能しはじめ、
ボランチの組み合わせも今野と井手口の方が良いとなると、
ますます遠藤の使い方に困るところではあるね。

個人的には、ザッケローニ体制末期の日本代表のように、
試合の流れを変えたい時に途中投入する形もアリかな。



今節、川崎が負けたため、これで2ndステージ2位に浮上。

来月、浦和との直接対決で勝利し、首位に浮上するためにも、
次節のホームでのFC東京戦は、絶対に勝ち点を落とせない試合やね。

当日は休日出勤になってしまったので、久々に録画観戦になってしまうのですが、
埼玉のデータセンターのマシンルームから、
吹田へ勝利の念を送りたいと思います。



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2016年9月10日

いい加減に殴られる前に目を覚ましてほしいものである



ガンバ大阪21ヴァンフォーレ甲府


シーズンも佳境に差し掛かったこの時期に、
残留争いをしているクラブと対戦するのは、いつだって難しいものである。

ましてや、それがヴァンフォーレ甲府という、
かつての大宮アルディージャを彷彿とさせる残留争いのプロと来れば、
厳しい戦いを強いられるのも必然だったのかもしれないね。



最近の試合のお約束というべきか、この試合でも、
ドゥドゥのクロスから田中佑昌にゴールを決められ、先制を許したガンバ。

阿部が、橋爪からドゥドゥへのパスをカットしようと足を伸ばすも、
阿部の足に当たったボールが良いところへ転がって、
結果的にドゥドゥへの絶好のパスになってしまった格好やったね。

ただ、すぐにセットプレーから長沢のゴールで同点に追いつくことが出来たので、
先制点を献上したことが試合を難しくするという展開にはならなかった。

この試合の長沢は、同点ゴールの場面でこそ好調ぶりを見せつけたものの、
なかなか縦へのボールが入らなかったこともあってか、
リズムが掴めなかった感があるね。

さすがにこんなにゴールを決めていると相手も研究してくるやろうけど、
長沢にはそこを乗り越えてほしいと思います。



キックオフ早々からスコアが動いた前半だったけど、
タイスコアになってからはなかなか試合が動かなかったね。

ただ、なんとなく試合が落ち着いたという感じも無くて、
阿部と松橋が前半で負傷交代し、
両チームとも前半で交代カードを1枚使ってしまったことで、
どことなく不穏な空気が漂っていた前半だったように思う。



前半は甲府にボールを持たれる時間が長かったガンバだったけど、
後半に入るとガンバがボールを握る時間が長くなった。

ガンバのチームパフォーマンスが良くなったと言うよりは、
甲府の1トップ2シャドーの運動量が落ちて、
全体を押し上げられなくなったのが原因かなと思う。

その良い時間帯に米倉と金正也が、
元ガンバの河田が守る甲府のゴールを脅かすも、
それぞれファインセーブとクロスバーに嫌われてゴールネットを揺らせなかった。

その後も甲府の粘り強いディフェンスの前に攻めあぐねていたガンバだったけど、
引き分けも頭にちらつき始めた後半35分に、
ペナルティエリア内の混戦から倉田がゴールに流し込み、ついに均衡が破れた。

この試合の倉田は、ドリブルで敵陣に切れ込む場面が多かったものの、
あまり球離れが良くなくて、被カウンターの起点になっている感もあったんだけど、
最後の最後で仕事をしたね。

ただ、このゴールでようやく今季2得点目とのことなので、
正直、もっとやってもらわないと困ります。



1点ビハインドの状況で甲府が切れる攻撃のカードは、
かつての面影が感じられないオーバーウエイトのダヴィだけだったので、
今のガンバの守備陣でもリードは1点で十分。

後半アディショナルタイムには今野もケガから復帰して、
良い形で試合を締めくくることができたね。

残留争いをしている相手と対戦するのは難しいというのを再認識したところで、
次節、アウェイの名古屋に乗り込むにはどういう風の吹き回しだろうか。

18試合勝ち無しとどん底に沈んでいた名古屋だったけど、
闘莉王がクラブに復帰し、今節、新潟相手に勝利を飾り、
4か月ぶりの勝ち点3を獲得するなど、外から見る分には、
チームを取り巻く状況は俄然良くなっているように思える。

ただ、ガンバもJ2に降格した時に、
夏に獲得したレアンドロが想像以上の活躍を見せ、
残留の芽も見え始めた時期もあったけど、
結局、降格してしまったということがあってだね。

なので、残留争いというのは、
特別な選手が1人入っただけでなんとかなるようなものじゃないんだよと、
来週、豊田スタジアムで教えてあげようじゃありませんか。



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2016年9月7日

とりあえずその10番を脱ごうか



日本20タイ


近年、国内でのサッカー人気に押され、成長が著しいと言われているタイだけど、
この試合を見る限りだと、タイがW杯出場権を争うには、
あと10年ぐらいかかりそうだなと思わざるを得なかった。

昨年のACLで、タイの3番のテーラトンに、
2回もFKを決められたガンバのサポーターが、
こんなことを言うのも何か偉そうやけども。



この試合のスタメンに浅野と山口が起用されたあたり、
ポゼッションスタイルのタイをカウンターで嵌めようという、
ハリルホジッチの意図は明確だった。

わずか半年でドイツでの挑戦を終え、国内リーグ2部の古巣へ復帰したことで、
そのメンタルの弱さが叩かれていた山口だけど、
この試合で、タイの攻撃のキーマンである18番にボールが入ると、
確実に潰していたあたりは経験値の高さを感じたね。

18番が仕事できたのは、西川が顔面でシュートセーブした場面で、
ラストパスを供給したところぐらいじゃないだろうか。

まあ、セレッソの選手を褒めるのは気分が悪いのでこの辺にしておくけど、
山口のボール奪取から前線の浅野へ素早く展開するという展開は多かったので、
実際、狙い通りの戦いは出来ていたと思う。

ところが、日本の4番と10番が、
あまりにも不甲斐ないプレーに終始したことがこの試合を難しくしてしまった。

スポンサーの絡みがあるのではと邪推したくなるほど、
この2人のポジションは聖域と化しているけど、
悪いプレーをすれば起用しないという毅然たる態度を、
2人も示してほしいと思うね。



正直、この日のタイ相手に2得点というのは物足りなく、
日本のパフォーマンスは低調だったと言わざるを得ないけど、
その中で光明だったのが原口元気。

ハリルホジッチ体制では、ボランチやSBでも起用されるなど、
便利屋的な起用法が目に付く彼だけど、この試合でのパフォーマンスを見て、
やはり彼はウィングプレーヤーだと再認識させられた。

先制ゴールとなるヘディングシュートを決めただけでなく、
試合終盤にユニフォームを泥だらけにして守備に奔走する姿からは、
浦和にいた頃の俺様ドリブラーの面影は全く感じられなかった。

個人的には、左ウィングのポジションは、宇佐美に勝ち取って欲しいんやけど、
その宇佐美は、その原口との交代で試合終盤に出場機会を得たものの、
結果を残すことができなかったので、原口に水をあけられた感は否めないね。

この2試合の4番と10番のパフォーマンスを見る限りでは、
ポジションを奪う余地は十分にあると思うので、
原口、宇佐美、武藤、そしてこの試合では出場機会の無かった清武には、
より一層の奮起を促したいね。



次戦は、ホームでイラクと対戦。

タイと同じく、W杯最終予選を連敗発進したイラクやけど、
チーム力はタイよりは上だと思うので、油断していたら足元をすくわれかねない。

あんまりのんびりしていると、
オーストラリアとサウジアラビアに置いてかれてしまうので、
先日、恥辱を味わったホームできっちり勝ち点3を積み上げましょう。



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2016年9月5日

10年前にタイムスリップしたかのような馬鹿試合



ガンバ大阪63サンフレッチェ広島


長谷川健太のことだから、この試合を塩漬けにして、
アウェイゴールの差で勝ちぬけっていう、
しょうもない展開に持ち込むのかなと思っていたら、
まさかの西野ガンバ復刻版とも言える馬鹿試合を披露。

6-3なんてスコア、いつぞやの万博での川崎戦以来だろうか。

久々のゴールラッシュに上機嫌になる反面、ここ数試合、
内容の乏しいガンバのサッカーに辟易しているところがあったので、
面を食らったような気分やわ。

まあ、最初からこんな打ち合いに持ち込もうなんて気は無かっただろうけど、
自身のサッカーに対してサポーターが不満を感じているのを受けて、
敢えてこんな展開の試合を演じたのだとしたら、
僕たちは長谷川健太の手のひらの上で上手く転がされているのかもしれない。



両チーム合わせて9点も入ったので、1つずつ振り返るようなことはしないけど、
森﨑浩司のFKが決まってアウェイゴールの差でリードされた時は、
さすがに相手に流れを渡してしまったかなと思った。
(重心の逆を取られたとは言え、藤ヶ谷には反応ぐらいしてほしかったけど)

ただ、失点のすぐ後に、
セットプレーから、丹羽のゴールで勝ち越すことができたのが大きかったね。

長沢がニアに走ってマークを引きつけ、
空いた後ろのスペースでフリーになった丹羽のもとへ、
遠藤から見事なボールが供給されるという美しい作品だった。

その後に3度も訪れる歓喜の呼び水となったゴールを決めたことで、
試合後にヒーローインタビューも受けていたけど、
この試合では、皆川に競り負けてヘディングシュートを決められたし、
1st legでも失点につながるクリアミスを犯しているので、
本職のディフェンスをもっと頑張ってほしいところ。

ここ数試合、金正也が出色のパフォーマンスを見せているだけに、
パートナーを組む丹羽にも奮起を促したいね。



そして、確変モードに突入した長沢は、この試合でも2ゴール。

次節、ホームで対戦する甲府は、
長沢が1stステージでゴールを決めている相手なので、次節も活躍に期待したね。

ただ、僕が長沢という選手の力量を計るにあたって気にしているのが、
屈強なCBがいるチーム相手にどこまでやれるかということ。

開幕節の鹿島戦で、植田相手に何もできなかった印象がまだ根強いんよね。

幸か不幸か、ベスト4の対戦相手は、
Jリーグ屈指のCBを擁する横浜F・マリノスなので、
今の長沢がどれだけやれるかを計るための試金石になるだろうね。

この試合で、長沢と同じく2得点を挙げたアデミウソンにとっても、
古巣対戦となるので、新たなガンバの2トップの力で、
チームを3年連続の埼玉スタジアムのピッチへ導いてほしいと思います。




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2016年9月1日

やはりW杯最終予選はこうでないと困る



日本12UAE


4.5枠というずぶずぶの出場枠のせいで、
緊張感の無い最終予選を戦ってきた近年の日本にとって、
この初戦の敗北というのは、W杯という舞台が、
出場できるのが当たり前の大会ではないということを再認識させてくれる。

浅野のシュートはゴールラインを割っていただろうし、
宇佐美がペナルティエリア内で受けたチャージはPKに値するものだっただろう。

日本がロシアW杯の本大会出場を決めた後に、
この試合を裁いていたカタール人のアブドゥルラフマンに、
日本の最終予選の盛り上がりに貢献したとして、
助演男優賞を送り付けてやりたいね。



ただ、審判云々を抜きにしても、
この試合の日本のパフォーマンスが冴えなかったのも事実。

UAEは、今回の最終予選に向けて、
2ヶ月近く合宿を行っていたのにもかかわらず、
本田の先制ゴールの場面に象徴されるように、
どう言うわけか、サイドから入ってくるクロスに対して、
ファーサイドが空く傾向があった。

解説の木村和司もそこが狙いどころだと言っていたけど、
チームとしてその狙いどころが共有できていなかったように思う。

また、1点ビハインドになってからは、
サイドに展開してからペナルティエリア内へクロスを送って、
スクランブルを起こそうという攻撃を多く試みていたけど、
前線に高さが足りない日本にとってあまり効果的な攻撃ではなかったね。



選手個人の話をすると、柏木の故障により、急遽、先発に大島を抜擢したけど、
明らかに心の準備ができていなかったようで、浮足立っている感は否めず、
結果的に、この試合で日本が喫した2失点の両方に絡んでしまった。

ボールの受け方と言い、縦パスを出す独特のタイミングと言い、
どことなく若き日の二川を思わせる大島のプレーは個人的に好きなので、
この経験を糧に、また代表のピッチに戻ってきてほしいと思う。

ただ、代表初キャップの大島のプレー内容が芳しくないのは、
まだエクスキューズの余地があるところだけど、
百戦錬磨であるはずの香川が、完全に試合から消えていたのはいただけない。

両サイドの本田と清武が中に入ってくることで、
香川が使いたいスペースが潰されるという意見もあるけど、
何年も一緒にプレーしているのに、まだそんなことを言っているのかと呆れる。

UAEの10番を背負うオマルが、
前線で抜群の存在感を発揮してチームを牽引しているのを見ると、
物足りなさは否めなかったね。

そして、そんな香川をピッチに残して、
岡崎と清武をピッチから下げたハリルホジッチの采配にも、
疑問が残るところではあるけども。



次戦は来週の火曜日にアウェイでタイと対戦。

最終予選に出てくるようなチームはどこも手強いとは思うけど、
タイを格下と思えないようであれば、
本大会で結果を残すことなんてできないと思う。

確実に勝ち点3を積み上げて、
敵地でスタンドを埋めた観衆を黙らせてほしいね。



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2016年8月31日

パトリックの心のリハビリはJ3でお願いできますでしょうか



ガンバ大阪11サンフレッチェ広島


こういう試合で、パトリックと藤本を先発させるあたり、
長谷川健太は浪花節の監督だなとつくづく思い知らされる。

西野監督はこういうところはドライだったから、
その点、今の選手たちは恵まれているんじゃないだろうか。

またしても2人は期待に応えることはできなかったけど、
それでも、またチャンスは与えられるんだろうなと思う。



前半の序盤は、左サイドの大森が中心となって、
広島のゴールに迫ることができていたけど、
失点してからは広島の守備ブロックの前に攻めあぐね、
先日のホームでの神戸戦のような試合展開になってしまった。

失点の場面については、藤ヶ谷の飛び出しが遅れたので、
「やっぱりガヤさんは・・・」みたいな意見もあると思うけど、
あの場面は、先にボールに触った丹羽がちゃんとクリアしておくべきだった。

かつての中澤聡太を思わせる頭上クリアは、
広島にとって絶好のチャンスボールだったことだろうね。



後半に入って、先日の湘南戦で2ゴールを挙げた長沢と、
呉屋を投入し、反撃を試みるも、ゴールネットを揺らすまでには至らず、
それどころか、藤春がどこかで見たようなオウンゴールを再現しそうになる始末。

これはこのまま試合終了かなと思っていたら、
大森のパスを受けた呉屋がドリブルでペナルティエリアに侵入し、
値千金の同点ゴールをゲット。

DFにシュートコースを切られているように見えたけど、
ドリブルで揺さぶって強引にコースを作ってシュートを打つあたり、
大学ナンバーワンストライカーと呼ばれていた片鱗が見えたね。

今季、序盤からチャンスを与えられながらも、絶好機をことごとくフイにして、
その度にU-23のピッチに戻っていった呉屋だったけど、
このゴールをきっかけにトップチームに定着し、
ゴールを量産していって欲しいと思う。

ただ、長沢に続き、呉屋も結果を残したので、
パトリックのメンタル面がさらにダークサイドに落ちそうなのが、
懸念材料ではあるけども。



日曜日にホームで行われる2nd legは、
この試合でベンチにも入っていなかったアデミウソンと遠藤が、
おそらくスタメンで出てくるだろうから、
代表に招集されている東口とオ・ジェソクを除けば、
ベストな布陣で臨めるはず。

アウェイゴールを奪って有利な状況ではあるけど、
とりあえずそのことは頭の片隅に置いておいて、
シンプルに目の前の試合に勝つことだけを考えましょう。



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2016年8月28日

長沢駿とか言うパトリックの上位互換



平塚行ってきました。




ガンバ大阪21湘南ベルマーレ


基本、アウェイを中心にサポーター活動をしている僕ですが、
幸い、今季は雨に降られながらの観戦は無かったので、
久々の雨中の観戦はだいぶタフなものでした。

昨季まで同じような環境のスタジアムをホームにしていたガンバですが、
今季からホームとして使用している吹田スタジアムが、
全席屋根に覆われていることもあってか、
サポーターも雨に対する免疫が落ちてたりしないですかね。



1stステージは、ホームで3点を取りながらも、
端戸と下田にゴラッソを叩き込まれて、よもやのドロー。

そして、この試合でも、
開始早々に三竿にゴラッソを決められ、先制点を献上。

クロスが逆サイドに抜け通ったところを、
ペナルティエリア外から豪快に叩き込まれたものだったけど、
雨でスリッピーになったピッチで加速したシュートが、
ゴール左隅という絶妙なコースに飛んだね。

湘南の選手たちは、ガンバが相手だと、
ミドルレンジのシュートの精度が高くなるとか、
そんな特殊能力でもあるんでしょうかね。



前節の神戸戦は、早々に先制を許すと、
その後は、ボールを持たされ、固められた中央の守備を破れず、
攻めあぐねて万事休すと言った感じだったけど、
今節は、長沢がチームを救ってくれた。

オ・ジェソクのロングパス一本で裏へ抜け出し、
後ろから来たボールをボレーで叩き込むという、
簡単そうに見えて難しいゴールで試合を振り出しに戻せば、
後半は、彼の真骨頂である、セットプレーからのヘディングシュートで、
勝ち越しゴールまで奪ってみせた。

今季の初め頃は、宇佐美、パトリック、
アデミウソンの陰に隠れがちだった長沢が、
ここに来てチーム最多得点を挙げているとは誰が予想しただろうか。

まあ、今季の開幕節で鹿島の植田に完全に封じ込められたように、
強いCBと対峙すると持ち味が発揮できないのがネックやけど、
日本人離れした192cmの体躯と、柔らかい足元の技術を見ると、
どうしても期待値を高く設定したくなる。

水曜日から始まるルヴァンカップの対戦相手は、長沢と相性の良い広島だし、
次節の対戦相手の甲府と1stステージで対戦した時は、
長沢のゴールで勝利しているので、
この後も長沢が活躍できるステージは用意されている。

後半戦もガンバを勝利へ導くゴールを量産してほしいね。



そんな好調の長沢と対照的なのがパトリック。

この試合では、1点リードの状況で、長沢との交代で出場したけど、
カウンターで前を向いて走るだけという、
以前だったら大好物だったシチュエーションもモノにできず、
途中出場にも関わらずプレスバックを怠るなど、正直、見ていられなかった。

彼のおかげで獲得できたタイトルもあるので、
あまり悪くは言いたくないんだけど、この状況が続くようなら、
今オフに、ブラジルへレンタルバックされても致し方無しかな。



次節は、ホームで甲府と対戦やけど、
その前にルヴァンカップで広島と対戦。

食傷気味な感は否めないけど、
しっかり勝って、準決勝へ勝ち進みましょう。

東口とオ・ジェソクが代表招集によりチームを離れるけど、
藤ヶ谷と米倉だったら、上手く代役を務めてくれる…はず。


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2016年8月22日

この金メダルのためにリオ五輪があったと言っても言い過ぎじゃない



ブラジル11ドイツ
   PK(


W杯で最多の優勝回数を誇りながら、
五輪で金メダルを獲得したことが無いというのが、
サッカー王国・ブラジルの可愛げのある所でもあったんやけど
今夏、ブラジル国民の待ち望んだ五輪の金メダルが、
ついにブラジルサッカー協会のトロフィールームに飾られることになった。

その偉業の立役者となったのが、オーバーエージ枠で招集され、
エースとして、キャプテンとして、チームを牽引したネイマール。

先制点となったFKでのゴールや、
5人目のキッカーとしてPKを成功させる姿は、まさに千両役者のそれだった。

プレーヤーとして類稀なる才能を持ちながら、
生意気でいけ好かないイメージを持たれることもあるネイマールやけど、
自国開催の五輪で、至上命題である金メダルを勝ち取るという、
想像を絶するプレッシャーを伴うミッションを完遂できるメンタルは、
称賛の言葉以外は見当たらない。

ましてや、決勝の対戦相手は、
2年前の自国開催のW杯で辱めを受けたドイツ相手だったわけやしね。

思えば、今夏にフランスで開催されたEUROで、
代表チームにタイトルをもたらしたクリスティアーノ・ロナウドと、
今回の五輪でのネイマールの姿はどことなく重なるものがあるね。

この2人みたいなのを、そういう星の下に生まれてきたって言うんだろうな。



試合自体は、やはり夏場の連戦の最後ということもあってか、
お互いに疲労の色は隠せなくて、らしくないミスも多かったけど、
激しい球際の攻防からは、トーナメント戦決勝ならではの見応えがあったね。

その中で、ネイマールのFKで先制に成功したブラジルに対し、
ドイツは、ブラントとスヴェン・ベンダーのシュートが、
クロスバーに嫌われるなど、ややツキが無い印象だった。

後半に入ると、ドイツがマイヤーのゴールで試合を振り出しに戻すわけやけど、
マイヤーのプレーヤーとしての質の高さに感服すると同時に、
EUROに招集された選手たちを呼ばなくても、
これだけの選手たちを揃えられるドイツの選手層の厚さを思い知らされたね。

試合は90分で決着がつかず、延長戦に入ったけど、
お互いに足を攣る選手が続出していて、
どちらかが試合を決められるような状況ではなかったので、
PK戦までもつれ込んだのは必然の流れだったように思う。

ドイツは伝統的にPK戦に強いイメージがあったけど、
ドイツのGKのホルンは1本もストップできず、
逆に、途中出場のペーターセンのシュートが阻まれたため、
結果、ブラジルに軍配。

W杯での屈辱はW杯でしか晴らせないと思うので、
今回ドイツに勝ったからといって、
2年前にブラジルが味わった屈辱が晴れるわけではないんだろうけど、
ドイツ戦の勝利により、ブラジルに初の五輪の金メダルがもたらされたことで、
留飲を下げることにはなっただろうね。



4年後の五輪の開催地は東京。

前回大会の英国と言い、今回のブラジルと言い、
サッカーが盛んな土地柄ということもあり、
五輪のサッカー競技は大きな情熱とともに行われていたように思う。

4年後、日本は先の2か国に負けないぐらいの情熱で、
各国の若い選手たちを迎えることができるだろうか。

ホスト国としての面子を汚さないためにも、
微力ながら自分もその情熱の一端を担うことが出来ればと思います。















2016年8月21日

ネルシーニョという憂鬱



ガンバ大阪01ヴィッセル神戸


遅ればせながら今季初の3連勝を飾り、
ようやく上昇気流に乗ったかなと思っていたところに、
またしてもネルシーニョのガンバ大阪対策講座を見ることになるとは…。

どなたでもいいので、ネルシーニョ対策に長けた方がいらっしゃったら、
長谷川健太にレクチャーしていただけないでしょうか。



勝っているチームはいじらないという考えからか、
前節と同じスタメンで挑んだこの試合。

神戸は、ブロックを敷いてガンバの攻撃を待ち構え、ボールを奪ったらすぐに、
個の力に長ける2トップに当てるという狙いだったので、
比較的ガンバがボールを保持する時間が長かったように思う。

ところが、今のガンバに、西野政権下で披露していた、
自らアクションを起こして相手を崩すようなサッカーができるわけもなく、
神戸の狙い通りにビルドアップでミスを連発して何度もカウンターを食らう有様。

失点後から、遠藤と倉田のポジションを入れ替えるなどの改善策を試みたものの、
状況は好転せず、前半のスタッツでシュート3本と聞いても、
一体いつ打ったのか思い出せないような低調な前半の戦いぶりだった。



失点シーンについては、ペドロにこぼれ球を押し込まれるという形だったけど、
その前に、CKの崩れからゴール前にボールを運んだ、
神戸の31番、中坂のプレーが敵ながら素晴らしかったと思う。

恥ずかしながら、勉強不足でこの選手の存在を今まで知らなかったんだけど、
ボールを持ったら積極的に仕掛けようとする姿勢が見て取れたし、
オフザボールで何度もゴール前に顔を出す姿は非常に好印象だった。

力んでしまってシュートミスするあたり、まだ若いなという印象はあったけど、
高卒ルーキーにも関わらずCKのキッカーを任されていることからも、
ネルシーニョからの期待値の高さが窺えたね。

堂安と同じ東京五輪の世代なので、共に切磋琢磨して、
研鑽を積んでいってもらいたいね。



前半の閉塞感を打開すべく、長谷川健太が最初に切ったカードは、
後半から米倉に代えて藤春の投入。

その後、左サイドから何度か惜しい形があったように、
選手交代による効果はあったかなと思うんやけど、得点までには至らなかった。

試合後、神戸の岩波が、Twitter上で、
神戸サポーターの藤春に対するブーイングについて言及していたけど、
実際、他サポからもブーイングを浴びせられるようなことをしたわけなので、
こればっかりは藤春自身がプレーで見返さなければいけないもの。

これから他のスタジアムでも藤春に対して厳しい言葉が浴びせられるやろうけど、
そんな藤春の背中を押してやることが、
ガンバサポとしてやるべきことなのかなと思うね。

まあ、個人的には神戸サポーターの反応は間違っているとは思わないけど、
岩波の気持ちは、正直、嬉しかったね。



試合の終盤に、同点を狙うべく長沢と堂安を投入したものの、
結局、神戸のゴールを割ることができずに敗戦。

ラッキーな判定で得たPKで同点に追いつくチャンスは訪れたものの、
アデミウソンがこれを決められなかったのが痛かったね。

しかもこれで、今季、吹田スタジアムで得たPKは、3本全て失敗だとか。

最近、ホームで勝ち点3を積み上げられるようになって、
ようやく吹田スタジアムのホームアドバンテージが、
発揮されてきたのかなと思っていたところに、
またしても不吉なジンクスが生まれてしまった。

次節は、降格圏に沈んでいる湘南とアウェイで対戦なので、
ここをきっちりと取って、仕切り直しといきたいね。


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