2017年6月4日
ジャンルイジ・ブッフォンにとってビッグイヤーはかくも縁遠いものなのか
レアル・マドリード4-1ユヴェントス
イタリア代表の守護神として世界の頂に立ち、
ユヴェントスでも数々の栄光を勝ち得てきたブッフォンにとって、
チャンピオンズリーグは未だ手にしたことのないタイトル。
20年に渡り、欧州の第一線で活躍してきたキャリアの集大成として、
ブッフォンにビッグイヤーを掲げて欲しいと思っていたサッカーファンは、
自分だけではなかったと思う。
そんな世間の胸の内を逆手に取るかのように、
序盤から攻勢に出たユヴェントスを軽くあしらいつつ、
終わってみれば、大差のスコアで退けたレアル・マドリード。
今思えば、マンジュキッチのゴラッソで同点を許した場面も、
相手に見せ場を作ってあげるという類の演出だったようにも思える。
奇しくも、その憎たらしさは、
イタリア国内でのユヴェントスを見ているかのようだったね。
昨年度に続き、同大会を制したレアル・マドリードは、
チャンピオンズカップからチャンピオンズリーグに大会方式が変わって以降、
連覇を達成した初めてのクラブとなった。
レアル・マドリードの会長のペレスにしてみれば、
かつての名選手のジダンを監督に据えることで、ベニテス解任以降、
自身に向けられたファンからの懐疑的な目を逸らす狙いだったのだろうけど、
まさかここまでの成功を収めるとは思ってなかったのではないだろうか。
選手時代はファンタジスタとして鳴らしたジダンは、
監督としては非常にオーソドックスなタイプで、
グアルディオラのように、斬新な戦術を持ち込んだり、
練習方法を取り入れたりする監督ではない。
ただ、その選手としての圧倒的なキャリアを背景としたカリスマ性を以って、
一癖や二癖もあるメガクラブの選手たちを手なずける才には、
非常に長けていると思う。
中堅クラブを率いて結果が残せるタイプかと訊かれると、
難しいところではあるけど、
レアル・マドリードという特別なクラブにとって、
理想のタイプの監督であることに間違いは無いだろうね。
今回のレアル・マドリードの戴冠を以って、
4季連続でスペイン勢が獲得することになったビッグイヤー。
レアル・マドリードとバルセロナのスペインの2強は、
欧州の舞台でも第2集団との差を広げた感があるね。
よっぽどのことが無い限り、来季のチャンピオンズリーグも、
レアル・マドリードが優勝候補の最右翼になってくることは、
間違いないだろうけど、予定調和ほど下らないものは存在しない。
スペインの白い巨人が築いた牙城を崩すクラブの登場に期待したいね。
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