2011年3月29日
きっと東北にも届いたと思う
今日は長居で、日本代表とJリーグ選抜の慈善試合があったね。
本来やったら、国立でキリンカップのニュージーランド戦があるはずで、
俺も見に行く予定やったんやけど、残念ながら幻のチケットになってしまったわ。
日本代表2-1Jリーグ選抜
慈善試合とは言うものの、「真剣勝負」とか、「気持ちを伝えたい」って、
各選手が言っていたように、お祭りムードだったのは、
闘莉王の変な髪形ぐらいで、前半からなかなかの好ゲームが展開されてたね。
ただ、やっぱりこういう展開になると、2日前に集合して、
練習を1日こなしただけの急造チームより、1カ月の大会を通じて寝食を共にして、
連携を深めたチームの方が、完成度で一日の長があるのは明らか。
前半、日本代表が押し気味に試合を進めたのは予想通りやったわ。
そんななか飛び出した、遠藤のFK。
こういう日本中が注目している試合で、あれだけ完璧なFKを蹴れるなんて、
やっぱり役者が違うわって思ったわ。
まあ、遠藤が日本代表で素晴らしいFKを見せる度に、
「なんでそれをガンバでやってくれないんだ」って思うのは、
毎回の事になってしまったけど。
それに、2点目の、本田のスルーパスから岡崎のループシュートも、秀逸やったね。
後半に入って、日本代表は大きくメンバーを入れ替えてきたけど、
これによって前半の勢いを失ったね。
まあ、代表チームはアジアカップで連携を深めたとはいえ、
その大会でスタメンで出てたメンバーは、ほとんど前半で退いたから、
サブ組中心のチームで同じパフォーマンスを発揮するのはさすがに厳しいわな。
これでJリーグ選抜も若干盛り返したけど、
俊輔が時折、光るプレーを見せるものの、やっぱり連携不足が顕著で、
ゴールを脅かすシーンは数えるほど。
後半、盛り上がったシーンと言えば、
交代で出てきた俊輔とカズの名前が、アナウンスされた時ぐらいで、
試合自体は、前半の白熱ムードとは一転、かなりの凡戦ムードを漂わせていたね。
ただ、こんなスタジアムの雰囲気を一瞬にして変えてしまうのが、
キングカズのキングたる所以なんだろう。
変な髪形のアカチョンマゲの落としから、DFラインの裏へ飛び出し、
ショートバウンドしたボールを、見事に対峙したGKの肩口へコントロールした、
完璧すぎるフィニッシュやったわ。
そして、カズのゴールが決まってからのスタジアムの盛り上がりが、
TV画面越しにもビシビシ伝わってきて、俺もあの場にいたかったなって思ったね。
でも、カズがすごいのは、おいしいところだけを持って行ったんじゃなくて、
途中出場してから、ずっと攻守に走りまわって、
いつ来るかわからないチャンスを、ひたすら窺っていたっていうこと。
44歳になっても、これだけひたむきな姿勢を見せ続ける選手から、
近くにいた平井が何かを感じてくれればいいなぁって思ったね。
この試合は選手たちのプレーだけじゃなく、
サポーターも、ベガルタ仙台の応援歌を歌ったりして、
スタジアム全体が被災地へ気持ちを届けるんだっていう思いが伝わってきた。
復興にはまだまだ時間が掛かると思うけど、被災地の人たちも含め、
日本全国のサッカーファンが、ひとつのボールの行方に一喜一憂出来る日が、
一日でも早く来てほしいなと思ったね。
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