2013年8月5日

勝った事で問題点がうやむやにならなければいいけどね



ガンバ大阪32ファジアーノ岡山


シーズン前半をJ2最少失点で乗り切って、
守備の建て直しに成功したかに見えたのも束の間、
ここ1ヶ月ぐらいは「大体2失点でお馴染みのガンバ大阪です」が復活しつつあるね。

一方で、攻撃陣は宇佐美とロチャ加入後、3試合連続で3得点と、
シーズン前半戦は鳴りを潜めていた、
ガンバの代名詞である爆発力が蘇りつつある。

本当は、攻撃陣が爆発しつつ、守備も無失点に抑える。

つまり、かつて西野朗が言ったところの、
「綺麗な顔で試合を終わりたい。殴られたら殴り返すじゃなくて、一方的に殴りたい。」
っていう戦い方が理想なんやろうけど、攻撃と守備ってトレードオフな関係にあるから、
あっちが立てばこっちが立たないって感じで、なかなかバランスが難しいもんなのよね。



この日のガンバのスタメンは、前節、岩下が故障した事を受け、
今野がボランチからCBに下がり、相方には久々の西野。

さらには、遠藤がトップ下からボランチに下がり、
トップの位置にロチャが入って、宇佐美と2トップを組む形になったね。

これまで、どちらかというとバランス重視だった健太さんの事を思うと、
随分、前掛かりな布陣やなって思ったんやけど、
蓋を開けてみると、守備意識の低い2トップ、枚数が減った中盤、
ラインをすぐに下げたがる今野が統率するDFラインと、不安要素が一気に露呈。

プレスが掛からずスカスカになった中盤で、
岡山を自由にプレーさせてしまい、前半14分に先制点を献上してしまった。

あのシーンは、久木田のシュートが今野に当たってコースが変わって入ると言う、
アンラッキーな形やったけど、シュートの前の場面で4対2と、
守備側が数的有利やったから、藤春に裏のスペースのカバーに入ってもらって、
今野はお得意のインターセプトを狙いに行っても良かったんじゃなかったかな。



そんな不甲斐ない戦いぶりを続けるガンバを見て、
健太さんは前半のうちに応急処置を施したね。

ここまであまり目立ってなかった二川に替えて内田を投入してボランチに入れ、
遠藤をトップ下に上げて、宇佐美をサイドに出し、
4-2-3-1みたいな形にして中盤を厚くしてきたね。

これが的中し、前半のうちに宇佐美のゴールで同点に追いつくと、
後半は、厚くなった中盤と、相手の運動量の低下が相まって、
中盤でセカンドボールを拾えるようになり、ガンバが試合を支配。

程なくして、カウンターとCKからそれぞれロチャが決めて、
瞬く間に2点リードを奪い、試合の大勢は決まったかに思えたね。

ただ、結果論になってしまうけど、この時点で試合はあと30分も残っていたし、
良い流れのうちにもう1点取っておくべきやった。



2点リードしたガンバは、無理に縦に急がず、
ボールを回して時間を使うような戦い方にシフト。

最初のうちは相手をいなしながらボールをキープして、
のらりくらりと時計の針を進めていたけど、後半39分に左サイドのクロスから、
押谷にバックヘッドを決められて1点差に迫られると、状況は一変。

イケイケムードになった満員のkankoスタジアムの雰囲気に押されて、
岡山の選手達が試合序盤の勢いを取り戻すと、
その勢いを真正面から受けてしまったガンバは防戦一方に。

後半ロスタイムにはゴール前の混戦からあわやというシーンを作られたけど、
これはなんとか藤ヶ谷が掻き出して難を逃れ、試合終了。

2点リードを奪った後の楽勝ムードから一転、
薄氷を踏むような試合終盤の攻防を制し、
なんとか勝ち点3を積み上げる事に成功したね。



次節は万博で福岡と対戦。

前回の対戦では、この日の試合と同じようなヒヤヒヤした終盤の展開を制して、
なんとか勝利を収めただけに、次節も難しい試合を強いられそうやね。

個人的には、そろそろ、ロチャが前線で楔のボールを受けて、
強引に反転してシュートを打って、ゴールに叩き込むっていう、
全盛期のヴィエリのような、「これぞパワー系FW」っていうゴールを見たいかな。

この日も2ゴールを挙げたとはいえ、まだ本領発揮してない感じがあるからね。



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