2018年5月27日

オーバーヘッドの放物線が彩ったキエフの夜



レアル・マドリード3-1リヴァプール


国内リーグでは低調な成績に終わったものの、
欧州の舞台では3連覇を目指すディフェンディングチャンピオンとして、
下馬評通りに決勝まで駒を進めてきたレアル。

対するは、冬の移籍市場でコウチーニョをバルセロナに放出するも、
その影響を感じさせず、フィルミーノ、サラー、マネのトリデンテの破壊力を以って、
2005年のイスタンブールの奇跡以来の戴冠に向けて突き進んできたリヴァプール。



両者の対戦は、序盤から攻勢を強めたリヴァプールが、
レアルを押し込むという展開になったものの、
ナバスをはじめとした守備陣の奮闘もあり、得点を奪うまでには至らず。

サラーの負傷交代後にレアルを押し込めなくなったことを思うと、
リヴァプールとしては、前半の早い時間帯に得点を奪っておきたかったね。

セルヒオ・ラモスとの交錯で肩を痛めてピッチを退いたサラーの存在は、
対面のマルセロのオーバーラップを牽制する役割も担っていたので、
サラーの交代は、リヴァプールが得点源を失ったということだけでなく、
レアルのストロングポイントを復活させてしまったという意味で、
この試合の大きなターニングポイントだったように思う。

交代で出場したララーナも悪い選手じゃないんだけど、
さすがにサラーの代わりが務まる選手かと言えば違うしね。



前半はスコアレスで折り返したわけだけど、
キエフでの決戦は思わぬ形で動くことになった。

カリウスがアンダースローで味方にパスを送ろうとしたボールを、
ベンゼマがプッシュすると、これがゴールに転がり込み、
思わぬ形でレアルに先制点がもたらされた。

カリウスとしては言い訳の出来ない凡ミスだったね。

ただ、その直後にセットプレーからマネがゴールを決めて試合を振り出しに戻したので、
この時点ではカリウスは救われたんじゃないだろうか。



試合を振り出しに戻されたレアルの将ジダンは、イスコに代えてベイルを投入。

この試合のイスコのパフォーマンスは決して悪くなかっただけに、
交代は疑問だったのだけど、結果的にこれが的中することになる。

マルセロが左サイドから右足で上げたクロスを、オーバーヘッドで叩き込むという、
チャンピオンズリーグ史に残るであろうスーパーゴールで勝ち越し点を奪えば、
ブレ球のロングシュートでダメ押しとなる3点目も奪うなど、鬼神の如き働き。

特に、1点目のゴールは、現在、レアルを率いるジダンが、
2002年のチャンピオンズリーグの決勝で決めたボレーと同様に、
何年も後世に語り継がれるレベルのゴールじゃないだろうか。

ペレス会長のお気に入りとしてレアルに籍を置きながらも、
度重なるケガもあってなかなかその能力を発揮出来ずにいたベイルだけど、
この試合では、彼本来の能力をいかんなく見せつけられたね。



昨季のチャンピオンズリーグ決勝に舞台で、
ユヴェントスを退けた時のような圧倒的な強さは、この試合では感じられなかったけど、
勝敗を分ける勘所を抑えたレアルの戦いぶりは流石の一言。

来季のチャンピオンズリーグも、
優勝候補の最右翼としてレアル・マドリードの名前が挙がるのだろうけど、
そろそろ白い巨人の牙城を崩すクラブが現れてほしいという思いもある。

去年も同じことを書いたけど、予定調和ほど面白くないものは無いからね。















0 件のコメント: