2018年9月11日

サッカーのある日常と共に日本代表は新たな航海に出た



日本30コスタリカ


ロシアW杯の喧騒から2ヶ月。

ベスト16に進出した日本の選手たちの勇敢な戦いぶりを思い出すかのように、
また日本列島に代表チームがもたらす熱気が戻ってきた。

思えばここ数ヶ月、西日本豪雨や台風21号、そして、北海道胆振東部地震と、
人々の当たり前の日常が奪われる災害が相次いで発生。

本来であれば今月の7日に札幌ドームで迎えるはずだった森保JAPANの初陣も、
北海道の地震の影響で中止を余儀なくされたし、
今回のコスタリカ戦が行われた大阪の地もまた、
台風21号での被害が大きかった地域である。

日本の快勝を喜びつつ、サッカーの試合に熱狂できる当たり前の日常が、
幸せな事であると改めて認識しなければいけないね。



今年3月のハリルホジッチ解任に伴って緊急登板した西野朗が、
ロシアW杯後に監督の座を退き、代わりにその任を与えられたのは森保一。

就任当初から言われていたことは、
広島をリーグ連覇に導いた彼の代名詞でもある可変式3バックを、
代表チームでも採用するか否かってこと。

オシムが千葉に持ち込み、現・札幌の監督であるペトロヴィッチが広島と浦和で広め、
森保が勝てる戦術として確立した複雑怪奇なシステムを、
練習期間の短い代表チームで成熟させることは、多くの人が言うように非現実的に思う。

今回の代表チームに森保の教え子である青山や佐々木を招集したあたり、
可変式3バック採用の意図は垣間見えたけど、
今回のコスタリカ戦ではオーソドックスな4-4-2で戦っていたので、
森保一の色が見えるのは10月以降のお楽しみということなのかもしれない。



試合の方は、コスタリカがお馴染みの5バックを敷いてきたことで、
日本がボールを持つ時間帯が長い展開になった。

W杯で見たコスタリカの印象は、引いて守っていてもひとたびマイボールになれば、
一気にゴール前へなだれ込んでくる攻守の切り替えの早さが持ち味というものだったけど、
この試合は親善試合ということもあってかそこまでのインテンシティの高さは無く、
ただ守っているだけのチームだったので、日本としては楽な相手だったと思う。

3-0という結果だったけど、北野だか東野だか西野だかそんな感じの苗字のFWの選手が、
ハットトリックを決めていれば、もっと大差がついた試合になっただろうね。

この試合でスタメンを飾った東口と三浦は、
所属クラブのガンバでは守備に忙殺される日々が続いているので、
良い意味でこれだけ見せ場の無い展開に拍子抜けしたんじゃないだろうか。



最後にガンバサポとしては堂安に触れておきたい。

2度の決定機で決め切れなかったことに関しては悔やんでいると思うけど、
当たり負けしないフィジカルの強さは、
オランダでの1年で一層磨きがかかったように思えたし、
チーム最年少ながら声を出してチームを盛り上げている様もとても好印象だった。

ガンバ在籍時はJ3が主戦場で、
トップチームではほとんど何もしないで移籍してしまった堂安だけど、
それでも今回の凱旋試合で大きな拍手で迎えてもらえるのは、
彼の人懐っこい人間性が愛されているところもあるのかなと思う。

本田圭佑が去った後の代表チームの新たな顔となれるように、
2シーズン目となったエールディビジでそのプレーに磨きをかけて欲しいね。



来月のインターナショナルマッチデイにも親善試合は組まれていて、
12日に新潟でパナマと、16日には埼玉でウルグアイと対戦する。

ヨーロッパのシーズン開幕直後ということに鑑みてか、
今回はロシアW杯で主力として戦ったメンバーは代表に招集されなかったけど、
来月は何人か選ばれてくるだろうね。

なんだかんだ年明けのアジアカップまであと半年なので、
有意義な親善試合となることを期待しています。




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