2012年5月25日

天国から地獄とはまさにこのこと



ガンバ大阪23サガン鳥栖


誰が言ったのかは知らんけど、「サッカーは2点差が一番怖い点差」
っていうのはよく言ったものやな。

佐藤のシュートがゴールマウスに吸い込まれた瞬間、
選手だけでなく、サポーターも勝利を確信して安堵したことやろうと思う。

でも、それから25分後に俺が目にしていたのは、
今シーズンのガンバの試合の後によく見る、項垂れたガンバの選手達の映像やった。

リーグ中断前最後の試合という事もあって、
勝って、良いイメージを持って夏季キャンプに入りたかっただけに、
この結果は残念という一言では片付けられないぐらいの絶望感があるわ。



でも、後半の体たらくぶりが嘘のように思えるほど、前半は理想的な展開やった。

試合開始早々に、パウリーニョからのクロスを、佐藤がニアで潰れたところを、
裏に回った二川が胸トラップからシュートを決めて、幸先良く先制。

二川は、7試合ぶりの先発ということで、
これまでベンチを温めていた鬱憤を晴らすかのような、
溌剌としたプレーをしていたから、見ているこっちまで嬉しくなったね。

その後、今野の惜しいヘディングシュートが2本続いたけど、
前半の鳥栖のシュート数が0ということからもわかるように、
完全にガンバのペースで試合を進めていたから、そこまで気にはならんかったね。

ただ、今思えば、あまりにも出来過ぎてた。

今季初めてJ1で戦っているとはいえ、ここまでリーグ戦8位につけているチームが、
いくらアウェイとはいえ16位のチーム相手に、前線に豊田1人を残して、
10人で引いて守るような戦い方をするだろうか。

鳥栖が前節のFC東京戦での逆転負けを教訓に、前半を抑え気味で入っていたなら、
ガンバはその術中に無様に嵌ってしまったことになるね。



後半に入ると、予想通り前に出てきた鳥栖。

徐々に試合を流れが鳥栖に傾き始めたけど、
そんな中で、遠藤のクロスから佐藤がゴールを決めた。

本来なら、相手の流れを止める一撃になるはずが、
その直後に、ロングスローから失点してしまったのが、あまりにも痛かった。

まあ、このシーンがターニングポイントやったって事は、
この試合を見た誰もが思っている事やろうね。

ただ、失点したとはいえ、まだ1点差あるんやから、
前半の1-0の時みたいに落ち着いてボールを回せばよかったのに、
何を慌ててるのか知らんけど、無理に縦パスを繋ごうとして、
相手に引っかけてカウンターを食らうというドタバタぶり。

経験のある選手を揃えているのにも関わらず、こんな風になってしまうのは、
勝利から見放されている事による自信の喪失みたいなものがあるんかなぁ。



その後、同点にされ、逆転を許すわけやけど、
TV画面越しにもスタジアムが白けていくのがわかって、なんか痛々しかった。

個人的には、武井をそのまま倉田と同じポジションに入れたのが、
あんまり良くなかったんじゃないかなと思う。

おそらく、前線からのチェイシングを期待したんやろうけど、
後ろがヘバってDFラインを上げられなくなって全体が間延びしてたから、
プレスがかからなくなってたしね。

こういう状況では、先月の川崎戦で金正也をアンカーとして起用し、
バイタルを埋めたように、武井と遠藤のダブルボランチにし、
明神をその後ろに置いて、バイタルを埋めた方が良かったんじゃないかな。

就任当初は斬新かつ的確な選手起用が目立った松波やけど、
ここ最近は、陰りが見えるのが気になるな。



こんなやりきれない思いを抱えて中断期間に入るのは憂鬱な気分。

でも、石垣島でガンバが蘇る事を期待して、6月16日を待ちたいと思います。




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