2016年1月11日
赤い彗星が埼玉の空を鮮やかに彩った
選手権決勝行ってきました。
今年の年末年始は大阪に帰省しなかったので、
今回の選手権は開幕戦から決勝まで全て現地観戦。
計12試合観戦した中で、東福岡の試合を4試合観戦したこともあってか、
すっかり東福岡のチャントを覚えてしまったので、
あの応援団の中に混ざって応援できそうやなと思ってたりする。
ただ、あのハーフタイムショーのダンスは踊れませんが。
東福岡5-0國學院久我山
戦前から東福岡の圧倒的有利と言われていて、
実際、東福岡が試合の主導権を握る展開になったけど、
前半の久我山は、彼らの真骨頂のパスワークからシュートまで持ち込んだりと、
準決勝で東福岡と対戦してシュート1本しか打てなかった星稜と比べれば、
得点の匂いのするサッカーをしていたと思う。
ただ、1点ビハインドで前半を折り返したところまでは、
まだ希望の持てる展開だっただろうけど、
あのトリックプレーからのFKが決まって、完全に折れちゃった感じだったかな。
対戦相手の情報が少ない短期のトーナメント戦では、
こういう意表を突いたプレーが効果的という、
東福岡の狙いがピタリとハマった形やったね。
足下の技術の高さでチームを引っ張ってきた久我山の2年生の澁谷と名倉は、
2点ビハインドを背負ってからは冷静さを欠いたのか、
守備を固められている中央に突っ込んでいってはボールロストを繰り返し、
その後の大量失点に繋がる被カウンターの起点になってしまっていた。
久我山は1,2年生の多いチームなので、
この大敗の経験を糧にして、また来年、選手権のピッチに戻って来て欲しいと思う。
優勝した東福岡は、この試合で5得点を挙げた事から、
攻撃力の部分がクローズアップされがちやけど、
攻撃力に関しては、増山や中島といったタレントを擁しながらも早期敗退した、
前回大会の方が高かったように思う。
むしろ今大会で優勝の原動力となったのは、
6試合を1失点で凌ぎ切った守備陣の活躍だった。
攻撃陣にスーパーな選手がいない分、
全員でハードワークしようというコンセプトだったようで、
寄せの速さ、球際の強さが際立ったね。
その中でも、GK脇野は今大会のベストプレーヤーと言ってもいいと思う。
事実上の決勝戦と言われた3回戦の市船戦でのPK戦の活躍も然ることながら、
シュートへの反応も良く、安定したハイボールの処理、
正確なパントキックといい本当にレベルの高いGKやった。
あと、動きが東口によく似ていたので感情移入しやすかったね。
プロには行かず、大学に進学するみたいやけど、
4年後、またJのピッチで見たい選手やね。
選手権の決勝は延長戦ありきと言っても良いぐらい、
毎年のように拮抗した試合が繰り広げられるけど、
ここまで大差がついた決勝は久し振りだったんじゃないだろうか。
ただ、決勝は一方的な試合になってしまったけど、
そこに至るまでの戦いは本当に最後までわからない手に汗握るものが多くて、
今大会も本当に興奮させられたね。
一時は群雄割拠の様相を呈していた高校サッカー界やけど、
ここに来て名門の東福岡が優勝、星稜が4年連続のベスト4に進出、
青森山田や前橋育英が勝ち進むなど、
また強豪校が安定した強さを発揮しつつあるよね。
名門・古豪の復活という、これからの高校サッカーの潮流を感じながら、
次回の95回大会を楽しみにしたいと思います。
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