2012年4月14日

桜の花が散る頃にガンバに春が訪れた



ガンバ大阪32川崎フロンターレ


6試合目にして、今季リーグ戦初勝利。

川崎との試合は打ち合いになることが多いけど、リーグ戦5試合勝ち無しのこの状況で、
打ち合いを楽しんでる余裕なんて無いから、「とにかく勝ち点3」っていう気持ちやった。

それにも関わらず、誰も頼んでないのに前半でいきなり2失点して、
「今日もダメなのか」と思わせといての後半の逆転劇。

やっぱり、エンターテイナーのガンバ大阪にはこういう勝ち方が良く似合うわ。



この日のスタメンには、前節の先制点献上のきっかけになったパスミスを犯した倉田や、
PKを失敗した寺田の名前があって、失敗した選手にもう一度チャンスをやろうっていう、
松波の期待が感じられたね。

2人がその期待に応えることができたら、この試合は勝てるんじゃないかと思ってたら、
キックオフの笛が吹かれてから、誰もボールにも人にも行けずにゴール前まで到達され、
試合開始20秒で先制点を献上。

今季のガンバは、勝利したACLのブニョドコル戦以外、
全ての試合で先制点を献上しているから、
この時点で敗戦フラグは立っていたのかもしれへん。

さらに前半30分にはCKから藤春がマークの小林を見失い、
その小林にドフリーでヘディングシュートを決められ、2点ビハインド。

さらに状況は厳しくなったわけやけど、そんな状況を救ったのが、
前半終了間際の中澤のゴールやった。

あのゴールがあったと無かったとでは、
後半に臨む選手の気持ちが全然違ったやろうからね。



後半は、20分ぐらいまでは川崎のペースやったように思うけど、
二川と阿部の投入で流れを引き寄せた。

特に、ラフィーニャを見切ったのは英断だった。

同点に追いついたシーンで、藤春のクロスにニアで阿部が潰れて、
後ろでフリーになっていた佐藤がゴールを決めたけど、
あれが阿部じゃなくてラフィーニャだったら、
自分が潰れて、後ろの選手をフリーにしようという選択肢は無かったやろなと思う。

あと、2失点目に絡んだ藤春には苦言を呈そうと思ったけど、
あのクロスがあったから、チャラにしといたるわ。



そして、逆転の3点目を生み出すトリガーとなったのが、
倉田に代えて金正也を投入してアンカーに配置し、
遠藤をトップ下に置いたダイヤモンド型の中盤へのシフトやったね。

この日の倉田の動きは良かったのにも関わらず、
それを捨てて、公式戦で試した事の無い布陣を使ったところで、
本当に上手くいくのか半信半疑やった。

でも、憲剛や柴崎ら川崎の中盤からのくさびのパスを、
アンカーの正也がことごとく跳ね返し、
こぼれ球をゴール近くでプレーする遠藤に繋ぐ事で、
攻撃のチャンスを生み出してたね。

そして、ダイヤモンドの中盤にしてから間もなく、
阿部のシュートがゴールネットを揺らした。

こんな用兵は、西野時代のガンバには見られなかったから、
随分新鮮に感じたわ。

新潟戦での横谷の前線での起用と言い、
松波の選手交代は、なかなか斬新で面白いものが多いね。



もう桜も散ってきた時期になって、ようやくガンバに春が訪れました。

試合を見てると、まだまだ本来の姿には遠くて、楽観視できないけど、
この勝利が起爆剤になって、勝ち点を積み重ねていってくれると思います。

次戦は水曜日にウズベキスタンへ遠征してブニョドコル戦です。

ACLのグループステージ突破の可能性はまだ捨てたくないので、
日程や移動の疲れもあると思うけど、勝利を掴んで帰って来て欲しいね。



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