2014年1月11日

国立最蹴章で北陸ダービー開催のお知らせ



3連休は冷え込みが厳しいって、あれだけニュースキャスターが言うもんだから、
防寒を完璧にして国立に乗り込んだら、まさかのポカポカ陽気。

身構えて損な気にはなったけど、観戦し易い気候になって、
結果オーライとしときますか。



第一試合は、富山第一vs四日市中央工業


準々決勝で日章学園を4-0で降した勢いをそのままに、
富山第一が序盤から攻勢に出たけど、
四中工も勇気を持って高いDFラインを保って、
富山第一の裏への飛び出しに対し、上手くオフサイドの網に掛けてたね。

ただ、この日も富山第一のコンパクトな2ラインが機能し、
中盤で尽くパスカットしていたので、
四中工はなかなかボールをゴール前に運ぶことができず、
苦し紛れのミドルシュートぐらいでしかゴールを脅かすことができなかった。

そして、前半22分にセットプレーから富山第一が先制したわけやけど、
ここまでの試合展開を考えると必然の流れやったね。

その後も、富山第一のペースで試合が進んだけど、
その流れを四中工へ一気に引き戻したのは、前半終了間際の15番のFKだった。

左足で直接狙うには難しい角度やったけど、壁の上から巻いて落とし、
見事にファーサイドのサイドネットへ突き刺した、見事なFKだったね。



前半のうちに同点に追いついた四中工は、勢いをそのままに、
後半の勝ち越しを狙って前に出たけど、
勝ち越しゴールを奪ったのは富山第一の方やった。

中盤でボールを受けた富山第一の3番が、
ペナルティエリア前まで1人で持ち込みシュート。

DFにディフレクトしてこぼれてきたボールを受けた8番が、
シュートモーションに入ってからコースを変える技ありのシュートで、
GKの裏をかいて、見事にゴールネットを揺らしてみせたね。

ただ、勝ち越しに成功したものの、
後半になって富山第一の2ラインが間延びして、中盤にスペースができていたので、
四中工にもチャンスは多く、まだ得点が動きそうな気配はプンプンしてた。

その気配通り、後半28分に縦パス1本でDFラインの裏へ抜けだした、
四中工の17番がペナルティエリア左でのGKとの1on1を制し、
またしても試合を振り出しに戻したね。

ここから四中工は逆転を狙い、富山第一のゴールに攻め込むも、
富山第一のDF陣の体を張った守りにゴールを奪えず、試合はPK戦へ。



「PKはくじ引きみたいなもの」とはいうけど、
この時点で精神的に優位に立っていたのは、
全国大会のPK戦で負けた事が無い四中工の方だったと思う。

ただ、そんな四中工の不敗神話を打ち砕いたのは、
後半終了間際に投入された、背番号12をつけたPK専用のGKだった。

PKに備えてGKを代えるのは、選手権で何回か見たことあるけど、
あんまり上手くいったのを見たことが無い。

それに、この富山第一のGKは、
投入された後、パントキックを盛大に失敗していたので、
「大丈夫かよ」って思ったんやけど、そんな心配は杞憂やった。

四中工の3人目のキッカーのシュートを見事にストップし、
県勢初の決勝進出の立役者になったね。

初の公式戦出場でこれだけの大仕事をやった12番は、
今頃、有頂天やろうな。

一方、四中工は、得意のPK戦で敗れる事になってしまったけど、
言い方を変えれば、今大会のチームは、準優勝をした一昨年のチームと比べて、
80分か90分の試合の中で勝ち切る強さが無かったかなと思う。

一昨年のチームには浅野や國吉といった個の力に長けた選手がいたけど、
今大会のチームは小粒感が否めなかったしね。

ただ、あの1年生の森が、今後どこまで伸びるかが楽しみではあるけども。



そして第二試合は星稜vs京都橘。


第一試合がPK戦までもつれこんだ影響で、
14時20分開始の試合まで準備時間が少なく、
バックスタンドの応援席の客の入れ替えが終わらないうちに試合が始まり、
スタジアム全体が、どことなく落ち着かない感じだった。

そんなスタジアムの雰囲気がピッチにいる選手にも伝播したのか、
前半3分に、なんでもないようなロングボール一発で星稜があっさりと先制。

早々に、ビハインドを背負う事になった京都橘は、得意の攻撃パターンである、
奪ったボールをシンプルに前線の小屋松と宮吉弟へ当てるという攻撃パターンで、
星稜のゴールを目指すも、3-5-2で中央を厚くしてきた星稜の前に、
なかなか攻撃で良い形を作れなかった。

小屋松に関しては、星稜の中盤のアンカーを務めた18番平田に完全に消されてしまい、
90分間でほとんど見せ場を作ることができなかったね。

去年の選手権の時も、京都橘は、
中央を3ボランチ気味に固めてきた、鵬翔に手を焼いていたから、
サイドから崩す攻撃パターンが欲しいところやねんよね。



星稜1点リードで前半を折り返し、迎えた後半。

次の1点を奪ったのも星稜やったね。

右サイドから抜けてきたクロスを星稜の10番がコントロールしたところを、
京都橘の2番が倒し、PKを獲得。

これを星稜の10番が自ら決めて、リードを2点に広げたわけやけど、
ちょっとあれがPKっていうのは厳しかったんじゃないだろうか。

2点ビハインドを背負ったことで、後が無い京都橘は、
前掛かりに出て星稜のゴールを脅かすも、チャンスは多く作れど、
星稜DF陣の体を張ったディフェンスや、
GKの好セーブに遭い、なかなかゴールを割ることができなかった。

逆に、星稜は訪れたチャンスを確実にモノにし、
3点目、4点目と、着実に得点を積み重ねていっていたね。



試合が終わってみれば、4-0という大差がついた試合になったけど、
両校の間にスコアほどの差は無かったと思う。

この大勝の要因は河崎監督の京都橘対策が、
見事にハマったからだと言えるんじゃないだろうか。

ただ、その京都橘対策の立役者となった平田が、
累積警告で決勝戦が出場停止となってしまうのは、なんとも残念なこと。

そういや、第一試合を戦った四中工が、一昨年の選手権で決勝に進んだ時も、
中盤の要だった國吉を累積警告で欠いていたんよね。

W杯ですら、決勝トーナメントに進出した時点で、
グループステージでの累積警告はクリアされるっていうルールがあるんやし、
高校サッカーでも、準決勝に勝ち進んだ時点で、
累積警告をクリアするっていうルールはあってもいいんじゃないかと思う。

まあ、平田は2年やから、来年まだチャンスはあるけど、
選手権の決勝のピッチに立つのを夢見て頑張っている高校生は、
全国にたくさんいるのに、その夢を杓子定規なルールで奪うなんて、
あまりにも無粋じゃないだろうか。



決勝のカードは富山第一vs星稜の北陸勢同士の対戦。

河崎監督が「地味なカードですいません」とか言っていたけど、
両校とも決勝戦に相応しい試合をしてきたチームだと思う。

国立最蹴章を飾るに相応しい、好ゲームを期待したいね。














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