2017年5月9日

奇跡に頼らないといけない時点で先は見えていたように思う



ガンバ大阪02済州ユナイテッド


4得点以上を挙げたうえでの3点差以上で勝利し、
且つ、アデレードが江蘇蘇寧と引き分け以下に終わるという、
ほぼ不可能に近いミッションを達成すれば、
決勝トーナメントへの道が開けるという状況で挑んだこの試合。

メンバーを落として残念旅行にする選択肢もあったと思うけど、
先の清水戦で今一つパフォーマンスが良くなかったアデミウソンを外し、
好調の倉田を前線に据えたスタメンを以って、
前半から飛ばし気味に試合に入ったことからも、
長谷川健太は、そのミッションに挑戦する気はあったんだろうなと思う。

しかし結果は、4得点を挙げるどころか一度もゴールネットを揺らせず、
2年連続のグループ最下位での終戦。

グループステージ初戦でアデレードに快勝した時の、
あの高揚感は一体どこへ行ったんでしょうかね。



ただ、そうは言っても、先制点を許すまでのガンバの攻撃は、
期待感が持てるものだったんじゃないだろうか。

全国のガンバサポーターの脳裏に一瞬だけ奇跡がよぎった、
遠藤のCKからの倉田のヘディングシュートの場面も、
まさにこの時間帯だったしね。

済州も、引き分け以下だと、アデレードの結果如何で、
決勝トーナメント進出を逃す可能性があるため、
ホームで得点を奪うべく前に出てきたことが、
ガンバにとっても奏功した格好になっていたように思う。

ところが、済州が1点リードすると、一転して、
自陣で待ち構えてカウンター狙いという戦い方に切り替えたため、
ガンバの攻撃陣が使えるスペースが無くなってしまい、
攻撃が機能不全に陥ってしまった。

後半に、アデミウソン、藤春、藤本を投入したけど、
特段、流れを変えることが出来なかったね。



そう考えると、つくづくあの失点がいただけなかった。

日テレの実況は、パスの出し手と、
ゴールを決めた選手の裏抜けの技術を褒めていたけど、
あの場面は、完全に米倉のボーンヘッドだと思う。

DFラインにギャップを生む謎のポジショニングから、
何かを思い出したかのように急にラインを上げ、
思いっ切り裏を取られてからの苦し紛れのオフサイドアピール。

もともと、集中力にムラがあるタイプの選手だとは思っていたけど、
久しぶりにスタメンに抜擢されたのにも関わらず、
このようなプレーをしているようでは、
初瀬より序列を下げられても文句は言えないと思う。

個人的には、一昨年のACLの全北戦で決めた決勝ゴールのような、
米倉の劇的な活躍をまた見たいものなんだけどね。



浦和、鹿島、川崎が決勝トーナメント進出を決める中、
ガンバの2017年のACLは早々に終了。

試合後、遠藤は、リーグ戦に切り替えるといった旨の発言をしていたけど、
このような結果に終わったのも必ず理由があるはずなので、
「過去のこと」とあっさり切り捨てずに、きっちり検証して、
今季のこれからの戦い、そして来季へ向けて生かしていって欲しい。

その最初の一歩として、今週末の札幌戦。

札幌はホームで非常に強いチームだけど、強い気持ちを以って戦い、
ACLでの悔しさを晴らすような勝利を見せて欲しいと思います。





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