2018年6月20日

ロシアの地で響き渡った鬨の声



日本21コロンビア


ガンバ大阪に多くの勝利をもたらしてくれた西野朗が、
ボロクソに叩かれるところは見たくないけど、
今の日本代表の実力と対戦相手に鑑みてロシアの地で勝利を挙げられるとは思えない。

なので、西野監督にとって、今回の代表監督と言う仕事は、
自身の指導者キャリアの晩節を汚すことになるだろうなと思っていたけど、
そんな僕の気持ちは良い意味で裏切られた。

これまで日本はW杯に於いて、一度も南米のチームに勝ったことがなかったけど、
なんと前回大会でベスト8のコロンビアを撃破するというアップセットを披露。

西野朗がガンバ大阪を離れて7年の月日が経つけど、
今度は代表監督として僕たちの国に勝利をもたらしてくれた。

ハリルホジッチ解任以降、日本代表に対して辛辣な言葉を投げかけていた人も、
この日の僕らの国の代表選手たちの戦いには胸が熱くなったはずだ。



この試合を語るにあたり、
前半3分でカルロス・サンチェスが退場になったことに触れないわけにはいかない。

香川のシュートを、ペナルティエリア内で意図的にハンドして阻止したということで、
試合開始早々に、日本に数的有利と先制点のアドバンテージがもたらされたわけだからね。

ただ、1人少ないにも関わらず、
日本相手に何度もチャンスを作り出しているところを見ると、
わざわざ手を使ってシュートを止めなくても、
1点ビハインドぐらい造作もなくひっくり返せそうに見えたんだけど、
本能的に手が出てしまったのだろうか。



1人少ないコロンビア相手に攻め込まれながらも、
体を張ったディフェンスで持ちこたえていた日本だったけど、
キンテーロにFKを決められてスコアをタイに戻されてしまった。

右に寄りすぎていた川島の対応もどうかと思ったけど、
これに関しては、明らかにファルカオのファウルだったのにも関わらず、
なぜか長谷部がファウルを取られて献上したFKからの失点だったので、
不運な事故のようなもの。

なので、「追いつかれたけど数的有利だしまだ自分たちに分がある」
と開き直れればよかったのだけど、なぜか浮足立つ日本の選手たち。

どことなく、前回のブラジルW杯のコートジボワール戦で、
ドログバが投入された後の状況に似たものを感じたけど、
すぐにハーフタイムに入って精神的に立て直すことができたのが、
日本にとって幸いだったね。



後半に入っても両国とも決め手を欠く展開だったけど、
試合が動くターニングポイントになったのは、
コロンビアのエースであるハメス・ロドリゲスの投入だったんじゃないだろうか。

ブラジルW杯でも日本から得点を挙げているハメスの投入は、
本来であれば日本にとって脅威になるはずなんだけど、
どうやら今大会のハメスは故障を抱えているようで、
コンディションが万全ではない様子。

コンディションが良くても守備面での貢献度が低い選手なのに、
攻撃面でも怖さが無いと来れば、ただでさえも10人のコロンビアが、
9人になったかのようだったね。

案の定、ハメス投入以降、ボールを保持できるようになった日本に、
勝ち越しゴールが生まれるのは必然のシナリオだったのかもしれない。

ただ、大迫の殊勝のゴールをアシストしたのが、
ここ数ヶ月厳しい声に晒されてきた本田圭佑だったというのに、
長年にわたり日本代表の顔として君臨してきた男の意地を見た気がしたね。



その後もコロンビアに何度かゴールを脅かされる場面はあったものの、
失点するまでには至らず1点リードを保ったまま逃げ切り。

勝利は一番の良薬とはサポーターに対しても言えるのか、
次戦のセネガル戦に対して俄然興味がわいてきたね。

西野監督はメンバーを固定したがる傾向があるけど、
W杯のようなインテンシティの高いコンペティションに於いて、
同じ選手をずっと起用できるとは思えないので、
上手く選手をやり繰りしながら日曜日の試合に臨んで欲しいね。



にほんブログ村












0 件のコメント: