2018年3月10日

大量失点しなかったのは川崎の憐憫の情なのだろうか



等々力行って来ました。




ガンバ大阪02川崎フロンターレ


川崎の選手たちがその気になれば、
あと2,3点取られていてもおかしくない試合だったように思うけど、
実際そうならなかったのは、川崎が来週のACLに備えて、
省エネモードで試合を進めていたからなのかなと思う。

そんな省エネモードの川崎を相手にロクにシュートまで辿り着けない
今のガンバのチーム力の低さを哀れんだ川崎の選手たちが、
情けをかけているようにも見えて、何とも言えない切ない気持ちになったね。



先日のルヴァンカップで倉田が負傷したことを受け、
この日は今のガンバで唯一の希望と言ってもいい中村敬斗が、
初スタメンを飾ったね。

ところが、その中村がどうこう言う前に、
CKのこぼれ球に対する寄せが甘くなったところを、
エドゥアルド・ネットに決められ、あっさりと先制点を献上。

その後は、反撃しようにも相手ゴールに近づくことすらままならず、
川崎のボール回しの練習相手になっているような有様だった。

これを受け、クルピは後半頭から長沢を下げて泉澤を投入。

前半は左サイドでプレーしていたアデミウソンを、
トップの位置に移すという采配が奏功し、
川崎のペナルティエリアに侵入する場面が増えたように思う。

アデミウソンは賛否両論ある選手だけど、
もともと持ち合わせているスキルの高さは認めざるを得ないね。



ところが、今度は、せっかく相手ゴールまで迫る場面が増えたにもかかわらず、
誰もシュートを打たないという問題が発生。

きれいな崩しにこだわるあまり、
シュートに持ち込めずにボールを失ってカウンターを食らうというのは、
いつの時代のガンバでも見られた光景だけど、結果が出ていない現状で、
ゴールまでのプロセスにこだわる余裕はあるのだろうか。

まさにそのカウンターから川崎の2点目が生まれたわけだけど、
ゴールを決めたのが家長で、アシストしたのが阿部と言うのは、
不甲斐ない戦いを続ける古巣に対する無言の喝のようにも感じられたね。


次節はホームで柏と対戦だけど、
その前にルヴァンカップのアウェイの浦和戦があるね。

先日のルヴァンカップのホーム広島戦では、土台作りという名目で、
現状のベストメンバーと思われる選手たちをピッチに送り出し、
結果、惨敗を喫したクルピだけど、浦和戦ではどう出るか。

ネガティブな感情が渦巻く今のガンバに於いて、
少しでも前向きになれる要素が見つかるという淡い期待を抱いて、
次の水曜日は埼玉スタジアムに向かおうと思います。



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2018年3月7日

この我慢が報われる日が来ることを信じよう



ガンバ大阪04サンフレッチェ広島


うーん、苦しい。

名古屋戦、鹿島戦と、結果が出ていない中でも、
良かったところを見つけて評価していこうと思っていたけど、
ここに来て、これだけ完膚なきまでに叩きのめされる試合を見せられると、
自分が信じているものが正しいのか疑いそうになる。

ましてや、スタメン11人を総入替した広島に対し、土台作りのためと言って、
先日のリーグ戦とほとんど変わらないメンバーをスタメンで起用したにも関わらず、
この結果に終わったとなると尚更やね。

土台作りの必要性は理解できるけど、
遠藤が週2試合の連戦でコンディションを落とすのは昨季から露呈していたことだし、
倉田に関しては、あれだけ何重にもヒザにテーピングを巻いている姿を見ると、
本当に試合に出られるコンディションなのか不安になってしまう。

倉田だけでなく藤春のパフォーマンスが上がらないのも、
飼い主のコンディション不良の影響は少なからずあると思うしね。

選手が壊れてしまっては元も子もないんだし、
クルピには選手のコンディションに鑑みた選手起用をしてほしかったな。



この試合のスタメンで特別目を引いたのは、
やはり故障による長期離脱から復帰したアデミウソン。

攻撃力不足により、
FWの補強の必要性が、声高に叫ばれている状況が長く続いているけど、
そもそもこの選手が本来の実力を発揮してくれれば、
そんな声は沈静化されるはずなんだけどね。

この試合では、前半こそイージーなシュートミスやボールロストが目立ち、
試合勘が鈍っているところが垣間見えたけど、
徐々に感覚が戻ってきたのか、後半のプレーは良かったと思う。

もともと時間制限があったのか、長沢との交代でピッチを後にしたけど、
ワンタッチでボールをはたくプレーや、ボールを受けた後の反転の早さは、
ガンバの他の選手には無いクオリティなので、
やはりどうしても期待してしまうところはある。

周囲の期待とは裏腹に、故障離脱している間も、
夜な夜な遊び歩いている様子をSNSに投稿したり、
明らかにオーバーウエイトの状態でキャンプに合流するなど、
彼の態度に対して猜疑心を抱いている人も多いと思う。

クルピは、ガンバ大阪のガレージに、
長らく眠っているフェラーリを走らせることが出来るのか、
ブラジル人老将の人心掌握術に期待したいところやね。



僕は、W杯によるリーグ中断までは、
我慢して見届けようというスタンスでいるので、
まだこの敗北を許容できているところはあるけど、
ガンバサポ全員がそういうスタンスかと言えば必ずしもそうではないと思う。

むしろ、僕は少数派なんじゃないだろうか。

スタイルの再構築中、世代交代の最中、補強が不十分、などなど
エクスキューズできる要素はいくらでも見つかるけど、
プロとしてお金を貰ってサッカーをしている以上、
結果にこだわるのは当然のこと。

土曜日に対戦する川崎は、昨季のリーグチャンピオンなので、
敢えて言うまでもなく手強い相手だけど、
選手たちには現状に危機感をもって、試合に臨んで欲しいね。



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2018年3月4日

クルピガンバの羅針盤が指す先は間違ってはいない



渡鹿してきました。




ガンバ大阪01鹿島アントラーズ


今までやっていたことと別のことをやるということは、
いつだって難しいものである。

それは仕事や遊びに限らず、サッカーについても同じこと。

今のガンバは、まさに今までと別のことをやろうとして苦労している状態だけど、
僕は、その取り組みに対してはポジティブな印象を持っている。

今季は、結果がついてくるまで時間がかかるかもしれないけど、
目の前の結果だけ見て短絡的に批判するのではなく、
自分たちが進んでいる道は間違っていないって、
長い目でチームを見守っていきたいと思う。



この日のスタメンは、前節の名古屋戦から、
オ・ジェソクと福田の代わりに米倉と矢島が先発。

米倉は及第点のパフォーマンスを見せていたけど、
矢島に関しては、前節で福田が抜擢された理由がわかるような出来だった。

ボールを動かす能力には長けているのだろうけど、いかんせん球際が淡白で、
自陣ゴールの近くで起用するにはリスクが高いような印象を受けた。

さらに、ハーフタイムに矢島との交代で出てきた中村が、
この試合に出場していたガンバの選手たちの中で、
一番期待を抱かせるようなプレーをしていただけに、
そのコントラストで矢島の物足りなさが際立つ格好になってしまったように思う。

また、矢島だけでなく、この試合に関しては、
本来、中心となってチームを牽引していく立場の選手たちが、
軒並み低調なパフォーマンスに終始していた印象を受けた。

若い選手たちのギラギラ感に触発されて、
中堅からベテランの選手たちも奮起するといった相乗効果に期待したいね。



結果だけ見れば、接戦だったような印象を持つかもしれないけど、
実際、この試合が接戦になったのは、
鹿島の選手たちのシュートミスに救われていたことに加え、
東口のレッド相当のプレーがイエローになったというのも、
多かれ少なかれ影響しているんじゃないだろうか。

もし、あの場面で東口が退場になっていたら、
もっと大差がついて負けていてもおかしくなかったと思う。

本来はあってはいけないことなんだろうけど、
鹿島とガンバの現時点でのチームの完成度の違いに鑑み、
試合を壊さないでおいてくれた西村主審の温情だと思って、
ありがたく受け取っておくとするよ。


次節は等々力での川崎戦だけど、
その前にルヴァンカップのグループステージの広島戦があるね。

クルピがルヴァンカップをどのような位置付けで考えているのかわからないので、
誰が出場するのか読めないところはあるのだけど、
開幕戦で福田が抜擢されるような不確定要素が、
今季のガンバの楽しみ方でもあると思うので、
クルピの腹の内を探りつつ、水曜日の試合を楽しみに待ちたいと思います。



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2018年2月24日

ドキドキとワクワクが半分ずつのクルピガンバの船出



ガンバ大阪23名古屋グランパス


長いようで短いオフが終わり、新たなシーズンの幕が開けるこの時期は、
何度も経験しても胸の昂ぶりを覚えるもの。

ただ、今季の開幕戦を迎えるにあたっては、
不安な気持ちを抱いているガンバサポも多かったことだろうと思う。

昨季の9月から勝利に見放されているにも関わらず、今オフでは目立った補強も無く、
プレシーズンでの戦績も伴わないと来れば、尚更だろう。

そんなサポーターの不安を知ってか知らずか、今季からガンバの指揮を執るクルピは、
この試合のスタメンに市丸と福田という若いダブルボランチを抜擢。

さらには17歳の中村をベンチ入りさせるなど、
ここ数年の長谷川健太政権下では見られなかった大胆な用兵を見せてきたね。

新しいことを始めるときは、いつだって不安はつきもの。

そんな不安とうまく付き合いながら、クルピが蒔いた種が花開くことに期待して、
長い目で今季のチームを応援していこうじゃありませんか。



この試合では、対戦相手の名古屋にも、
17歳の菅原という選手がスタメン起用されていて、
否応にも若い世代の選手たちに注目が集まりがちだったけど、
ファーストゴールを挙げたのは御年38歳の遠藤保仁。

左サイドを抜け出した倉田からのマイナスの折り返しを、
丁寧なインサイドキックでゴールにパスをするように流し込んだね。

その後も、ゴール前でヘディングシュートを放つなど、
春先のこの時期にガンバ大阪のスロースタートの象徴である背番号7番が、
これだけ動けているのはあまり記憶に無い。

後半は運動量が落ちて試合から消えてしまった感はあるけど、
自分のことをまだまだ忘れてもらっては困るという、
貫禄のパフォーマンスだったと思う。



ただ、ガンバとして痛かったのは、遠藤が先制ゴールを挙げた後から、
しばらく攻勢の時間帯が続いたのにも関わらず、そこで追加点を奪えなかったこと。

前線の個の力とポゼッション力で勝る名古屋に、
徐々に試合の主導権を渡すような結果になってしまった。

昨季のJ2での名古屋の戦いぶりを見ていても、
J1のチームと対戦しても2,3点は奪える力があると思っていたので、
この試合でガンバが3失点をしたことについては別に不思議な事ではない。

ただ、昨季の名古屋は、風間サッカーの弊害と言うべきか、
守備面で問題を抱えていたけど、この試合での名古屋の選手たちは、
守備意識がとても高かったように思う。

特に、ガブリエル・シャビエルがあれだけ献身的に守備に戻る姿は、
昨季のJ2では見られなかった光景だった。

さらに、ジョー、ホーシャ、ランゲラックといった、
新加入の外国籍選手は軒並みアタリっぽいし、
和泉や青木といったアタッカー陣の成長も著しい。

プレーオフからの昇格組ではあるけど、
今季の名古屋はかなり手強いんじゃないかなという印象を受けたね。



次節の対戦相手は昨季のリーグ2位の鹿島。

チーム構築途上のこの時期に対戦するにはあまりにも手強い相手だけど、
胸を借りるつもりで思い切ってぶつかっていきましょう。

僕も鹿島に参戦しますので、皆さん、来週はスタジアムで会いましょう。



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2018年2月11日

もうピンクの連中の喜ぶ姿は見飽きた



川崎フロンターレ23セレッソ大阪


今年はW杯シーズンということもあり、
蹴春の訪れもいつもより早め。

我々ガンバ大阪は昨季も無冠に終わってしまったため、
今季の蹴春の到来もTVの前で迎えることになりました。

毎年同じようなことを書いているけど、
獲っても獲らなくてもどちらでもいいタイトルとは言え、
昨季のタイトルホルダーとしてこの試合に臨むということは、
それ相応の名誉があることなので、
この試合をTVの前で見ているという事実には悔しさを覚えるね。

さらに今年に限って言えば、
そのTV画面にお隣のピンク色の連中が歓喜に沸く映像が映し出されていたため、
ガンバサポ的には例年以上に胸糞の悪いゼロックス杯になってしまったね。

客観的に見ても、今のセレッソのチーム力が高いのは事実だけど、
だからと言って奴らをこれ以上調子に乗せるわけにはいかない。

4月21日の吹田でのダービーを楽しみにしておくんだな。



大久保の復帰や齋藤学の獲得など、例年以上に派手なオフを過ごした川崎に対し、
現有戦力の維持に努めたセレッソ。

両者とも来週にACLを控える中で、
どのような布陣でこの試合に臨んでくるのかと思っていたら、
昨季に引き続き同チームに所属している選手を送り込んできたので、
あまり目新しさは無かった。

ただ、セレッソに関しては、昨季と変わり映えしないスタメンの中から、
中盤の大黒柱のソウザが欠場していたにも関わらず、
チーム力が上がっている印象を受けた。

結果だけ見れば1点差の僅差の試合だったように見えるけど、
ボールを握って戦う川崎が相手だったにも関わらず、
内容はセレッソの圧勝だったことからも、そのチーム力の高さが窺い知れる。

セレッソの選手をほめるのは癪に障るけど、
柿谷、杉本、清武といった、年齢的にも脂ののった代表クラスの選手たちが、
クラブチームで長い時間プレーしていれば、
連携の向上とともにチーム力が上がってくるのも必然なのかなと思う。

まあ、そのうちの1人の清武は、またしてもこの試合で負傷交代してしまったけども。

幸い大事には至らなかったみたいだけど、
この選手の最大の敵は、相手チームじゃなくて自身のケガだということを、
改めて認識させられたね。



川崎に関しては、セレッソよりも長いオフを過ごしていたせいか、
まだ試合勘が戻っていないように見受けられた。

マイボールの状況で軽率なロストも散見されたし、
球際も淡白だったように思う。

まあ、昨季のJ1を制するほどの力はあるチームだし、
徐々にギアが上がってくると思うので、そこまで心配する必要は無いだろうね。

それに、試合の最終盤にゴールを決めた大久保の動きを見る限り、
かつて3年連続得点王を獲得した男の復帰は大きいと思う。

FC東京から1年での出戻りということで賛否両論あったけど、
やはり川崎の水は大久保に合っているんだろうね。

なんか、セレッソを褒めたり、大久保を褒めたり、
普段しないことをしたせいか、体がかゆくなってきたぞ…



例年であれば、ゼロックスの翌週からリーグ開幕なので、
そろそろシーズンが始まるなという感覚があるけど、
今季の開幕は24日からなので、
どことなくギアが入りきらないところがあるのが正直なところ。

ただ、2週間なんてそんなことを言っている間にすぐ過ぎるので、
我々サポーターも名古屋との開幕戦に向けて、
徐々に気持ちを盛り上げていきたいところやね。

昨季の終盤は低調な試合を続け、
井手口が移籍したにもかかわらず、目立った補強も無く、
これまで経験が無いほど新シーズンに向けた期待値が低い我が軍ですが、
新監督のクルピの手腕を以て、良い意味で裏切って欲しいものです。
















2018年1月8日

ついに選手権の主役になったグッドルーザー



今年も選手権決勝に行って来ました。




流通経済大柏01前橋育英


これまで、僕の中で前橋育英と言えば
強豪校と真っ向から勝負を挑んで好ゲームを演じ、
美しき敗者として観客から拍手を送られて大会を去っていく、
高校サッカーに於ける名脇役という印象の高校だった。

ただ、昨年の選手権の決勝で屈辱的な大敗を喫し、
メインスタンド上部の表彰台で歓喜に沸く青森山田の選手たちを、
ピッチから見上げる前橋育英の選手たちの姿を見て、
彼らにも主役としてスポットライトを浴びる機会が訪れて欲しいなという、
気持ちを抱いていたのはきっと僕だけでは無かったと思う。

そんな僕を含めた大勢の人たちの願いは、
一昨年のインターハイ群馬県予選1回戦敗退から物語が始まり、
昨年の選手権の決勝での大敗という出来事を経て、
今日、選手権優勝という壮大なフィナーレを迎えた。

選手権の決勝は毎年観戦しに来ているけど、
こんな長編映画を1本見終わったような気分になるのは初めてじゃないだろうか。

「強く、激しく、美しく」の信念のもと、
素晴らしい作品を見せてくれた山田監督及び前橋育英の選手たちに、
心からの拍手と賛辞の言葉を送りたいね。



大会前から評価が高かった両校の対戦ということもあって、
横綱同士の一戦という見方が強かった今回の選手権決勝。

ただ、いつも通りのスタメンを送り出した前橋育英に対し、
流経柏は、前橋育英の飯島と田部井涼をマークするための選手を送り込んだあたり、
本田監督の頭の中では、普段通りの戦い方では、
前橋育英に勝てないという考えがあったのだろう。

あまり本田監督のフィジカル押しのスタイルは好きじゃないのだけど、
これまで、千葉県という全国屈指の激戦区で、
長きにわたり第一線で監督業を続けてきた男の、
勝負師としての一面を垣間見ることになったね。

その考えが功を奏し、キーマンを封じられた前橋育英はパス回しのテンポが上がらず、
攻撃の形が作れずにいたけど、
対する流経柏も前橋育英の球際の激しい守備の前に、チャンスを作ることが出来ず、
中盤でがっぷり四つの展開が長い時間続くことになったね。



そんな膠着した展開を動かしたのは、前橋育英の選手交代だったと思う。

いつもは、宮崎を榎本と交代させるパターンが多いのだけど、
この試合では、左サイドの五十嵐に代えて宮崎を投入し、
榎本とツインタワーの2トップの形にした。

五十嵐は、交代させられる前のプレーでクロスバー直撃のシュートを放つなど、
動きは悪くなかったし、榎本は前半終了間際のプレーで脚を痛めたように見えたので、
なおさら、榎本をピッチに残して五十嵐を下げるという用兵には驚かされたね。

ところが、結果的にこの采配は的中。

この交代で飯島が左サイドにポジションを移したことで、
飯島をマンツーマンで見ていた三本木も必然的にサイドに付いていく形になり、
流経柏の中央の枚数が薄くなり中盤が空洞化。

このスペースを利用して前橋育英がポゼッションを高め、攻勢を強めることになった。

流経柏も大会屈指のCBコンビである瀬戸山と関川を中心に守っていたけど、
後半アディショナルタイムについに瓦解。

前橋育英の決勝点を挙げたのは、
普段であれば宮崎との交代でベンチに下がっているはずの榎本だったのだから、
この采配に関しては山田監督の慧眼が見事だったと言うしかないね。


ここ数年、星稜や東福岡、青森山田といった強豪校が順当に深緑の優勝旗を手にし、
高校サッカー界を平定するのかと思わせていたけど、
まだまだ高校サッカー界は群雄割拠の様相を呈している。

常に選手が入れ替わる学生スポーツに於いて、
強さを維持することがどれだけ大変な事かを改めて認識させられるね。

そう考えると、前橋育英は、今回が初優勝ではあるけど、
ここ4年で3度の決勝進出は驚異的と言っても良いだろう。

次回の97回大会の決勝のピッチにはどの高校が立っているのか、
来年の成人の日が楽しみやね。















2018年1月1日

これほどまでに不愉快な新年の始まりはあっただろうか



明けましておめでとうございます。

本年も駄文をインターネット上に流し続けている、
幣ブログをどうぞよろしくお願いいたします。

毎年、天皇杯の決勝は、
ガンバが進出するしないに関わらず現地で観戦するというのが、
ここ10年ぐらいの慣習になりつつあったのだけど、今年は断念。

と、言うのも、新年早々、セレッソの試合を見るために、
労力を割くというのが癪に障るからというのが理由だったのだけども。


セレッソ大阪21横浜F・マリノス


頭が痛い。吐き気がする。

別に体調が悪い訳でも、正月休みで二日酔いと言う訳でもないのだけど、
どれもこれも隣のあいつらのせいだ。

ピンク色の連中の泣きっ面を拝むために、
マリノスに期待してTV観戦していた俺が馬鹿だった。

川崎と言い、横浜と言い、神奈川県のクラブは、
セレッソにタイトルを与えなければいけないという協定でも結んでいるのだろうか。



そうは言うものの、この試合で先制したのはマリノスの方だった。

準決勝の柏戦で試合を振り出しに戻した時と同様に、
”俺たちの”下平からのアシストで、
伊藤翔がキム・ジンヒョンの守るゴールを破ってみせた。

ただ、その後もマリノスは、カウンターから何度もセレッソのゴールに迫るものの、
追加点を奪うまでには至らず、結果的にこれが試合運びを難しくしていった。

さらに、バブンスキーをベンチに下げたあたりから、
中盤でボールが持てなくなったような印象を受けたね。

対するセレッソは、先制を許し、前半は後手を踏む戦いを強いられたたものの、
後半に入ってからはきっちりと修正。

リードしながらも試合運びに難儀するマリノスを尻目に、
松原のクリアミスを山村がゴールネットに突き刺し、
試合を振り出しに戻すことに成功したね。



その後、両チーム互いに譲らず、延長戦にもつれ込むことになったわけだけど、
意外な形で試合が動くことになった。

山村が左サイドから上げたクロスに対し、
飯倉が飛び出しの判断を誤ってファーサイドにスペースを空けてしまうと、
そこに走り込んだ水沼がヘディングで合わせ、セレッソが勝ち越し。

準決勝の柏戦で見せたような神懸かり的なセービング然り、
糸を引くような鋭いフィードキック然り、個人的に飯倉は好きなキーパーなんだけど、
時折、この手の闘志が空回りしたプレーをしてしまうのが残念なんだよな。

昨季まで、今、浦和にいる榎本とポジション争いをしていたけど、
榎本在籍時に飯倉がポジションを奪いきれなかったのは、
この辺に原因があるんじゃないかなと思うんよね。



結局、この水沼のゴールが決勝点となり、
セレッソが今季2冠を達成することになりました。

ルヴァンカップの時も同じことを思ったけど、
やはりセレッソの選手たちが喜んでいる姿を見せつけられるのは、
気分が良いものではない。

それだけに来季の大阪ダービーに向けて、
より一層、負けられないという気持ちが強くなったね。