2016年10月6日
劇的勝利の歓喜に浸るべきか、問題が先送りになったことを憂うべきか
日本2-1イラク
つい5日前に、素晴らしいサッカーをするホームチームとは比例せずに、
空席が目立つ埼玉スタジアムを目の当たりにしたけど、
うだつのあがらないサッカーを繰り広げている日本代表のホームゲームで、
埼玉スタジアムが5万7千人の観衆で埋まるのを見ると、
代表戦はまだまだ魅力的なコンテンツなんだなと、改めて認識させられる。
個人的には、Jリーグも代表戦に負けないぐらいの魅力があると思ってるけど、
なかなかそっちの方は理解してもらうのは難しいみたいね。
この試合で、ボランチに柏木を起用したことから、
ボールを自分たちで動かしていこうという、
ハリルホジッチの意図が見て取れたけど、
この日の埼玉スタジアムはピッチコンディションが悪く、
パスサッカーをするには適していなかったので、狙いが外れた感があったね。
対するイラクは、前時代的なキックアンドラッシュで、
直線的に西川の守る日本のゴールを目指してきたので、
ピッチコンディションの影響は受けずに、
狙い通りのサッカーを展開できていたと思う。
ところが、そんな中で先制点を挙げたのは日本。
中盤でボールを奪った原口が、長い距離を走ってゴール前へ走り込み、
清武からのクロスをヒールで合わせてゴールへ流し込むという、
原口の献身性と技術の高さの両方が見られた素晴らしいゴールだったけど、
多くの人が言うように、本田から清武に出たパスはオフサイドだったね。
誤審もサッカーと言えばそれまでだけど、
イラクは、先日のサウジアラビア戦でもPKを2本も取られているので、
なんとなく同情したくなる気もするけども。
1点ビハインドになったにも関わらず、
イラクがそこまで前掛かりになって攻めてくる様子もなかったので、
ゴール前へ送られるロングボールをきっちり対応しておけば、
勝ち点を落とすことはないかなと思っていたら、
距離のあるFKをゴール前へ入れられると、
酒井高徳が競り負け、同点ゴールを許してしまった。
ホームでこれ以上失態を重ねられないハリルホジッチは、
勝ち越しゴールを奪うべく交代のカードを切るけど、
ドローでもOKと言わんばかりに自陣へ引きこもり、
事あるごとにピッチへ倒れて時間稼ぎをしているイラクに対し、
スペースが無いと活きない浅野を投入するという矛盾。
さらには、パワープレーをするにも長身FWを招集していないので、
吉田麻也をゴール前へ上げるという、
一昨年のブラジルW杯のギリシャ戦で見たような采配に、
頭を抱えたのは僕だけじゃないだろう。
結果的に、吉田麻也が受けたファウルで得たFKから、
J2で3位という素晴らしい成績を挙げているチームのボランチが、
決勝ゴールを決めて勝利を収めることができたけど、ロシアW杯最終予選で、
ここまで1ポイントも勝ち点を挙げてないイラク相手に、
ホームでこんな試合をしているようでは、
次戦のオーストラリアとのアウェイ戦に向けて頭が痛いわ。
オーストラリア戦は、酒井宏樹が累積警告で出場停止だけど、
あの監督のことだから、ここに来て国内組を抜擢するとは考え難いので、
ベタに長友を起用するだろうな。
この試合でも、出場機会に恵まれていない海外組は、
お世辞にもコンディションが良いとは言えなかったので、長友を起用することで、
これ以上動けない選手を増やすのはイケてない感じもするけど、
代表メンバーの所属クラブの箔だけは、
グループ最大のライバルであるオーストラリアを凌ぐと思うので、
その威光でなんとかねじ伏せたいところやね。
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