2015年9月17日

魂が震えた万博劇場



ガンバ大阪32全北現代


試合の残り時間30秒というところでゴールネットが揺れた瞬間、
興奮のあまり全身に鳥肌が立った。

センターサークル付近から、遠藤がゴール前に入れたパスを受けたのは、
守備固めで入ったはずのCB金正也。

そして、DFラインの裏に走り、金正也からのスルーパスを受けたのは、
SBの米倉というカオス。

長谷川健太が監督になってから、
すっかり万博劇場という言葉は死語になってしまっていたけど、
その万博劇場という言葉を死語にした張本人の長谷川健太が、
目の前で繰り広げられた万博劇場に狂喜乱舞し、
ピッチに入って退席処分になるというオチまでついてきた。

この試合を現地で見ることができた人が本当に羨ましいわ。



思えば、このロスタイムの決勝ゴールに辿りつくまでも色々あった。

ガンバが準決勝に進出するには、
ホームで勝てばいいというシンプルな条件だったけど、
全州での1st legをスコアレスドローで終えていることで、
アウェイゴールを奪われると形勢不利になるのは火を見るよりも明らか。

それにも関わらず、前半の早い時間に丹羽のハンドで献上したPKを決められ、
先制ゴールを許した時にはどないしたもんかと思ったね。

ただ、ここからズルズルいかなかったのは、
すぐに同点に追いつくことができたから。

全北がセットプレーの時にオフサイドトラップを仕掛けてくるって言うのは、
どうやらスカウティング済みみたいやったね。

そう言えば、西野監督時代のガンバも、
セットプレーの際にこの守り方をやっていたけど、
2009年の万博での大宮戦で加地がラインコントロールに失敗して、
失点を喫してからやらなくなったんよな。



1-1のまま、なかなかスコアが動かず、後半も佳境に差し掛かろうとしたところ、
倉田が勝ち越しゴール。

相手選手に当たってのラッキーな得点やったけど、
試合前日には「韓国のクラブとは相性が良い」と言っていただけあって、
目に見える結果を残してきたね。

ビハインドを背負った全北は、長身のウルコ・ベラを投入し、パワープレーを敢行。

これに対抗すべく、阿部に代わって金正也を投入し、
5バックにして応戦したわけやけど、
正直、守りに入るには早すぎるんじゃないかと思った。

そんな悪い予感ほど的中するもので、
パワープレーからそのウルコ・ベラに決められてしまった。

ロスタイムに入ってからの倉田のシュートも枠を外れ、
万事休すかと思った矢先、守備固めの為に投入したはずの金正也が、
米倉の決勝ゴールをアシスト。

この試合のラスト15分で起こった事は、クラブ史に語り継がれる出来事やろうね。



準決勝の対戦相手は、広州恒大。

現在、東アジア最強と言っても差し支えのないクラブやと思う。

1st legは、Jリーグ勢が一度も勝ったことの無い広州のホームやけど、
山東魯能と対戦した時も同じ事言われてたけど、ガンバ勝ったしね。

対戦相手こそ違えど、2008年のACL準決勝で、
赤い壁を破ったことだってあるだろう?



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