2016年9月1日
やはりW杯最終予選はこうでないと困る
日本1-2UAE
4.5枠というずぶずぶの出場枠のせいで、
緊張感の無い最終予選を戦ってきた近年の日本にとって、
この初戦の敗北というのは、W杯という舞台が、
出場できるのが当たり前の大会ではないということを再認識させてくれる。
浅野のシュートはゴールラインを割っていただろうし、
宇佐美がペナルティエリア内で受けたチャージはPKに値するものだっただろう。
日本がロシアW杯の本大会出場を決めた後に、
この試合を裁いていたカタール人のアブドゥルラフマンに、
日本の最終予選の盛り上がりに貢献したとして、
助演男優賞を送り付けてやりたいね。
ただ、審判云々を抜きにしても、
この試合の日本のパフォーマンスが冴えなかったのも事実。
UAEは、今回の最終予選に向けて、
2ヶ月近く合宿を行っていたのにもかかわらず、
本田の先制ゴールの場面に象徴されるように、
どう言うわけか、サイドから入ってくるクロスに対して、
ファーサイドが空く傾向があった。
解説の木村和司もそこが狙いどころだと言っていたけど、
チームとしてその狙いどころが共有できていなかったように思う。
また、1点ビハインドになってからは、
サイドに展開してからペナルティエリア内へクロスを送って、
スクランブルを起こそうという攻撃を多く試みていたけど、
前線に高さが足りない日本にとってあまり効果的な攻撃ではなかったね。
選手個人の話をすると、柏木の故障により、急遽、先発に大島を抜擢したけど、
明らかに心の準備ができていなかったようで、浮足立っている感は否めず、
結果的に、この試合で日本が喫した2失点の両方に絡んでしまった。
ボールの受け方と言い、縦パスを出す独特のタイミングと言い、
どことなく若き日の二川を思わせる大島のプレーは個人的に好きなので、
この経験を糧に、また代表のピッチに戻ってきてほしいと思う。
ただ、代表初キャップの大島のプレー内容が芳しくないのは、
まだエクスキューズの余地があるところだけど、
百戦錬磨であるはずの香川が、完全に試合から消えていたのはいただけない。
両サイドの本田と清武が中に入ってくることで、
香川が使いたいスペースが潰されるという意見もあるけど、
何年も一緒にプレーしているのに、まだそんなことを言っているのかと呆れる。
UAEの10番を背負うオマルが、
前線で抜群の存在感を発揮してチームを牽引しているのを見ると、
物足りなさは否めなかったね。
そして、そんな香川をピッチに残して、
岡崎と清武をピッチから下げたハリルホジッチの采配にも、
疑問が残るところではあるけども。
次戦は来週の火曜日にアウェイでタイと対戦。
最終予選に出てくるようなチームはどこも手強いとは思うけど、
タイを格下と思えないようであれば、
本大会で結果を残すことなんてできないと思う。
確実に勝ち点3を積み上げて、
敵地でスタンドを埋めた観衆を黙らせてほしいね。
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