2018年12月10日

すっかりオリヴェイラのチームになった浦和レッズ



天皇杯決勝行って来ました。





浦和レッズ10ベガルタ仙台


準決勝に進出していた鹿島がクラブW杯に出場する影響とは言え、
元日決勝のイメージが強い天皇杯の決勝が、リーグ戦の最終節の1週間後、
しかも日曜日のナイターで開催されるというのは違和感しかない。

また、国立競技場が改修中なので致し方ないとは言え、
一発勝負のカップ戦の決勝にも関わらず、
開催地が浦和のホームである埼玉スタジアムというのも仙台に同情したくなる。

ましてや、2016年のルヴァンカップ決勝で、
仙台と同じように完全アウェイの埼玉スタジアムで浦和と対戦することになった、
我々ガンバサポーターなら尚更だろう。

試合前は、仙台サポーターの声援が、
浦和サポーターの声援にかき消されるという状況を想像していたけど、
この試合に駆け付けた仙台サポーターは、
浦和サポーターの歌声が響く埼玉スタジアムの中でも、
しっかりとその声をピッチで戦う選手たちに届けていた。

惜しくも試合には負けてしまったけど、この試合のベガルタ仙台は、
ピッチで戦った選手達だけでなく、ゴール裏から声援を送り続けていたサポーターも含め、
拍手を送るに値するグッドルーザーだったと思う。



天皇杯を制し賜杯を手にした浦和は、来季のACLの出場権を獲得することになった。

かつてペトロヴィッチが率いていた頃の浦和は、
破壊力抜群の華やかな攻撃陣を擁する反面、
ここ一番で勝てないという脆さも併せ持っていたチームだった。

ところがこの試合では、先制点こそ年に1回お目にかかれるかどうかという、
宇賀神のスーパーボレーという華やかな形で奪ったけど、
その後はしぶとく仙台の攻撃を凌ぎ切って勝ち切るという、
逞しい試合運びをするチームに生まれ変わっていた。

思えば、シーズン序盤は成績が振るわずに、
昨季のACLを制した堀監督に代えて大槻ヘッドコーチを暫定監督に据えるなど、
お世辞にも順調とは言えなかった浦和だったけど、
鹿島で黄金時代を築いたオリヴェイラが監督に就任すると、
徐々にブラジル人の老将が持つ勝利のメンタリティが植え付けられていった。

クルピの耄碌した采配を毎試合のように見せつけられていたガンバサポーターの僕は、
日本を離れて7年経つオリヴェイラの就任を懐疑的に見ていたのだけど、
チームに規律を植え付けるリーダーシップと、
選手を奮い立たせるモチベーターとしての才は少しも錆びついていなかった。

まあ、もうガンバは宮本監督の下、建て直しに成功したので、
今さらクルピに関してこれ以上どうこう言うのもあれなのだけど、
結局のところ、同じブラジル人監督でも通用する人と通用しない人を見極められなかった
梶居の責任というところに帰結するのかなと思う。


これまでガンバと浦和はタイトルが懸かった試合で幾度も鎬を削ってきたけど、
ここ数年はタイトルが絡まないところで相まみえていた。

ただ、就任して約半年でここまでチームを仕上げてきたオリヴェイラが、
来季は開幕から指揮を執る。

ライバルの復権は我々にとって脅威ではあるけど、
またタイトルが懸かった試合で埼玉スタジアムに訪れることになるかもしれないと思うと、
今から来季が待ち遠しいね。

まあ、それは今季の終盤の9連勝した時のような強さを、
来季もガンバが発揮できればの話なので、よそのことを気にするよりも、
まずは自分たちが来季に向けてしっかりと準備をすることが大切だけども。















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