2015年3月4日
2試合消化しただけで風前の灯になったアジア王者の夢
ガンバ大阪0-2城南FC
7年振りのアジアチャンピオンを目指してスタートしたはずの2015年シーズン。
それが蓋を空けてみれば2連敗スタートで、
まだ国内リーグ戦が開幕してもいない時期に、
タイトルレースから脱落した気分を味わうことになるとは思ってもみなかった。
まあ、数字上はまだ可能性が残っているとはいえ、
ガンバ大阪の目の前にある信号機の色は、
限りなく赤に近い黄色と言っても大袈裟な表現じゃないやろうね。
試合の入り方こそ悪くなかったけど、
前半8分に早々とペナルティエリア内で小椋がファウルを犯しPK献上。
これをきっちりと決められ、
アウェイでの戦いでみすみす相手に先制点を与えてしまうという、
やってはいけないことの見本みたいなことをやってしまった。
結果的に、これでこの試合の大勢は決まってしまったね。
さらに、小椋はこのPKの場面だけでなく、ビルドアップでも再三ミスを犯し、
ハーフタイムで明神と交代になってしまった。
時折、アップで抜かれる、困った表情が痛々しかったわ。
それにしても、この試合での小椋や、
先日のゼロックスで先発した赤嶺といい、
今季の新戦力はフィットするのに時間が掛かりそうなのが誤算やな。
昨季のリンスのように、他国のリーグから移籍してきた選手なら、
適応に時間が掛かっても、致し方無いところはあるけど、
2人ともずっと国内でプレーしている選手だけに、キャンプ期間中で、
もうちょっと周囲と連携が取れるようになっててもいいんじゃないだろうか。
西野時代のガンバのような、アゲアゲのDFラインを敷き、
長年共にプレーしてきた選手達の阿吽の呼吸による
パスワークを売りにしていた頃と比べると、
今のガンバはそこまで適応しづらいチームじゃないと思うんやけどもね。
早い時間に背負ったビハインドを跳ね返すべく、
反撃に出たいガンバやったけど、攻撃陣はこの日も沈黙。
いつもと同じようにパトリック大作戦を敢行するも、
城南のエース、リカルド・ブエノを意識するあまり、全体の押し上げが足らず、
2トップが孤立してチャンスが作れない。
それだけでなく、間延びした中盤でセカンドボールが拾えず、
逆にカウンターを食らうという悪循環。
さらに、状態の悪いピッチに雨という天候も相まってか、
ガンバの選手が、思ったところにボールが置けず、
苦労しているように見受けられたね。
遠藤がワンタッチで左サイドに展開しようとしてボールが浮いた場面や、
米倉のクリアがあさっての方向に飛んでいった場面とかもあったけど、
一番、象徴的だったのが、後半、宇佐美が絶好機でシュートすら打てなかった場面かな。
あれ、多分、切り返した時に、左足の前にボールを置くつもりが、
自分の体の近くに入りすぎたんじゃないかな。
まあ、そういう言い訳の余地があるとはいえ、
体を張ってあの決定機を作り出した明神に対して、
宇佐美は土下座しなければいけないレベルやわ。
そんな明神は、この日のガンバで唯一の出色の出来。
小椋との交代で後半頭からピッチに登場すると、
間延びした中盤にバランスをもたらせば、
全盛期を彷彿とさせる出足の良いボール奪取も見せてくれた。
今野が負傷離脱中で、小椋がしばらく計算できないとなると、
この37歳の大ベテランにかかる期待は大きい。
さすがに週2回の試合をずっとこなしていくのは厳しいと思うけど、
今野が復帰するまでフル稼働でお願いします。
次節は万博でブリーラムと対戦するけど、
このグループではやや実力が落ちているとすら言われている、
城南相手にこのザマでは、勝利するのは難しいと言わざるを得ない。
でも、アジア王者を目指すと口にしたのであれば、
可能性がある限り諦めずに戦って欲しい。
良い意味で予想を覆してくれることを期待しています。
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