2015年7月16日
前半はよいよい後半はこわい
ガンバ大阪2-3名古屋グランパス
個人的に、西野朗が監督して一番優れている能力って、
ハーフタイムでの修正力だと思っている。
前半のチームのパフォーマンスが良くなくても、
選手を交代させたり、フォーメーション変更をすること無く、
選手のポジショニングと役割を微調整するだけで、
後半からチームのパフォーマンスを向上させることができる。
故に、彼が率いたガンバは、殴られてから目を覚ますと言われながらも、
何度も後半に試合を決めてきた。
この試合で、後半から別のチームになった名古屋を見て、
かつてガンバを勝利に導いてきたその能力を改めて認識する事になったね。
前半はガンバの試合だった。
2列目の選手の得点力不足が、
今季のガンバが攻撃力に乏しい要因として挙げられる事が多いけど、
そんな雑音を振り払うかのような、大森のミドルシュートで先制。
更に、1stステージではイージーなシュートミスが目立ったパトリックも、
藤春のクロスからヘディングで2試合連続ゴールを決め、
前半で2点リードを奪うことに成功。
2点目を奪うことができず、1stステージで勝ち点を落としてきたガンバにとって、
この前半は上々の出来だったと思う。
そんな試合を難しくしたのが、後半の早い時間帯での永井のゴール。
もっとはっきりとクリアしておくべき場面やったけど、
この失点で、残りの時間で追加点を狙いに行くのか、
1点差を守り切るのかという試合の舵取りが難しくなったね。
そんな中、宇佐美を後半の早い時間でベンチに下げたことから、
長谷川健太が選んだのは後者だったように思う。
ただ、間が悪いことに、宇佐美が代わった後に、
セットプレーの場面での競り合いで岩下がファウルを取られPKを献上。
このPKを闘莉王に決められて同点に追いつかれてしまった。
まあ、このPKの判定は微妙なところではあるけど、
前節、微妙なPKを貰っているだけに、
間の悪いところで帳尻合わせが入ったなと思わざるを得ない。
これを受け、長谷川健太は、倉田に代えて阿部を投入したけど、
結果的にこれが大誤算だった。
この試合を見た後に、「阿部の投入が誤算だった」と言うと、
どうしても3失点目に繋がったボールロストをイメージしてしまうけど、
この3失点目の場面で責められるべきは、トラップミスした阿部ではなく、
雑な横パスを出した藤春だったように思う。
むしろ阿部が責められるべきなのは、投入直後に、
パトリックとリンスが良い位置を取っているのにも関わらず、
強引にシュートを打って、勝ち越しのチャンスを逃した場面。
2列目の選手が結果を残せていない中、
大森がゴールを決めて、「自分も」という気持ちはあったと思うけど、
あまりにも周りが見えていない、残念なプレーやったわ。
昨年の夏の快進撃と同様に、リーグ中断明けの試合で甲府に勝って、
ここから上り調子と行きたかったところやったけど、
かつての指揮官に水を差される格好になってしまった。
ただ、昨季も、万博で名古屋に敗れて連勝を止められているわけやし、
この敗戦もゲンがいいと思って開き直るしか無いね。
次節の対戦相手はマリノスなので、
この試合のようなオープンな展開になる事は考え難いけど、
辛抱強く守り、チャンスを確実にモノにして勝ち点3を掴んで欲しいと思います。
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