2010年7月12日
スペイン初載冠
スペイン1-0オランダ
スペイン、W杯初優勝!!
このスペインの優勝は、8カ国目のW杯優勝国として、
名前を刻むだけでなく、ゴールまでのプロセスで観客を魅了するスタイルは、
結果重視の現代サッカーに一石を投じるものになったね。
ただ、“華麗なパスサッカー”と言われる、スペインのサッカーやけど、
実際、このW杯でその華麗さが披露されたのは、準決勝のドイツ戦だけだったと思う。
それに、そのドイツ戦にしても、決勝点はセットプレーからの、
プジョルのヘッドやったし、ベスト8のパラグアイ戦でのヴィジャの決勝点も、
ペドロのシュートがポストに弾かれたのを、しぶとく詰めてのゴールやった。
これらに象徴されるように、今大会でのスペインで光ったのは、
勝負所での集中力。
これまで、勝負弱いと揶揄されてきたスペインやったけど、
2年前のユーロの優勝で、完全に変貌を遂げたね。
今のスペインには、98年W杯、00年ユーロを連続で制した、
フランスに似通った強さを感じる。
このスペインの強さがいつまで持続されるのか、楽しみやね。
今大会の決勝戦の事前の予想として、
両国とも、攻撃サッカーを志向するチーム同士。
スペクタクルな展開になると予想されてたけど、
やっぱり、両国ともに初優勝が懸かっているから、
前半から中盤での攻防が激しい、タイトな展開やったね。
ただ、その中で気になったのは、レフェリーがカードを出し過ぎだったかなってこと。
デ・ヨングが、シャビ・アロンソに見舞った、
前蹴りは、一発レッドカードでもおかしくなかったと思うけど、
それ以外は、カードを出すには厳しすぎるんじゃないかっていうのも、結構あったしね。
それに、試合を止めて、選手に注意する時間が長すぎるようにも感じたし。
まあ、この試合の主審が、この間渋谷で見てきた映画、
【レフェリー 知られざるサッカーの舞台裏】で登場した、
ハワード・ウェブやったから、感情移入してしまう部分もあったんやけど、
この試合に関してはコントロールし切れてなかったかなと思った。
負けたオランダの選手が、審判に文句を言ってるみたいやけど、
まあ、熱くなるのも無理はないかなと。
ただ、あんまり言い過ぎると、オランダのジーザス、クライフが、
「醜い」とか言い出すやろうから、その辺にしておいた方がいいと思うわ。
スペインを優勝に導く決勝点を決めたのは、
アンドレス・イニエスタ。
見た目と同様、実力の割に、かなり存在が地味なイニエスタやけど、
こういうおいしいところを持っていくのは、案外彼だったりするんよね。
ゴールを決めた後、ユニフォームを脱いで走り回るイニエスタを見て、
一昨シーズンの、チャンピオンズリーグ準決勝、スタンフォード・ブリッジでの、
バルセロナ vs チェルシー戦を思い出したのは俺だけじゃないはず。
しかし、今回は、アンダーシャツに、
昨夏、急逝した、元エスパニョール主将、ダニ・ハルケへの
メッセージを書いているなんて、顔に似合わず、
男前なことをするじゃないか、イニエスタ。
多分、ハルケも、天国でアントニオ・プエルタと一緒に、
スペインの快挙を喜んでいるはずやわ。
これで、1カ月にわたり続いた、サッカーの宴が終わり、
また水曜日からはJリーグのある日常が帰ってきます。
浮かれた気分は今日で終わり、また明日からはじっくりと腰を落ち着けて、
サッカーを見る日々が始まるね。
次の宴は2014年、ブラジルで。
今度はどんな熱い戦いが繰り広げられるのか、楽しみやわ。
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