2014年11月19日

セレッソが長居に溜め込んだストレスを日本代表が発散させた



日本21オーストラリア


1週間以上前に来日し、金曜日のインターナショナルマッチをスキップして、
この試合に臨んできたオーストラリア。

随分とリスペクトしてくれたもんだ。

アギーレ体制でこれまで対戦してきた相手の中で、
間違い無く一番やる気のあったチームやったと思う。

それだけに、日本の事をよく研究してきていて、
中央に人を集めて、中央に偏りがちな日本の攻撃をシャットアウトし、
アンカー長谷部の横のスペースを使って攻撃を展開すれば、
ボールの奪いどころが定まらない日本守備陣の間隙を突き、
アタッキングサードまで持ち込む場面が多かった。

縦一本で岡崎を狙う攻撃を繰り出しても、高めに設定されたDFラインと、
GKの積極的な飛び出しにより効果的な攻撃にはならなかったね。

ナビスコカップ決勝の前半ように、
遠藤がサイドに流れて起点を作るなどの変化をつけてみたものの、
パトリックのゴールを生み出したような効果は出ず、
攻守に両方において、採用して日が浅い4-3-3の完成度の低さが露呈されてしまったね。



この状況を見かねたアギーレは、
遠藤と長谷部のダブルボランチにし、長谷部の横のスペースを埋め、
香川をトップ下に配置し、両サイドの本田と武藤をワイドに開かせることで、
中央に人数を掛けてきたオーストラリアの守備陣を外に吊り出そうとしたね。

結局、ザッケローニ体制で慣れ親しんだ4-2-3-1になったわけやけど、
この布陣変更が的中。

自分の持ち味を一番発揮できるポジションに入った香川が、
自由に動いて、ゴール前の狭いエリアで何度もボールタッチをすることで、
徐々に日本の攻撃のテンポが上がっていったね。

まあ、香川に関しては、
相変わらずそこのポジションしかできへんのかっていう
気持ちも少なからずあるんやけど。

ただ、中央でちょこまか動き回る香川を見てると、外に開いた本田を見れないし、
その逆もまた然りと言う感じで、オーストラリアのDF陣は、
完全に対応に困っているように見えた。

どうやら、オーストラリアは日本の4-3-3に対する対策は十分だったみたいやけど、
プランB、プランCを用意してなかったみたいね。



試合の主導権を握ったものの、
なかなか得点を奪えない展開が続いていた日本やったけど、
均衡を破ったのはセットプレー。

本田の蹴ったCKに対し、ゴール前にいたほとんどの選手がニアに突っ込む中、
誰も触れられずにファーに流れてきたボールに、ドフリーで合わせたのは、
後半から遠藤に代わって投入されていた今野。

浦和との大一番を前に代表に召集されたので、疲労の蓄積が心配やったけど、
2試合のうち、出場したのは2試合目の後半45分だけやったし、
その上ゴールも決めるしで、
今までにないぐらい高いテンションでクラブに合流してくれそうやから、
今回ばっかりは、代表に行って逆に良かったんじゃないだろうか。

これで押せ押せムードになった日本は、
ブラジルW杯直前のザンビアとのテストマッチを彷彿とさせる、
森重の華麗なドリブル突破から、
岡崎がキャラに合わないお洒落ヒールでゴールに流し込み、
2点リードを奪うことに成功。

この一連の2得点には、長居が今年一番沸いたんじゃないだろうか。

普段、Jリーグの試合でこのスタジアムを使っているチームが、
あの体たらくなだけに。



このまま何事も無く試合をクローズし、
年内最終戦を終えたかったところやったけど、
日本との対戦でこの男が黙っている訳がない。

ドイツW杯で日本に辛酸を舐めさせたチームからは、
すっかり雰囲気が変わってしまったけど、あの頃から唯一変わらないものは、
ゴール前でクロスを待ち構えるティム・ケーヒルの姿。

ケーヒルをフリーにしてしまった森重の対応はいただけないけど、
ファーサイドでバックステップを踏んでマークを外し、
頭で捕えたボールをゴール右隅へコントロールする一連の流れは、さすがの一言。

前回のアジアカップの決勝で相まみえたように、
再来月のアジアカップでもオーストラリアと対戦する可能性は十分にあるので、
ケーヒルの怖さを改めて再確認できたのは良い経験になったはず。

それに、本大会前に気を引き締め直す意味でも、
一発殴られておいた方が良かったのかもしれないと、ポジティブに捉えましょう。



これで年内の日本代表の試合は終了。

ただ、Jリーグに関しては12月まで盛り上がってもらわないと困るわけで。

遠藤と今野にはこの代表戦2試合で改めて日本中に示した存在価値を、
今週の土曜日、埼玉でも見せつけて欲しい。

それができれば、試合後に6万人が静まり返る様を目撃できるでしょう。




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