2015年11月15日

やれば出来る子、大森晃太郎



ガンバ大阪20川崎フロンターレ


ナビスコカップ決勝の鹿島戦と先週の広島戦を見た限りだと、
この試合に勝つのは望み薄かなと思っていたら、まさかの完勝。

古傷の再発による選手生命の危機も囁かれていた東口が、
ケガの影響を感じさせないような安定感のあるプレーを見せていたし、
広島戦で自分をコントロールできずに退場したパトリックが、
別人のような献身的な動きでチームを助けていたりと、
良い意味でのまさかが多い試合だった。

そんな良い意味のまさかの中には、
今季、1年を通して低調なパフォーマンスに終始していた、
大森の出色の活躍も含まれる。

今季、ガンバで左サイドのレギュラーを務める、
宇佐美と藤春が代表に召集されたことで、
この試合の左サイドには、昨季のレギュラーである大森とオ・ジェソクが入ったけど、
攻撃力では宇佐美と藤春のユニットには劣るものの、守備では抜群の安定感を見せ、
ここ最近の試合で、左サイドを執拗に狙われてチームバランスを崩していた、
ガンバの姿はこの試合では見られなかった。

大森は、途中から試合に出て、攻撃にアクセントをつけられるようなタイプではないので、
途中出場が多かった今季は苦労していた印象やけど、
この試合では、守備だけではなく、先制ゴールを挙げて攻撃面でも貢献したね。

このゴールが、昨季の良い時の大森に戻るきっかけになってくれればいいなと思う。



後半に入ると、倉田がピッチの半分以上をドリブルで駆け抜け、
シュートを決めてしまうという、2010年の万博での大宮戦や、
2011年のアウェイでの福岡戦の宇佐美を彷彿とさせるようなプレーを見せ、
リードを2点に。

ただ、この場面に関しては、川崎のボランチの憲剛と大島が、
2人ともゴール前に上がっていたので、
ボールを奪われたらどうなるかなんて火を見るより明らかやった。

まあ、ガンバも、今季、アウェイでのFC東京戦で、
遠藤と今野が2人揃ってゴール前に上がった状態でボールロストし、
ロングカウンターから失点しているので、あまりよそのことを悪くは言えませんが。

ただ、1点ビハインドとはいえ、まだ後半10分にもなっていない時間帯で、
そこまで前掛かりになる必要はあったんだろうかとは思うけど。



それにしても、川崎というクラブは、万博で対戦する時と、
等々力で対戦する時で、随分印象が変わる。

本来、この試合は川崎がホーム扱いなので、
等々力で試合をやる可能性もあったらしいけど、
同じ日に川崎国際多摩川マラソンなるイベントが等々力で行われていたため、
万博での開催になったのだとか。

川崎としては、等々力で試合する方が勝つ確率は高かっただろうから、
ガンバとしてはラッキーだったね。

ガンバの前からのプレスが予想以上にハマった事もあって、
この試合の川崎は、彼らにしては珍しく簡単に前に蹴る場面が多かったけど、
その度に、風間監督の表情が険しくなっていくのが痛快やったわ。



これでガンバは天皇杯準々決勝進出。

対戦相手は鳥栖とのことやけど、なんと試合は12月26日と、
リーグ最終節が終わってから1ヶ月以上後。

まあ、2ステージ制やなんやらで日程は完全に崩壊しているので、
そこに文句を言うのは猫に小判、馬の耳に念仏。

これはこれで受け入れて、天皇杯連覇の為に一歩ずつ歩みを進めましょう。

四兎を追いかけて臨んだ今季、一兎をも得られなかったら寂しいしね。



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