2016年6月7日

吹田スタジアムは日本代表にもホームの洗礼を浴びせた



日本12ボスニア・ヘルツェゴビナ


吹田スタジアムで行われる初の代表戦ということで、
記念すべき試合を勝利で飾りたかったところやったけど、
残念な結果に終わってしまった。

今季から吹田スタジアムをホームとして戦うガンバ大阪は、
その利を生かせず、幾度もこの場所で辛酸を舐めさせられているけど、
日本代表は例外とはいかなかったね。

まあ、現時点ではこんな風に冗談っぽく言えるけど、
真剣な話、ホームチームがこれだけ勝てないスタジアムって、
興行的にまずいんじゃないだろうか。



ただ、ボスニア・ヘルツェゴビナが純粋に強かったのも事実。

先日、豊田で対戦したブルガリアのように、
観光気分で来日しているのかと思いきや、
裏抜けの得意な岡崎や、スピードのある浅野を擁する日本相手に、
高いDFラインを設定して全体をコンパクトに保ち、
球際も激しく、アグレッシヴに勝負を挑んできたね。

ジェコやピアニッチといった、ネームバリューのある選手は不在だったけど、
日本で行われる親善試合は、対戦相手のやる気が乏しいことが多い中で、
これだけ骨のある相手と対戦できたのは、久しぶりなんじゃないだろうか。

同郷のハリルホジッチが率いるチームと対戦するとあって、
失礼の無いように、手を抜かずに来てくれたのかな。

いずれにせよ、ボスニア・ヘルツェゴビナには感謝したいね。



この試合のターニングポイントは、
ハーフタイムで柏木を遠藤航に代えたことだったと思う。

この試合の柏木は、ブルガリア戦ほど自由にボールは受けさせてもらえなかったけど、
ピッチを広く動き回ってボールを捌き、日本に攻撃のリズムをもたらしていた。

ところが、ハーフタイムに遠藤航を投入し、
長谷部に柏木のタスクを担わせようとしたけど、これが上手くいかなかった。

若き日の長谷部はクリエイティブなプレーヤーだったけど、
長年プレーしているブンデスリーガで、
守備に奔走するハードワーカーがすっかり板についてしまったのか、
ゲームメイクのやり方を忘れてしまったようだね。

このキリンカップ2試合での収穫と言えば、
これまで長年、遠藤保仁が担ってきた役割を引き継ぐのは、
柏木が適任ってことで明確になったことかな。



試合終盤に浅野に同点ゴールのチャンスが訪れるも、
目の前にゴールがあるのにも関わらずパスを選択するという愚行を犯し、
敗北を喫してしまいました。

9月から始まるロシアW杯アジア最終予選に向けて、
弾みをつけたかったところやけど、その思惑は外れたね。

まあ、どのみちレギュレーションが甘々のアジア最終予選は、
無難に勝ち抜けると思うので、ポジティヴに考えるなら、
下手に自分たちが強いと勘違いする前に、
痛い目に遭っておいて良かったのかもしれない。

高い授業料ではあったけどもね。




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