2011年7月14日

宇佐美を送り出すのに、これほど相応しい試合は存在しない

 
 
ガンバ大阪32ヴィッセル神戸
 
 
いつもより30分以上早く始まった、試合中継。
 
宇佐美のJリーグでのゴール集や、インタビューを見ながら、
しみじみと「もう俺たちだけの宇佐美じゃなくなるんやな」って感じで浸ってたら、
スタメンに遠藤の名前が無くてビックリ。
 
てっきり、浦和戦で痛めた両足首が大宮戦で悪化したのかと思ったけど、
急性の腰痛らしいね。
 
正直、「こんな大事な試合で…」って思ってしまったけど、
武井と、遠藤の代わりに入った横谷のダブルボランチでも、
意外と戦えてたのが、良い意味で計算外やったわ。
 
まあ、中盤のタメとか、展開力とか、物足りない部分はあるにはあったけど、
普通のボール回しですら、見ててヒヤヒヤしてしまうDFラインに比べたら、
よっぽど安心して見てられたね。
 
 
 
前半は、加地さんが珍しく見事なアーリークロスを入れたのにも関わらず、
イ・グノがヘディングを決めれなかったり、平井が良いタイミングで裏に抜け出したのに、
トラップが長くなってそのままゴールラインを割ってしまったりと、
崩せそうで崩せない展開。
 
このまま前半終了かなと思ってたら、
宇佐美がゴール前中央から右サイドのイ・グノへ展開、
イ・グノのシュートのこぼれ球を押し込んだ、二川のゴールで先制!! 
 
ガンバが誇る10番から、ガンバユースの後輩へ送る惜別のゴールで、
良い感じで前半を終了したけど、これで安心しているガンバサポはいなかったはず。
 
後半の早い段階で追加点が欲しいところやったね。
 
 
 
しかし、後半は前半と試合展開にさしたる変化は無く、
刻々と時間だけが過ぎていったんやけど、そんな閉塞感を打ち破るべく、
アキラが切ったカードは平井に代えてキム・スンヨン。
 
TV画面越しから伝わってくるスタンドの盛り上がりは、
彼が色んな意味で人気者やということを証明してるわ。
 
ただ、てっきり、大宮戦の時と同じようにスンヨンはFWに入るのかと思ったら、
中盤左サイドに入り、宇佐美が1列上がってイ・グノと2トップを組む形に。
 
こういう交代って今まで無かったけど、アキラは宇佐美のラストゲームで、
宇佐美自身にゴールを決めて欲しかったんやろうね。
 
 
 
そして、そのアキラの期待に2分後に応えてしまうのが、宇佐美が千両役者たる所以。
 
左サイドからDFラインの裏へ抜け出したイ・グノが、GKと1対1。
 
イ・グノは自分で打つ事も出来たやろうけど、右斜め後ろを走る宇佐美へ、
「どうぞ決めてください」というメッセージ付きののラストパス。
これを宇佐美がきっちりと決め、自身のラストゲームに華を添えたね。
 
「やっぱりこういう試合でゴールを決めるあたり、宇佐美は持ってる選手なんやな。」
「ガンバでのデビュー戦の、FCソウル戦もそうやったもんな。」
 
…って、感激してる間に、スローインのミスからあっさりと失点してしまうのが、
ガンバ大阪というチーム。
 
わかってはいるんやけど、もう少し余韻に浸りたかった…
 
 
 
でも、宇佐美劇場はまだ終わらない。
 
今度は、右サイドの宇佐美から、ゴール中央へ走り込んだイ・グノへ、
さっきのお返しと言わんばかりのスルーパス。
 
これをイ・グノがきっちりと押し込んで、3点目。
 
そして、このゴールの後、遠藤と佐々木が投入され、
宇佐美のラストゲームのエンディングの舞台は整った…かに思いきや、
ポポのヒールパスから、パク・カンジョに決められ3-2。
 
「やっぱりこうなるのね」と苦笑いしながらも、
同点ゴールを許すという、ありえない失態までは犯すことなく、
このままスコアは動かず試合終了。
 
まあ、ラストプレーで、ガンバキラーの茂木がシュートモーションに入った時は、
背筋が凍りつきそうになったけども…。
 
 
 
本音を言えば、宇佐美がこれまで見せてくれたプレーを思い出しながら、
この試合での宇佐美の一挙手一投足を目に焼き付けたいと思ってたけど、
最後らへんはハラハラして、正直、それどころじゃなかったね。
 
でも、宇佐美のガンバでのラストゲームは、
これ以上無いって言うほど、いかにもガンバらしい試合やった。
 
宇佐美はこういうガンバを見て育ったんやと思うし、
むしろ、これはこれで良かったんやと思う。
 
試合後の挨拶で、「寂しいけど、自分には夢がある」って宇佐美は言ってたけど、
宇佐美の夢はガンバサポの夢と同義。
 
ガンバサポの夢を背に、ヨーロッパでも輝け!宇佐美貴史!!
 
  
  
♪宇佐美貴史 オオ 宇佐美貴史 オオ 
宇佐美ゴール 宇佐美ゴール 宇佐美貴史! Get Goal!!♪
 
 
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